- 2008-07-01 (火) 0:21
- MLB Playback
1983年、レッドソックスからドラフト1位指名を受け、鳴り物入りで入団したロジャー・クレメンス。翌1984年にはすでにメジャーリーグのマウンドを経験し、21試合に登板し9勝をマークしている。しかしこの年の夏に肩を故障してしまい、影響は翌年まで響いた。結局、手術を決断したクレメンス。右肩に不安の残るまま、1986年のシーズンを迎えることになる。
1986年4月29日の対マリナーズ戦、クレメンスは中6日でフェンウェイパークのマウンドに登った。立ち上がりから快調にとばしたクレメンスは初回3者連続三振を奪う。3回まで打者一巡した段階で6個の三振を奪っていた。4回の先頭打者スピーク・オーウェンにライト前に運ばれたのが、クレメンスの許した初安打である。このヒットの後、2者連続三振を奪い、4番のゴルマン・トーマスを打席に迎える。トーマスは平凡なファーストへのファールフライを打ち上げるが、ファーストのドン・ベイラーがまさかの落球。しかし、この落球がクレメンス奪三振ショーに火をつけた。結局、トーマスを三振に斬って取った後も三振を奪い続け、8者連続三振を記録。まさにクレメンスのワンマンショーであった。
8回までに18個の三振を奪っていたクレメンスは、1試合19奪三振というメジャーリーグ記録(ノーラン・ライアン、スティーブ・カールトン、トム・シーバー)にあと一つと迫った。最終回のマウンドに立ったクレメンスは、先頭のオーウェンから三振を奪い、メジャータイ記録。続くフィル・ブラッドリーからこの試合20個目の三振を奪い、メジャー記録を更新した。最後の打者をショートゴロにしとめ、見事に締めくくった。
非常に寒い中の試合とあり、客の入りは悪かったが、クレメンスのピッチングは凍えるボストンを熱くさせた。この年、24勝4敗の防御率2.48という素晴らしい成績を残し、初めてのサイヤング賞も受賞した。クレメンス、23歳の春のことである。
<written by Kenji@webmaster>
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