- 2008-12-31 (水) 0:08
- MLB Players

#18 ダリル・ストロベリー(Darryl STRAWBERRY) | OF

- 1980年6月ドラフト・メッツ1位(全米1番目)
- 1962年5月12日生 左投左打 200センチ 90キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
2メートルを超える長身から天性の長打力で一時代を作ったダリル・ストロベリー。華のある選手として1980年代を代表するスラッガーであることは事実だが、1990年代以降は故障、ドラッグ、暴力という度重なるトラブルで問題児のレッテルを貼られた。持ち合わせた才能を発揮しきれなかった点は悔やまれる。
カリフォルニア州に生まれたストロベリー。何の不自由もなく少年時代を過ごしたが、中学生の頃に父親が蒸発したことがストロベリー少年の心に大きな影を落としたと言われている。野球、バスケットボール、アメリカンフットボールで高い才能を見せていたストロベリーはプロスポーツ選手になる強い意志を持っており、野球を選択した。
1980年のドラフトでメッツから全米1番目となる1位指名を受けたストロベリー。ルーキーリーグから始まったプロのキャリアは着実に階段を駆け上り、1982年には2Aジャクソンで129試合に出場し、打率.283、34HR、97打点、45盗塁と抜群の成績を残している。このリーグの本塁打王となり、最多四球(100個)、最高長打率(.602)も記録している。
1983年は開幕こそ3Aだったが、5月にはメジャー昇格の声がかかったのである。メジャー1年目となるシーズンは122試合に出場し、打率.257、26HR、74打点、19盗塁と新人らしからぬ数字を残し、新人王にも選出されている。21歳の若者はあっさりとメジャーリーグレベルの実力を証明したのである。
1984年、19歳のドワイト・グッデンもメッツに昇格し、ストロベリーとのコンビがメッツの顔になるのは時間の問題だった。この年は147試合に出場し、打率.251、26HR、97打点、27盗塁を記録し、オールスターゲームにも初選出されるなど、2年目のジンクスは感じさせなかった。翌1985年は怪我で111試合にしか出場できなかったが、29HRを記録するなど、スラッガーとしては一際目立った存在だったのである。
1986年は抜群の投手陣を抱えたメッツが地区優勝を果たした。ストロベリーも136試合に出場し、打率.259、27HR、93打点、28盗塁をマークしている。ディビジョンシリーズ(対アストロズ)では12三振を喫しながらも、ノーラン・ライアンからのHRを含む2本のHRを放つなど、貴重な働きを見せた。ワールドシリーズ(対レッドソックス)でも1HR、3盗塁を記録し、メッツの17年ぶりとなる世界一に貢献している。
1987年、打率.284、39HR、104打点、36盗塁を記録し、自身初となる「30-30」を達成。チームメイトであるハワード・ジョンソンも「30-30」を達成しており、メジャー史上初となるチーム内2選手が達成する形となった。翌1988年には打率.269、39HR、101打点、29盗塁をマークし、本塁打王のタイトルを獲得した。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ドジャース)では敗れている。
1989年は不振に苦しみ、打率.225、29HR、77打点、11盗塁という成績に終わってしまった。チームもカブスに次ぐ地区2位に終わっている。翌1990年は打率.277、37HR、108打点、15盗塁と好成績を残したが、チームは2年連続で地区2位。オフにはFAとなり、故郷カリフォルニア州に本拠を構えるドジャースと5年間2225万ドルで契約を交わすこととなったのである。
移籍1年目となる1991年こそ、139試合に出場し、打率.265、28HR、99打点と結果を残した。しかし、翌年以降は怪我に苦しみ、まともに試合に出場できない日が続いた。1992年と1993年共にシーズン5HRに終わり、周囲の期待を大きく裏切ってしまった。1994年はドジャースから解雇され、かろうじてジャイアンツと契約を交わすが、結果的に4HRに終わっている。これにはコカインにより身を崩したことが原因と言われている。
1995年は開幕前にコカイン使用が明るみとなり、出場停止を食らってしまった。ジャイアンツを解雇されてしまったが、ヤンキースと契約。名物オーナーであるジョージ・スタインブレナーが苦しむストロベリーに救いの手を差し伸べたのである。この年は7月にメジャー復帰し、32試合にだけ出場している。
1996年、独立リーグでのプレーを経てヤンキースに復帰。かつてのチームメイトであったグッデンも加入していたのである。シーズンでは63試合の出場で打率.262、11HR、36打点に終わったが、リーグチャンピオンシップシリーズ(対オリオールズ)ではストロベリーが3HR、5打点という驚異の打棒を見せた。勢いに乗ったヤンキースはワールドシリーズ(対ブレーブス)でも勝利を収め、18年ぶりとなる世界一を果たしている。
1997年は膝の故障で満足できるプレーが出来なかったストロベリーだが、翌1998年は101試合に出場し、打率.247、24HR、57打点と結果を残した。しかし、シーズン終盤に結腸ガンの診断がなされて離脱。ヤンキースの選手は、ポストシーズンではストロベリーが当時付けていた背番号39番を帽子に書いてプレーし、世界一の名誉を手にしたのである。
1999年、シーズン終盤にヤンキースに復帰。ポストシーズンでもヒット、HRを放ち、存在感を見せたストロベリー。2000年も現役続行を考えていたが、コカインの陽性反応が出たことでその将来が真っ暗になった。出場停止を食らい、そのまま現役を退く最悪の形になったのである。その後、ガンの転移も発覚し、まさに泣きっ面に蜂状態である。
華々しいデビューを飾ったストロベリーも、通算成績は打率.259、1401安打、335HR、1000打点に留まってしまった。私生活でも数多くのトラブルを犯し、ストロベリーという甘い名前に相応しくない結果に終わっている。才能に満ち溢れていただけに、栄光から転落した様は多くの意味を持ってくるのだといえる。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 本塁打王:1回(1988-NL)
受賞アワード一覧
- 新人王(1983-NL)
- シルバースラッガー賞:2回(1988-NL、1990-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1983 NYM 122 420 63 108 15 7 26 74 128 47 19 .336 .512 .257 1984 NYM 147 522 75 131 27 4 26 97 131 75 27 .343 .467 .251 1985 NYM 111 393 78 109 15 4 29 79 96 73 26 .389 .557 .277 1986 NYM 136 475 76 123 27 5 27 93 141 72 28 .358 .507 .259 1987 NYM 154 532 108 151 32 5 39 104 122 97 36 .398 .583 .284 1988 NYM 153 543 101 146 27 3 39 101 127 85 29 .366 .545 .269 1989 NYM 134 476 69 107 26 1 29 77 105 61 11 .312 .466 .225 1990 NYM 152 542 92 150 18 1 37 108 110 70 15 .361 .518 .277 1991 LAD 139 505 86 134 22 4 28 99 125 75 10 .361 .491 .265 1992 LAD 43 156 20 37 8 0 5 25 34 19 3 .322 .385 .237 1993 LAD 32 100 12 14 2 0 5 12 19 16 1 .267 .310 .140 1994 SF 29 92 13 22 3 1 4 17 22 19 0 .363 .424 .239 1995 NYY 32 87 15 24 4 1 3 13 22 10 0 .364 .448 .276 1996 NYY 63 202 35 53 13 0 11 36 55 31 6 .359 .490 .262 1997 NYY 11 29 1 3 1 0 0 2 9 3 0 .188 .138 .103 1998 NYY 101 295 44 73 11 2 24 57 90 46 8 .354 .542 .247 1999 NYY 24 49 10 16 5 0 3 6 16 17 2 .500 .612 .327 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1583 5418 898 1401 256 38 335 1000 1352 816 221 .357 .505 .259
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:8回(1984-NL~1991-NL)
- 世界一経験:4回(1986-NYM、1996-NYY、1998-NYY、1999-NYY)
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