- 2008-10-12 (日) 0:06
- MLB Playback
1954年ワールドシリーズ第1戦、2対2で迎えた8回表、ノーアウト1塁2塁というピンチを迎えたジャイアンツ。ここでこの試合3安打放っているビック・ワーツを打席に迎えた。ワーツの打球はセンター後方に大きな飛球となるが、これをセンターを守るウイリー・メイズが背走し、打球を好捕。そのまま即座に2塁に送球し、得点を許さなかった。このワンプレーがシリーズの流れを変えた。
この年のワールドシリーズはリーグ新記録となる111勝を挙げて、ヤンキースの6連覇を阻んでリーグ優勝を果たしたインディアンズとジャイアンツとの対戦となった。インディアンズには火の玉投手ことボブ・フェラーを始めとして、ボブ・レモン、マイク・ガルシアなどの強力投手陣を抱えており、戦前の大方の予想はインディアンズ優勢。ジャイアンツの目玉はメイズだったが前年まで兵役についており、この年からフィールドに戻ってきたばかり。そうではあるがメイズは打率.345、41HR、110打点を記録して首位打者になるなど超人的な実力を見せていた。
第1戦はメイズの「ザ・キャッチ」の後、延長戦にもつれ込み、10回裏に代打ダスティ・ローズがサヨナラ3ランHRを放ち、ジャイアンツが勝利を収める。勢いに乗ったジャイアンツがあっさり4連勝し、戦前の予想を大きく裏切って世界一となった。現在はサンフランシスコに本拠を構えるジャイアンツがまだ、「ニューヨーク・ジャイアンツ」と呼ばれていた時代の話である。
「ザ・キャッチ」の舞台となったのは当時のジャイアンツの本拠地だったポログラウンズ。両翼が80メートルほどと狭いのに対し、中堅は140メートルと変形球場だった。ワーツの打球も本来ならHRとなる打球であり、ワーツ自身も野球人生最高の当たりだったと後に語っている。とはいえ、その打球を背走したメイズこそ賞賛されるべきで、捕った後に2塁に返球し、ランナーを進塁させなかった点が評価される。捕るだけでは歴史に残らず、捕って倒れ込む前にすぐに返球したからこそ、このプレーは歴史に残ったのである。
<written by Kenji@webmaster>
-
Tags :
Comments:0
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://circlechange.com/playback/mays1954/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- #010「歴史を変えた“ザ・キャッチ”」(1954.9.29) from Circle Change


