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Carl YASTRZEMSKI(カール・ヤストレムスキー)

Major League Baseball

#8 カール・ヤストレムスキー | OF

カール・ヤストレムスキー

  • 1959年・レッドソックスと契約
  • 1939年8月22日生 右投左打 183センチ 84キロ
  • ニューヨーク州出身

選手の紹介文
20世紀最後の三冠王であるヤストレムスキー。名門レッドソックスの主砲として23年間も君臨した「ヤズ」ことカール・ヤストレムスキー。打撃の神様もと言われたテッド・ウイリアムスと入れ替わるようにレッドソックスのレフトを守り、積み上げた成績は決してウイリアムスに劣るものではない。

1939年(ちょうどウイリアムスがレッドソックスに昇格した年)、ヤストレムスキーはニューヨーク州にて産声を上げた。実家はポテトの農場を営んでおり、自然に野球とも触れていくことになる。子供の頃のヤストレムスキーはヤンキースの大ファンで、将来の夢はピンストライブのユニフォームを着るということだった。

ノートルダム大学に進学し、その才能を発揮していたヤストレムスキーへ最初に接触してきたのは憧れのヤンキースであったという。スカウトに連れられてヤンキースのクラブハウスへ案内してもらったが、憧れのスター選手には相手にされず、ヤストレムスキーは大いに落胆したという。

スター選手が並ぶヤンキースの中では出場機会も少ないとのではないかと考えたヤストレムスキーは、ヤンキースとの契約を断り、より選手層の薄いレッドソックスへ入団を決めた。こうして、ヤストレムスキーは1958年、契約金10万ドルでレッドソックスと契約を交わすに至る。

1959年、1Aからプロのキャリアをスタートさせたヤストレムスキー。この年、記録した打率.377、170安打、34本の2塁打数というのはいずれもリーグトップであった。ただ、当時はセカンドを守っていたヤストレムスキーはリーグトップとなる45個ものエラーを喫していたのである。

2Aへ昇格した1960年、ヤストレムスキーは外野へコンバートすることになった。そして、リーグトップの193安打を記録するなど、依然として高い打撃能力は見せていた。そんな中、ウイリアムスが現役引退することとなり、レッドソックスのレフトの座が空くことになったわけだが、その後継者としてヤストレムスキーに白羽の矢が立った。

ウイリアムスの後にレッドソックスのレフトを守った。1961年の開幕がヤストレムスキーにとってのメジャーデビューである一方、それはウイリアムスの後釜という、新人にとっては重々しい責任がのしかかっていた。そんなヤストレムスキーを救ったのはウイリアムスであり、ヤストレムスキーの精神面を支えていたという。

そんな中、メジャー1年目のヤストレムスキーは打率.266(155安打)、11HR、80打点と合格点とも言える数字を残した。メジャー2年目は、打率.296、19HR、94打点をマーク。厳しかったのはチームは勝率5割にすら満ちていないチームにいたということである。

1963年には打率.321をマークして首位打者のタイトルを獲得したヤストレムスキー。その後も打率は3割付近、HRは20本前後というのが成績に落ち着いていたものの、HR数の増加を課題として、ウエイトトレーニングを取り入れることにしたのは1966年シーズン後のオフである。この向上心がヤストレムスキーを更なる上の段階へ押し上げることとなった。

1967年、すでに下位が指定席になりつつあったレッドソックスの新監督としてディック・ウイリアムスを迎えた。ディックはアスレティックスの監督として世界一も経験している名将であり、厳しい指導には定評があった。このディックの元、レッドソックスは生まれ変わったのである。

勝負強い打撃でチームを支えた「ヤズ」。特にシーズン後半戦はホワイトソックス、タイガース、ツインズにレッドソックスを加えた4球団で日替わりで首位が入れ替わるという激戦を演じた。チームの優勝を懸けて戦う一方、ヤストレムスキーは三冠王も懸けて戦っていたのである。飛躍的に伸びたHR数は、ツインズの主砲ハーモン・キルブリューとタイトルを争うまでに成長していた。

ヤストレムスキーはシーズン最後の12試合で44打数23安打、5HR、16打点をマークし、チームに優勝をもたらす一方、打率.326、44HR、121打点で三冠王も獲得したのである。特にシーズン最終戦では先制されながらも、ヤストレムスキーの同点打からチームが勢いづくという最高の形だった。そして、シーズンMVPという栄誉まで手にしている。

ワールドシリーズではボブ・ギブソンを擁するカージナルスと対戦。ヤストレムスキーは25打数10安打、3HR、5打点と猛打を発揮するが、第7戦まで戦い、ギブソンの快投の前に世界一の座を手にすることは出来なかった。

1968年、投手優位となったシーズンでは打率.301という低打率で自身3度目の首位打者となっている。リーグ唯一の3割打者となったのである。1969年からは2年連続40HRを記録するなど、長打力も見せつけた。

打撃が注目を浴びるヤストレムスキーもレフトの守備は評価が高く、ゴールドグラブ賞も7度受賞している。まさに強肩強打のヤストレムスキーはレッドソックスの顔として活躍。

1970年代に入り、FA制度が導入されるなど球界の枠組みが大きく変わる中、ヤストレムスキーはレッドソックスでプレーし続けることにこだわった。引退を決意したのは44歳となる1983年のことで、この時点でメジャーキャリアは23年を数えていた。

背番号8はレッドソックスの永久欠番である。通算記録は3308試合出場、打率.285、3419安打、452HR、1844打点というものである。オールスター出場は18度とリーグを代表する選手であったことは誰もが認めている。ヤストレムスキーの付けていた背番号8番は永久欠番となり、1989年には殿堂入りを果たしている。

チームの大先輩であるウイリアムスとは、右投左打、三冠王、世界一未経験、レフトを守るなど共通点は多い。「20世紀最後の4割打者」ウイリアムスに対して、「20世紀最後の三冠王」ヤストレムスキーと言われるなど、レッドソックスを彩った名選手には悲劇的なイメージがかぶってしまう。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB  SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1961  Bos  148   583   71  155  31   6  11   80   96   50   6  .324 .396  .266
 1962  Bos  160   646   99  191  43   6  19   94   82   66   7  .363 .469  .296
 1963  Bos  151   570   91  183  40   3  14   68   72   95   8  .418 .475  .321
 1964  Bos  151   567   77  164  29   9  15   67   90   75   6  .374 .451  .289
 1965  Bos  133   494   78  154  45   3  20   72   58   70   7  .395 .536  .312
 1966  Bos  160   594   81  165  39   2  16   80   60   84   8  .368 .431  .278
 1967  Bos  161   579  112  189  31   4  44  121   69   91  10  .418 .622  .326
 1968  Bos  157   539   90  162  32   2  23   74   90  119  13  .426 .495  .301
 1969  Bos  162   603   96  154  28   2  40  111   91  101  15  .362 .507  .255
 1970  Bos  161   566  125  186  29   0  40  102   66  128  23  .452 .592  .329
 1971  Bos  148   508   75  129  21   2  15   70   60  106   8  .381 .392  .254
 1972  Bos  125   455   70  120  18   2  12   68   44   67   5  .357 .391  .264
 1973  Bos  152   540   82  160  25   4  19   95   58  105   9  .407 .463  .296
 1974  Bos  148   515   93  155  25   2  15   79   48  104  12  .414 .445  .301
 1975  Bos  149   543   91  146  30   1  14   60   67   87   8  .371 .405  .269
 1976  Bos  155   546   71  146  23   2  21  102   67   80   5  .357 .432  .267
 1977  Bos  150   558   99  165  27   3  28  102   40   73  11  .372 .505  .296
 1978  Bos  144   523   70  145  21   2  17   81   44   76   4  .367 .423  .277
 1979  Bos  147   518   69  140  28   1  21   87   46   62   3  .346 .450  .270
 1980  Bos  105   364   49  100  21   1  15   50   38   44   0  .350 .462  .275
 1981  Bos   91   338   36   83  14   1   7   53   28   49   0  .338 .355  .246
 1982  Bos  131   459   53  126  22   1  16   72   50   59   0  .358 .431  .275
 1983  Bos  119   380   38  101  24   0  10   56   29   54   0  .359 .408  .266
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     3308 11988 1816 3419 646  59 452 1844 1393 1845 168  .379 .462  .285

受賞タイトル一覧

  • MVP1回(1967)
  • 首位打者3回(1963,67,68)
  • 本塁打王1回(1967)
  • 打点王1回(1967)
  • ゴールドグラブ賞7回(1963,65,67~69,71,77)
  • オールスター出場18回(1963,65~79,82,83)

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