- 2008-07-07 (月) 0:02
- MLB Players
#2 デレク・ジーター(Derek JETER) | SS

- 1992年6月ドラフト・ヤンキース1位(全米6番目)
- 1974年6月26日生 右投右打 190センチ 79キロ
- ニュージャージー州出身
過去3年間の成績
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 2005 NYY 159 654 122 202 25 5 19 70 117 77 14 .389 .450 .309 2006 NYY 154 623 118 214 39 3 14 97 102 69 34 .417 .483 .343 2007 NYY 156 639 102 206 39 4 12 73 100 56 15 .388 .452 .322 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1835 7429 1379 2356 386 54 195 933 1291 761 264 .388 .462 .317
選手の紹介文
王者ヤンキースのキャプテンとして、チームの象徴的な存在のデレク・ジーター。チームメイトであるアレックス・ロドリゲスとはかつてメジャーリーグを代表するショートストップとして比較される存在であり、個人成績としては差はあるものの、世界一を経験しているという意味ではジーターの方が上である。背番号2がヤンキースの永久欠番となることはほぼ間違いないと思われ、既に殿堂入りへのカウントダウンは始まっている。
ジーターの子供の頃の夢はヤンキースのショートを守ること。そう思うようになってしまったのも、ジョー・ディマジオの大ファンで、ヤンキースを心底愛している祖母の影響である。いつの間にかヤンキースファンになっていたジーターは、小学校時代の寄せ書きには「ヤンキースの選手になる」と書いていた。もともとピッチャー希望だったジーターがショートストップに回ったのは、父が大学時代にショートストップを守っていたことに起因するという。
高校時代のジーターは、5割以上の打率を記録するなど素晴らしい成績を残した。そして、高校卒業時の1992年6月、憧れのヤンキースから1位指名(全米6番目)を受ける。大学進学という未練もあったが、ヤンキースとはオフシーズンは大学に通えるという契約で、プロ入りを決意した。
契約後、ルーキーリーグと1Aグリースボロの2つのクラスで合わせて58試合に出場。打率は2割前半で、守備では21個のエラーとプロの壁に大きくぶつかった。2年目の1993年は1Aグリースボロで128試合に出場し、打率.295を記録したが、相変わらず守備では58個のエラーと精彩を欠いた。コンバート説もあったが、このポジションにこだわりのあるジーターは猛練習でショートの守備を鍛えに鍛えた。
守備に安定感が見えてきたジーターは1994年、開幕1Aから2Aを経て、3Aへ昇格。それぞれで打率3割半ばを記録する猛打ぶり。翌年のメジャー昇格はほぼ確実のものとした。しかし、オフの期間に肩を痛めてしまい、1995年の開幕は3Aコロンバスで迎えることになってしまった。そして、迎えた5月29日のマリナーズ戦でついにメジャーデビューを果たすも、デビュー戦は守備でファインプレーは見せたが、打撃面では5打数ノーヒットという結果に終わってしまう。力を出し切れず、12日後には3Aへ降格となってしまった。
1996年、トニー・フェルナンデスに代わり開幕からスタメンショートのポジションを獲得すると、シーズンを通して活躍。打率.314、10HR、78打点を記録し、この年の新人王投票では、28人の記者全員の1位投票を集め、球団史上8人目の新人王に輝いた。この年は22個ものエラーを記録するが、グラブさばきをはじめとして、捕球後の動作が早く、巧みなフットワーク、肩の強さで守備の評価は非常に高かった。ヤンキースの球団史を飾る名ショートであるフィル・リズドーも「ヤンキース史上最高のショートになる」と最大級の褒め言葉を贈っている。
新人とは思えない勝負強さを見せつけ、試合のポイントポイントで重要な役割を果たした。それを象徴しているのが、この年のオリオールズとのリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦でのことだった。3対4で迎えた8回裏、ジーターの放った打球はライトへ。ライトのトニー・タラスコの上を越えたその打球は、ライトスタンドで構えていた12歳の少年が掴んで、結果として同点ホームランになってしまう。ジーターの持つ運が発揮された一打となった。これにより勢いに乗ったヤンキースは、18年ぶりに世界一の座に返り咲く。
1997年、159試合に出場し、打率.291、10HR、70打点という成績を残した。190安打を記録し、シングルヒットはリーグトップの142本をマーク。マルチヒット57試合はチームトップであり、リーグでは3位となる記録である。翌1998年はさらに成績を伸ばし、打率.324、19HR、84打点で安打数は203安打と大台に乗せた。ヤンキースのショートストップとして200安打を記録したのはリズドー(1950年)以来となる。特に8月の月間成績は打率.382と大当たりで、50安打をマーク。ヤンキースでの月間50安打はディマジオの53安打(1941年7月)以来の快挙でもある。2年ぶりにチームも世界一に輝き、MVP投票で3位にランクされるなど、大きな飛躍を果たした。
1999年もリーグトップの219安打をマークする大活躍で、打率.349、24HR、102打点という成績を残し、さらにはチームも2年連続での世界一となった。チームメイトのバーニー・ウイリアムスも202安打を記録しており、同一シーズンで2人が200安打を記録するというのはヤンキース史上で始めてのことである。
2000年はジーターの勝負強さが際だったシーズンとなった。オールスターゲームではHR含む3安打と大当たりし、オールスターMVPを獲得。シーズンでも打率.339、15HR、73打点という成績を残し、チームの3年連続地区優勝に貢献。メッツとのワールドシリーズでは打率.409、2HRをマークする大当たりで3年連続世界一に大きく貢献。さらにはワールドシリーズMVPにも輝いたジーター。オールスターMVPとワールドシリーズMVPの両方を獲得した選手としては、過去にフランク・ロビンソンが挙げられるが、これは受賞年度が異なる(1971年と1966年)。同一シーズンでの両受賞はジーターが初である。さらにはメジャーデビュー後の5シーズンで4度の世界一になっており、恐ろしく強運の持ち主でもあることも証明している。
2001年も勢いは留まらず、打率.311、21HR、74打点という成績を残した。ただ、キャンプ中の怪我が響いたのか、安打数は191本と大台を割り込んでしまった。連続200本安打の記録は3年でストップしたが、これはジーターと入れ替りで引退したドン・マッティングリーに並ぶ記録でもある。4年連続でリーグ優勝を果たしたヤンキースは、ワールドシリーズで新興チームであるダイヤモンドバックスと対戦。7戦までもつれる熱戦で、結果敗れてしまったが、テロ事件の影響で史上初ワールドシリーズが11月に開催された中で、サヨナラHRを放つ勝負強さで「ミスター・ノベンバー」の称号まで手にしている。
2002年の開幕前には10年間で1億8900万ドルという破格の大型契約を交わしたジーター。この年は打率.297、18HR、75打点をマーク。さらに124得点を記録し、7年連続での100得点を挙げたことになる。チームメイトのB・ウイリアムスも同時に記録しており、かつての名選手ルー・ゲーリッグが記録した13年連続100得点にせまる勢いを見せていた。チームはディビジョンシリーズでエンゼルスの前に苦杯を味わうこととなったが、ジーター自身はポストシーズン通算100安打を記録している。
2003年、空位となっていたヤンキースのキャプテンの座に第11代目として就任したジーター。開幕早々、プレー中の怪我が元で6週間の離脱を経験することになった。結果、この年は119試合の出場に終わりながらも、打率.324、10HR、52打点という成績を残し復調は見せた。しかし、得点は87点に終わり、連続100得点の記録は7年でストップしている。2年ぶりに出場を果たしたワールドシリーズではマーリンズの前に敗れた。
2004年は開幕から極度のスランプに陥りながらも、6月以降は復調。シーズン通して打率.292、23HR、78打点という成績を残し、2塁打の数はキャリアハイの44本を数えた。この年に初めてゴールドグラブ賞を受賞している(以後、3年連続で受賞)。翌2005年、安打数も202安打と5年ぶりに大台に乗せた。打率.309、19HR、70打点をマークし、122得点はリーグ2位となる記録である。
2006年は開幕前のWBCでアメリカ代表としてプレー。勝負強さを見せたが、チームとして勝ち残ることは出来なかった。シーズンに入ってからは214安打を記録し、打率.343、14HR、97打点をマーク。さらに盗塁もキャリアハイの34個を記録している。MVP投票では惜しくもジャスティン・モーノウに次ぐ2位に終わってしまうが、シルバースラッガー勝を初めて受賞している。
2007年、打率.322、12HR、73打点を記録し、安打数も3年連続200本安打となる206安打をマーク。シーズン200本安打を自身6度目の達成となったが、これはヤンキース史上、ゲーリッグの8度に次ぐ大記録でもある。
ゴールドグラブ賞を受賞するほど守備の評価は高いが、守備範囲を考慮するとジーターの守備力は過大評価されているという声もある。しかし、そのジーターの守備として印象的なプレーがあり、それは2001年のディビジョンシリーズ、対アスレティックスの第3戦のことである。1対0で迎えた7回裏、ヒットで出塁したジェレミー・ジオンビー(ジェイソン・ジオンビーの弟)を1塁に置き、続くテレンス・ロングがライト線へヒット。これを見て1塁ランナーのジオンビー弟はホームを狙い、ライトからの送球も捕手ホルヘ・ポサダの右側に逸れつつあった。しかし、このわずかに逸れた送球を修正したのがジーターだった。一連の流れの中で中継線に入ったジーターは素早くボールを取り、バックハンドでポサダの左側にトス。ホームへ向かってきたジオンビー弟をジャストのタイミングで刺し、得点を許さなかった。仮にジーターのトスがなければ、ポサダは右側にそれた送球を取り、体を反転してタッチプレイに移らざるを得ないという時間的ロスがあるため、ホームインを許していただろう。ジーターのこの機転を利かしたワンプレイは「ザ・フリップ」と呼ばれ、かつてのヤンキース3連覇が決してフロックでないことの証明となった。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1995 NYY 15 48 5 12 4 1 0 7 11 3 0 .294 .375 .250 1996 NYY 157 582 104 183 25 6 10 78 102 48 14 .370 .430 .314 1997 NYY 159 654 116 190 31 7 10 70 125 74 23 .370 .405 .291 1998 NYY 149 626 127 203 25 8 19 84 119 57 30 .384 .481 .324 1999 NYY 158 627 134 219 37 9 24 102 116 91 19 .438 .552 .349 2000 NYY 148 593 119 201 31 4 15 73 99 68 22 .416 .481 .339 2001 NYY 150 614 110 191 35 3 21 74 99 56 27 .377 .480 .311 2002 NYY 157 644 124 191 26 0 18 75 114 73 32 .373 .421 .297 2003 NYY 119 482 87 156 25 3 10 52 88 43 11 .393 .450 .324 2004 NYY 154 643 111 188 44 1 23 78 99 46 23 .352 .471 .292 2005 NYY 159 654 122 202 25 5 19 70 117 77 14 .389 .450 .309 2006 NYY 154 623 118 214 39 3 14 97 102 69 34 .417 .483 .343 2007 NYY 156 639 102 206 39 4 12 73 100 56 15 .388 .452 .322 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1835 7429 1379 2356 386 54 195 933 1291 761 264 .388 .462 .317
受賞タイトル一覧
- ハンクアーロン賞1回(2006)
- 新人王(1996)
- ゴールドグラブ賞3回(2004~06)
- シルバースラッガー賞1回(2006)
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