- 2008-12-13 (土) 0:04
- MLB Players

#22 アル・ライター(Al LEITER) | SP

- 1984年6月ドラフト・ヤンキース2位(全米50番目)
- 1965年10月23日生 左投左打 190センチ 97キロ
- ニュージャージー州出身
選手の紹介文
勝つチームを渡り歩き、メジャーリーグ全30球団から白星を挙げているアル・ライター。若くしてブルージェイズ、マーリンズで世界一を経験し、メッツ時代にもワールドシリーズ出場を経験している。非常に明るい選手で周囲の選手を和ませる雰囲気を持っていたこともあり、引退後はキャスターとして活躍している。
ライターの子供の頃のアイドルはトム・シーバーで、よくシェイスタジアムまでよく足を運んだという。高校時代に延長14回2/3まで無失点に抑え、32個もの三振を奪ったこともあった。1984年のドラフトでヤンキースに2位指名(全米50番目)を受けてプロ入り。マイナーでは目立った成績こそは挙げられなかったが、その投球スタイルはかつてのヤンキースのエース、ロン・ギドリーを彷彿させた。そして、毎年着実に階段を昇るライターは1987年に初めてのメジャー昇格を果たす。メジャー1年目は4試合に先発し、2勝2敗という成績に終わり、翌1988年も14試合に先発するが、4勝4敗と並の成績に終わる。
転機が訪れたのは1989年のことで、開幕早々にブルージェイズへの移籍が決まったのである。交換相手は、かつて本塁打王にも輝き、後に日本でもプレーすることになるジェシー・バーフィールドであり、期待されての交換トレードだった。しかし、ライターは移籍後すぐに故障者リスト入りしてしまい、残りのシーズンを棒に振ってしまった。再起をかけた1990年はマイナーからのスタートだったが、終盤にメジャー昇格し、中継ぎとして4試合に登板。怪我の影響もあり、移籍当初の期待を裏切る形でその後2年間は主にマイナーで過ごすこととなった。
本格的にメジャーに定着したのは1993年のことである。前年に世界一を経験したブルージェイズの中で中継ぎとして地位を確立。この年、34試合に登板(先発は14試合)し、9勝6敗2セーブの防御率4.11という記録を残している。ワールドシリーズにも中継ぎとして登板し、チームの2年連続世界一に貢献した。
1994年からは本格的に先発へ転向したが、20試合に先発し、6勝7敗という成績に留まった。この頃までのライターは毎年の様に怪我で故障リスト入りを繰り返し、さらにノーコンであることが、ワンランク上の投手になることを妨げていた。1995年には怪我なく、先発でフル回転し、初めての2桁勝利(11勝11敗)を記録し、飛躍のきっかけを掴んだ。この年のオフ、FAとなったライターは新興球団であるマーリンズへの移籍を決めたのである。
マーリンズへの移籍1年目となる1996年、5月11日の対ロッキーズ戦で球団史上初のノーヒッターを記録。この勢いに乗って、この年のライターは33試合に先発し、自己最多の16勝(12敗)を始めとして、防御率2.93を記録するなど、キャリア最高のシーズンとした。翌1997年は2度の故障者リスト入りがあったが、チームはワイルドカードでポストシーズンへ進出し、球団創立5年目での世界一の栄光を手にした。ライターにとっては2度目の世界一となる。
その年のオフに待っていたのは、チームの緊縮財政の方針によるメッツへの移籍だった。若手選手との交換でメッツ入りすることになったが、交換相手には後に球団史上3人目のノーヒッターを記録するAJ・バーネットも含まれていた(2人目のノーヒッター記録者はケビン・ブラウン)。
メッツでの1年目となる1998年は17勝6敗の防御率2.47を記録し、誰もが認めるチームのエースとなった。翌1999年は前年から痛めていた左膝の状態がおもわしくなく、特に前半戦は苦しんだが、後半戦は大活躍。特に同率で迎えたレッズとのポストシーズン進出をかけて戦ったワンゲームプレーオフに先発し、見事な2安打完封勝利を挙げ、チームを1988年以来のポストシーズン進出に導いた(しかし、リーグチャンピオンシップシリーズではブレーブスの前に敗れてしまった)。
2000年、移籍3年目のライターは31試合に先発し、16勝8敗、防御率3.20の好成績を挙げ、チームを2年連続でのポストシーズン進出へ導く活躍。見事にワールドシリーズへもコマを進め、ライターにとっては在籍してきた3球団全てでワールドシリーズ進出の名誉を手にした。ヤンキースとのサブウェイシリーズだったが、第1戦と第5戦に先発。共に好投したが、第5戦ではライター続投が裏目となり、敗れてしまった。
世界一奪取を目標にスタートした2001年は開幕から左肘の痛みに苦しみ、開幕から3連敗で4月後半には故障者リスト入り。チームもどん底で最下位と低空飛行を続ける中、ライターの復活から徐々に上がっていき、最終的には地区首位を狙える位置まで来た(最終的には力尽きて地区2位)。この年のライターは11勝11敗の防御率3.31という成績に終わっている。
2002年、4月30日にダイヤモンドバックス戦で勝利を収めると、史上初となるメジャー全30球団から白星を挙げた投手となった。この年は33試合に先発し、13勝13敗、防御率3.48という成績を残している。2003年は15勝(9敗)、翌2004年も10勝(8敗)と連続シーズン2桁勝利を10年まで伸ばしたのである。2004年限りでメッツを退団することとなったが、メッツで挙げた計95勝は球団史上6位にランクする成績である。
2005年は古巣のマーリンズと1年間800万ドルで契約を交わしたライター。前半戦は3勝7敗、防御率6.64と振るわないことから、先発投手が足りていないヤンキースに放出された。ヤンキースのユニフォームを着るのは1989年以来となったが、復帰最初の試合でレッドソックスを相手に6回1/3を投げて、3安打1失点に抑える内容で復帰を飾った。ポストシーズンでも白星を挙げるなど、存在感を見せた。
2006年はヤンキースとマイナー契約を交わしたが、WBCにアメリカ代表として出場すると、そのまま現役引退を決めた。元々、シーズンオフにはオフにはスポーツ局のキャスターを務めていたこともあり、引退後もキャスターを務めた。いずれは政治家へ転身するのかという噂まで立っている。選手としての通算成績は162勝132敗、防御率3.80、1974奪三振というものである。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
受賞アワード一覧
- ロベルトクレメンテ賞(2000)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1987 NYY 4 4 0 0 2 2 0 23.2 24 28 15 16 16 6.35 1988 NYY 14 14 0 0 4 4 0 57.1 49 60 33 27 25 3.92 1989 NYY 4 4 0 0 1 2 0 27.2 23 22 21 20 18 6.08 1989 Tor 1 1 0 0 0 0 0 7.2 9 4 2 3 3 4.05 1990 Tor 4 0 0 0 0 0 0 6.1 1 5 2 0 0 0.00 1991 Tor 3 0 0 0 0 0 0 2.2 3 1 5 5 5 27.00 1992 Tor 1 0 0 0 0 0 0 1.0 1 0 2 1 1 9.00 1993 Tor 34 12 1 1 9 6 2 105.0 93 66 56 52 48 4.11 1994 Tor 20 20 1 0 6 7 0 112.2 125 100 65 68 63 5.08 1995 Tor 28 28 2 1 11 11 0 183.0 162 153 108 80 74 3.64 1996 Fla 33 33 2 1 16 12 0 215.1 153 200 119 74 70 2.93 1997 Fla 27 27 0 0 11 9 0 151.1 133 132 91 78 73 4.34 1998 NYM 28 28 4 2 17 6 0 193.0 151 174 71 55 53 2.47 1999 NYM 32 32 1 1 13 12 0 213.0 209 162 93 107 100 4.23 2000 NYM 31 31 2 1 16 8 0 208.0 176 200 76 84 74 3.20 2001 NYM 29 29 0 0 11 11 0 187.1 178 142 46 81 69 3.32 2002 NYM 33 33 2 2 13 13 0 204.1 194 172 69 99 79 3.48 2003 NYM 30 30 1 1 15 9 0 181.2 176 139 94 83 80 3.99 2004 NYM 30 30 0 0 10 8 0 174.2 138 117 97 65 62 3.21 2005 Fla 17 16 0 0 3 7 0 80.0 88 52 60 61 59 6.64 2005 NYY 16 10 0 0 4 5 0 62.1 66 45 38 42 38 5.49 ----------------------------------------------------------------------------- Total 419 382 16 10 162 132 2 2391.0 2152 1974 1163 1101 1010 3.80
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:2回(1996-NL、2000-NL)
- 世界一経験:2回(1993-Tor、1997-Fla)
- ノーヒッター:1回(1996-5-11-Fla/ロッキーズ戦)
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