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Bret BOONE(ブレット・ブーン)

Major League Baseball

#29 ブレット・ブーン(Bret BOONE) | 2B

ブレット・ブーン

  • 1990年6月ドラフト・マリナーズ5位(全米131番目)
  • 1969年4月6日生 右投右打 178センチ 82キロ
  • カリフォルニア州出身

選手の紹介文
2001年シーズンにMVP級の大活躍を見せたブーン。祖父、父に続いて、親子三代でのメジャーリーガーとして活躍したブレット・ブーン。血筋の良さから若くしてレギュラーを獲得。2001年のマリナーズ快進撃の中で、打点王を獲得するほどの抜群の存在感を発揮した。セカンドとして4度のゴールドグラブ賞獲得と、攻守で実績を積み上げたのである。

カリフォルニア州に生まれたブーンだが、祖父レイ・ブーンはインディアンズやタイガースで活躍したオールスター内野手であり、父ボブ・ブーンもフィリーズやエンゼルスで活躍したオールスター捕手であるなど、野球を始める上ではこの上ない環境で育つことになる。弟のアーロン・ブーンと共に野球を始めるなど、周囲から一目置かれるほどの野球一家だったのである。

幼少時からメジャーリーガーである父ボブに連れ添って、球場の芝の上やクラブハウス内を遊び場にしていた。父ボブがフィリーズの一員として、1980年の世界一に貢献したときは、12歳のブーンも父と共に記念パレードに参加。周りを見渡せば、マイク・シュミットピート・ローズスティーブ・カールトンという球史を飾る名選手もおり、ブーンにとってはまさに至福の時だったという。

高校卒業時の1987年ドラフトではツインズから28位指名(全米710番目)を受けるが、拒否して大学へと進学。そして、1990年ドラフトではマリナーズから5位指名(全米131番目)を受けて、プロ入りを決めた。こうして、メジャー史上初となる親子三代メジャーリーガーとなるきっかけを掴んだのである。

指名されて契約を交わすと、その年は1Aペニンスラで74試合に出場し、打率.267、8HR、38打点をマーク。1991年には2Aジャクソンビルへと舞台を移し、139試合の出場で打率.255、19HR、75打点を記録し、HRと打点はチームトップだった。翌1992年、3Aカルガリーへと昇格すると、118試合に出場し、打率.314、13HR、73打点という成績を残し、8月半ばにはメジャー昇格を果たしたのである。

史上初となる親子三代メジャーリーガーとなったが、初昇格した1992年は33試合の出場に留まり、翌1993年も3Aとメジャーを往復する結果で、結果としてはメジャーで76試合にしか出場できなかった。その少ない出場試合の中で12HRを記録するなど、思い切りの良さも光った。そして、オフにはレッズへの交換トレードがまとまり、レッズ移籍が決まった。

1994年、レッズのセカンドのポジションを獲得し、108試合の出場で打率.320、12HR、68打点と好成績を残した。それだけにストライキで中断されたことが悔やまれた。翌1995年も138試合に出場するが、打率.267、15HR、68打点と打率のみが前年より大きく落としてしまった。

1996年は打率.233、1997年にも打率.223と徐々に落ち始め、一時はマイナー降格する屈辱も味わった。そんな中でも1997年にはシーズン記録となる守備率.997をマークするなど、セカンドの守備は堅実さを極めた。守備の人という印象があったが、1998年にはインサイドのボールを叩きつけるイメージを持つことで、打率.266、24HR、95打点という数字を残し、オールスターゲームにも初出場を果たしている。

レッズで揉まれた経験が、後の飛躍へとつながることになる。1999年はブレーブスとレッズの間で移籍話が持ち上がり、ブーンはブレーブスへとの移籍が決まったのである。ブレーブスの交換要員の中にはデニー・ネイグルとマイケル・タッカーが含まれており、周囲からは大型トレードと騒がれた。ブレーブスも「史上最高のセカンドを得た」とブーンの獲得を喜んだが、打率.252、20HR、63打点という成績に終わったのである。

この年にブーンが輝いたのは、自身初の経験となるワールドシリーズ(対ヤンキース)でのことで、4打席連続での2塁打を放つなど、シリーズ打率.538をマークしたのである(しかし、シリーズ自体はヤンキースの前にあっさりと4連敗)。オフになると再び移籍話が持ち上がり、パドレスへの移籍が決まった。ブーンと共にライアン・クレスコが移籍し、その交換要員にはキルビオ・ベラス、レジー・サンダース、ウォーリー・ジョイナーがいた。

2000年、期待は大きいものの怪我もあり、8月末でシーズン終了。127試合の出場で打率.251、19HR、74打点という成績に終わった。守備は堅実で評価が高いが、大振りが目立つバッティングでは出塁率も必然的に低くなり、チームが求める働きは出来ていなかった。そして、オフになるとFAとなり、古巣のマリナーズと契約を交わすに至ったのである。

2001年のマリナーズは、主砲アレックス・ロドリゲス離脱後ということで戦力低下が叫ばれていた。そんな中でシーズン開幕後は、新加入のイチローを始めとして、ベテランのエドガー・マルチネスジョン・オルルドらとの力が噛み合った。そして5番セカンドに定着したブーンのバットも火を噴き、マリナーズは開幕から独走態勢を築いたのである。

4月の月間打率は.344というもので、5月には8HR、28打点と大当たりを見せた。6月も10HR、28打点と破竹の勢いを見せ、地元シアトルで開催されたオールスターゲームにも選出されたのである。さらにオールスターゲームでは、ロベルト・アロマーの指定席のようになっていたアメリカンリーグのセカンドの座も奪い取った。しかも蒼々たる強打者を差し置いて、アメリカンリーグの4番打者として先発出場。ヒットは打てなかったが、ブーンにとっては最も輝いた瞬間のひとつに数えられることだろう。

シーズン通しては158試合に出場し、打率.331(リーグ5位)、37HR、141打点という成績を挙げ、全てでキャリアハイを記録した。マリナーズを出て行ったA・ロドリゲスを抑えて、打点王のタイトルを獲得したのである。ちなみにシーズン37HRのうち、セカンドとしては36本放ったことになり(代打HRが1本あり)、これはリーグ記録でもあった。MVPはイチロー、ジェイソン・ジオンビーに次ぐ3位に終わっている。

シーズン116勝というメジャータイ記録を樹立して、満を持してポストシーズンに進出したマリナーズ。ディビジョンシリーズ(対インディアンズ)では、ブーンは打率.095(21打数2安打)と極度の不振に苦しんだ。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ヤンキース)では2連敗後の第3戦、5打数3安打5打点と大当たりしたブーンだが、すでに時は遅かった。ワールドシリーズ進出の夢は閉ざされたのである。

2001年の爆発は守備の人という評判を覆した。真価が問われる2002年、155試合の出場で打率.278、24HR、107打点と前年ほどの数字は残せなかったが、翌2003年は159試合に出場して打率.294、35HR、117打点と若干成績を上げた。この年のオールスターゲームに2年ぶりに出場したブーンだが、相手のナショナルリーグには実弟アーロン(当時はレッズに在籍)が選出されており、兄弟で出場することになったのである。これで祖父レイ、父ボブと合わせ、家族4人がオールスター出場を果たす希有な家族となったのである。

2004年は打率.251、24HR、83打点と成績を落とすと、翌2005年シーズン途中にツインズへと移籍。結果を残せず、すぐにツインズを解雇された。2006年はメッツとマイナー契約を交わすも、チャンスを掴めずにそのまま現役引退を発表したのである。このときはアルコール依存症に苦しんでいたことを後に伝えている。

その後、約2年間のリハビリを経て、2008年にはナショナルズとマイナー契約を交わし、復活を目指したブーン。結果としてはメジャー昇格を果たせずに、そのまま2度の現役引退を発表した。メジャーでの通算成績は打率.266、1775安打、252HR、1021打点というものである。祖父レイ、父ボブは共に世界一を経験しているが、ブーンは世界一を果たせなかった点が心残りではある。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 打点王:1回(2001-AL)

受賞アワード一覧

  • ゴールドグラブ賞:4回(1998-NL、2002-AL~2004-AL)
  • シルバースラッガー賞:2回(2001-AL、2003-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1992  Sea   33  129   15   25   4   0   4   15   34    4    1  .224 .318  .194
 1993  Sea   76  271   31   68  12   2  12   38   52   17    2  .301 .443  .251
 1994  Cin  108  381   59  122  25   2  12   68   74   24    3  .368 .491  .320
 1995  Cin  138  513   63  137  34   2  15   68   84   41    5  .326 .429  .267
 1996  Cin  142  520   56  121  21   3  12   69  100   31    3  .275 .354  .233
 1997  Cin  139  443   40   99  25   1   7   46  101   45    5  .298 .332  .223
 1998  Cin  157  583   76  155  38   1  24   95  104   48    6  .324 .458  .266
 1999  Atl  152  608  102  153  38   1  20   63  112   47   14  .310 .416  .252
 2000  SD   127  463   61  116  18   2  19   74   97   50    8  .326 .421  .251
 2001  Sea  158  623  118  206  37   3  37  141  110   40    5  .372 .578  .331
 2002  Sea  155  608   88  169  34   3  24  107  102   53   12  .339 .462  .278
 2003  Sea  159  622  111  183  35   5  35  117  125   68   16  .366 .535  .294
 2004  Sea  148  593   74  149  30   0  24   83  135   56   10  .317 .423  .251
 2005  Sea   74  273   30   63  15   3   7   34   52   24    4  .299 .385  .231
 2005  Min   14   53    3    9   0   0   0    3   13    4    0  .241 .170  .170
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1780 6683  927 1775 366  28 252 1021 1295  552   94  .325 .442  .266

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:3回(1998-NL、2001-AL、2003-AL)

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