- 2009-01-04 (日) 0:08
- MLB Players

#* チャック・クライン(Chuck KLEIN) | OF

- 1928年・フィリーズと契約
- 1904年10月7日生 右投左打 183センチ 88キロ
- インディアナ州出身
選手の紹介文
弱小球団で強打を発揮し、三冠王も獲得したことのあるチャック・クライン。メジャーデビュー2年目から5年連続200本以上の安打を記録しており、683試合目での通算1000本安打到達は未だに破られない最速記録である。しかし、活躍した大半は20代の頃で、30代以降は出場機会も減り、満足した数字は残せていない。
インディアナ州の農家の家庭に育ったクライン。若くして鉄工所に勤めながら、セミプロチームで野球をするという生活を続けていた。クラインが22歳になる1927年、マイナー球団と契約するが、打撃フォームの不備が理由で開幕日に解雇される。その後、シーズン終盤で解雇された球団と再契約を結ぶと、わずか14試合に出場ながら打率.327をマークしている。
1928年はカージナルスのマイナー球団へと移籍。そのマイナー球団で打率.331、26HRという好成績を残し、メジャー昇格も時間の問題と思われた。しかし、カージナルスは規則を無視して、マイナーの1リーグに2つ以上のチームを所有していたことが問題として表面化した。結果、そのマイナー選手の売却が命じられた。結果としてクラインはフィリーズが競り落としたのである。
そのままフィリーズ傘下に移り、フィリーズの一員としてメジャー昇格を決めた。いきなり64試合に出場し、打率.360、11HR、34打点と非凡な数字を残している。当時のフィリーズの本拠地ベイカーボールはライトのフェンスが若干高いが、距離が85メートルと短く、左打者のクラインにとっては有利に働いたのではないかと後に語られることになる。
1929年、149試合に出場し、打率.356、219安打、43HR、145打点という一流の数字を残したクライン。メル・オットとの本塁打王争いを制して、わずか1本差ではあるが初めての打撃タイトルを獲得したのである。シーズン最後の試合ではフィリーズとジャイアンツの直接対決だったが、フィリーズ投手陣はオットとの勝負を避け、5打席連続敬遠したという逸話も残っている。
1930年は打率.386、40HR、170打点をマーク。さらに250安打に加え、リーグトップの59本の2塁打を記録し、158得点というリーグ記録も樹立。さらに強肩も発揮し、44個の捕殺を記録している。1931年も打率.337、31HR、121打点で本塁打王と打点王の二冠王に輝いたフォックス。翌1932年は打率.348、38HR、137打点で本塁打王を獲得し、さらに20盗塁で盗塁王にもなった。この年はシーズンMVPも受賞している。
1933年、打率.368、28HR、120打点という成績で三冠王に輝いた。シーズンMVPこそカール・ハッベルに奪われてしまったが、この年から始まったオールスターゲーム出場に選出されている。しかし、オフには緊縮財政の方針からカブスへの移籍が決まったのである。移籍金は65000ドルであり、財政面の課題と表向きは言われているが、移籍後の成績の落ち方を見るにフィリーズ側としてはクラインの不安要素を掴んでいたのではないかとも言われている。
カブス移籍後は打率3割台にHR数は20本前後とそれまでの成績と比べて大きく数字を落とした。リグレーフィールドは外野が広いというのも理由には挙げられている。1936年にはシーズン途中にフィリーズに復活し、7月10日の対パイレーツ戦では1試合4HR(延長10回)を記録した。その後も緩やかに成績を落とし、1940年に通算2000本安打を達成すると、翌年以降はほぼ代打での出場が主となっていた。
1944年をもって現役を退いたクライン。通算成績は打率.320、2076安打、300HR、1201打点というものである。フィリーズとしてはクラインの存在を永久欠番選手扱いにしているが、初期は背番号がなく、背番号を付けるようになっても毎年のように番号を変えていた為に番号ではなく「P」という文字で永久欠番を表している。1980年にベテランズ委員会の選出でようやく殿堂入りを果たすことが出来た。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 打者三冠王:1回(1933-NL)
- 首位打者:1回(1933-NL)
- 本塁打王:4回(1929-NL、1931-NL~1933-NL)
- 打点王:2回(1931-NL、1933-NL)
- 盗塁王:1回(1932-NL)
受賞アワード一覧
- シーズンMVP:1回(1932-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1928 PhP 64 253 41 91 14 4 11 34 22 14 0 .385 .577 .360 1929 PhP 149 616 126 219 45 6 43 145 61 54 5 .402 .657 .356 1930 PhP 156 648 158 250 59 8 40 170 50 54 4 .428 .687 .386 1931 PhP 148 594 121 200 34 10 31 121 49 59 7 .396 .584 .337 1932 PhP 154 650 152 226 50 15 38 137 49 60 20 .404 .646 .348 1933 PhP 152 606 101 223 44 7 28 120 36 56 15 .420 .602 .368 1934 CHC 115 435 78 131 27 2 20 80 38 47 3 .371 .510 .301 1935 CHC 119 434 71 127 14 4 21 73 42 41 4 .348 .488 .293 1936 CHC 29 109 19 32 5 0 5 18 14 16 0 .381 .477 .294 1936 PhP 117 492 83 152 30 7 20 86 45 33 6 .349 .520 .309 1937 PhP 115 406 74 132 20 2 15 57 21 39 3 .383 .495 .325 1938 PhP 129 458 53 113 22 2 8 61 30 38 7 .302 .356 .247 1939 PhP 25 47 8 9 2 1 1 9 4 10 1 .322 .340 .191 1939 Pit 85 270 37 81 16 4 11 47 17 26 1 .354 .511 .300 1940 PhP 116 354 39 77 16 2 7 37 30 44 2 .303 .333 .218 1941 PhP 50 73 6 9 0 0 1 3 6 10 0 .226 .164 .123 1942 PhP 14 14 0 1 0 0 0 0 2 0 0 .071 .071 .071 1943 PhP 12 20 0 2 0 0 0 3 3 0 1 .100 .100 .100 1944 PhP 4 7 1 1 0 0 0 0 2 0 0 .143 .143 .143 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1753 6486 1168 2076 398 74 300 1201 521 601 79 .375 .543 .320
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:2回(1933-NL、1934-NL)
- サイクルヒット:1回(1931-7-1-PhP)
- 殿堂入り:1980年(ベテランズ委員会)
- 永久欠番:#P(PhP)
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