- 2009-06-27 (土) 0:03
- MLB Players

#* キャップ・アンソン(Cap ANSON) | 1B, Mgr

- 1871年・フォーレストシティーズと契約
- 1852年4月17日生 右投右打 183センチ 103キロ
- アイオワ州出身
選手の紹介文
メジャーリーグ創世記となる19世紀に選手、そして兼任監督として実績を残したキャップ・アンソン。史上初となる3000本安打を達成した選手として知られている。活躍の場は19世紀の間だけだったが、現代にも伝わっている野球戦術のいくつかをも生み出している。一方で、人種差別を球場に持ち込んだ面もあり、評価は二分されている。
アイオワ州に生まれたアンソンは、本名をエイドリアン・コンスタンチン・アンソンという。後に強烈なリーダーシップを見せたことからキャップという愛称で呼ばれるようになる。アンソンが生まれた時点でまだメジャーリーグは存在しなかったが、いくつかのノンプロ球団が群雄割拠している状態だった。アンソンも若くしてその中の球団でプレーを始めることとなる。
1871年にナショナルアソシエーションが創立され、ここからメジャーリーグの歴史が始まることとなる(ナショナルアソシエーションが、現在も続くナショナルリーグの前身とされている)。その中でイリノイ州に本拠を構えるロックフォード・フォレストシティーズと契約を交わしたアンソンは、まだ19歳だった。するとシーズンでは25試合に出場し、打率.325に加え、リーグ最多の11本の2塁打を放つ非凡さを見せている。しかし、チームは最下位(4勝21敗で勝率.160)に終わり、この年限りでチームは消滅した。
1872年にはフィラデルフィア・アスレティックス(現在のアスレティックスやフィリーズとは流れが異なる)へと身を投じた。その移籍1年目は46試合の出場で打率.415、90安打をマークし、翌1973年も52試合の出場で打率.398、101安打と好成績を残している(当時はシーズンの試合数も少なかったのである)。リーグを代表する打者となっていたアンソンに対して、シカゴ・ホワイトストッキングス(現在のカブスにつながる)が引き抜きを持ちかけたことから歴史が動くこととなる。
1875年、シーズン中には兼任監督となっていたアンソンに、シーズン中には禁止されている移籍交渉を持ちかけたことから、ホワイトストッキングスがリーグから追放処分を受けることとなった。このことに憤慨を覚えた辣腕オーナーのウィリアム・ハルバートは新たなリーグ設立を訴え、これがナショナルリーグ設立につながった。結果としてナショナルアソシエーションが消滅し、ナショナルリーグへと看板を立て替えることとなった。
リーグ創立1年目の1876年、ホワイトストッキングスは監督兼任投手であるアル・スポルディングの61試合で47勝(12敗)を挙げる活躍もあり、チームはリーグ優勝を果たした。その中でアンソンは66試合の出場で打率.356、110安打をマーク。実はアンソンにとってホワイトストッキングス移籍は好ましいことではなかった。シカゴという土地に好意を抱いていなかったことがその理由だが、古巣アスレティックスが1977年にリーグから追放されてからは、シカゴに根を下ろすことを決めた。
チームの主力打者となったアンソンは1879年からは兼任監督としても活躍。キャップと呼ばれるようになるのはこの頃からである。1880年からはチームは3年連続リーグ優勝を飾った。この裏にはアンソンの指導者としての力量が発揮された。投手のローテーションの導入、バックアップ野手の準備、サードコーチャーの用意など現代では当たり前の戦術を整えたのである。また、現代でいうところのスプリングトレーニングのような準備期間も設けたことも大きい。
監督アンソンだけでなく、打者アンソンも1880年から3年連続打点王と活躍。1年おいて1884年からも3年連続で打点王。1881年には打率.399をマークし、自身初となる首位打者のタイトルも獲得した。1884年には21HR(リーグ4位)も放ち、パワーのある面も見せている。当時のチームメイトには桁違いのスピードを見せたマイク・ケリー、ジョージ・コアらがいた。
監督としては1885年からも2年連続リーグ優勝。実に1880年代の王者として力を発揮したアンソン。その後は主力選手の放出もあり、優勝からは縁遠くなるが、選手としては一定して高いレベルを維持している。1888年には首位打者(.344)と打点王(84打点)となり、1891年には39歳にして打点王(120打点)となっている。
1897年、アンソンが45歳になるまで監督兼任選手としてグラウンドに立っている。息の長い選手だったというのは、現役を退く前年、44歳にして24盗塁を記録している点である。翌1898年には一時的にニューヨーク・ジャイアンツの監督を務めるが、すぐに退いている。
ナショナルリーグが創設された1876年以後にアンソンが記録した安打数は2995本である。しかし、その前に所属していたナショナルアソシエーションで記録した安打数を足し合わせると3418本となる。ナショナルアソシエーション時代の記録を公式記録に入れ込むことには賛否両論あったが、現在では1971年以降がメジャーリーグという見方が強まっている。
監督、選手として一流であったことは間違いないが、徹底した人種差別の姿勢を貫き、グラウンドから露骨な態度で黒人選手を締め出したことでも知られる。結果的にジャッキー・ロビンソンの登場までカラーラインは破られなかったのだが、アンソンのみが悪いわけではなく、そのような時代だったのである。人種差別主義者として評価は二分されるところではあるが、1939年には野球殿堂入りを果たしている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 首位打者:2回(1881-NL、1888-NL)
- 打点王:8回(1880-NL~1882-NL、1884-NL~1886-NL、1888-NL、1891-NL)
受賞アワード一覧
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1871 ROK 25 120 29 39 11 3 0 16 1 2 6 .336 .467 .325 1872 ATH 46 217 60 90 10 7 0 50 3 16 6 .455 .525 .415 1873 ATH 52 254 53 101 9 2 0 36 1 5 0 .409 .449 .398 1874 ATH 55 259 51 87 8 3 0 37 1 4 6 .346 .390 .336 1875 ATH 69 326 84 106 15 3 0 58 2 4 11 .333 .390 .325 1876 CHC 66 309 63 110 9 7 2 59 8 12 - .380 .450 .356 1877 CHC 59 255 52 86 19 1 0 32 3 9 - .360 .420 .337 1878 CHC 60 261 55 89 12 2 0 40 1 13 - .372 .402 .341 1879 CHC 51 227 40 72 20 1 0 34 2 2 - .323 .414 .317 1880 CHC 86 356 54 120 24 1 1 74 12 14 - .362 .419 .337 1881 CHC 84 343 67 137 21 7 1 82 4 26 - .442 .510 .399 1882 CHC 82 348 69 126 29 8 1 83 7 20 - .397 .500 .362 1883 CHC 98 413 70 127 36 5 0 68 9 18 - .336 .419 .308 1884 CHC 112 475 108 159 30 3 21 102 13 29 - .373 .543 .335 1885 CHC 112 464 100 144 35 7 7 108 13 34 - .357 .461 .310 1886 CHC 125 504 117 187 35 11 10 147 19 55 29 .433 .544 .371 1887 CHC 122 472 107 164 33 13 7 102 18 60 27 .422 .517 .347 1888 CHC 134 515 101 177 20 12 12 84 24 47 28 .400 .499 .344 1889 CHC 134 518 100 161 32 7 7 117 19 86 27 .414 .440 .311 1890 CHC 139 504 95 157 14 5 7 107 23 113 29 .443 .401 .312 1891 CHC 136 540 81 157 24 8 8 120 29 75 17 .378 .409 .291 1892 CHC 146 559 62 152 25 9 1 74 30 67 13 .354 .354 .272 1893 CHC 103 398 70 125 24 2 0 91 12 68 13 .415 .384 .314 1894 CHC 83 340 82 132 28 4 5 99 15 40 17 .457 .538 .388 1895 CHC 122 474 87 159 23 6 2 91 23 55 12 .408 .422 .335 1896 CHC 108 402 72 133 18 2 2 90 10 49 24 .407 .400 .331 1897 CHC 114 424 67 121 17 3 3 75 - 60 11 .379 .361 .285 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2523 10277 1996 3418 581 142 97 2076 302 983 276 .393 .445 .333
キャリアハイライト一覧
- 殿堂入り:1939年(ベテランズ委員会)
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