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Carl HUBBELL(カール・ハッベル)

Major League Baseball

#11 カール・ハッベル(Carl HUBBELL) | SP

カール・ハッベル

  • 1925年・タイガースと契約
  • 1903年6月22日生 左投左打 183センチ 77キロ
  • ミズーリ州出身

選手の紹介文
ジャイアンツの左腕として活躍したハッベル。ヤンキースのHR打者として人気を集めていたベーブ・ルースと共に、ジャイアンツの左腕エースとして、スクリューボールを武器に白星を重ねていたカール・ハッベル。このハッベルとルースはリーグが違うために戦う機会はなかったが、とある少年がこの対決をみたいと言ったところから、今にも続くオールスターゲームが始まったと言われている。

第1回オールスターゲームが開催された1933年、たまたまシカゴで万国博覧会が開催されており、そのイベントの一つとして企画されたことが事実らしい。たまたま少年から「ルースとハッベルの対決が見たい」という投書があり、これに乗っかったのである。

実のところ、「ワールドシリーズの権威を損ねる」という理由で反対意見が多数を占めたが、シカゴ・トリビューン紙のアーチ・ウォード氏の熱心な説得により、開催にこぎつけた。第1回オールスターゲームではルースとハッベルの対決は見られなかったが、幸いなことに大盛況に終わり、これ以降、オールスターゲームは夏の定番となっていったのである。

ハッベルがプロの世界に飛び込んだのは1923年、23歳の頃であった。マイナーリーグでプレーしていたハッベルは、その中でスクリューボールをマスターする。このボールを武器にハッベルは台頭し、1925年のシーズン終了後、タイガースと契約を交わすに至ったのである。当時のタイガースの監督は、選手兼任としてチームを引っ張っていたタイ・カッブであった。実力は折り紙つきだが、「スクリューボールは腕に負担がかかる」というカッブの判断から、ハッベルはマイナーリーグへ送り込まれることになる。その中でもハッベルは腐ることなく投げ続けたのである。

そんなハッベルをジャイアンツのスカウトが見逃さなかった。すぐさまジョン・マグロー監督に報告し、1928年のシーズン途中に4万ドルでタイガースから獲得したのである。ジャイアンツの一員としてマウンドに上がったハッベルはシーズン途中からでありながらも、10勝6敗、防御率2.84という非凡な成績を残している。1929年には18勝、翌1930年には17勝とスクリューボールが冴え渡り、白星を重ねていくハッベル。6年以上にも渡るマイナー生活ながらも、才能を磨き続けたハッベルは、その才能を開花させた。

オールスターゲーム誕生に一役買った。1933年には45試合に登板し、10完封含む23勝(12敗)に防御率1.66という桁違いの成績を残し、MVP、最多勝、最優秀防御率のタイトルを総なめ。投球回数308回2/3での防御率1点台は圧巻である。この年のハッベルは左腕投手としてメジャー記録である45回1/3連続イニング無失点記録を樹立し、延長18回を完封する快投も見せている。

この年はチームもリーグ優勝を果たした。セネタースとのワールドシリーズでは第1戦と第4戦に白星をマークし、チームの世界一に貢献。「キング・カール」と呼ばれ始めたのもこの頃で、スクリューボールを武器にメジャーリーグを代表する左腕投手としての地位を着実なものとした。

1934年、第2回オールスターゲームの先発投手に選出されたハッベルは、待望のルースとの初対戦に至った。初回にいきなりヒットと四球でノーアウト1塁2塁とピンチを迎えたところで、打席にルースを迎えた。注目の対決は、見逃し三振でハッベルが勝利を収めると、その後も快投を続けた。ルースの後は、ルー・ゲーリッグジミー・フォックスアル・シモンズジョー・クローニンという後々殿堂入りを果たす名だたる名打者から5者連続三振を記録。本来ならスクリューボールを武器に打たせて取る投球が持ち味のハッベルだが、この時は三振奪取に大きな注目が集まった。

結局、ハッベルは1933年から6年連続で20勝以上をマークするなど全盛期を迎えた。特に1936年から2年がかりで24連勝を挙げるなど、その勢いは留まることを知らない。1938年シーズン途中に左肘を痛めてしまうアクシデントで、成績は徐々に尻すぼみに終わっていったハッベル。ジャイアンツ一筋で1943年に引退したハッベルの通算成績は253勝154敗、防御率2.98というものである。

オールスターでの5者連続三振は語りぐさ。引退後もジャイアンツのフロントに入り、それはチームがニューヨークからサンフランシスコに移転してからも続いた。1947年には殿堂入りも果たし、ハッベルが付けていた背番号11もジャイアンツの永久欠番となっている。

オールスターゲームが誕生するきっかけになった伝説の選手であるハッベルは、そのオールスターゲームでも伝説となる投球を披露するなど、真夏の祭典を語るには欠かせない選手として、現代にも語り継がれている。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 最多勝:3回(1933-NL、1936-NL、1937-NL)
  • 最優秀防御率:3回(1933-NL、1934-NL、1936-NL)
  • 最多奪三振:1回(1937-NL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:2回(1933-NL、1936-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1928  NYG   20  14   8   1  10   6   1  124.0  117   37   21   49   39   2.83
 1929  NYG   39  35  19   1  18  11   1  268.0  273  106   67  128  110   3.69
 1930  NYG   37  32  17   3  17  12   2  241.2  263  117   58  120  104   3.87
 1931  NYG   36  30  21   4  14  12   3  248.0  211  155   67   88   73   2.65
 1932  NYG   40  32  22   0  18  11   2  284.0  260  137   40   96   79   2.50
 1933  NYG   45  33  22  10  23  12   5  308.2  256  156   47   69   57   1.66
 1934  NYG   49  34  25   5  21  12   8  313.0  286  118   37  100   80   2.30
 1935  NYG   42  35  24   1  23  12   0  302.2  314  150   49  125  110   3.27
 1936  NYG   42  34  25   3  26   6   3  304.0  265  123   57   81   78   2.31
 1937  NYG   39  32  18   4  22   8   4  261.2  261  159   55  108   93   3.20
 1938  NYG   24  22  13   1  13  10   1  179.0  171  104   33   70   61   3.07
 1939  NYG   29  18  10   0  11   9   2  154.0  150   62   24   60   47   2.75
 1940  NYG   31  28  11   2  11  12   0  214.1  220   86   59  102   87   3.65
 1941  NYG   26  22  11   1  11   9   1  164.0  169   75   53   73   65   3.57
 1942  NYG   24  20  11   0  11   8   0  157.1  158   61   34   75   69   3.95
 1943  NYG   12  11   3   0   4   4   0   66.0   87   31   24   36   36   4.91
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      535 432 260  36 253 154  33 3590.1 3461 1677  725 1380 1188   2.98

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:9回(1933-NL~1938-NL,1940-NL~1942-NL)
  • ノーヒッター:1回(1929-5-8-NYG/パイレーツ戦)
  • 世界一経験:1回(1933-NYG)
  • 殿堂入り:1947年(投票率:87.0%)※3回目
  • 永久欠番:#11(Giants)

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