- 2008-12-11 (木) 0:03
- MLB Players

#33 デビッド・ウェルズ(David WELLS) | SP

- 1982年6月ドラフト・ブルージェイズ2位(全米30番目)
- 1963年5月20日生 左投左打 193センチ 107キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
ひげを生やしたいかつい風貌のデビッド・ウェルズはブーという愛称で親しまれている。胸のボタンをはずし、大きなカーブで打者を打ち取るウェルズは、メジャーリーグを代表する個性派投手として異彩を放っていた。1998年にはヤンキースのユニフォームを着て、完全試合を達成している。
1982年、ブルージェイズに2位指名(全米30番目)されプロ入りしたウェルズ。マイナー時代は怪我に苦しみ、1984年のシーズン途中から約1年半、マウンドに登ることすらできない苦しい状況が続いた。1986年も約1ヶ月半故障者リスト入りし、メジャーリーグに昇格したのは1987年後半のことだった。
1990年に11勝(6敗)、1991年に15勝(10敗)をマークしたウェルズは、1993年のシーズン開幕直前の3月30日に突然解雇される。この年は即タイガースと契約し、11勝(9敗)をマーク。そして、1995年のシーズン途中にレッズへ移籍し、翌1996年はオリオールズへ。オリオールズで11勝(14敗)という記録を残し、オフにはFAとなり、子供の頃からの憧れであるヤンキースと契約を交わした。
1997年からヤンキースのピンストライブに袖を通すことになったウェルズ。ベーブ・ルースを尊敬しているウェルズは、永久欠番になっているルースの背番号3を要求するなど、ヤンキースの選手らしくない発言で話題を振りまいた。当然、背番号3が用意されるわけはなく、33番に決まった。憧れのヤンキースの選手として、1年目は32試合に登板し、16勝10敗の防御率4.21という数字を残した。この中には1試合16奪三振を記録した試合も含まれる。さらに審判に暴言を吐き、退場となった試合が降雨でノーゲームということもあった。
そして移籍2年目、1998年5月17日のヤンキースタジアムでの対ツインズ戦、メジャー史上14人目となる完全試合を達成。公式戦においてヤンキースの選手が完全試合を達成したのはウェルズが初めてで、1956年のワールドシリーズ第5戦でドン・ラーセンが達成して以来の大記録である。この試合に前後で38人の打者を連続して凡退に打ち取るというリーグ記録も樹立した。この年、勝率.818と5完封というのは共にリーグトップという記録である。特に本拠地ヤンキースタジアムでは11勝1敗と抜群の強さを発揮した。
さらにリーグチャンピオンシップシリーズでは2試合に先発し2勝をマークし、シリーズMVPを獲得。この年のポストシーズンでは計4試合に登板し、4勝を記録しており、大試合に強いところを見せた。
1999年シーズン開幕前の2月、ロジャー・クレメンスとの交換トレードが決まる。しかも、クレメンス1人に対し、ヤンキースサイドがウェルズを加えた3人を交換要員に用意するという、ウェルズにとっては屈辱のトレードである。しかし、これに対しウェルズは実力でこの逆境を跳ね返した。
移籍1年目は17勝10敗の防御率4.82という成績だったが、リーグトップの7完投を記録するタフさを見せた。そして2年目となる2000年は、開幕から背中の痛みに苦しんだが、オールスター前に15勝2敗という素晴らしい内容を残し、1997年にクレメンスが打ち立てたオールスター前に13勝というブルージェイズの球団記録をも塗り替えた。
オールスターゲームでは1998年に次ぐ2度目の先発投手という名誉を手にした。結局、ウェルズはこの年自身初の20勝をマーク。37歳124日での20勝到達は、当時で史上2番目の高齢記録である。両リーグ最多の266安打を打たれながらも、両リーグトップの9完投で見事に乗り切った。
2001年の1月にマイク・シロトカとのトレードでホワイトソックス行きが決まる。しかし、トレード成立後にシロトカの故障が発覚し、ブルージェイズサイドがトレードの無効を訴えたが認められなかった。前年に若手の活躍で地区優勝したホワイトソックスだったが、主砲のフランク・トーマスが怪我で戦線を退くなど苦しいチーム状況の中でウェルズも腰痛で思うような記録は残せない。一時は引退まで言われるほどのひどい状況の中で、わずか5勝7敗の防御率4.47という成績に終わった。
2002年、ヤンキースに出戻るとチームトップの19勝7敗、防御率3.75という好成績を残したウェルズ。翌2003年には40歳となるが、4完投含む15勝7敗、防御率4.14をマーク。シーズン最後の登板で通算200勝の大台に到達した。この年はヤンキースの暴露本を出版したことから罰金を科せられるなど、年齢とはほど遠い悪ガキぶりを見せている。
2004年はパドレスと1年契約を結ぶと、12勝8敗、防御率3.73という数字を残した。オフになるとレッドソックスと2年契約に合意すると、ルースにちなんで背番号3番を選んだ。2005年シーズンは開幕序盤こそ苦しんだが、背番号を16番に変更してからは白星に恵まれるようになり、結果として15勝7敗、防御率4.45という成績を残している。翌2006年は右膝手術などで出遅れ、復帰後も振るわず、シーズン途中にパドレスに放出されてしまったのである。
2007年、パドレスで開幕を迎えるも8月にはドジャースへ移籍。オフにはFAとなり、2008年はどのチームとも契約せずに終わった。まだ正式に現役引退を発表しているわけではない。ここまでの通算成績は239勝149敗、防御率4.13、2201奪三振というものである。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:1回(2000-AL)
受賞アワード一覧
- リーグチャンピオンシップシリーズMVP:1回(1998-AL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1987 Tor 18 2 0 0 4 3 1 29.1 37 32 12 14 13 3.99 1988 Tor 41 0 0 0 3 5 4 64.1 65 56 31 36 33 4.62 1989 Tor 54 0 0 0 7 4 2 86.1 66 78 28 25 23 2.40 1990 Tor 43 25 0 0 11 6 3 189.0 165 115 45 72 66 3.14 1991 Tor 40 28 2 0 15 10 1 198.1 188 106 49 88 82 3.72 1992 Tor 41 14 0 0 7 9 2 120.0 138 62 36 84 72 5.40 1993 Det 32 30 0 0 11 9 0 187.0 183 139 42 93 87 4.19 1994 Det 16 16 5 1 5 7 0 111.1 113 71 24 54 49 3.96 1995 Det 18 18 3 0 10 3 0 130.1 120 83 37 54 44 3.04 1995 Cin 11 11 3 0 6 5 0 73.2 74 50 16 34 29 3.59 1996 Bal 34 34 3 0 11 14 0 224.1 247 130 51 132 128 5.14 1997 NYY 32 32 5 2 16 10 0 218.0 239 156 45 109 102 4.21 1998 NYY 30 30 8 5 18 4 0 214.1 195 163 29 86 83 3.49 1999 Tor 34 34 7 1 17 10 0 232.2 246 169 62 132 124 4.82 2000 Tor 35 35 9 1 20 8 0 230.2 266 166 31 115 105 4.12 2001 CWS 16 16 1 0 5 7 0 101.2 120 59 21 55 50 4.47 2002 NYY 31 31 2 1 19 7 0 206.1 210 137 45 100 86 3.75 2003 NYY 31 30 4 1 15 7 0 213.0 242 101 20 101 98 4.14 2004 SD 31 31 0 0 12 8 0 196.2 203 101 20 85 81 3.73 2005 Bos 30 30 2 0 15 7 0 184.0 220 107 21 95 91 4.45 2006 Bos 8 8 0 0 2 3 0 47.0 64 24 8 30 26 4.98 2006 SD 5 5 0 0 1 2 0 28.1 33 14 4 11 11 3.49 2007 SD 22 22 0 0 5 8 0 118.2 156 63 33 74 73 5.54 2007 LAD 7 7 0 0 4 1 0 38.2 45 19 9 23 22 5.12 ----------------------------------------------------------------------------- Total 660 489 54 12 239 149 13 3439.0 3635 2201 719 1702 1578 4.13
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:3回(1995-NL、1998-AL、2000-AL)
- 世界一経験:2回(1992-Tor、1998-NYY)
- 完全試合:1回(1998-5-17-NYY/ツインズ戦)
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