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Barry BONDS(バリー・ボンズ)

Major League Baseball

#25 バリー・ボンズ(Barry BONDS) | LF

バリー・ボンズ

  • 1985年6月ドラフト・パイレーツ1位(全米6番目)
  • 1964年7月24日生 左投左打 188センチ 93キロ
  • カリフォルニア州出身

選手の紹介文
前人未踏のシーズン73HRを記録したボンズ。通算歴代トップとなる762HRをマークし、7度のMVP授賞という輝かしい球歴に彩られるバリー・ボンズ。シーズン73HR、「40-40」の達成1回を含む5度の「30-30」達成し、通算でも514盗塁とオールラウンドで優れた成績を残している。そのボンズも晩年になって薬物問題で騒がれ、殿堂入りも危うい状況となっている。

ボンズは生まれたときからのサラブレッドだった。父親はメジャーリーガーのボビー・ボンズで、母方の従弟にはレジー・ジャクソンがいた。さらに、バリーという名前の名付け親が名選手ウイリー・メイズであり、ボンズは父に憧れる一方、メイズに尊敬のまなざしを送った。

父親に連れられて、当時のジャイアンツの本拠地、キャンドルスティックパーク(後にスリーコムパークと改称)がボンズの遊び場であり、野球少年としてはこの上ない幸せな環境に恵まれている。なお、父は1970年代に「30-30(30HRと30盗塁)」を5度も達成するという名選手だった。

父ボビーの自慢であるボンズは、当然のように野球を始め、高校時代の平均打率は.404と才能の片鱗をいかんなく見せつけた。3年生の頃には打率.467をマークし、オールアメリカの代表メンバーにも選ばれている。特に最後のプレーオフでは、16打数で3HR含む10安打で12打点を記録する猛打を発揮。そして、1982年6月のドラフトでは憧れのジャイアンツからドラフト2位指名を受けた。しかし、契約金が求める金額に届かないという理由で大学進学を選ぶ。

大学に入ってもその猛打はとどまることを知らない。大学に在籍した3年間で、打率.357、45HR、175打点を記録し、3年連続でオールスターメンバーに選出された。そして迎えた1985年6月のドラフトでパイレーツからドラフト1位指名(全米6番目)を受け、プロの世界に身を投じた。

打席に入ったときの集中力は凄まじいものがある。指名されたその年、1Aプリンスウィリアムで71試合に出場し、打率.299、13HR、37打点、15盗塁を記録。翌1986年は3Aハワイで開幕を迎え、44試合で打率.311、7HR、37打点、16盗塁を記録し、早くも5月30日にはメジャー昇格を果たした。メジャー1年目は113試合に出場し、打率.223ながら、16HR、48打点、36打点を記録した。このころのボンズは、あまりにも慌ただしいメジャー昇格に不満をぶちまけ、背番号が子供の頃からずっとつけてきた憧れのメイズの24番じゃなく7番だということにも、遠慮せず不満を言った。

レフトのポジションを確実に自分のものとし、背番号も希望の24番を手にし、スピード感あふれるプレーで活躍し始めたボンズ。一気にブレークしたの1990年のこと。打率.301、33HR、114打点、52盗塁を記録し、チームも地区優勝を果たしたこの年、ボンズは初めてのMVPを受賞した。翌年も打率.292、25HR、116打点、43盗塁をマークしたが、MVP投票ではテリー・ペンドルドンに次いで2位に終わった。

1992年は打率.311、34HR、103打点、39盗塁を記録し、90年に次ぐ自身2度目の「30-30」を記録し、2度目のMVPも獲得した。このころはチームメイトのボビー・ボニーヤと「キラーB」という名前で恐れられていたが、90年から3年連続地区優勝を果たしながら、プレーオフで敗れ、ワールドシリーズへの進出はできなかった。この年のオフ、FAとなったボンズは、子供時代の思い出がつまったジャイアンツへ移籍を果たした。

移籍1年目、希望の背番号24をつけたいと申し出たボンズだったが、ジャイアンツの24番はすでに永久欠番なため、父のつけていた25番をつけることになった。この年、打率.336、46HR、123打点と打撃3部門でキャリア最高記録を叩きだし、3度目のMVPを自らのふるさとにプレゼントした。

1996年はメジャー史上2人目の「40-40」を記録し、翌年には通算「400-400」も記録した。しかし、ワールドシリーズでプレーしたボンズにとっては、不満が残った。サンフランシスコに新本拠地パシフィックベルパークが誕生した2000年に自己最多の49HRを記録したボンズは、チームをプレーオフに導くが惜しくも敗れ、またしてもワールドシリーズへの夢は砕かれた。しかし、ボンズ自身もポストシーズンでは打率がわずか2割前後であり、大舞台に弱いというありがたくないレッテルも貼られている。

2002年にはキャリア初のワールドシリーズ出場を経験。打撃と盗塁が話題になることが多いボンズだが、レフトの守備も評価が高く、ゴールドグラブ賞を8回も受賞している。まさに攻走守と3拍子揃った選手である。

年齢から晩年にかかると思われたが、さらなるピークは2001年にやってきた。この年、ボンズはホームランという記録に絞っても、オールスター前に39本打ったというのもメジャー記録であるし、30本、40本、50本、60本、70本のいずれもメジャー史上最速で記録している。さらに5試合の間に8本のホームランを放つというメジャータイ記録も樹立しているおり、これは1968年にフランク・ハワードも記録して以来である。

10月5日の対ドジャース戦を迎えるまで、ボンズはシーズン70本ものホームランを打ち重ねていた。約3年前に当時35歳のマーク・マグワイアが樹立した大記録に並んでいたことになる。記録更新が話題となる中、そのボンズに対して先発のパク・チャンホは真っ向勝負。ボンズは第1打席に見事ホームランを放ち、あっさりと記録更新。第2打席にもホームランを放ち、記録を伸ばした。しかし、記録更新を果たしたこの試合、チームは乱打戦の末に10対11で敗れてしまい、ボンズの念願だったポストシーズン出場の道が絶たれた試合になってしまった。結局、ボンズは最終戦にもホームランを放ち、73HRとしてシーズンを終えた。

ホームラン以外の記録にスポットも当てても、シーズン177四球というのも1923年のベーブ・ルースの170四球を越えるメジャー記録であるし、長打率.863というのも1925年にロジャース・ホーンスビーが記録した長打率.756というリーグ記録を抜き去り、メジャー記録であるルース(1920年)の長打率.847をも抜き去った。記録ずくめなシーズンとはまさにこのことである。

ジャイアンツに移籍したばかりの1993年、3度目のMVPを獲得したとき、目標は?と聞かれて、今まで誰もやっていない4度目のMVPを取ることと答えたボンズ。時は流れて2001年、大記録を次々と作り、メジャーリーグ史上初の史上初の4度目のMVPを獲得した。

ワールドシリーズでもその打棒を発揮。これまで3度のMVPを獲得したことのある選手は、ナショナルリーグではロイ・キャンパネラスタン・ミュージアルマイク・シュミット、アメリカンリーグではジミー・フォックスジョー・ディマジオヨギ・ベラミッキー・マントルと蒼々たるメンバーが並ぶが、ボンズはその中で頭一つ抜けた存在となった。この年から4年連続でMVPを授賞しており、結果的に7度のMVPを授賞したことになる。

2002年は打率.370、46HR、106打点という数字で初の首位打者を獲得。チームもリーグ優勝を果たし、ボンズ自身初のワールドシリーズの舞台も体感した(惜しくも世界一の栄冠は手にすることが出来なかった)。翌2003年も勢いは留まらず、打率.341、45HR、90打点という好成績を残している。通算500盗塁も達成しており、史上初の「500-500」を記録した。

圧倒的な勝負強さから勝負してもらえないことが続き、2004年にはシーズン232四球をマーク。敬遠四球は120個を数えている。打撃成績も打率.362、45HR、101打点というもので、2度目の首位打者を獲得。シーズン後半にはアーロン、ルースに次ぐ通算700HRを達成している。

2005年にはシーズンの大半を怪我で欠場するが、2006年に復帰しルースのHR記録を抜き去り、2007年にはアーロンのHRを抜き去り、メジャートップに躍り出たボンズ。この年をもってジャイアンツとの契約が解消され、自由契約選手としてその将来は不透明なままである。薬物使用に関して偽証罪に問われているのが現状であり、過去の栄光は疑惑の彼方に葬り去られようとしている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1986  Pit  113  413   72   92  26   3  16   48  102   65   36  .330 .416  .223
 1987  Pit  150  551   99  144  34   9  25   59   88   54   32  .329 .492  .261
 1988  Pit  144  538   97  152  30   5  24   58   82   72   17  .368 .491  .283
 1989  Pit  159  580   96  144  34   6  19   58   93   93   32  .351 .426  .248
 1990  Pit  151  519  104  156  32   3  33  114   83   93   52  .406 .565  .301
 1991  Pit  153  510   95  149  28   5  25  116   73  107   43  .410 .514  .292
 1992  Pit  140  473  109  147  36   5  34  103   69  127   39  .456 .624  .311
 1993  SF   159  539  129  181  38   4  46  123   79  126   29  .458 .677  .336
 1994  SF   112  391   89  122  18   1  37   81   43   74   29  .426 .647  .312
 1995  SF   144  506  109  149  30   7  33  104   83  120   31  .431 .577  .294
 1996  SF   158  517  122  159  27   3  42  129   76  151   40  .461 .615  .308
 1997  SF   159  532  123  155  26   5  40  101   87  145   37  .446 .585  .291
 1998  SF   156  552  120  167  44   7  37  122   92  130   28  .438 .609  .303
 1999  SF   102  355   91   93  20   2  34   83   62   73   15  .389 .617  .262
 2000  SF   143  480  129  147  28   4  49  106   77  117   11  .440 .688  .306
 2001  SF   153  476  129  156  32   2  73  137   93  177   13  .515 .863  .328
 2002  SF   143  403  117  149  31   2  46  110   47  198    9  .582 .799  .370
 2003  SF   130  390  111  133  22   1  45   90   58  148    7  .529 .749  .341
 2004  SF   147  373  129  135  27   3  45  101   41  232    6  .609 .812  .362
 2005  SF    14   42    8   12   1   0   5   10    6    9    0  .404 .667  .286
 2006  SF   130  367   74   99  23   0  26   77   51  115    3  .454 .545  .270
 2007  SF   126  340   75   94  14   0  28   66   54  132    5  .480 .565  .276
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2986 9847 2227 2935 601  77 762 1996 1539 2558  514  .444 .607  .298

受賞タイトル一覧

  • MVP7回(1990,92,93,2001~04)
  • 首位打者2回(2002,04)
  • 本塁打王2回(1993,2001)
  • 打点王1回(1993)
  • ゴールドグラブ賞8回(1990~94,96~98)
  • シルバースラッガー賞9回(1990~94,96,97,2000~01)

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