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Cecil FIELDER(セシル・フィルダー)

Major League Baseball

#45 セシル・フィルダー(Cecil FIELDER) | 1B

セシル・フィルダー

  • 1982年ドラフト・ロイヤルズ4位(全米67番目)
  • 1963年9月21日生 右投右打 190センチ 113キロ
  • カリフォルニア州出身

選手の紹介文
驚異の長打力をひっさげて戻ってきたフィルダー。日本プロ野球からの出戻り選手として、シーズン50HRを記録するなど抜群の長打力を見せたセシル・フィルダー。タイガースに復帰後、2年連続本塁打王、3年連続打点王に輝き、1990年代中盤から続くHR狂想曲の口火を切った形になる。晩年には移籍したヤンキースで世界一も経験。息子プリンス・フィルダーもメジャーデビューしたが、自身の浪費癖から息子からは距離を置かれている。

カリフォルニア州ロサンゼルスで育ったフィルダーは幼少時から大柄な体格で長打力を売りにしていた。高校卒業時の1981年ドラフトでオリオールズから31位指名(全米767番目)を受けるが拒否し、翌1982年ドラフトでロイヤルズから4位指名(全米67番目)を受けてプロ入りすることとなった。指名されたその年、ルーキーリーグで20HRすると、オフにはブルージェイズ傘下へ移籍することになった。

1983年は1Aでフルシーズン過ごし、140試合の出場で打率.312、16HR、94打点をマーク。翌1984年には1Aから2Aへ昇格し、2球団合わせて28HR、93打点という数字を残している。3Aシラキュースで開幕を迎えた1985年は、シーズン途中の6月にメジャー昇格を果たした。この年は3Aで96試合に出場し、打率.294、18HR、81打点を挙げれば、メジャーでは30試合に出場し、打率.311、4HR、16打点と非凡な数字を残している。

しかし、メジャー定着にはすんなりいかなかった。フィルダーの守るファーストにはウイリー・アップショーがおり、出場機会には恵まれなかった。1986年にはファーストの他にサードも2試合守っている。1987年には指名打者での出場を含めて82試合で14HR、32打点を記録。1988年からはアップショーが移籍し、ファーストが空いたが若いフレッド・マグリフの台頭があり、フィルダーは控えに甘んじた。

長打力を持っているが、確実性が不足しているというのが当時のフィルダーの評価だった。出場機会を求めるべく、1989年は日本プロ野球に身を投じることになったのである。阪神タイガースに入団したフィルダーは大振りのスイングからコンパクトなスイングを心がけることでHRを量産。シーズン終盤に自らの不注意で右手小指を骨折して9月半ばにシーズンを終えたが、106試合の出場で打率.302、38HR、81打点という堂々たる成績を残したのである。

1990年からはメジャーリーグに復帰。日本プロ野球のレベルを知るスパーキー・アンダーソン率いるタイガースに入り、ファーストの定位置を確保。生まれ変わったフィルダーは159試合の出場で打率.277、51HR、132打点という数字を残し、本塁打王と打点王のタイトルを獲得した。メジャー史上、ジョージ・フォスター(52HR/1977年)以来のシーズン50HRであり、タイガース史上ではハンク・グリーンバーグ(58HR/1938年)以来の快挙でもある。MVP投票ではリッキー・ヘンダーソンに次ぐ2位に付けるなど、いきなりメジャーを代表するスラッガーとなったのである。

1991年も162試合に出場し、打率.261、44HR、133打点をマーク。2年連続で本塁打王と打点王の二冠王に輝いたフィルダー。MVP投票でも2年連続で2位となっている(MVPはカル・リプケン)。翌1992年も155試合に出場し、打率.244、35HR、124打点という数字で3年連続打点王となった。1993年も30HR、117打点をマークしたものの、1994年はストライキによる中断もあり、28HR、90打点に終わり、30HR、100打点の連続記録は4年で途切れたが、1995年は31HR、82打点という数字を残している。

ヤンキースで念願の世界一を経験したフィルダー。フィルダーがHRを打とうとも、タイガースは投手力も弱いこともあり、シーズンを勝ち上がることが出来なかった。そんな中、開幕から好調だった1996年、7月末にヤンキースへ移籍することになった(交換相手はルーベン・シエラ)。若手選手に混じって打棒を発揮し、ヤンキースの18年ぶりの世界一に貢献した。この年は移籍前のタイガースでは26HR、80打点という数字を残しており、移籍後のヤンキースでは13HR、37打点という数字を挙げている。

1997年はヤンキースに残るもシーズン通して13HRに終わり、翌1998年にはエンゼルスに移籍。シーズン途中で解雇されてインディアンズへ移籍するも振るわず、このまま現役引退することとなった。メジャー通算成績は打率.255、319HR、1008打点というものである。

息子プリンスが順調に成長し、2002年ドラフトでブリュワーズに指名されることで再びフィルダーに注目が集まった。しかし、ギャンブルによる浪費で現役時代に稼いだ大金はなくなり、借金を抱えて自己破産する始末。息子の契約金にまで手を付け、親子は疎遠となった。一時は消息不明となるなど、周囲を心配させたが、独立リーグで監督として社会復帰を果たしている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1985  Tor   30   74    6   23   4   0   4   16   16    6    0  .358 .527  .311
 1986  Tor   34   83    7   13   2   0   4   13   27    6    0  .222 .325  .157
 1987  Tor   82  175   30   47   7   1  14   32   48   20    0  .345 .560  .269
 1988  Tor   74  174   24   40   6   1   9   23   53   14    0  .289 .431  .230
 1990  Det  159  573  104  159  25   1  51  132  182   90    0  .377 .592  .277
 1991  Det  162  624  102  163  25   0  44  133  151   78    0  .347 .513  .261
 1992  Det  155  594   80  145  22   0  35  124  151   73    0  .325 .458  .244
 1993  Det  154  573   80  153  23   0  30  117  125   90    0  .368 .464  .267
 1994  Det  109  425   67  110  16   2  28   90  110   50    0  .337 .504  .259
 1995  Det  136  494   70  120  18   1  31   82  116   75    0  .346 .472  .243
 1996  Det  107  391   55   97  12   0  26   80   91   63    2  .354 .478  .248
 1996  NYY   53  200   30   52   8   0  13   37   48   24    0  .342 .495  .260
 1997  NYY   98  361   40   94  15   0  13   61   87   51    0  .358 .410  .260
 1998  Ana  103  381   48   92  16   1  17   68   98   52    0  .335 .423  .241
 1998  Cle   14   35    1    5   1   0   0    0   13    1    0  .189 .171  .143
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1470 5157  744 1313 200   7 319 1008 1316  693    2  .345 .482  .255

受賞タイトル一覧

  • 本塁打王2回(1990-AL、1991-AL)
  • 打点王3回(1990-AL~1992-AL)
  • シルバースラッガー賞2回(1990-AL、1991-AL)

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