- 2008-10-13 (月) 0:03
- MLB Playback
1988年ワールドリーズ第1戦、3対4と劣勢のドジャースは最終回2アウト1塁と追い込まれた。マウンドにはアスレティックスの誇るクローザーのデニス・エカーズリーがいた。ここでトミー・ラソーダ監督は左足の怪我で出場が絶望視されていたカーク・ギブソンを打席に送ったのである。どよめく球場の雰囲気の中で、ギブソンは痛々しく粘った。そして8球目をライトスタンドに運んだのである。代打逆転サヨナラ2ランHRとなり、ドジャースは先勝し、この勢いで世界一の栄冠を勝ち取った。
アスレティックスはトニー・ラルーサ監督の下、ホセ・カンセコ、マーク・マグワイアを中心とする強力打線に加え、デーブ・スチュワート、ボブ・ウェルチらの先発投手陣を抱え、黄金時代を迎えつつあるほど戦力が整っていた。対するドジャースもこの年、連続イニング無失点のメジャー記録を樹立したオーレル・ハーシハイザーがいるものの、主砲ギブソンを欠き、戦前はアスレティックス有利と言われていたのである。
第1戦で劇的なHRを放ったギブソンは、第2戦以降の出場はなかった。とはいえ、第1戦でHRを放ち、足を引きづりながらベースを1周し、2塁を回ったところで右手を前後に振ったたギブソンの姿はチームを勢いづかせるのに十分であった。このシリーズでは、シーズン中1本しかHRを打ってなかった伏兵ビリー・ハッチャーがギブソンの代役として3番に入り、2HR放つなど、思わぬラッキーボーイも生み出している。
ギブソンはタイガースに在籍していた1984年にチームを世界一に導く活躍を見せており、勝負強さは折り紙付きである。ドジャースを世界一に導いた後は怪我が響き、満足する活躍は果たせずに1995年限りでユニフォームを脱いでいるが、勝負師としては記録される名選手である。
<written by Kenji@webmaster>
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