- 2009-04-15 (水) 0:05
- MLB Players
#32 デレク・ロウ(Derek LOWE) | SP

- 1991年6月ドラフト・マリナーズ8位(全米215番目)
- 1973年6月1日生 右投右打 198センチ 91キロ
- ミシガン州出身
過去3年間の成績
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 2006 LAD 35 34 1 0 16 8 0 218.0 221 97 55 97 88 3.63 2007 LAD 33 32 3 0 12 14 0 199.1 194 147 59 100 86 3.88 2008 LAD 34 34 1 0 14 11 0 211.0 194 147 45 84 76 3.24 ----------------------------------------------------------------------------- Total 533 255 9 3 126 107 85 1940.1 1915 1275 546 925 809 3.75
選手の紹介文
FA選手の目玉としてブレーブスと契約し、エースとしての活躍が期待されるデレク・ロウ。35歳にして4年間6000万ドルという大型契約を勝ち取ったのは、毎年のように200イニング近くを投げてくれる安定感からである。シンカーを武器にゴロの山を築きあげるスタイルに加え、プロとして振る舞いも周囲に好影響を与えている。
ミシガン州で生まれたロウは、高校時代から野球の他にも、バスケットボール、サッカー、ゴルフで高い才能を見せる。そして、1991年のドラフトでマリナーズから8位指名(全米215番目)を受け、プロへの道を進むことになった。指名されたその年にルーキーリーグで5勝(3敗)、翌1992年は1Aベリンハムで7勝(3敗)と確実に成績を残している。
1993年は上のランクの1Aリバーサイドでフルシーズン過ごし、2完封を含む12勝(9敗)をマーク。翌1994年には2Aジャクソンビルに舞台を移し、7勝(10敗)を挙げている。1995年はスプリングトレーニング時に肘の違和感を訴えたところから。ほとんどマウンドに立つことが出来なかった
復活をかける1996年は2Aで開幕を迎え、5勝(3敗)をマークする。5月末には3Aタコマへと昇格し、そこで6勝(9敗)をマーク。マイナーリーグでのこれまでの登板機会のほとんどが先発としてのもので、メジャー昇格を目前として、将来のマリナーズの先発ローテーション投手としての期待が高まっていた。
1997年、3Aで開幕を迎えたロウにメジャーからお呼びがかかったのは4月末のこと。4月25日の対ブルージェイズ戦でリリーフとして初めてメジャーリーグのマウンドに上がり、3回1/3を4安打1失点に抑えている。その後、3Aへ降格することもあったが、主としては先発としての起用が続き、6月6日にはメジャー初勝利も記録している。
そんな中、トレード期限ギリギリの7月31日にチームメイトのジェイソン・バリテックと共に、ヒースクリフ・スローカムとの交換でレッドソックスへの移籍が決まったのだ。レッドソックス傘下の3Aポータケットでプレーすることになり、そこで6試合の登板(先発5試合)で、4勝0敗の防御率2.37という記録をマークすると、9月にはレッドソックスに昇格し、すべてリリーフとして8試合に登板している。
1998年、開幕はレッドソックスの先発として迎えたが、期待された結果を残せずにブルペンへ転向。ブルペンでは安定した投球を披露したロウ。シーズン途中、一時的に先発に戻ったが、結果を出せず再びブルペンへ。結局、この年は63試合に登板(先発は10試合)し、3勝9敗4セーブ、防御率4.02という成績に終わる。また、チームがワイルドカードとしてポストシーズンに進出したため、初めてポストシーズンのマウンドにも立っている。
1999年のロウは、ロングリリーフも出来るセットアッパーとして大活躍。それまでチームのクローザーを務めていたトム・ゴードンが故障者リスト入りすると、クローザーとして実力を発揮。この年は、74試合に登板し、6勝3敗15セーブを記録している。その中でも特筆すべきはリリーフ投手としての109回1/3という投球回数である。しかし、チームはリーグチャンピオンシップシリーズまで勝ち進むが、ワールドシリーズまで進むことは出来なかった。
2000年、クローザーとしてフルシーズンを過ごすことになった。シーズン終盤の9月に11セーブをマークするなど安定感を見せたロウは、47回の登板機会で42セーブをマークし、トッド・ジョーンズと分け合う形で最多セーブのタイトルを獲得。そして、オールスターゲームにも初めて選出され、5番手として1イニングを投げ、見事無失点に抑えている。まさにクローザーとしての地位を確固たるものとしてシーズンとなった。
期待されて迎えた2001年は、シーズン序盤から安定感を欠いてしまい、セットアッパーへ回されることもあった。その後、クローザーに戻ったロウも、シーズン途中にウーゲット・ウービナがエクスポズから移籍してくると再びセットアッパーへ。ロウ自身が非常に苦しんだのもこの時期だった。しかし、ペドロ・マルチネスの離脱など問題の抱えていたレッドソックス投手陣の中で、ロウは9月末に先発を経験。10月3日の対デビルレイズ戦で6回を2失点に抑えて、約5年ぶりとなる先発としての勝利をマーク。この年は67試合に登板するが、先発として限定すると3試合の登板で1勝0敗の防御率1.13という数字を残し、翌年以降の先発転向という青写真が鮮明となり浮かび上がってきた。
そして迎えた2002年、開幕から先発ローテーションに名を連ね、初登板となる4月5日の対オリオールズ戦で7回まで無安打に抑える素晴らしいピッチングを披露。結局、8回裏にトニー・バティースタの3塁線の当たりが内野安打となってしまい、ノーヒッターは逃した。この回の途中で降板したロウだが、リッチ・ガーセス、ウービナとつなぎ、3投手による散発2安打の完封リレーを完成。先発復帰のロウにとっては、まさに最高の開幕となった。
そして4月27日の対デビルレイズ戦に先発したロウはとんでもない記録を打ち立てた。ロウは序盤から打たせて取るピッチングが冴えわたった。3回表、ブレント・アバーナシーに四球を与えて出塁を許したが、デビルレイズの選手が塁上に立ったのはこのイニングが最初で最後になるとは、この時は誰も思わなかった。味方の大量点にも守られ、快調に飛ばしていくロウは6回から7回にかけて4者連続三振も記録。持ち前のシンカーにカーブと速球を組み合わせたピッチングで、28歳右腕はついにノーヒッターを達成した。この日、フェンウェイパークに集まった32837人の観客は大歓声で、ロウの快挙を称えたのである。
ロウのピッチングに応えるかのように、打線も初回にリッキー・ヘンダーソンが先頭打者HRを放ち、3回裏には打者10人を送る猛攻で大量6点を奪い、勝負を決める。8回裏にはノマー・ガルシアパーラのタイムリーなどで2点を追加している。レッドソックスの投手としてのノーヒッターは、前年の野茂英雄がいるが、本拠地フェンウェイパークでのノーヒッターとなれば、1965年のデーブ・モアヘッドにまで遡らなければいけない。しかし、フェンウェイでは昨年、マイク・ムシーナがあと1球で完全試合というところまで行って、カール・エバレットにセンター前に運ばれ、大記録を逃したこともあった。
先発転向に対してノーヒッターという答えを出したロウは、その後もチームを引っ張る活躍を見せた。前半戦だけで12勝を挙げる活躍で、オールスターゲームでの先発投手も務めた。シーズン通しては32試合の先発で21勝8敗、防御率2.58という数字を残し、20勝を挙げたペドロと共にレッドソックスの二枚看板となった。サイヤング賞投票ではバリー・ジート、ペドロに次ぐ3位に付けている。
2003年、序盤から打ち込まれる試合が多く苦しんだ。6月に入ってから6連勝し、前半戦でかろうじて10勝はマーク。終わってみると33試合の先発で17勝(7敗)を挙げながらも、防御率4.47と大きく跳ね上がってしまった。ポストシーズンでは計5試合に登板(先発は3試合)して、計3敗を喫するなどチームに勝利に貢献できなかった。
2004年は33試合に先発し、14勝(12敗)と白星が減り、防御率も5.42と高くなった。しかし、ポストシーズンではディビジョンシリーズ(対エンゼルス)、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ヤンキース)でそれぞれ白星を挙げ、ワールドシリーズでは3勝0敗で迎えた第4戦、先発したロウは7回を3安打無失点に抑えてレッドソックスに86年ぶりの世界一をたぐり寄せたのである。チームにとって86年ぶりの世界一となる美酒を味わう中で、ロウはオフにFA宣言している。
FAとなったロウはドジャースと契約に合意した。4年間3600万ドルという内容での契約である。これまで付けてきた背番号32番はドジャースでは永久欠番(サンディ・コーファックス)であるため、番号をひっくり返して23番を付けることとなった。移籍1年目となる2005年は35試合に先発し、12勝15敗と負け越すが、防御率は3.61をマーク。特に8月31日の対カブス戦では初回先頭打者のジェフリー・ヘアーストンにヒットを打たれて以降、ノーヒットに抑える1安打完封勝利をマークして注目を浴びている。
2006年は8月半ば以降で7連勝をマークして、シーズントータルで16勝(8敗)を挙げて、最多勝のタイトルを受賞。この年の最多勝は、アーロン・ハラング、カルロス・ザンブラーノ、ブランドン・ウェッブ、ブラッド・ペニー、ジョン・スモルツとロウの6投手が同時に受賞している。この年に最後に挙げた勝利で、通算勝利数を100の大台に乗せている。
2007年は33試合の登板(先発は22試合)で、12勝14敗、防御率3.88をマーク。メジャー昇格後で200試合に先発したことになり、先発と救援で共に200試合以上に登板した現役投手スモルツ、ケニー・ロジャース、ゴードンに次ぐ4人目の快挙となった。翌2008年は34試合に先発し、14勝11敗、防御率3.24という好成績を残した。特にシーズン終盤の9月は3勝0敗、防御率0.59という圧倒的な投球を見せている。
オフにFAとなるとブレーブスと4年間6000万ドルという契約を交わした。先発投手が必要なブレーブスにとって、求められるのはエース格として存在である。2009年のシーズン開幕戦、先発したロウは前年世界一のフィリーズ相手に8回を散発2安打の無失点に抑える快投を見せて、最高の白星スタートを切っている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:1回(2006-NL)
- 最多セーブ:1回(2000-AL)
受賞アワード一覧
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1997 Sea 12 9 0 0 2 4 0 53.0 59 39 20 43 41 6.96 1997 Bos 8 0 0 0 0 2 0 16.0 15 13 3 6 6 3.38 1998 Bos 63 10 0 0 3 9 4 123.0 126 77 42 65 55 4.02 1999 Bos 74 0 0 0 6 3 15 109.1 84 80 25 35 32 2.63 2000 Bos 74 0 0 0 4 4 42 91.1 90 79 22 27 26 2.56 2001 Bos 67 3 0 0 5 10 24 92.2 103 82 29 39 36 3.54 2002 Bos 32 32 1 1 21 8 0 220.2 166 127 48 65 63 2.58 2003 Bos 33 33 1 0 17 7 0 203.1 216 110 72 113 101 4.47 2004 Bos 33 33 0 0 14 12 0 183.2 224 105 71 138 110 5.42 2005 LAD 35 35 2 2 12 15 0 222.0 223 146 55 113 89 3.61 2006 LAD 35 34 1 0 16 8 0 218.0 221 97 55 97 88 3.63 2007 LAD 33 32 3 0 12 14 0 199.1 194 147 59 100 86 3.88 2008 LAD 34 34 1 0 14 11 0 211.0 194 147 45 84 76 3.24 ----------------------------------------------------------------------------- Total 533 255 9 3 126 107 85 1940.1 1915 1275 546 925 809 3.75
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:2回(2000-AL、2002-AL)
- 世界一経験:1回(2004-Bos)
- ノーヒッター:1回(2002-4-27-Bos/デビルレイズ戦)
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