- 2008-11-26 (水) 0:04
- MLB Players

#34 デーブ・スチュワート(Dave STEWART) | SP

- 1975年6月ドラフト・ドジャース16位(全米384番目)
- 1957年2月19日生 右投右打 187センチ 91キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
結果を残せない日々が続いたが、突如ブレイクして4年連続20勝を達成したデーブ・スチュワート。捕手から投手に転向し、紆余曲折を経てメジャーリーグを代表する投手にまで成長した。晩年は優勝請負人と呼ばれるほどの勝負強い投球を見せて、リーグチャンピオンシップシリーズ8勝はメジャートップの記録である。
カリフォルニア州オークランドに生まれ育ったスチュワート。高い運動能力を持っており、野球以外にもアメリカンフットボール、バスケットボールでも際だった成績を残していた。野球では強肩を売りとする捕手としてアメリカ代表にも選出されており、その他のスポーツでも一目置かれた存在だったのである。
奨学生として大学進学を考えていたが、1975年ドラフトでドジャースから16位指名を受けたことでスチュワートの運命は変わったのである。悩んだあげくプロ入りの道を選ぶことになる。ドジャースとしては捕手として指名したはずのスチュワートだったが、スチュワート自身は投手への転向を希望し、投手としてキャリアを重ねることになったのである。
投手転向は厳しく、コントロールに難があったことから遠回りとなった。プロ入り後2年間は結果を残せなかったが、1977年に1Aクリントンで17勝4敗、防御率2.15という好成績を残し、飛躍のきっかけを掴んだのである。1978年、2Aサンアントニオで14勝12敗、防御率3.68という成績を残すとシーズン終盤にメジャー昇格し、1試合(2イニング)だけ登板している。
1979年から2年間は3Aアルバカーキで過ごし、11勝(12敗)、15勝(10敗)と経験を積み重ねた。1981年からメジャーリーグに定着。ドジャースのブルペン投手として32試合に登板し、4勝3敗、防御率2.49という数字を残した。チームもポストシーズンに進出。ストライキによる前後期と特別なシーズンであったが、リーグチャンピオンシップシリーズで打ち込まれ、2敗を喫してしまった(しかし、チームはワールドシリーズを勝ち抜き世界一を経験している)。
1982年は45試合に登板(先発は14試合)し、9勝8敗、防御率3.81をマーク。翌1983年は再びブルペン専門に戻るが、夏場にレンジャーズへ移籍が決定。移籍後は8試合に先発し、5勝(2敗)と片鱗を見せている。1984年はほぼ先発に定着するも、7勝14敗、防御率4.73とふるわなかった。1985年シーズン途中にはフィリーズに移籍するも結果は残せずに苦しんだ。スチュワートは私生活でも問題(買春)を起こし、保護観察処分を受けるなど不安定な時期を過ごしたのである。
1986年は日本プロ野球の読売ジャイアンツへの入団直前までこぎ着けるが、過去の問題がリークされてしまい、立ち消えになってしまった(スチュワートの代わりにジャイアンツ入りしたのはルイス・サンチェ)。1986年シーズンはフィリーズで迎えるも、わずかに4試合に登板しただけで5月頭に解雇されてしまう。すると手をさしのべたのは生まれ育ったオークランドに本拠を構えるアスレティックスだった。途中加入し、9勝4敗、防御率3.74という成績を残している。
1987年、アスレティックスの先発ローテーションに定着したスチュワートは37試合の先発で20勝13敗、防御率3.68という成績で一気に飛躍を果たした。サイヤング賞投票ではロジャー・クレメンス、ジミー・キーに次ぐ3位に付けている。この飛躍には過去の問題による周囲の雑音を封じ込めるべく自らの投球に磨きをかけたことと、トニー・ラルーサ監督がスチュワートを信じてマウンドを任せたことが不可欠な要素である。
アスレティックスはラルーサの元、ホゼ・カンセコ、マーク・マグワイア、デニス・エカーズリー、ボブ・ウェルチらの才能が集まり、1988年からリーグ3連覇を達成。その中でスチュワートはアスレティックスのエースとして、21勝(12敗)、21勝(9敗)、22勝(11敗)をマークした。1987年から数えると実に4年連続20勝を達成することになったのである。
特に1989年のポストシーズンは、リーグチャンピオンシップシリーズで2勝、ワールドシリーズでも2勝を挙げる勝負強さでチームを世界一に導いた。サンフランシスコ大地震で一時延期されたシリーズだったが、揺るがない安定感で見事にワールドシリーズMVPに輝いている。また、1990年6月29日の対ブルージェイズ戦ではノーヒッターを達成。同じ日にフェルナンド・バレンズエラもノーヒッターを達成しており、メジャー史上初、両リーグで同じ日にノーヒッターが達成される珍事となった。
1993年にはブルージェイズに移籍し、12勝(8敗)を挙げて地区優勝に貢献。リーグチャンピオンシップシリーズでは2勝を挙げてシリーズMVPを受賞。ワールドシリーズではジョー・カーターのサヨナラHRで世界一の美酒を再度味わっている。1994年は7勝(8敗)に終わるも、翌1995年は古巣アスレティックスに復帰。しかし、3勝(7敗)に終わると、この年限りの現役引退を決めた。
メジャー通算成績は168勝129敗、防御率3.95というものである。ポストシーズンでの勝負強さが売りであり、通算で22試合に登板(先発は18試合)し、10勝6敗、防御率2.84という数字を残している。引退後は球団フロントでGM補佐を務めるなど要職で活躍。念願のGMにはなることが出来なかったが、投手としての指導力が評価され、投手コーチとしても活躍している。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1978 LAD 1 0 0 0 0 0 0 2.0 1 1 0 0 0 0.00 1981 LAD 32 0 0 0 4 3 6 43.1 40 29 14 13 12 2.49 1982 LAD 45 14 0 0 9 8 1 146.1 137 80 49 72 62 3.81 1983 LAD 46 1 0 0 5 2 8 76.0 67 54 33 28 25 2.96 1983 Tex 8 8 2 0 5 2 0 59.0 50 24 17 15 14 2.14 1984 Tex 32 27 3 0 7 14 0 192.1 193 119 87 106 101 4.73 1985 Tex 42 5 0 0 0 6 4 81.1 86 64 37 53 49 5.42 1985 Phi 4 0 0 0 0 0 0 4.1 5 2 4 4 3 6.23 1986 Phi 8 0 0 0 0 0 0 12.1 15 9 4 9 9 6.57 1986 Oak 29 17 4 1 9 5 0 149.1 137 102 65 67 62 3.74 1987 Oak 37 37 8 1 20 13 0 261.1 224 205 105 121 107 3.68 1988 Oak 37 37 14 2 21 12 0 275.2 240 192 110 111 99 3.23 1989 Oak 36 36 8 0 21 9 0 257.2 260 155 69 105 95 3.32 1990 Oak 36 36 11 4 22 11 0 267.0 226 166 83 84 76 2.56 1991 Oak 35 35 2 1 11 11 0 226.0 245 144 105 135 130 5.18 1992 Oak 31 31 2 0 12 10 0 199.1 175 130 79 96 81 3.66 1993 Tor 26 26 0 0 12 8 0 162.0 146 96 72 86 80 4.44 1994 Tor 22 22 1 0 7 8 0 133.1 151 111 62 89 87 5.87 1995 Oak 16 16 0 0 3 7 0 81.0 101 58 39 65 62 6.89 ----------------------------------------------------------------------------- Total 523 348 55 9 168 129 19 2629.2 2499 1741 1034 1259 1154 3.95
受賞タイトル一覧
- ロベルトクレメンテ賞1回(1990)
- ワールドシリーズMVP1回(1989-AL)
- リーグチャンピオンシップシリーズMVP2回(1990-AL、1993-AL)
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