- 2008-11-23 (日) 0:05
- MLB Players

#5 ビル・マドロック(Bill MADLOCK) | 3B

- 1970年6月ドラフト・セネタース5位(全米97番目)
- 1951年1月2日生 右投右打 180センチ 81キロ
- テネシー州出身
選手の紹介文
1970年代から80年代にかけて4度の首位打者となるなど、安打製造機として活躍したビル・マドロック。闘志溢れるプレーを見せたところと、自身の名前から「Mad Dog(狂犬)」と呼ばれていた。なかなか優勝には縁がなかったが、パイレーツに途中移籍した1979年には初めて世界一を経験。殿堂入りはまだ果たしていない。
イリノイ州に生まれたマドロックは高校時代から高い野球の才能が評価されていた。1969年ドラフトでカージナルスから11位指名(全米258番目)を受けるが、それを拒否。1970年ドラフトではセネタースから5位指名(全米97番目)を受けてプロ入りを決断する。1Aからスタートし、中距離打者としてのキャリアを積み重ねていくことになる。
1972年には1Aピッツフィールドで打率.328をマークすると、3Aデンバーまで昇格。翌1973年は3Aで開幕を迎えると、123試合の出場で打率.338、22HR、90打点と好成績を挙げて、この年の9月に初めてメジャー昇格。セネタースに指名されて入団したが、マドロックが昇格した時点ではテキサスに移転しており、レンジャーズと改称していた(テキサス移転は1972年のこと)。昇格後、21試合に出場し、打率.351と非凡な成績を残している。
1974年シーズン開幕前にカブスへの移籍が決まった。通算284勝の大投手ファギー・ジェンキンスとの交換トレードによる移籍である。カブスとしてはロン・サントの抜けたサードのポジションにマドロックが入る形となった。128試合に出場し、打率.313、9HR、54打点という成績を残し、見事に結果を残したのである。
1975年、打率.354をマークして自身初となる首位打者のタイトルを獲得した。この年は1試合で6打数6安打を記録すれば。初出場したオールスターゲームでもMVPを獲得するなど、リーグを代表する打者となった。翌1976年はシーズン最後までケン・グリフィー・シニアと激しい首位打者争いを演じ、最終日に打率を.333から.339に乗せてマドロックが逆転した(グリフィーは打率.336)。見事に若くして2年連続首位打者となったのである。
1977年からはジャイアンツへ移籍することとなった。2年連続首位打者を引っさげて移籍となったが、移籍1年目の打率は.302、2年目は.309と成績を若干落とした。しかし、チーム事情から1978年からは守り慣れたサードからセカンドにコンバートさせられたことも影響あるのかもしれない(ダレル・エバンスがサードを守っていた)。1979年は開幕から低空飛行を続けたマドロックだが、シーズン途中の6月にパイレーツへ移籍することになり、これが転機となったのである。
移籍先のパイレーツには晩年ではありながら獅子奮迅の活躍を見せるウイリー・スタージェルに加え、デーブ・パーカーらがおり、その中にマドロックはパーツとしてはまった。ポジションもサードに戻り、移籍後の打率は.328を記録。チームも地区優勝を果たし、初めてポストシーズンを経験したマドロック。ワールドシリーズ(対オリオールズ)では打率.375をマークし、パイレーツ世界一に大きく貢献したのである。
そのままパイレーツに残留したマドロックは、1981年に打率.341、1983年に打率.323で自身3回目、4回目の首位打者のタイトルを獲得している。2つの異なるチームで複数回の首位打者獲得はマドロックが初となる快挙である。1985年シーズン途中にドジャースへ移籍すると移籍後だけで打率.360を記録し、チームの地区優勝に貢献。リーグチャンピオンシップシリーズ(対カージナルス)では3HR、7打点を記録したマドロックだが、チームはリーグ優勝を果たせなかったのである。
1987年もシーズン途中にタイガースに移籍し、またもやチームの地区優勝に導いたが、すでに往年の力はなかった。翌1988年には活躍の場を日本プロ野球(ロッテ・オリオンズ)に求めたが、打率.263、19HR、61打点と期待を大きく裏切るものだったのである。結果的にはこの年限りで現役を退いたのである。
メジャー15年間の通算成績は打率.305、2008安打、163HR、860打点というもので、首位打者4度は誇るべき記録である。引退後はマイナーリーグのコーチ、2000年からはタイガースのコーチを務め、その後は活躍場を独立リーグや台湾プロ野球にも求めている。輝かしい実績を持つマドロックの1日も早い殿堂入りが待たれるところである。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1973 Tex 21 77 16 27 5 3 1 5 9 7 3 .412 .532 .351 1974 CHC 128 453 65 142 21 5 9 54 39 42 11 .374 .442 .313 1975 CHC 130 514 77 182 29 7 7 64 34 42 9 .402 .479 .354 1976 CHC 142 514 68 174 36 1 15 84 27 56 15 .412 .500 .339 1977 SF 140 533 70 161 28 1 12 46 33 43 13 .360 .426 .302 1978 SF 122 447 76 138 26 3 15 44 39 48 16 .378 .481 .309 1979 SF 69 249 37 65 9 2 7 41 19 18 11 .309 .398 .261 1979 Pit 85 311 48 102 17 3 7 44 22 34 21 .390 .469 .328 1980 Pit 137 494 62 137 22 4 10 53 33 45 16 .341 .399 .277 1981 Pit 82 279 35 95 23 1 6 45 17 34 18 .413 .495 .341 1982 Pit 154 568 92 181 33 3 19 95 39 48 18 .368 .488 .319 1983 Pit 130 473 68 153 21 0 12 68 24 49 3 .386 .444 .323 1984 Pit 103 403 38 102 16 0 4 44 29 26 3 .297 .323 .253 1985 Pit 110 399 49 100 23 1 10 41 42 39 3 .323 .388 .251 1985 LAD 34 114 20 41 4 0 2 15 11 10 7 .422 .447 .360 1986 LAD 111 379 38 106 17 0 10 60 43 30 3 .336 .404 .280 1987 LAD 21 61 5 11 1 0 3 7 5 6 0 .265 .344 .180 1987 Det 87 326 56 91 17 0 14 50 45 28 4 .351 .460 .279 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1806 6594 920 2008 348 34 163 860 510 605 174 .365 .442 .305
受賞タイトル一覧
- オールスターMVP1回(1975)
- 首位打者4回(1975-NL、1976-NL、1981-NL、1983-NL)
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