- 2008-10-14 (火) 0:09
- MLB Playback
1975年のワールドシリーズは雨による順延が続き、それにより注目がさらに集まったシリーズとなった。レッドソックスの2勝3敗で迎えた第6戦は3日も順延し、フェンウェイパークで行われた。その注目された試合は好プレーが相次ぐ試合となり、試合は延長戦へ。特にレッドソックスはチャンスを掴むも決定打が出ず、延長12回までもつれ込んだのである。
12回裏の先頭打者として打席に入ったのはカールトン・フィスク。そのフィスクは2球目を捕らえた。レフトスタンドへ向けて大きく上がった打球は飛距離こそ十分だが、フェアかファールかが微妙な位置へ飛んでいったこともあり、フィスクはフェアになるように、両手で大きく風を送るかのような仕草を見せた。それはまるでフェアゾーンに落ちるようにと願いを込めるかのようであり、このフィスクの願いが通じたのか、打球はレフトポールに当たるサヨナラHRとなった。
とはいえ、レッドソックスは続く第7戦で逆転負けを食らい、世界一には輝いていないが、フィスクの仕草はワールドシリーズを彩る名場面の一つとして記憶されている。当時のレッドソックスは1918年以来世界一から遠ざかっている最中であり、その中でこのフィスクのHRを注視するのはレッドソックス自体の悲運を示していると言えるかもしれない。
また、フィスクの仕草にスポットが当たったのはカメラ切替機の故障による賜物とも言われている。フィスクが打った時点で、本来カメラは打球を追うはずがフィスクにフォーカスされていた。この点を考えても、いくつかの偶然が重なったことで、必要以上の注目が集まることになったワンシーンと言えるだろう。
<written by Kenji@webmaster>
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