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Chipper JONES(チッパー・ジョーンズ)

Atlanta BRAVES

#10 チッパー・ジョーンズ | 3B

チッパー・ジョーンズ

  • 1990年6月ドラフト・ブレーブス1位(全米1番目)
  • 1972年4月24日生 右投両打 190センチ 88キロ
  • フロリダ州出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 2005  Atl  109  358   66  106  30   0  21   72   56   72    5  .412 .556  .296
 2006  Atl  110  411   87  133  28   3  26   86   73   61    6  .409 .596  .324
 2007  Atl  134  513  108  173  42   4  29  102   75   82    5  .425 .604  .337
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1895 6898 1296 2117 425  34 386 1299 1081 1152  134  .403 .546  .307

選手の紹介文
ブレーブスの柱、チッパー・ジョーンズ。ブレーブス一筋でプレーし続けるチッパー・ジョーンズ。強打のスイッチヒッターとして知られ、1999年にはリーグMVPにも輝いている。怪我に苦しむシーズンが続いたが2008年には開幕から打率4割を越える猛打を見せている。通算成績では既に2000本安打、400HRを記録しており、通算打率も3割を超えているなど、打者としては完全に一流の部類に入る。

本名はラリー・ウェイン・ジョーンズ・ジュニア。父親に非常にそっくりだったため、「ア・チッパー・オフ・ザ・オールド・ブロック(親にそっくりな男の子)」という言葉からチッパーの愛称で呼び親しまれるようになった。父はその昔、カブスから下位でドラフト指名されながらプロ入りをためらったという過去を持っている。チッパーは幼き日から父の後を追っかけ、気がつくと当たり前のように野球をやっていたのである。

現在スイッチヒッターとして名をはせるチッパーだが、これもミッキー・マントルを信奉した父の影響である。ドジャースファンでありながら、マントルを信奉し続けた父は、チッパーが3歳の頃から右と左を交互に打たせていたという。ちなみにチッパー自身はカル・リプケンに憧れていた。こうして順調に育ったチッパーは、12歳の頃にはリトルリーグのワールドシリーズにも出場した。

高校時代からバッターとしてもピッチャーとしても高い成績を残して注目を浴びた。しかし、チームメイトとのケンカが元で、右腕を骨折しながらマウンドで投げ続けたことが、チッパーへの評価を分かれさせた。そして迎えた1990年6月のドラフトでは、ブレーブスがドラフト1位(全米1番目)で指名。金額よりも野球をやりたいチッパーは、指名を受けてからわずか2時間後には契約を交わしていた。さらに2週間後にはブレーブス傘下のマイナーチームでプレー。この年は以前に骨折した右腕の状態もあり、44試合に出場し打率.229に終わった。

チーム一ともいえる練習量をこなしているチッパーへの評価はドンドン高くなっていく。1991年には1Aで136試合に出場し、打率.326を記録するなど確実にメジャーへの階段を登っていた。そして1993年9月、ついにメジャー昇格を果たす。しかし、これからというときの1994年シーズン開幕前、ゴロを追う際に不自然に体をひねってしまい、これが元で左ヒザ靱帯断裂。新人王さえ期待されたシーズンを棒に振ってしまう結果になった。

勝負強い打撃でチームを引っ張る。これまでずっとショートを守っていたが、本格的に復活した1995年からサードにコンバート。ちょうどストライキの明けたシーズンで、野茂英雄と新人王を争ったことでも知られる。結果的に新人王こそ逃したものの、チームはアトランタに移転後初の世界一に輝き、チッパーは記念すべきルーキーイヤーにチャンピオンリングを手にしたことになる。大舞台に強いところはこのころから既に見せており、ブレーブスの将来の鍵を大きく握る男であろうと周囲は確信を持った。

実質2年目となった1996年は打率3割を記録し、ホームランも30本を数え、2年目のジンクスのかけらも感じさせなかった。打撃成績がすべて1年目を上回っているチッパーは、すでにリーグを代表するサードに育っていた。

1999年、打撃に関する安定感はさらに増した。ガンで出場できないアンドレス・ガララーガのいないブレーブス打線を背負い、ワールドシリーズ進出を見事に果たした。シーズン終盤、地区2位のメッツと熾烈な首位争いを演じていたが、直接対決3連戦でチッパーが4本のホームランを放ち、チームは3連勝を飾った。この活躍でブレーブスは地区優勝を決めたといっても過言ではない。

元々スイッチヒッターであっても左打席からの長打は多いが、右打席の長打は少なかった。しかしこの年から打撃コーチに就任したドン・ベイラーの指導もあり、右打席からのホームラン数が急増した。この年、打率.319、45HR、110打点と文句なしの成績を残したチッパーは初めてのMVPも活躍した(ベイラーは翌年からカブスの監督となったため、打撃コーチとしては1年のみ)。

チッパーはマイナーにいた1992年に結婚していたが、後に他の女性との私生児が話題になり、結局破局を迎えてしまう。ボロボロで臨んだはずの1999年だったが野球にトコトン打ち込み、メジャーリーグ史上初の打率3割、2塁打40本、ホームラン40本、100四球、20盗塁以上をそれぞれ記録するなど、精神力の強さも見せた。

2000年いっぱいで契約が切れるところだったが、シーズン途中にブレーブスと6年間の9000万ドルで契約更新。これでグレッグ・マダックスを抜き、チーム1の高給取りとなった。本人は金額のことより、ブレーブスのユニフォームを引き続き着られることに満足感があるとのことである。

レフトへのコンバートも経験したことがあるチッパー。2001年シーズン序盤はチームの低迷と共にチッパーのバットも湿った。特に5月は打率.188、7HR、14打点と非常に苦しい内容。しかし、6月に入りチームが勝ち進む中でチッパーも当たりを取り戻し始める。6月16日のレッドソックス戦ではかつて新人王を争った天敵、野茂からキャリア初のヒットも記録し、勢いに乗り始めた。結果、打率.330、38HR、102打点という成績を残したわけだが、ブレーブスとしてはチッパーを相互的に生かせる選手を、なかなか定着させられなかったことが、シーズン通して苦しんだ大きな原因といえそうだ。

アストロズとのディビジョンシリーズ第1戦において2対3と劣勢で迎えた8回表、チッパーは、アストロズのクローザーであるビリー・ワグナーから逆転の3ランホームランを放ち、チームを勢いに乗せた。ブレーブスはこのシリーズ、あっさりと3連勝を飾り、リーグチャンピオンシップシリーズへと駒を進めた。惜しくもダイヤモンドバックスの前に敗れてはしまったが、チッパーの勝負強さを十分に証明した1発となった。

2002年はビニー・キャスティーヤの加入もあり、サードからレフトへコンバートすることになった。打率.327、26HR、100打点という好成績を残し、107四球と選球眼にも優れ、出塁率.536を記録している。翌2003年も打率.305、27HR、106打点と安定感ある数字を残した。これで8年連続100打点を記録したことになり、ナショナルリーグとしてはメル・オットウイリー・メイズサミー・ソーサに次ぐ4人目の快挙である。

2004年は怪我に苦しみ、特に前半戦は絶不調に苦しんだ。結果的には137試合の出場で打率.248、30HR、96打点という成績に終わっている。打点が100点を割り、連続シーズン100打点の記録が途切れたのは残念である。足の負担を軽くことと、チーム事情によりポジションをサードに戻すこともあった。その中でチッパーは、通算300HRを達成している。

2005年、ポジションをサードに戻したチッパー。怪我で長期離脱もあり、わずか109試合の出場に終わり、打率.296、21HR、72打点と低い数字に終わった。とはいえ、シーズン後半に大当たりし、チームの14シーズン連続地区優勝に貢献。ディビジョンシリーズでのアストロズ戦には敗れてしまったが、ディビジョンシリーズ通算で9本目のHRを記録。これはホアン・ゴンザレスバーニー・ウイリアムスの記録を抜くものである。

2006年、この年で契約が切れるはずだったが、緊縮財政のチーム状況と本人の残留の意志から金額を落とす形での再契約となった。3年間3700万ドルで新規に契約を交わす形で合意に至った。この年も怪我に苦しみ、計110試合しか出場できなかったが、その中で6月26日から7月16日の間に14試合連続長打を記録。これはポール・ウェイナー(1927年)に並ぶメジャータイ記録でもある。キャリア初となる1試合3HRも記録したチッパー。スイッチヒッターとしての通算HR数もチリ・デービスを抜き、マントル(536HR)、エディ・マレー(504HR)に次ぐ歴代3位に躍り出ている。なお、開幕前のWBCではアメリカ代表としてプレーもしている。

2007年は通算2000本安打を達成し、さらに通算400本の2塁打も記録している。打率.337、29HR、102打点と好成績を残し、MVP投票でも6位に入る活躍を見せた。首位打者争いではマット・ホリディ(.340)にわずか及ばず、2位に終わっている。シーズン100打点はチッパー自身、4年ぶり9度目の記録となる。

全米1番目指名と大きな期待を受けてプロ入りし、着実に結果を残してきたチッパー。2000本安打に400HRと大台をクリアし、ブレーブスの黄金時代を支えてきた。怪我で試合に欠場する機会が増えたが、技術的な衰えは全く見せていない。父が信奉したマントルに迫るのも時間の問題であり、まだまだ目が離せない選手といえそうだ。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1993  Atl    8    3    2    2   1   0   0    0    1    1    0  .750 1.00  .667
 1995  Atl  140  524   87  139  22   3  23   86   99   73    8  .353 .450  .265
 1996  Atl  157  598  114  185  32   5  30  110   88   87   14  .393 .530  .309
 1997  Atl  157  597  100  176  41   3  21  111   88   76   20  .371 .479  .295
 1998  Atl  160  601  123  188  29   5  34  107   93   96   16  .404 .547  .313
 1999  Atl  157  567  116  181  41   1  45  110   94  126   25  .441 .633  .319
 2000  Atl  156  579  118  180  38   1  36  111   64   95   14  .404 .566  .311
 2001  Atl  159  572  113  189  33   5  38  102   82   98    9  .427 .605  .330
 2002  Atl  158  548   90  179  35   1  26  100   89  107    8  .435 .536  .327
 2003  Atl  153  555  103  169  33   2  27  106   83   94    2  .402 .517  .305
 2004  Atl  137  472   69  117  20   1  30   96   96   84    2  .362 .485  .248
 2005  Atl  109  358   66  106  30   0  21   72   56   72    5  .412 .556  .296
 2006  Atl  110  411   87  133  28   3  26   86   73   61    6  .409 .596  .324
 2007  Atl  134  513  108  173  42   4  29  102   75   82    5  .425 .604  .337
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1895 6898 1296 2117 425  34 386 1299 1081 1152  134  .403 .546  .307

受賞タイトル一覧

  • MVP1回(1999)
  • シルバースラッガー賞2回(1999,2000)

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