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David CONE(デビッド・コーン)

Major League Baseball

#36 デビッド・コーン(David CONE) | SP

デビッド・コーン

  • 1981年6月ドラフト・ロイヤルズ3位(全米74番目)
  • 1963年1月2日生 右投左打 185センチ 86キロ
  • ミズーリ州出身

選手の紹介文
通算200勝には惜しくも届かなかったデビッド・コーン。1980年代後半から1990年代にかけてメジャーリーグを代表する投手として活躍したデビッド・コーン。通算200勝まではあと6個足りなかったが、シーズン20勝を2度、サイヤング賞受賞に完全試合達成と華々しいキャリアを誇っている。変化球を効果的に使うコーンの投球は多くの投手の手本となるものである。

1981年、ドラフト3位(全米74番目)でロイヤルズから指名されて、プロの世界に飛び込んだコーン。契約したその年にルーキーリーグで14試合に先発し、6勝4敗、防御率2.55をマークし、早くも頭角を現す。翌1982年は1Aの2つのクラスで投げ、計16勝(3敗)を挙げるなど、順調な成長を見せた。しかし、1983年はシーズン開幕直前の試合で自らのワイルドピッチでホームへ突っ込んできたランナーとホーム上で交錯。この結果、左膝を痛めてしまい1年間を棒に振るアクシデントに見舞われた。

怪我から復帰し、2A、3Aで投げていたコーンにメジャーからお呼びがかかったのは1986年6月のことで、チームに怪我人が出たための昇格だった。わずか4試合に登板したのみで再び3Aに戻されるが、8月末にも再びメジャー昇格。この年はメジャーで11試合に登板している。いよいよメジャー定着と思われた1987年は、開幕直前に2対3の交換トレードでメッツへ移籍することとなった。

メッツに移籍した1年目、シーズン半ばで約2ヶ月半も故障者リストで過ごすこととなり、5勝6敗という成績に終わってしまった。そんな中でも5月12日のレッズ戦では、散発4安打の2失点に抑える好投を見せて、メジャー初完投初勝利を記録する片鱗も見せている。

1988年、メジャーリーガーとしてコーンは大きな花を咲かせることになる。メッツの球団史上4人目となるシーズン20勝をマークしたのである。20勝3敗、防御率2.22という期待以上の好成績でオールスターゲームにも初出場を果たした。サイヤング賞こそリーグ3位に終わったが、完投が8試合、うち完封が4試合を記録。この中には1安打完封、2安打完封も含まれており、一気にリーグを代表する投手にのしあがったのである。チームも地区優勝を飾り、コーン自身初めてリーグチャンピオンシップのマウンドに立った(記録は1勝1敗、チームはドジャースの前に3勝4敗で敗れる)。

1989年、開幕序盤は勝ちに恵まれなかったが、尻上がりに調子を取り戻していき、終わってみれば14勝8敗、防御率3.52という数字を残した。リーグ4位タイの7完投に加え、同じくリーグ4位の190奪三振を記録している。翌1990年、14勝10敗、防御率3.23をマークし、233奪三振で初めて奪三振王のタイトルを獲得。更にこの年は投手でありながら代打で登場し、見事にヒットを記録している。メッツ球団史上、投手が代打に出ること自体、史上初のことであったという。

ロイヤルズで始まり、メッツで花開いたコーンのメジャー人生。1991年、安定感のあるピッチングは見せるものの14勝14敗と勝率は五分に終わる。しかし、241個の三振を奪い、2年連続の奪三振王に輝いた。9月20日のカージナルス戦ではキャリア2度目の1安打完封勝利をマークし、10月6日のフィリーズ戦ではトム・シーバースティーブ・カールトンに並ぶ1試合19奪三振というリーグ記録を樹立している(メジャー記録はロジャー・クレメンスが記録している1試合20奪三振、後にケリー・ウッドも達成)。

1992年は開幕から好調で、8月末まで27試合に先発し、13勝7敗の防御率2.88、完封は5試合と素晴らしい成績を挙げていた。そんな中、優勝を目指すブルージェイズへのトレードが決まってしまう。ブルージェイズの一員となり、8試合に登板して4勝3敗、防御率2.55とチームの地区優勝に貢献。ワールドシリーズにもコマを進め、コーンは第2戦と第6戦に先発する。コーン自身に白星はつかなかったが、チームはいずれも勝利を収め、見事に世界一の美酒を味わうことが出来た。

オフにFAとなったコーンは古巣のロイヤルズと契約。キャリアハイの254イニングを投げたが、11勝14敗、防御率3.33という成績に終わってしまう。というのもコーンに黒星がついた14試合では、チームの援護が計18点しかなかったためである。

1994年は開幕から好調で、4月には3試合連続完封をマーク。5月22日のエンゼルス戦ではキャリア3度目となる1安打完封勝利を挙げている。ストライキで途中で中断されたシーズンだったが、16勝5敗、防御率2.94と好成績をマークし、初めてのサイヤング賞を受賞した。この年、コーンとサイヤング賞を争ったのはヤンキースのジミー・キーであり、コーンが1位票15票の計108ポイントに対し、キーは1位票10票の96ポイントという僅差での受賞だった。

1995年、開幕前にブルージェイズに移籍することになった。3年ぶりにブルージェイズのユニフォームを着たコーンは、17試合の先発で9勝6敗、防御率3.38を記録。そして、トレード期限ギリギリの7月28日にはヤンキースへの移籍が決まった。7月29日にはピンストライブに袖を通してマウンドに昇り、8回を6安打2失点に抑え、移籍初勝利を飾る。そしてヤンキースの一員として9勝2敗をマークし、チームの地区優勝へ貢献。マリナーズとのディビジョンシリーズでは2試合に先発し、1勝をマークした(しかし、チームはマリナーズの前に敗れてしまう)。この年はブルージェイズとヤンキースの2チームでプレーし、計18勝を挙げ、リーグトップの229回1/3を投げた。

1996年、チームの開幕投手を務め、開幕から好調だったコーンも、右腕を痛めてしまいシーズンの大半を故障者リストで過ごすことになった。結局、シーズンでは7勝2敗、防御率2.88に終わってしまう。しかし、シーズン終盤に戦線復帰すると、ブレーブスとのワールドシリーズ第3戦の先発という大役を任された。この登板機会で6回を4安打1失点に抑えて、チームに勝利をもたらした。この勝利がシリーズの流れを変えることになり、ヤンキースの18年ぶり世界一に大きく貢献したのである。

1999年、完全試合を達成したコーン。1997年も開幕投手を務めたコーンは、7月までに11勝をマークしていたが、夏場は肩を痛めたことから故障者リストに入るなど苦しんでしまった。29試合に先発し、12勝6敗、防御率2.82に終わったコーンだが、コーンが先発した29試合のヤンキースは19勝10敗という高い勝率を誇っている。

1998年、コーン自身10年ぶりとなるシーズン20勝を達成。9月に連敗してしまい、コーンにとって連続試合連敗なしという記録は96試合でストップしてしまったが、これは20世紀以降でメジャー史上3番目の記録である(過去に達成しているのはフィルポ・マーベリーの100試合、スコット・マグレゴールの96試合)。チームも記録的な勝ちっぷりで世界一に輝き、コーンもサイヤング投票でクレメンス、ペドロ・マルチネスデビッド・ウェルズに次ぐ4位に付けたのである。

1999年7月18日のヤンキースタジアムでの対エクスポズ戦。「ヨギ・ベラ・デー」と名付けられ、始球式ではかつてワールドシリーズ初の完全試合を達成したドン・ラーセンが投げ、ヨギ・ベラが受けるという試合前から神秘的な雰囲気が漂っていたこの試合、コーンはメジャー史上15人目となる完全試合を達成。コーンのスライダーが冴えわたった上での達成である。ヤンキースにしても、前年のウェルズに続いての達成となる。この年のコーンは12勝9敗の防御率3.44に終わるが、ワールドシリーズでも好投し、チームの世界一に貢献した。

年齢から限界説もささやかれる中、ヤンキースと1年間1200万ドルという高額契約を結んだ2000年のコーンは、なかなか勝利に恵まれず、4勝14敗の防御率6.91に終わってしまう。オフにFAとなり、2002年はレッドソックスのユニフォームに袖を通すことになり復活にかけた。故障者リストで開幕を迎えてしまい、5月半ばに戦線復帰するが、9勝7敗、防御率4.31を記録すると、オフには再びFAとなった。2002年はどの球団とも契約せずに、2003年にメッツで復帰。しかし、怪我により5月で引退を決めた。

150キロを超える速球をズバズバと決めるわけではなく、カーブ、スライダー、カットファーストボールを巧みに投げ分け、打者を手玉に取るのがコーンのピッチングスタイル。全盛期にはカウントを追い込んでから変化球で打者を打ち取ることが快感だった、とも話している。職人とも言えるコーンの通算成績は194勝126敗、防御率3.46、2668奪三振というものである。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 最多勝:1回(1998-AL)
  • 最多奪三振:2回(1990-NL、1991-NL)

受賞アワード一覧

  • サイヤング賞1回(1994-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1986  KC    11   0   0   0   0   0   0   22.2   29   21   13   14   14   5.56
 1987  NYM   21  13   1   0   5   6   1   99.1   87   68   44   46   41   3.71
 1988  NYM   35  28   8   4  20   3   0  231.1  178  213   80   67   57   2.22
 1989  NYM   34  33   7   2  14   8   0  219.2  183  190   74   92   86   3.52
 1990  NYM   31  30   6   2  14  10   0  211.2  177  233   65   84   76   3.23
 1991  NYM   34  34   5   2  14  14   0  232.2  204  241   73   95   85   3.29
 1992  NYM   27  27   7   5  13   7   0  196.2  162  214   82   75   63   2.88
 1992  Tor    8   7   0   0   4   3   0   53.0   39   47   29   16   15   2.55
 1993  KC    34  34   6   1  11  14   0  254.0  205  191  114  102   94   3.33
 1994  KC    23  23   4   3  16   5   0  171.2  130  132   54   60   56   2.94
 1995  Tor   17  17   5   2   9   6   0  130.1  113  102   41   53   49   3.38
 1995  NYY   13  13   1   0   9   2   0   99.0   82   89   47   42   42   3.82
 1996  NYY   11  11   1   0   7   2   0   72.0   50   71   34   25   23   2.88
 1997  NYY   29  29   1   0  12   6   0  195.0  155  222   86   67   61   2.82
 1998  NYY   31  31   3   0  20   7   0  207.2  186  209   59   89   82   3.55
 1999  NYY   31  31   1   1  12   9   0  193.1  164  177   90   84   74   3.44
 2000  NYY   30  29   0   0   4  14   0  155.0  192  120   82  124  119   6.91
 2001  Bos   25  25   0   0   9   7   0  135.2  148  115   57   74   65   4.31
 2003  NYM    5   4   0   0   1   3   0   18.0   20   13   13   13   13   6.50
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      450 419  56  22 194 126   1 2898.2 2504 2668 1137 1222 1115   3.46

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:5回(1988-NL、1992-NL、1994-AL、1997-AL、1999-AL)
  • 世界一経験:5回(1992-Tor、1996-NYY、1998-NYY~2000-NYY)
  • 完全試合:1回(1999-7-18-NYY/エクスポズ戦)

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