- 2008-10-08 (水) 0:03
- MLB Players

#2 チャーリー・ゲリンジャー(Charlie GEHRINGER) | 2B

- 1924年・タイガースと契約
- 1903年5月11日生 右投左打 180センチ 82キロ
- ミシガン州出身
選手の紹介文
高い打撃能力と高い守備能力でタイガースを支えたチャーリー・ゲリンジャー。無口で物静かな選手ではあったが、毎年のように安定した打撃と高い守備能力を見せることから「Mechanical Man(メカニカルマン)」と呼ばれた。シーズン200本安打は5年連続を含む7度も記録しており、大舞台でも勝負強く、タイガースの球団史上初の世界一(1935年)にも貢献している。
ミシガン州の大きな農場の家に生まれたゲリンジャー。大きな農場であったが、兄がいることでミシガン大学へ行く猶予が出来たのである。仮に兄がいなければ、早くから農場の手伝いをしなければいけず、野球の道に進むことはなかったかもしれない。高校時代は野球よりもバスケットボールの能力の評価が高かったとのことだが、大学に入ってからゲリンジャーの野球の才能が注目されたのである。
ゲリンジャーの才能を見抜いたのは、当時のタイガースのレフトを守っていたボビー・ビーチである。ビーチは本拠地ネビン・フィールドにゲリンジャーを招き、練習に参加させたという。監督兼任選手だったタイ・カッブにも強い印象を残し、タイガースと契約することになった。1924年、ゲリンジャーが21歳の頃だった。
1924年はマイナーのクラスBの球団で大半で過ごし、シーズン終盤に5試合だけメジャーでプレーしている。この5試合で13打数6安打(打率.462)を記録し、片鱗を見せている。翌1925年もマイナーで過ごし、メジャーではわずか8試合に出場するのみ。1926年になって初めてメジャーに定着し、123試合の出場で打率.277、17本の3塁打(リーグ2位)を記録している。
大選手カッブとゲリンジャーとの関係は最初は良好で、1924年に他界した父代わりとも言える存在だった。スモールボールを好むカッブの元で、チームトップの27個の送りバントを決めるなどゲリンジャーは高い適応能力を見せたのである。カッブはこの年限りでタイガースを去ることになり、共にシーズンを過ごしたのはこの年が最初で最後だった。とはいえ、後に関係は悪化し、カッブを憎むほどまでになったという。
1927年からゲリンジャーの才能は大きく開花し、打率.317、110得点をマーク。セカンドとしてもリーグトップの438捕殺、84併殺打を記録するなど、守備範囲の広さを見せている。翌1928年も打率.320、108得点を記録し、この年のMVP投票で8位にランクインするなど、その評価を高めていったのである。
1929年は打率.339、13HR、106打点、131得点に加え、215安打、45本の2塁打、13本の3塁打をマーク。翌1930年も打率.330、16HR、98打点、144得点と201安打、47本の2塁打、15本の3塁打とひとつのピークとなる数字を残している。1931年こそ調子を崩したこともあり、わずか101試合の出場に終わってしまうが、これは長打を狙いすぎた結果による不調と後に語っている。
1932年は打率.298と落とすが、1933年以降は5年連続でシーズン200本以上の安打を記録し、8年連続で打率3割を記録したのである。特に1937年は打率.371をマークし、首位打者となった。この年のチームはリーグ2位でありながらMVPを受賞したわけだが、優勝チーム以外からのMVP選出は、アメリカンリーグではゲリンジャーが始めてである。
1934年からはタイガースの2年連続リーグ優勝に貢献。1934年のワールドシリーズではカージナルスの前に3勝4敗で惜敗するが、ゲリンジャーはこのシリーズで打率.379をマークしている。1935年はカブスとのワールドシリーズとなり、4勝2敗で下し、タイガースは初の世界一となった。このシリーズでゲリンジャーは打率.375を挙げている。大舞台でのゲリンジャーは勝負強く、オールスターゲームでも20打数10安打を記録しているのである。
1942年に選手兼任コーチとなり、この年に戦争のために海軍に入隊したこともあり、そのまま球場に戻ることなく現役引退を決めた。レギュラーに定着した1926年以降の実働16年間で通算打率は.320であり、シーズン3割を記録することは13度を数える。選球眼も良く、三振数も非常に少なかった。1949年には野球殿堂入りを決め、1951年からの3年間はタイガースのGMにもなっている。背番号2がゲリンジャーの永久欠番となったのは1983年のことだが、タイガースが背番号制を導入したのは1931年からで、最初の1年目は1番を付け、2年目以降は2番に変更。現役最後の1年の終盤は22番に変更したそうだが、最も長く付けた2番が永久欠番となった(同時にハンク・グリーンバーグの背番号5も永久欠番となっている)。
寡黙であった面が取り上げられるが、チームメイトだったミッキー・カクレーンは「シーズン開幕日にハローといい、シーズン閉幕日にグッドバイというが、その間に打率.350を記録している」とまで言っている。試合中の交錯プレーがありながらも、次のタイミングには何事もなかったように守備位置につくなど忍耐強いプロ意識が見られるのである。
1934年にはメジャーリーグ選抜として日本に来日し、2番セカンドとしてベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ジミー・フォックスらの大打者と共にスタメンに名を連ねているのである。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1924 Det 5 13 2 6 0 0 0 1 2 0 1 .462 .462 .462 1925 Det 8 18 3 3 0 0 0 0 0 2 0 .250 .167 .167 1926 Det 123 459 62 127 19 17 1 48 42 30 9 .306 .399 .277 1927 Det 133 508 110 161 29 11 4 61 31 52 17 .377 .441 .317 1928 Det 154 603 108 193 29 16 6 74 22 69 15 .388 .451 .320 1929 Det 155 634 131 215 45 19 13 106 19 64 27 .399 .532 .339 1930 Det 154 610 144 201 47 15 16 98 17 69 19 .396 .534 .330 1931 Det 101 383 67 119 24 5 4 53 15 29 13 .357 .431 .311 1932 Det 152 618 112 184 44 11 19 107 34 68 9 .368 .497 .298 1933 Det 155 628 103 204 42 6 12 105 27 68 5 .390 .468 .325 1934 Det 154 601 134 214 50 7 11 127 25 99 11 .446 .517 .356 1935 Det 150 610 123 201 32 8 19 108 16 79 11 .399 .502 .330 1936 Det 154 641 144 227 60 12 15 116 13 83 4 .430 .555 .354 1937 Det 144 564 133 209 40 1 14 96 25 90 11 .455 .520 .371 1938 Det 152 568 133 174 32 5 20 107 21 113 14 .423 .486 .306 1939 Det 118 406 86 132 29 6 16 86 16 68 4 .414 .544 .325 1940 Det 139 515 108 161 33 3 10 81 17 101 10 .421 .447 .313 1941 Det 127 436 65 96 19 4 3 46 26 95 1 .361 .303 .220 1942 Det 45 45 6 12 0 0 1 7 4 7 0 .365 .333 .267 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2323 8860 1774 2839 574 146 184 1427 372 1186 181 .398 .480 .320
受賞タイトル一覧
- シーズンMVP1回(1937-AL)
- 首位打者1回(1937-AL)
- 盗塁王1回(1929-AL)
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