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Craig BIGGIO(クレイグ・ビジオ)

Major League Baseball

#7 クレイグ・ビジオ | 2B

クレイグ・ビジオ

  • 1987年6月ドラフト・アストロズ1位(全米22番目)
  • 1965年12月14日生 右投右打 180センチ 81キロ
  • ニューヨーク州出身

選手の紹介文
ビジオとバグウェルによる「キラーB’s」で一時代を築いた。アストロズ一筋にプレーし、史上27人目となる通算3000本安打を達成したクレイグ・ビジオ。体はどちらかと言えば小柄な方でパワーヒッターでもないが、プレーに対する積極性が売りであり、1900年以降ではメジャー最多となる通算285個の死球を受けている。2007年限りで現役引退を発表したが、背番号7は永久欠番としてアストロズの球団史にその名が刻まれることになった。

ニューヨーク州に生まれたビジオの幼少時の憧れの選手は、ヤンキースのサーマン・マンソンであった。当然のように野球を始めたビジオは、捕手とショートのポジションを守るスピード感溢れる選手として活躍。野球以外にもフットボールのランニングバックとして才能を思う存分発揮していた。1987年の大学3年時には打率.407、14HR、68打点と大当たりし、その年のドラフトではアストロズから1位指名(全米22番目)を受けている。ちなみに大学時代のチームメイトにはモー・ボーンやジョン・バレンティンもいた。

プロ入り時のポジションは捕手で、ドラフト指名された年は1Aアッシュビルで64試合に出場し、打率.375をマーク。翌1988年は3Aツーソンで開幕を迎え、77試合の出場で打率.320と高打率を挙げていたビジオにメジャーから初めてお呼びがかかったのは6月26日のことだ。1987年のドラフトで指名された野手として最も早いメジャー昇格となった。そして、6月29日のドジャース戦ではこの年サイヤング賞を受賞することになるオーレル・ハーシハイザーからメジャー初ヒットを記録した。また、この年までアストロズに在籍していたノーラン・ライアンともバッテリーを組んだこともあり、ライアンは捕手ビジオに高い評価を与えている(ライアンは翌年からレンジャーズへ)。

1989年、初めて開幕からメジャーのロースターに名を連ねたビジオは正捕手の座をガッチリと自分の物にした。134試合に出場し、打率.257に終わったが、捕手としてはリーグ2位の13HR、60打点と、リーグトップの21盗塁を記録。攻撃的な捕手であることをアピールしたビジオは、この年シルバースラッガー賞を受賞している。翌1990年は150試合の出場で、アストロズの捕手としては過去最高記録となる打率.276をマーク。

勝負強いリードオフマンとして活躍。1991年は、4月の月間打率が.359と大当たりし、5月、6月もそれぞれ.311、.309と打ちまくったこともあり、初めてオールスターに選出されることになった。ヒットは打てなかったが、捕手としてエラーを記録している。後半戦に入り当たりは止まってしまったが、リーグ12位となる打率.295をマーク。より打撃を生かすためにセカンドへのコンバートが話としてあがりシーズン途中にはセカンドを守ることもあった。

正式にセカンドへコンバートした1992年、162試合に出場し、打率.277、38盗塁を記録。この年、全試合出場を果たしたのはリーグ内ではビジオとジェフ・バグウェルスティーブ・フィンリーのみである。また、2度目のオールスター選出も果たし、前年の捕手に続きこの年はセカンドということで、メジャー史上初となる2つのポジションでのオールスター出場した選手となった。翌1993年は、155試合に出場し、打率.287、21HR、64打点をマークしている。

1994年はストライキによる短縮シーズンとなったが、39盗塁をマークし盗塁王のタイトルを獲得し、守備面での評価も認められ、初めてのゴールドグラブ賞も手にした。チームメイトのバグウェルもファーストとしてゴールドグラブ賞を受賞しており、チームメイト2人がゴールドグラブ受賞というのは、アストロズにとって1974年以来の快挙である。さらにキャリアハイの打率.318に加え、リーグトップの2塁打44本も記録していただけにストライキによる中断が悔やまれる。

捕手でもセカンドでもオールスター出場を果たしている。1995年、通算1000本安打を達成するなど、ビジオにとっては区切りのシーズンになった。もはや常連になっていたオールスターには9番セカンドで初めての先発出場し、見事にホームランを放っている。リーグ14位の打率.302に加え、22HR、77打点、33盗塁を記録し、球団史上では1986年のケビン・バス以来のHRと盗塁による「20-20」クラブ入りを果たした。翌1996年、打率.288、15HR、75打点を記録し、2年連続でオールスター先発出場を果たしている。

1997年はリーグトップの146得点を記録。これは1932年にチャック・クラインが記録した152得点以来といえる記録であり、リードオフマンの仕事も務めあげた証明でもある。ちなみに一方のアメリカンリーグの場合は1949年のテッド・ウイリアムスが記録した150得点以降では、1985年のリッキー・ヘンダーソンが146得点をマークしている。前年に続き、全162試合に出場し、4年連続のゴールドグラブ賞受賞に加え、打率.309、22HR、81打点、47盗塁を記録したビジオは、チームの地区優勝にも貢献した。初めてのポストシーズンとなったが、ブレーブスの前にあっさり3連敗してしまい、しかもビジオは3試合でわずか1本しかヒットを打てなかった。

1998年、打率.325、20HR、88打点をマークしたビジオ。リーグトップの51本の2塁打に加えて、50盗塁をマークするなど、2塁打と盗塁による「50-50」クラブ入りを果たす。これは1912年のクリス・スピーカー以来の快挙である。ポストシーズンではあっさり負けてしまうが、MVP投票ではリーグ5位に名前が挙がった。翌1999年も56本の2塁打を放ち、メジャー史上6番目の2年連続2塁打50本を記録。シーズン途中に左肩故障というアクシデントがあったが、160試合に出場し、打率.294、16HR、73打点、28盗塁という数字を残している。

2000年は球団史上初となる通算2000本安打を達成。これまでの球団記録はホゼ・クルーズの1937安打だった。これまで1度も故障者リスト入りしていないタフさがビジオも持ち味だったが、左膝を痛めてしまい、8月に入ってからキャリア初の故障者リスト入りを経験する。奇しくもこの年から本拠地をそれまでのアストロドームからエンロンフィールドに移した新球場1年目として期待されていただけにビジオの離脱は惜しまれた。この年は投手陣の崩壊もあり、4年連続となるポストシーズン進出は果たせずに終わってしまう。

やり残した事と言えば、世界一である。復帰の2001年、ビジオはリードオフマンぶりを発揮し、チームを2年ぶりとなるポストシーズン進出へ導いた。155試合の出場で、打率.292、20HR、70打点という数字に加え、得点圏打率がリーグトップの.388と勝負強さも発揮した。ポストシーズンではブレーブスの前に3連敗し、あっさりとシーズンを終えてしまうが、前年の怪我からの復活を強く印象付けた。

2002年は打率.253と低迷したビジオ。2003年はジェフ・ケントの加入により、ポジションをセカンドからセンターへコンバート。翌2004年もセンターとして開幕を迎えるが、シーズン途中にカルロス・ベルトランが移籍してくるとレフトへさらにコンバート。この年は178安打で打率.281をマークし、キャリアハイの24HRを記録している。

2005年にはケントが移籍し、ビジオが再度セカンドへ戻った。前年のHR数を上回る26HRをマーク。通算打点数も1000点を越えたが、アストロズの球団史上1000打点を記録するのはバグウェルに続いて2人目の快挙である。さらにこの年、チームも球団史上初のリーグ優勝を果たし、ビジオにとってもキャリア18年目にして初めてワールドシリーズの舞台に足を踏み入れた(惜しくも世界一は逃した)。

2007年6月28日のロッキーズ戦、ビジオは通算3000本安打を達成。この試合でビジオはキャリア2度目の1試合5安打を記録。延長戦にもつれた試合も、チームメイトであるカルロス・リーの逆転満塁HRでサヨナラ勝ちを収める劇的な形でビジオの大記録を祝った。1球団で3000本安打を達成するのはメジャー史上9人目の快挙である。

2007年限りでの現役引退を発表したビジオ。通算668本の2塁打は歴代5位にランクする記録であるが、右打者では最多の記録となる。通算記録でも3000本安打に加え、600本の2塁打、400盗塁、250HRを記録している選手はメジャー史上ビジオしかいない。引退するこの年、ロベルト・クレメンテ賞も授賞するなど、自身の社会貢献により、輝かしい球歴にさらなる彩りが加えられた。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB  SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1988  Hou   50   123   14   26   6   1   3    5   29    7   6  .254 .350  .211
 1989  Hou  134   443   64  114  21   2  13   60   64   49  21  .336 .402  .257
 1990  Hou  150   555   53  153  24   2   4   42   79   53  25  .342 .348  .276
 1991  Hou  149   546   79  161  23   4   4   46   71   53  19  .358 .374  .295
 1992  Hou  162   613   96  170  32   3   6   39   95   94  38  .378 .369  .277
 1993  Hou  155   610   98  175  41   5  21   64   93   77  15  .373 .474  .287
 1994  Hou  114   437   88  139  44   5   6   56   58   62  39  .411 .483  .318
 1995  Hou  141   553  123  167  30   2  22   77   85   80  33  .406 .483  .302
 1996  Hou  162   605  113  174  24   4  15   75   72   75  25  .386 .415  .288
 1997  Hou  162   619  146  191  37   8  22   81  107   84  47  .415 .501  .309
 1998  Hou  160   646  123  210  51   2  20   88  113   64  50  .403 .503  .325
 1999  Hou  160   639  123  188  56   0  16   73  107   88  28  .386 .457  .294
 2000  Hou  101   377   67  101  13   5   8   35   73   61  12  .388 .393  .268
 2001  Hou  155   617  118  180  35   3  20   70  100   66   7  .382 .455  .292
 2002  Hou  145   577   96  146  36   3  15   58  111   50  16  .330 .404  .253
 2003  Hou  153   628  102  166  44   2  15   62  116   57   8  .350 .412  .264
 2004  Hou  156   633  100  178  47   0  24   63   94   40   7  .337 .469  .281
 2005  Hou  155   590   94  156  40   1  26   69   90   37  11  .325 .468  .264
 2006  Hou  145   548   79  135  33   0  21   62   84   40   3  .306 .422  .246
 2007  Hou  141   517   68  130  31   3  10   50  112   23   4  .285 .381  .251
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2850 10876 1844 3060 668  55 291 1175 1753 1160 414  .363 .433  .281

受賞タイトル一覧

  • 盗塁王1回(1994)
  • ゴールドグラブ賞4回(1994~97)
  • シルバースラッガー賞5回(1989,94,95,97,98)

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