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Babe RUTH(ベーブ・ルース)

Major League Baseball

#3 ベーブ・ルース(Babe RUTH) | OF

ベーブ・ルース

  • 1914年・レッドソックスと契約
  • 1895年2月6日生 左投左打 188センチ 98キロ
  • メリーランド州出身

選手の紹介文
ベースボールの神様と言っても過言ではないベーブ・ルース。多くの野球ファンに愛されたベーブ・ルースは、HRを量産する打撃スタイルでそれまでの野球観を大きく変えてしまった。ルースが打棒を発揮し始めた頃は、メジャーリーグ全体を震撼させた『ブラックソックス・スキャンダル』といわれる八百長事件があったばかり。まさにルースの存在は球界の救世主といってもいいものであり、その功績ははかりしれない。死後半世紀以上経っても、ルースの存在は決して霞むことなく、充分な光を放っているといえるだろう。

1895年2月6日、メリーランド州ボルチモアに生まれたルース(1894年2月7日生まれという説もあるが、正確にはわかっていない)。酒場を経営する父と病気がちな母親の間に生まれたルースだが、決して貧しい幼少時代を送ったわけではない。子供の頃から悪ガキぶりを発揮したルースは、セントメリー教護院に入れられ、ここで少年時代のほとんどを過ごすこととなる。

セントメリーでのルースは、マシアス修道士と出会い、本格的に野球を教わることとなる。本格的に守った最初のポジションは捕手であった。ルースは左利きということもあり、右利き用のミットを投げる方の左手にはめて、返球の際はミットをはずし、捕った左手で投げていたという。そのうち、投手やファーストや外野も守るようになり、さらに打撃の方では、打率にして5割近いものを残していた。

そして1913年、インターナショナルリーグのボルチモア・オリオールズと投手としてプロ契約。投手ルースの実力が認められるのに時間がかかることはなかった。1914年にはメジャーリーグの名門レッドソックスと正式契約。しかし、この年はそれほどの登板機会が与えられることなく、打席に向かうルースに代打が送られるなど、後年考えられないこともあったという。そして、シーズンの大半はマイナーに籍を置いていた。

レッドソックス時代の一コマ。1915年からメジャーに定着。投手として18勝もマークし、さらにメジャー初HRも放つなど、打撃の良い左投手という評価を手にした。そして、この年はチームも充実した戦力でシーズン101勝をマークし、ワールドシリーズ出場。ルースの初めてのワールドシリーズは登板機会すらなく、代打でわずか1打席に立ったのみ(結果はファーストゴロ)だったが、チームは4勝1敗で世界一となり、その歓喜の輪にルースも加わった。

1916年は23勝12敗の防御率1.75という成績を残し、チームも2年連続の地区優勝を果たす。ワールドシリーズでは第2戦に先発し、初回に1点を奪われた以降、延長14回まで投げぬき、最終的には勝利投手に輝いた。ちなみにこの試合から連続イニング無失点記録が作られる。そして、4勝1敗で2年連続の世界一に輝いた。以降、1917年は24勝をマークするが、チームの打撃力が低く優勝を逃し、必然的にルースの打撃力に注目が集まっていく。

1918年からのルースは投げない日はファーストを守るなど、投手兼用となっていった。シーズンが進むにつれて、徐々に外野を守ることが多くなるルース。若手投手の台頭もあり、いつの間にか野手となり、11HRで本塁打王のタイトルを獲得。チームが優勝してワールドシリーズへ進出すると、チームは意外にもルースを第1戦の先発に持ってくる奇策をとり、ルースも期待に応えて完封勝利をマーク。第4戦でも7回まで無失点に抑え、シリーズのメジャー記録となる29回2/3連続イニング無失点記録を樹立した。こうしてレッドソックスは4勝2敗で世界一となったわけだが、これがこの世紀に記録したレッドソックスの最後の世界一になるとは、当時の誰もが思わなかったことだろう。

1919年はレフトを守る機会が多かったルースは、打撃面で開幕直後はスランプに悩まされるが、徐々にHRを量産。結局、シーズン29HRという当時としてはとんでもない記録を作り、2年連続で本塁打王を獲得した。しかし、HRを量産しようともチームは地区6位に終わる。そして1920年1月に、当時としては破格の12万5千ドルでルースはヤンキースへ売られてしまった。この移籍により、ルースを獲得したヤンキースが黄金時代を築き始め、ルースを失ったレッドソックスが長い冬の時代に突入することになる。

ルースの望みであった監督にはなることはできなかった。ヤンキースに移籍したルースは、ほぼ完全にレフトを守り、マウンドに登ることはほとんどなくなっていく。おりしも『ブラックソックス・スキャンダル』にメジャーリーグが揺れていた1920年、ルースの打棒は一際目立ち、前年の29HRを遙かに越える54HRを記録。これにより、これまで野球に興味を持たない人まで球場に足を運ばせることとなった。まさに野球史において分岐点ともいえる期間である。この年は打率.376、54HR、137打点と桁違いの数字で、タイトル(本塁打王と打点王)を手にした。

1921年も打率.378、59HR、171打点と猛打を発揮。そしてヤンキースにとって史上初となるリーグ優勝をもたらした。ワールドシリーズでは同じニューヨークを本拠に構えるジャイアンツと戦い、怪我を抱えていたルースは思うような結果を出せず、チームも敗れたが、ルースの人気は高まる一方で、ヤンキースには余るほどのお金が集まっていたという。

1922年は怪我もあり、わずか35HRに終わり、ワールドシリーズでは再びジャイアンツの前に敗れたが、すでにヤンキースはニューヨークの中でジャイアンツを上回る人気を手にしていた。ちょうどジャイアンツの本拠地であるポログラウンズを間借りしていたが、観客動員でヤンキースが上回ると、早く出ていくように催促されていた。そして1923年、ヤンキースタジアムが誕生。「ルースの建てた家」と言われるのは当然のことであった。

ルースはメジャーリーグに偉大な足跡を残した。新本拠地に移った1923年、ルースは打率.393、41HR、131打点と桁違いの成績を残す。ワールドシリーズでは3年連続でジャイアンツとの対戦となったが、ついにヤンキースが4勝2敗で振り切り、球団史上初の世界一の座を手にした。ルースはこのシリーズで3HRを記録するなど、充分な貢献を果たしている。ヤンキース帝国の始まりには、必ずルースの名前があるといっても過言ではない。

1925年にルースがわずか98試合にしか出場できないとなるとチームは地区7位に低迷するほど、ルースの存在感は際立っていた。1926年は打率.372、47HR、146打点をマークし、翌1927年は打率.356、60HR、164打点と文句のつけようのない成績を残すルース。その後もルースは結果を残し続け、1934年までヤンキースに在籍した15年間で7度のリーグ優勝、4度の世界一を経験した。特に1932年のカブスとのワールドシリーズで予告HRを放ったことは、後生まで伝わっている。しかし、このシリーズがルースにとって、最後のワールドシリーズとなっている。

1930年に当時の大統領より多い年俸8万ドルを手にし、欲しいもののほとんどを手に入れたといってもいいルースの願いは監督になることだった。当時の球界ではプレーイングマネージャー(選手兼監督)が珍しくなかったが、ヤンキースではそれが叶えられず、1935年はブレーブスへ移籍。いずれは監督へ、という話もあったが叶えられることなく、この年限りで現役を終えることとなった。現役引退後の1937年にはドジャースのコーチになってまで、監督を目指したがこれも叶えられることはなかった。

ルースほど愛されたメジャーリーガーはいない。22年間のメジャー生活で、通算714HRにシーズン60HRとHRに関する数々の記録を樹立したルース。数字だけでは上をいく選手は登場したが、ルース登場以前まではHRそのものの評価は高くなく、まさにルースこそが新しい野球の価値観を植え付けたと言ってもいいだろう。

お金にだらしなく、大食漢で大酒飲みと欠点だらけのルースではあったが、それゆえに多くの人々から愛されるルース。生き方そのものがアメリカンドリームの体現者として、また、スポーツの枠を越えたスターとして多くの人気を集めているのは今も昔も変わらない。晩年は喉頭ガンにおかされ、53歳の若さで他界した。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 首位打者:1回(1924-AL)
  • 本塁打王:12回(1918-AL~1921-AL、1923-AL、1924-AL、1926-AL~1931-AL)
  • 打点王:6回(1919-AL~1921-AL、1923-AL、1926-AL、1928-AL)
  • 最優秀防御率:1回(1916-AL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:1回(1923-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1914  BsR    5   10    1    2   1   0   0    2    4    0    0  .200 .300  .200
 1915  BsR   42   92   16   29  10   1   4   21   23    9    0  .376 .576  .315
 1916  BsR   67  136   18   37   5   3   3   15   23   10    0  .322 .419  .272
 1917  BsR   52  123   14   40   6   3   2   12   18   12    0  .385 .472  .325
 1918  BsR   95  317   50   95  26  11  11   66   58   57    6  .410 .555  .300
 1919  BsR  130  432  103  139  34  12  29  114   58  101    7  .456 .657  .322
 1920  NYY  142  458  158  172  36   9  54  137   80  148   14  .530 .847  .376
 1921  NYY  152  540  177  204  44  16  59  171   81  144   17  .512 .846  .378
 1922  NYY  110  406   94  128  24   8  35   96   80   84    2  .434 .672  .315
 1923  NYY  152  522  151  205  45  13  41  131   93  170   17  .545 .764  .393
 1924  NYY  153  529  143  200  39   7  46  121   81  142    9  .513 .739  .378
 1925  NYY   98  359   61  104  12   2  25   66   68   59    2  .393 .543  .290
 1926  NYY  152  495  139  184  30   5  47  146   76  144   11  .516 .737  .372
 1927  NYY  151  540  158  192  29   8  60  164   89  138    7  .487 .772  .356
 1928  NYY  154  536  163  173  29   8  54  142   87  135    4  .461 .709  .323
 1929  NYY  135  499  121  172  26   6  46  154   60   72    5  .430 .697  .345
 1930  NYY  145  518  150  186  28   9  49  153   61  136   10  .493 .732  .359
 1931  NYY  145  534  149  199  31   3  46  163   51  128    5  .494 .700  .373
 1932  NYY  133  457  120  156  13   5  41  137   62  130    2  .489 .661  .341
 1933  NYY  137  459   97  138  21   3  34  103   90  114    4  .442 .582  .301
 1934  NYY  125  365   78  105  17   4  22   84   63  103    1  .447 .537  .288
 1935  BsB   28   72   13   13   0   0   6   12   24   20    0  .359 .431  .181
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2503 8399 2174 2873 506 136 714 2210 1330 2056  123  .474 .690  .342

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1914  BsR    4   3   1   0   2   1   0   23.0   21    3    7   12   10   3.91
 1915  BsR   32  28  16   1  18   8   0  217.2  166  112   85   80   59   2.44
 1916  BsR   44  41  23   9  23  12   1  323.2  230  170  118   83   63   1.75
 1917  BsR   41  38  35   6  24  13   2  326.1  244  128  108   93   73   2.01
 1918  BsR   20  19  18   1  13   7   0  166.1  125   40   49   51   41   2.22
 1919  BsR   17  15  12   0   9   5   1  133.1  148   30   58   59   44   2.97
 1920  NYY    1   1   0   0   1   0   0    4.0    3    0    2    4    2   4.50
 1921  NYY    2   1   0   0   2   0   0    9.0   14    2    9   10    9   9.00
 1930  NYY    1   1   1   0   1   0   0    9.0   11    3    2    3    3   3.00
 1933  NYY    1   1   1   0   1   0   0    9.0   12    0    3    5    5   5.00
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      163 148 107  17  94  46   4 1221.1  974  488  441  400  309   2.28

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:2回(1933-AL、1934-AL)
  • 世界一経験:7回(1915-BsR、1916-BsR、1918-BsR、1923-NYY、1927-NYY、1928-NYY、1932-NYY)
  • 殿堂入り:1936年(投票率:95.13%)
  • 永久欠番:#3(Yankees)

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