- 2009-01-24 (土) 0:04
- MLB Players

#42 ブルース・スーター(Bruce SUTTER) | RP

- 1971年9月・カブスと契約
- 1953年1月8日生 右投右打 188センチ 86キロ
- ペンシルベニア州出身
選手の紹介文
魔球SFF(スピリット・フィンガード・ファーストボール)で通算300セーブを挙げたブルース・スーター。投手分業制の過渡期に活躍し、試合終盤の2イニングから3イニングを任されるクローザーとして結果を残した。先発経験が1試合もない投手としての殿堂入りは史上初の快挙であった。
ペンシルベニア州に生まれたスーターは高校卒業時の1970年、6月ドラフトでセネタースから21位指名(全米494番目)を受けるが、それを拒否して大学進学の道を選んだ。結果的に翌1971年にはカブスと契約金500ドルで契約することでプロの世界に足を踏み入れた。しかし、プロ入り直後の1972年、2試合に登板しただけで右肘を痛め、手術することとなったのである。
いきなり岐路に立たされたスーターは1973年の開幕を1Aクインシーで迎えることとなる。選手として崖っぷちのスーターが1人の投手コーチから当時一般的はなかった球種であるSFFを教わり、時間を要しながらも自らのものにすることで光を見いだすことになった。1974年途中には2A昇格、1976年は開幕を3Aで迎え、5月にはメジャー昇格を果たしたのである。
メジャー1年目は52試合に登板し、6勝3敗10セーブ、防御率2.70という成績を残した。魔球SFFをフルに活用し、シーズン途中からはカブスのクローザーを任されるようになるなど、新人としては最高のデビューを飾ったことになる。
1977年は7勝3敗31セーブ、翌1978年も8勝10敗27セーブをマーク。当時はクローザーと言っても最後の1イニングを投げるだけでなく、状況次第で早く投げることも当たり前にあったことが責任投手になる機会の多さを物語っている。投球回数も100回を超えることは普通によくあることだった。
1979年、62試合に登板し、6勝6敗37セーブを記録。最多セーブのタイトルを獲得したが、当時のシーズン37セーブはクレイ・キャロル(1972年)、ローリー・フィンガーズ(1978年)と並ぶリーグタイ記録であった。サイヤング投票でもジョー・ニークロを僅差で抑え、サイヤング賞を受賞している。翌1980年も5勝8敗28セーブで2年連続でのリーグ最多セーブを記録するなど、リーグ有数のクローザーとなった。オフにはカージナルスへの移籍が決まったのである。
移籍1年目となる1981年は3勝5敗25セーブを記録し、翌1982年は9勝8敗36セーブで4年連続となる最多セーブ受賞となった。特に1982年は新加入のオジー・スミスなどを中心に守備力を主としたチームで地区優勝。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ブレーブス)、ワールドシリーズ(対ブリュワーズ)を勝ち抜き、スーターは初めてとなる世界一の美酒を味わったのである。ポストシーズンでは計6試合に登板し、2勝0敗3セーブという成績を残している。
1983年は9勝10敗21セーブに終わってしまうが、1984年は9勝10敗45セーブと自身5度目の最多セーブのタイトルを獲得した。シーズン45セーブは、前年にダン・クイゼンベリーが記録した当時のメジャー記録に並ぶものである。徐々にクローザーのセーブ数が増えていき、この記録がデーブ・リゲッティ(46セーブ/1986年)、リー・スミス(47セーブ/1991年)らに更新されていくなど、時代の過渡期だったことが分かる。
1985年からはブレーブスへFA移籍。6年間1000万ドルという当時としては破格の契約を結んだスーター。期待されての移籍だったが、長年のSFFの投げすぎがたたり、満足した数字を残せなかった。1985年は23セーブ、1986年はわずか16試合にしか登板できず、右肩手術に踏み切り、1987年はマウンドに立つことは出来なかった。
1988年に1勝4敗14セーブという数字に終わるとそのまま現役引退の道を選んだ。35歳での引退と短い現役生活となったが、通算成績は68勝71敗300セーブ、防御率2.83というものである。通算セーブ数でスーターの上を行く選手は増えていく一方だが、この当時ではフィンガーズ(341セーブ)、リッチ・ゴセージ(302セーブ)に次ぐ歴代3位につけていたのである。
殿堂入り投票の資格を得ながらなかなか有効得票数を集められないでいたが、13年目となる2006年にしてようやく殿堂入りを決めた。レリーフに刻まれるキャップは世界一に輝いたカージナルスを選び、背番号42番は永久欠番になることが決まった。661試合のメジャー登板はほとんどクローザーとしての登板だったが、投球回数は1000回を超えている(1042回)点は評価が高い。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多セーブ:5回(1979-NL~1982-NL、1984-NL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(1979-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1976 CHC 52 0 0 0 6 3 10 83.1 63 73 26 27 25 2.70 1977 CHC 62 0 0 0 7 3 31 107.1 69 129 23 21 16 1.34 1978 CHC 64 0 0 0 8 10 27 98.2 82 106 34 44 35 3.19 1979 CHC 62 0 0 0 6 6 37 101.1 67 110 32 29 25 2.22 1980 CHC 60 0 0 0 5 8 28 102.1 90 76 34 35 30 2.64 1981 StL 48 0 0 0 3 5 25 82.1 64 57 24 24 24 2.62 1982 StL 70 0 0 0 9 8 36 102.1 88 61 34 38 33 2.90 1983 StL 60 0 0 0 9 10 21 89.1 90 64 30 45 42 4.23 1984 StL 71 0 0 0 5 7 45 122.2 109 77 23 26 21 1.54 1985 Atl 58 0 0 0 7 7 23 88.1 91 52 29 46 44 4.48 1986 Atl 16 0 0 0 2 0 3 18.2 17 16 9 9 9 4.34 1988 Atl 38 0 0 0 1 4 14 45.1 49 40 11 26 24 4.76 ----------------------------------------------------------------------------- Total 661 0 0 0 68 71 300 1042.0 879 861 309 370 328 2.83
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:6回(1977-NL~1981-NL、1984-NL)
- 世界一経験:1回(1982-StL)
- 殿堂入り:2006年(投票率76.9%)
- 永久欠番:#42(Cardinals)
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