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Curt SCHILLING(カート・シリング)

Boston RED SOX

#38 カート・シリング(Curt SCHILLING) | SP

カート・シリング

  • 1986年1月ドラフト・レッドソックス2位
  • 1966年11月14日生 右投右打 193センチ 97キロ
  • アラスカ州出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 2005  Bos   32  11   0   0   8   8   9   93.1  121   87   22   59   59   5.69
 2006  Bos   31  31   0   0  15   7   0  204.0  220  183   28   90   90   3.97
 2007  Bos   24  24   1   1   9   8   0  151.0  165  101   23   68   65   3.87
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      569 436  83  20 216 146  22 3261.0 2998 3116  711 1318 1253   3.46

選手の紹介文
シリングが初めて世界一を経験した2001年。剛球にスプリッターを武器に奪三振の山を積み上げるカート・シリング。4度のリーグ優勝に3度の世界一を経験。特にダイヤモンドバックスのエースとして大車輪で投げた2001年、レッドソックスの一員として怪我を抱え血染めのソックスで掴んだ2004年の世界一は語りぐさになっている。

シリングが野球を始めたのはリトルリーグ時代のこと。今でこそメジャーリーグを代表する投手となったが、高校の途中までは三塁を守っていた。彼の持ち味はその強肩だった。本人は三塁手を続けたかったものの、強肩を生かすため投手へコンバート。こうして投手としてのシリングの野球人生がスタートした。

1986年にレッドソックスに2位指名された後、メジャーリーグを経験せずに1988年にオリオールズへ移籍。この年、4試合に先発し、0勝3敗と散々なる成績に終わった。翌年もチャンスをもらうもののそれを生かせない(ちなみに1990年にはオリオールズの3Aチームで、後の2001年ワールドシリーズ第1戦で投げ合うマイク・ムシーナとチームメイトとしてプレーしている)。

1991年にはアストロズへ。元々は投手志望ではないシリングは練習に身が入らない。ストレートは速いが、速いだけでは、マイナーリーグでは通用してもメジャーリーグでは通用しない。まさに生まれ持った身体能力だけでプレーしていた。そんな時、アストロドームのロッカールームでロジャー・クレメンス(当時レッドソックス、現ヤンキース)に会い、説教される。シリングが目覚めたのはそれからだった。

最後は師匠クレメンスとの熱い投げ合い。1992年からフィリーズへ移り、14勝11敗。翌年は16勝7敗でチームを地区優勝へ導く。当時はまだ東地区と西地区の2地区制。東地区制覇のフィリーズは、西地区を制覇したブレーブス(当時は西地区)とリーグチャンピオンシリーズで2試合に先発し、勝ち星はなかったものの、16イニングを投げ、防御率1.69の成績が評価されシリーズMVPに輝いた。ワールドシリーズではブルージェイズと戦い敗れはしたが、第5戦に先発したシリングは見事に完封勝利をあげている。

その後上昇曲線を描いていくと思われた彼の野球人生は、右肩回線筋の断裂という思いも寄らぬ事態で手術を余儀なくされた。ストレートとスライダーだけのピッチングのままだけでは駄目だ。そう思った彼はカットファストボールを覚え、1997年には17勝に加え、319奪三振を記録し、復活を大きくアピールした。翌1998年には35試合に登板し15勝14敗。驚くべきことに、完投が15試合を数えている。分業化が進み、セットアップ、クローザーの重要性が説かれる昨今ではまさに奇跡といってもいい数字である。さらにこの年、300奪三振を記録し、史上5人目となる2年連続300奪三振も達成した。

本人が優勝をねらえるチームへの移籍を希望していたため、移籍の噂が絶えなかったが、古傷の右肘痛が再発し手術。移籍問題は一時棚上げとなった。1999年シーズン途中で復活し、わずか24試合の登板に関わらず、15勝6敗。そして2000年、フィリーズが優勝戦線を脱落するや、ダイヤモンドバックスへ移籍。こうして、ランディ・ジョンソンとシリングという左と右の大エースが同じユニフォームを着ることになった。

2001年シーズンは開幕から絶好調。5月26日の対パドレス戦では8回裏までパーフェクトに抑える快投も演じた(結局、大記録は達成できなかった)。つねにハーラーダービーのトップを走り、自己最多の22勝をマークし、最多勝のタイトルも手にする活躍を見せた。チームは球団創立4年目にしてリーグ優勝を飾り、シリング自身にとっても1993年以来のワールドシリーズのマウンドに立つこととなった。

ワールドシリーズで第1戦、第4戦、第7戦に先発。中3日での登板が2回続いたが鬼気迫る見事な熱投を見せた。特に第7戦では、自らを目覚めさせた師匠クレメンスとの師弟対決。終盤に集中打を浴び、クレメンスとの対決は互角に終わったかもしれないが、チームは最終回に劇的な逆転劇を演じ、最高のチームメイトと世界一の美酒を味わった。ポストシーズンでは計6試合に登板し、4勝0敗の防御率1.12という内容を残した。チームメイトであるジョンソンとワールドシリーズMVPを分け合う形となっている。

年齢による衰えは全く感じさせないシリング。2002年も勢いは留まらず、23勝7敗、防御率3.23、316奪三振という圧巻の成績を残した。サイヤング賞に関しては2年連続でジョンソンに次ぐ2位に終わってしまうが、実力は誰もが認めるところである。翌2003年は怪我に苦しみ、思うように結果を残せなかった。オフにはレッドソックスへの移籍が決まる。シリングはレッドソックスでプレーしたことはないが、ドラフト指名されたのがレッドソックスであり、いわゆる古巣への復帰に近いものである。

2004年、レッドソックスのエースとして21勝(6敗)、防御率3.26、206奪三振という成績を残し、チームをワイルドカードとしてのポストシーズン進出に貢献した。レッドソックス加入1年目で20勝以上をマークした投手となると1978年のデニス・エカーズリーまで遡らなければならない偉業である。サイヤング賞投票では、惜しくもヨハン・サンタナに次ぐ2位に終わっている。

エンゼルスとのディビジョンシリーズ第1戦で右足首の腱を断裂するアクシデントに見舞われたシリング。かろうじてリーグチャンピオンシップシリーズへコマを進めるが、ヤンキースの前にいきなり3連敗を食らってしまう。しかし、レッドソックスはここから盛り返した。シリングも第6戦で怪我を抱えながらも好投し、3勝3敗に持ち込むと第7戦にも勝利。実にメジャーリーグ初となる3連敗4連勝でリーグ優勝を果たした。

ワールドシリーズではカージナルスとの対戦となったが、あっさりと4連勝で世界一となった。特に第2戦で先発したシリングは7回を4安打1失点に抑える好投を見せたが、右足首は応急処置に過ぎず、血染めのソックスでの好投であった。レッドソックスにとっては86年ぶりとなる世界一となったわけだが、「バンビーノの呪い」を解くべく、血染めのソックスはそのドラマ性をより高める結果となっている。

2005年は怪我に苦しんだシーズンとなった。夏場にはクローザーとしてセーブも挙げたが、満足行くシーズンではなかった。翌2006年に復帰を果たし、15勝7敗、防御率3.97という数字を残し、周囲の限界説を封じ込めた。さらに5月27日の対デビルレイズ戦ではメジャー104人目となる通算200勝目を記録し、8月30日のアスレティックス戦では通算3000奪三振を記録している。ちなみに3000奪三振を記録していながら、四球数が1000個以下なのはファギー・ジェンキンスグレッグ・マダックスペドロ・マルチネスに次ぎ、シリングが4人目である。

2007年、故障者リスト入りもあったシーズンだが、6月7日の対アスレティックス戦では9回2死までノーヒッターに抑える好投を見せた。あと1アウトで自身初のノーヒッターを達成するはずだったが、シャノン・スチュワートにヒットを許し、大記録は逃した。チームはジョシュ・ベケット松坂大輔などの先発陣の台頭もあり、チームはリーグ優勝。ワールドシリーズでのロッキーズを退け、3年ぶりの世界一となった。第2戦で勝利投手となったシリングは、ケニー・ロジャース以来となる40歳でのワールドシリーズ勝利投手となった。

FAとなり他球団移籍が噂される中、2008年もレッドソックスと契約。再度世界一を目指すはずが、肩を痛めてシーズン早々に離脱が決定。手術に踏み切ればシーズン絶望どころか、年齢的にこのまま引退ということも考えられる深刻な状況である。そんなシリングは寄付活動にも熱心であり、2001年には社会貢献活動に熱心だった選手に送られるロベルトクレメント賞も受賞している。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1988  Bal    4   4   0   0   0   3   0   15.2   22    4   10   19   16   9.82
 1989  Bal    5   1   0   0   0   1   0    9.2   10    6    3    6    6   6.23
 1990  Bal   35   0   0   0   1   2   3   46.0   38   32   19   13   13   2.54
 1991  Hou   56   0   0   0   3   5   8   76.2   79   71   39   35   32   3.81
 1992  Phi   42  26  10   4  14  11   2  226.1  165  147   59   67   59   2.35
 1993  Phi   34  34   7   2  16   7   0  235.1  234  186   57  114  105   4.02
 1994  Phi   13  13   1   0   2   8   0   82.1   87   58   28   42   41   4.48
 1995  Phi   17  17   1   0   7   5   0  116.0   96  114   26   52   46   3.57
 1996  Phi   26  26   8   2   9  10   0  183.1  149  182   50   69   65   3.19
 1997  Phi   35  35   7   2  17  11   0  254.1  208  319   58   96   84   2.97
 1998  Phi   35  35  15   2  15  14   0  269.2  236  300   61  101   97   3.25
 1999  Phi   24  24   8   1  15   6   0  180.1  159  152   44   74   71   3.54
 2000  Phi   16  16   4   1   6   6   0  113.2  110   96   32   49   49   3.91
 2000  Ari   13  13   4   1   5   6   0   98.2   94   72   13   41   40   3.69
 2001  Ari   35  35   6   1  22   6   0  257.2  237  293   39   86   85   2.98
 2002  Ari   36  35   5   1  23   7   0  259.1  218  316   33   95   93   3.23
 2003  Ari   24  24   3   2   8   9   0  168.0  144  194   32   58   55   2.95
 2004  Bos   32  32   3   0  21   6   0  227.2  206  203   35   84   82   3.26
 2005  Bos   32  11   0   0   8   8   9   93.1  121   87   22   59   59   5.69
 2006  Bos   31  31   0   0  15   7   0  204.0  220  183   28   90   90   3.97
 2007  Bos   24  24   1   1   9   8   0  151.0  165  101   23   68   65   3.87
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      569 436  83  20 216 146  22 3261.0 2998 3116  711 1318 1253   3.46

受賞タイトル一覧

  • 最多勝2回(2001,04)
  • 最多奪三振2回(1997,98)
  • ロベルトクレメンテ賞1回(2001)

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