- 2008-06-29 (日) 1:11
- MLB Playback
球場の電気系統の故障で試合開始が43分遅れた。思えば5年前のあの日も雨で試合開始が遅れた。あの日とは野茂英雄がドジャースに在籍していた1996年9月17日のことだ。
2001年シーズンからレッドソックスのユニフォームに袖を通すことになった野茂は球団首脳の高い評価に比べ、オープン戦では結果を残せなかった。しかし、この日はそのオープン戦の不調を感じさせないストレートの伸びを見せた。5回までは2つの四球、3つの三振を奪う内容。後半はストレートの伸びに加え、伝家宝刀のフォークボールもキレを増した。6回から8回までの3イニングは5連続奪三振を含む、8個の三振を奪い、計11奪三振。まさにトルネード炸裂である。
チームの柱であるノマー・ガルシアパーラが怪我での離脱で打撃力低下が課題となっているレッドソックスだが、この日も打たなければいけないマニー・ラミレス、カール・エバレットに当たりがでない。一人火を吐いたのが、3回にツーランホームランを打ち、8回にはタイムリーと全打点を叩き出したブライアン・ドーバックである。
いよいよ、あと3人となった最終回。先頭のブラディ・アンダーソンをピッチャーゴロ。続くマイク・ボーディックがセンター前にフワッと上がる打球。一瞬ひやっとしたものの、セカンドのランシングがファインプレー。ツーアウトとなって迎えるのは、デライノ・デシールズ。野茂がメジャー初勝利をあげたとき、最後のセカンドゴロをさばいたのがこのデシールズで、野茂の最初のノーヒッターを記録したときバックに守っていたのもデシールズ。いわば因縁の選手だ。そのデシールズは2球目を軽くレフトに打ち上げ、トロイ・オリアリーが捕り、野茂のノーヒッターは見事に達成された。
両リーグでのノーヒッターは野茂で4人目。これまで達成した3人とは、サイ・ヤング、ジム・バニング、ノーラン・ライアンといずれも殿堂入りの大投手。野茂は見事、その偉大な投手と名を連ねたということになる。
<written by Kenji@webmaster>
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