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Casey STENGEL(ケーシー・ステンゲル)

Major League Baseball

#37 ケーシー・ステンゲル(Casey STENGEL) | Mgr

ケーシー・ステンゲル

  • 1912年・ドジャースと契約
  • 1890年7月30日生 左投左打 178センチ 79キロ
  • ミゾーリ州出身

選手の紹介文
ヤンキースに5連覇をもたらしたステンゲル。巧みな選手起用で名将としての地位を確保したケーシー・ステンゲル。監督生活の最初は道化師としての面が目立っていたが、晩年ヤンキース監督就任から評価は一変した。1949年からのヤンキース5連覇を導き、多くの名選手を自在に操った。1962年に新球団メッツの監督として記録したシーズン120敗は決してステンゲルの偉業を汚すものではない。

ミズーリ州カンザスシティに生まれたステンゲル。本名をチャールズ・ディロン・ステンゲルというが、出身地がカンザスシティであることから後にKC(ケーシー)と呼ばれることになった。そのステンゲルは学生時代から野球以外のあらゆるスポーツで才能をを発揮していた。19歳になる1910年にはマイナー球団でプロとしてのキャリアをスタートさせている。

当時のステンゲルは歯医者になりたいという夢があり、オフには大学で歯学を学んだりしていたが、左利き用の器具が揃っていない現実に直面し、より野球に力を入れるようになる。1911年にはマイナー球団で121試合に出場し、打率.352、148安打を記録。1912年、ブルックリンに本拠を構えていたドジャースと契約し、メジャーデビューも果たした。

ドジャースには1917年まで在籍。選手としては良い選手ではあったが、スタープレイヤーではなかった。1918年以降はパイレーツ、フィリーズ、ジャイアンツ、ブレーブスと渡り歩き、1925年限りで現役引退。選手としての通算成績は打率.284、60HR、131打点というものである。

後のキャリアを考えると、1921年途中から1923年までの2年半在籍したジャイアンツで、ジョン・マグローの元で監督術を学んだことが大きなプラスになったと言われている。1922年はヤンキースとのワールドシリーズを制し、選手として世界一を経験(ジャイアンツにとっては2年連続世界一)。翌1923年もワールドシリーズでヤンキースと対戦。ヤンキースタジアムが開場して初のワールドシリーズで、ジャイアンツ在籍のステンゲルは第1戦と第3戦にHR。シリーズには敗れて世界一は逃したが、ステンゲルはヤンキースタジアムの歴史に名を刻んだのである(この年がヤンキースにとって球団史上初の世界一だった)。

引退後はマイナーリーグの監督を務めた。1934年にドジャースの監督としてメジャーリーグの舞台に復帰。3年間監督を務めるが1度も勝率5割を超えずに解任された。1年おいて1938年にはブレーブスの監督となるが、ここでも5年間努めて勝率5割越えは1度だけと、結果を残せずにメジャーリーグの舞台から去ることとなった。

1944年からは再びマイナーリーグの監督となった。メジャーリーグの監督として失格の烙印を押されていたステンゲルだったが、選手時代の仲間のつてでカブス傘下のマイナーチームであるミルウォーキー・ブリュワーズ(現在のブリュワーズとは関係なし)の監督となった。このブリュワーズのオーナーは後にインディアンズのオーナーとして奇抜なアイデアを繰り出し、観客動員を高めたビル・ベックであった。ベックはステンゲルを評価していなかったが、ベック自体が戦争に出征している最中であり、反対することが出来なかったのである。

ベック不在時に、ステンゲルはブリュワーズに優勝をもたらすなど、監督としての高い能力の片鱗を見せた。観客動員も増やし、興行的にも成功を収めたのである。1948年にはマイナーのオークランド・オークスに移り、ここでもリーグ優勝をもたらすなど、好成績を残したのである。ステンゲルの非凡な才能に目を付けていた者がおり、ここから新たな運命が切り開かれていくのである。それは選手時代にステンゲルとチームメイトだったジョージ・ワイスであり、1947年からヤンキースのGMを務めていたのである。

ワイスの周到な根回しもあり、1949年からヤンキースの監督として招聘されることになった。この時点ですでに58歳だったステンゲルの監督就任には周辺からは疑問の声に溢れたが、その采配で周囲の雑音を静めるには時間がかからなかった。

メッツの初代監督となったステンゲル。ヤンキース監督1年目となる1949年は、主砲でありながらも晩年を迎えつつあったジョー・ディマジオが怪我と肺炎でシーズン半分を欠場する有様だったが、ヨギ・ベラ、トミー・ヘンリック、フィル・リズドーら選手全員を効果的に起用した。対戦相手によって打順を変えるなど猫の目打線を駆使し、レッドソックスと激しい優勝争いを演じた。シーズン最後の首位レッドソックスとの2連戦で連勝し、逆転でのリーグ優勝を決めたのである。ワールドシリーズでもドジャースを4勝1敗で振り切り、念願の世界一となった。ステンゲルの監督としての評価は一変したのである。

1949年からヤンキースは5年連続世界一となった。それはステンゲルの手腕によるところが大きい。この間はディマジオの現役引退ということもあったが、ミッキー・マントルビリー・マーチンなどを上手く起用し、ヤンキースの主力選手に育て上げた。投手としてはホワイティ・フォードの台頭も常勝ヤンキースを語るに欠かせないパーツである。ステンゲルの戦略家としての才能が、ヤンキースを土壌としてようやく花開いた。

元来陽気な性格で、数々の迷言で周囲を惑わせていた。ヤンキース監督として結果を残すまでは迷言の方にばかり注目されたが、結果を残してからはまるで魔術師のような金言に周囲から受け止められるようになってくる。5年連続世界一の後は、1年おいてから4年連続リーグ優勝(そのうち2度は世界一)。1960年、リーグ優勝を果たすもワールドシリーズでパイレーツの前に敗れるとその年限りで退任。この時点で70歳だったステンゲルは「もう70歳になる過ちは犯さない」といって球界を去った。

しかし1962年、球団拡張時にメッツが新設されると、その初代監督にステンゲルが就任した。1年目は40勝120敗と散々な成績で最下位に沈んだ。とはいえ、新球団メッツの負けっぷりはニューヨークのファンに受け入れられ、ステンゲルの迷言も周囲を大いに楽しませた。戦力が揃ってなければ勝てないのは当然であり、その後もシーズン100敗以上の苦しいシーズンを過ごした。結果として1965年限りで監督を退いた。

ステンゲルが一番輝いていたヤンキース監督時代は、12年間でリーグ優勝10回、世界一5回と桁違いの数字を残している。1966年には晴れて野球殿堂入りを決めた。ヤンキースとメッツで付けていた背番号37番は両球団で永久欠番に指定されている。監督としての通算成績は1905勝1842敗というものである。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

受賞アワード一覧

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1912  Bro   17   57    9   18   1   0   1   13    9   15    5  .466 .386  .316
 1913  Bro  124  438   60  119  16   8   7   43   58   56   19  .356 .393  .272
 1914  Bro  126  412   55  130  13  10   4   60   55   56   19  .404 .425  .316
 1915  Bro  132  459   52  109  20  12   3   50   46   34    5  .294 .353  .237
 1916  Bro  127  462   66  129  27   8   8   53   51   33   11  .329 .424  .279
 1917  Bro  150  549   69  141  23  12   6   73   62   60   18  .336 .375  .257
 1918  Pit   39  122   18   30   4   1   1   12   14   16   11  .343 .320  .246
 1919  Pit   89  321   38   94  10  10   4   43   35   35   12  .364 .424  .293
 1920  PhP  129  445   53  130  25   6   9   50   35   38    7  .356 .436  .292
 1921  PhP   24   59    7   18   3   1   0    4    7    6    1  .369 .390  .305
 1921  NYG   18   22    4    5   1   0   0    2    5    1    0  .261 .273  .227
 1922  NYG   84  250   48   92   8  10   7   48   17   21    4  .436 .564  .368
 1923  NYG   75  218   39   74  11   5   5   43   18   20    6  .400 .505  .339
 1924  BsB  131  461   57  129  20   6   5   39   39   45   13  .348 .382  .280
 1925  BsB   12   13    0    1   0   0   0    2    2    1    0  .143 .077  .077
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1277 4288  575 1219 182  89  60  535  453  437  131  .356 .410  .284

キャリアハイライト一覧

  • 世界一経験:8回(1922-NYG、1949-NYY~1953-NYY、1956-NYY、1958-NYY)
  • 殿堂入り:1996年(ベテランズ委員会)
  • 永久欠番:#37(Mets)、#37(Yankees)

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