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Bob FELLER(ボブ・フェラー)

Major League Baseball

#19 ボブ・フェラー | SP

ボブ・フェラー

  • 1936年・インディアンズと契約
  • 1918年11月3日生 右投右打 183センチ 84キロ
  • アイオワ州出身

選手の紹介文
火の玉投手として一時代を築いたフェラー。火の玉に例えられるほどの恐ろしい剛速球を投げることから、「ラピット・ロバート」という愛称がつけられたボブ・フェラー。その速球に加え、大きなカーブを合わせ持つフェラーは、メジャーリーグの中で今でも伝説となっている大偉業をいくつも築き上げた。フェラーの通算266勝という記録も、仮に兵役による離脱がなければ、更に多くの白星を積み上げていたに違いない。

アイオワ州バンミーターという田舎町で生まれたフェラー。父親が映画「フィールドオブドリームス」のごとく、畑を潰して野球場を作るほどの野球好きで、フェラーはそこで野球を覚えた。子供のことから速球のスピードは群を抜いていたという。16歳の頃にショートから本格的に投手に転向すると、地元のセミプロチーム相手に20奪三振を奪う快投を見せたこともあり、フェラーの噂はメジャーリーグのスカウトの元にも届いた。

そして、やってきたインディアンズのスカウトと契約を結んだのはフェラーがまだ17歳のことである。しかし、当時のメジャーリーグは高校生との契約を禁じていたこともあり、フェラーを一旦マイナーのチームに置いて隠そうとした。このインディアンズの作戦はすぐに露呈してしまい、他球団からの抗議が相次ぐ。最終的にインディアンズがお金を払うことで、フェラーを失ずに済むという一悶着があった。

プロ1年目の1936年、オープン戦で対カージナルス戦のマウンドに立ったフェラーは、3回を投げて8個の三振を奪い、実力を見せる。この年の8月23日の対ブラウンズ戦で晴れてメジャーデビューしたフェラーは、15奪三振の完投でいきなり白星をゲット。続く9月13日の対アスレティックス戦では当時のメジャー記録タイ(リーグ新記録)となる17奪三振を記録し、その実力が本物だと周囲に認めさせた。1年目は5勝3敗の防御率3.34に終わるが、フェラー伝説のプロローグとしては充分なものである。ちなみにまだ高校生だったフェラーは、シーズン後に学校に戻っている。

1938年、本格的に先発ローテーションに加わったフェラーは、39試合の登板で17勝11敗の防御率4.08という成績を残し、さらに240個の三振を奪い最多奪三振王を獲得。シーズン最終戦の対タイガース戦では、1試合18奪三振をマークし、自らの記録を塗り替えるメジャー新記録を作った(しかし、試合は負け投手)。208四球というところにまだフェラーの脆さはあったが、まだ19歳というところにフェラーの末恐ろしさはあった。

兵役がなければ、通算300勝も夢ではなかった。1939年、24勝9敗、防御率2.85、246奪三振で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得したフェラー。そして、翌1940年、開幕戦の対ホワイトソックス戦のマウンドに上がったフェラーは史上初の開幕戦ノーヒッターを達成。この試合で奪った三振はわずかに8個だったが、開幕戦でノーヒッターを記録したのは後にも先にもフェラーのみである。この年は27勝11敗の防御率2.61、261奪三振という素晴らしい記録で、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振と投手の三冠王を獲得した。

1941年も25勝13敗の防御率3.15、260奪三振と3年連続最多勝に4年連続最多奪三振と勢いは止められないフェラー。まだ、22歳のフェラーはこの時点ですでに107勝をマークしていた。しかし、時代がフェラーを味方しなかった。第二次世界大戦の影響で兵役につくことになったのである。1942年からの丸々3年間を戦場で過ごすことになってしまった。

マウンドの戻ってきたのは1945年のシーズン終盤のこと。約3年半というブランクはあったが、復帰の対ヤンキース戦で12奪三振の2失点完投勝利をマークし、その右腕に衰えがないところを見せた。わずか1ヶ月のみの登板だったため、5勝3敗に終わったフェラーだが、兵役中にその投球がレベルアップしていたのである。フェラーはそれまでの速球、カーブに加え、新球スライダーをマスターしていたのである。

1946年、再びメジャーでフルシーズン戦ったフェラーは48試合に登板し、26勝15敗、防御率2.18、348奪三振で最多勝と最多奪三振のタイトルを手にした。さらに36完投の10完封をマークしており、4月30日の対ヤンキース戦では自身2度目のノーヒッターも達成。翌1947年にも20勝11敗の防御率2.68、196奪三振をマークしている。

開幕戦でノーヒッターを達成した唯一の投手。1948年、19勝15敗の防御率3.56、164奪三振を記録したフェラーは、チームの28年ぶりとなるリーグ優勝をもたらした。初めてのワールドシリーズで好投したフェラーだが、惜しくも0勝2敗に終わった。しかし、チームは4勝2敗で世界一に輝き、フェラーもその美酒を味わった。その後も毎年のように20勝近い数字を残していったフェラー。

1951年、22勝8敗をマークして、自身6度目の最多勝を獲得。この年の7月1日のタイガース戦では1失点ながらもノーヒッターを記録。こうして1956年まで現役を続けたフェラーは、メジャー通算18年のキャリアで、266勝162敗、防御率3.25、2581奪三振という数字を残した。ノーヒッター3回に1安打試合は12回も記録している。

フェラーと同時代を生きた選手としてはジョー・ディマジオテッド・ウイリアムスらがおり、数々の名勝負を繰り広げたが、それぞれがフェラーの剛速球を称えている。フェラーが付けていた背番号19はすでにインディアンズの永久欠番となっており、1962年には殿堂入りを果たしている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1936  Cle   14   8   5   0   5   3   1   62.0   52   76   47   29   23   3.34
 1937  Cle   26  19   9   0   9   7   1  148.2  116  150  106   68   56   3.39
 1938  Cle   39  36  20   2  17  11   1  277.2  225  240  208  136  126   4.08
 1939  Cle   39  35  24   4  24   9   1  296.2  227  246  142  105   94   2.85
 1940  Cle   43  37  31   4  27  11   4  320.1  245  261  118  102   93   2.61
 1941  Cle   44  40  28   6  25  13   2  343.0  284  260  194  129  120   3.15
 1945  Cle    9   9   7   1   5   3   0   72.0   50   59   35   21   20   2.50
 1946  Cle   48  42  36  10  26  15   4  371.1  277  348  153  101   90   2.18
 1947  Cle   42  37  20   5  20  11   3  299.0  230  196  127   97   89   2.68
 1948  Cle   44  38  18   2  19  15   3  280.1  255  164  116  123  111   3.56
 1949  Cle   36  28  15   0  15  14   0  211.0  198  108   84  104   88   3.75
 1950  Cle   35  34  16   3  16  11   0  247.0  230  119  103  105   94   3.43
 1951  Cle   33  32  16   4  22   8   0  249.2  239  111   95  105   97   3.50
 1952  Cle   30  30  11   0   9  13   0  191.2  219   81   83  124  101   4.74
 1953  Cle   25  25  10   1  10   7   0  175.2  163   60   60   78   70   3.59
 1954  Cle   19  19   9   1  13   3   0  140.0  127   59   39   53   48   3.09
 1955  Cle   25  11   2   1   4   4   0   83.0   71   25   31   43   32   3.47
 1956  Cle   19   4   2   0   0   4   1   58.0   63   18   23   34   32   4.97
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      570 484 279  44 266 162  21 3827.0 3271 2581 1764 1557 1384   3.25

受賞タイトル一覧

  • 最多勝6回(1939~41,47,48,51)
  • 最優秀防御率1回(1940)
  • 最多奪三振7回(1938~41,46~48)
  • オールスター出場8回(1938~41,46~48,50)

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