- 2009-06-07 (日) 0:09
- MLB Players

#29 ブレット・ブーン(Bret BOONE) | 2B

- 1990年6月ドラフト・マリナーズ5位(全米131番目)
- 1969年4月6日生 右投右打 178センチ 82キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
祖父、父に続いて、親子三代でのメジャーリーガーとして活躍したブレット・ブーン。血筋の良さから若くしてレギュラーを獲得。2001年のマリナーズ快進撃の中で、打点王を獲得するほどの抜群の存在感を発揮した。セカンドとして4度のゴールドグラブ賞獲得と、攻守で実績を積み上げたのである。
カリフォルニア州に生まれたブーンだが、祖父レイ・ブーンはインディアンズやタイガースで活躍したオールスター内野手であり、父ボブ・ブーンもフィリーズやエンゼルスで活躍したオールスター捕手であるなど、野球を始める上ではこの上ない環境で育つことになる。弟のアーロン・ブーンと共に野球を始めるなど、周囲から一目置かれるほどの野球一家だったのである。
幼少時からメジャーリーガーである父ボブに連れ添って、球場の芝の上やクラブハウス内を遊び場にしていた。父ボブがフィリーズの一員として、1980年の世界一に貢献したときは、12歳のブーンも父と共に記念パレードに参加。周りを見渡せば、マイク・シュミット、ピート・ローズ、スティーブ・カールトンという球史を飾る名選手もおり、ブーンにとってはまさに至福の時だったという。
高校卒業時の1987年ドラフトではツインズから28位指名(全米710番目)を受けるが、拒否して大学へと進学。そして、1990年ドラフトではマリナーズから5位指名(全米131番目)を受けて、プロ入りを決めた。こうして、メジャー史上初となる親子三代メジャーリーガーとなるきっかけを掴んだのである。
指名されて契約を交わすと、その年は1Aペニンスラで74試合に出場し、打率.267、8HR、38打点をマーク。1991年には2Aジャクソンビルへと舞台を移し、139試合の出場で打率.255、19HR、75打点を記録し、HRと打点はチームトップだった。翌1992年、3Aカルガリーへと昇格すると、118試合に出場し、打率.314、13HR、73打点という成績を残し、8月半ばにはメジャー昇格を果たしたのである。
史上初となる親子三代メジャーリーガーとなったが、初昇格した1992年は33試合の出場に留まり、翌1993年も3Aとメジャーを往復する結果で、結果としてはメジャーで76試合にしか出場できなかった。その少ない出場試合の中で12HRを記録するなど、思い切りの良さも光った。そして、オフにはレッズへの交換トレードがまとまり、レッズ移籍が決まった。
1994年、レッズのセカンドのポジションを獲得し、108試合の出場で打率.320、12HR、68打点と好成績を残した。それだけにストライキで中断されたことが悔やまれた。翌1995年も138試合に出場するが、打率.267、15HR、68打点と打率のみが前年より大きく落としてしまった。
1996年は打率.233、1997年にも打率.223と徐々に落ち始め、一時はマイナー降格する屈辱も味わった。そんな中でも1997年にはシーズン記録となる守備率.997をマークするなど、セカンドの守備は堅実さを極めた。守備の人という印象があったが、1998年にはインサイドのボールを叩きつけるイメージを持つことで、打率.266、24HR、95打点という数字を残し、オールスターゲームにも初出場を果たしている。
1999年はブレーブスとレッズの間で移籍話が持ち上がり、ブーンはブレーブスへとの移籍が決まったのである。ブレーブスの交換要員の中にはデニー・ネイグルとマイケル・タッカーが含まれており、周囲からは大型トレードと騒がれた。ブレーブスも「史上最高のセカンドを得た」とブーンの獲得を喜んだが、打率.252、20HR、63打点という成績に終わったのである。
この年にブーンが輝いたのは、自身初の経験となるワールドシリーズ(対ヤンキース)でのことで、4打席連続での2塁打を放つなど、シリーズ打率.538をマークしたのである(しかし、シリーズ自体はヤンキースの前にあっさりと4連敗)。オフになると再び移籍話が持ち上がり、パドレスへの移籍が決まった。ブーンと共にライアン・クレスコが移籍し、その交換要員にはキルビオ・ベラス、レジー・サンダース、ウォーリー・ジョイナーがいた。
2000年、期待は大きいものの怪我もあり、8月末でシーズン終了。127試合の出場で打率.251、19HR、74打点という成績に終わった。守備は堅実で評価が高いが、大振りが目立つバッティングでは出塁率も必然的に低くなり、チームが求める働きは出来ていなかった。そして、オフになるとFAとなり、古巣のマリナーズと契約を交わすに至ったのである。
2001年のマリナーズは、主砲アレックス・ロドリゲス離脱後ということで戦力低下が叫ばれていた。そんな中でシーズン開幕後は、新加入のイチローを始めとして、ベテランのエドガー・マルチネス、ジョン・オルルドらとの力が噛み合った。そして5番セカンドに定着したブーンのバットも火を噴き、マリナーズは開幕から独走態勢を築いたのである。
4月の月間打率は.344というもので、5月には8HR、28打点と大当たりを見せた。6月も10HR、28打点と破竹の勢いを見せ、地元シアトルで開催されたオールスターゲームにも選出されたのである。さらにオールスターゲームでは、ロベルト・アロマーの指定席のようになっていたアメリカンリーグのセカンドの座も奪い取った。しかも蒼々たる強打者を差し置いて、アメリカンリーグの4番打者として先発出場。ヒットは打てなかったが、ブーンにとっては最も輝いた瞬間のひとつに数えられることだろう。
シーズン通しては158試合に出場し、打率.331(リーグ5位)、37HR、141打点という成績を挙げ、全てでキャリアハイを記録した。マリナーズを出て行ったA・ロドリゲスを抑えて、打点王のタイトルを獲得したのである。ちなみにシーズン37HRのうち、セカンドとしては36本放ったことになり(代打HRが1本あり)、これはリーグ記録でもあった。MVPはイチロー、ジェイソン・ジオンビーに次ぐ3位に終わっている。
シーズン116勝というメジャータイ記録を樹立して、満を持してポストシーズンに進出したマリナーズ。ディビジョンシリーズ(対インディアンズ)では、ブーンは打率.095(21打数2安打)と極度の不振に苦しんだ。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ヤンキース)では2連敗後の第3戦、5打数3安打5打点と大当たりしたブーンだが、すでに時は遅かった。ワールドシリーズ進出の夢は閉ざされたのである。
真価が問われる2002年、155試合の出場で打率.278、24HR、107打点と前年ほどの数字は残せなかったが、翌2003年は159試合に出場して打率.294、35HR、117打点と若干成績を上げた。この年のオールスターゲームに2年ぶりに出場したブーンだが、相手のナショナルリーグには実弟アーロン(当時はレッズに在籍)が選出されており、兄弟で出場することになったのである。これで祖父レイ、父ボブと合わせ、家族4人がオールスター出場を果たす希有な家族となったのである。
2004年は打率.251、24HR、83打点と成績を落とすと、翌2005年シーズン途中にツインズへと移籍。結果を残せず、すぐにツインズを解雇された。2006年はメッツとマイナー契約を交わすも、チャンスを掴めずにそのまま現役引退を発表したのである。このときはアルコール依存症に苦しんでいたことを後に伝えている。
その後、約2年間のリハビリを経て、2008年にはナショナルズとマイナー契約を交わし、復活を目指したブーン。結果としてはメジャー昇格を果たせずに、そのまま2度の現役引退を発表した。メジャーでの通算成績は打率.266、1775安打、252HR、1021打点というものである。祖父レイ、父ボブは共に世界一を経験しているが、ブーンは世界一を果たせなかった点が心残りではある。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 打点王:1回(2001-AL)
受賞アワード一覧
- ゴールドグラブ賞:4回(1998-NL、2002-AL~2004-AL)
- シルバースラッガー賞:2回(2001-AL、2003-AL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1992 Sea 33 129 15 25 4 0 4 15 34 4 1 .224 .318 .194 1993 Sea 76 271 31 68 12 2 12 38 52 17 2 .301 .443 .251 1994 Cin 108 381 59 122 25 2 12 68 74 24 3 .368 .491 .320 1995 Cin 138 513 63 137 34 2 15 68 84 41 5 .326 .429 .267 1996 Cin 142 520 56 121 21 3 12 69 100 31 3 .275 .354 .233 1997 Cin 139 443 40 99 25 1 7 46 101 45 5 .298 .332 .223 1998 Cin 157 583 76 155 38 1 24 95 104 48 6 .324 .458 .266 1999 Atl 152 608 102 153 38 1 20 63 112 47 14 .310 .416 .252 2000 SD 127 463 61 116 18 2 19 74 97 50 8 .326 .421 .251 2001 Sea 158 623 118 206 37 3 37 141 110 40 5 .372 .578 .331 2002 Sea 155 608 88 169 34 3 24 107 102 53 12 .339 .462 .278 2003 Sea 159 622 111 183 35 5 35 117 125 68 16 .366 .535 .294 2004 Sea 148 593 74 149 30 0 24 83 135 56 10 .317 .423 .251 2005 Sea 74 273 30 63 15 3 7 34 52 24 4 .299 .385 .231 2005 Min 14 53 3 9 0 0 0 3 13 4 0 .241 .170 .170 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1780 6683 927 1775 366 28 252 1021 1295 552 94 .325 .442 .266
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:3回(1998-NL、2001-AL、2003-AL)
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