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Don SUTTON(ドン・サットン)

Major League Baseball

#20 ドン・サットン(Don SUTTON) | SP

ドン・サットン

  • 1964年9月・ドジャースと契約
  • 1945年4月2日生 右投右打 185センチ 84キロ
  • アラバマ州出身

選手の紹介文
サイヤング賞受賞経験はない中でも殿堂入りを決めたサットン。鋭いカーブを武器に通算324勝をマークしているドン・サットン。キャリアの大半をドジャースに捧げ、息の長さからいつの間にかサンディ・コーファックスドン・ドライスデールといった球団史を彩る大投手より上の数字を残す形になった。不正投球疑惑もあり、その疑惑を言葉で交わしたトリックスター的な一面も持ち合わせている。

アラバマ州に生まれたサットンは、小さな町の農村の家に育った。野球を学ぶ一方、バスケットボール、フットボールでも非凡な才能を見せている。特に野球に関しては器用で、高校時代には頭角を現していた。大学へ進学後、1964年9月にドジャースと契約を交わすことでプロへの扉を開くこととなった(まだドラフト制度がなかった)。すると1965年は1Aサンタバーバラで8勝(1敗)、2Aアルバカーキで15勝(6敗)と計23勝を挙げる活躍を見せたのである。

1966年にはドジャースの開幕ロースター入りを果たし、先発の一角を任された。この年限りで引退するコーファックスと1年だけ同じユニフォームを着て、サットンは37試合に登板(先発は35試合)し、12勝12敗、防御率2.99、209奪三振という成績を残した。ちょうどコーファックスとドライスデールが契約で揉めていたこともあり、若いサットンへの期待は大きかったが、それに見事に応えたのである。

注目すべきはメジャー1年目で209個もの三振を奪ったことである。新人での最多奪三振となると、グローバー・アレキサンダー(1911年/227奪三振)まで遡らなければならない(ちなみにドジャースの球団記録としては1995年に野茂英雄が236奪三振で塗り替えている)。この年、チームはリーグ優勝を果たしたが、ワールドシリーズ(対オリオールズ)で敗退。サットンの登板機会はなかった。

その後も速球とカーブを武器に毎シーズン、2桁以上の白星を挙げながらも、同じように2桁の黒星を喫する投手に留まっていたサットン。1969年にドライスデールが現役を退くと、サットンとクラウド・オスティーンがドジャース投手陣を支えていた。1972年にはリーグトップの9完封含む19勝(9敗)、防御率2.08をマークする数字も残している。

1974年には40試合に先発し、19勝9敗、防御率3.23をマークし、ドジャースの地区優勝に貢献したサットン。リーグチャンピオンシップシリーズ(対パイレーツ)では、第1戦に先発し、完封勝利を果たすと、第4戦でも先発して8回を1失点に抑える快投でリーグ優勝をもたらした。ワールドシリーズではアスレティックスの前に敗れたが、サットン自身は2試合の登板で防御率2.77と結果は残している。

メジャーリーグを代表する変化球投手として知られている。その一方で不正投球の疑いをかけられて、退場されることもあった。そんな中でも1975年には16勝(13敗)、1976年には21勝(10敗)を挙げるなど、着実に白星を積み重ねている。1977年と1978年は連続地区優勝を果たしながらも、ワールドシリーズではいずれもヤンキースの前に敗れている。特に1977年のオールスターゲームでは先発投手の大役をにない、3回を1安打無失点に抑えて、オールスターMVPも獲得している。

その中でチームメイトの影響からナックルカーブの習得にも力を注ぎ、30歳になるサットンの投球の幅は広がっていったのである。周囲の雑音はありながらも、当たり前のように先発ローテーションを守り、2桁以上の白星を稼ぐサットンの存在は非常に大きい。1980年には13勝5敗に終わりながらも、防御率はリーグトップである2.20をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得している。

1981年からはアストロズへとFA移籍。ジョー・ニークロ、ノーラン・ライアンとの高齢ローテーションを形成する中で、11勝9敗、防御率2.61をマーク(ストライキによる短縮シーズンで23試合にしか登板していない)。翌1982年は27試合に先発した時点で13勝8敗、防御率3.00と安定感を見せると、8月末の段階で優勝を目指すブリュワーズへと移籍。7試合の先発で4勝(1敗)するなど、ブリュワーズの地区優勝に貢献した(その後、リーグ優勝はするが、ワールドシリーズでカージナルスの前に敗れた)。

その後、ブリュワーズでしばらく投げた後、1985年からはアスレティックスへと移籍。8月までに13勝を挙げたサットンは9月半ばに優勝を目指すエンゼルスへと移籍している(エンゼルスでは5試合に先発し、2勝を挙げたが、地区2位に終わっている)。オフにはエンゼルスと再契約。すでに40歳になっていたサットンのこの時点での通算勝利数は295勝だった。

1986年は開幕から1ヶ月白星がなかった。その後、調子を取り戻すと6月18日の対レンジャーズ戦で3安打1失点に抑える完投勝利で、通算300勝の大台に乗せたのである。この年はこのまま34試合に先発し、15勝11敗、防御率3.74と41歳とは思えない数字を残した。チームも地区優勝を果たしたこともあり、リーグチャンピオンシップシリーズ(対レッドソックス)のマウンドにも立っている(投球回数9回2/3を防御率1.86に抑えたが、リーグ優勝はならなかった)。

エンゼルスのユニフォームを着て、通算300勝を達成した。1987年もエンゼルスで11勝(11敗)を挙げたが、オフには解雇された。そして、古巣ドジャースと再契約を結ぶも、わずか3勝(6敗)に終わり、そのまま現役を退くこととなった。メジャーでの通算成績は324勝256敗、防御率3.26、3574奪三振というものである。サイヤング賞受賞経験も、ノーヒッター達成もないが、積み上げた数字は一流である。殿堂入り資格取得5年目にして、殿堂入りを決めている。

ちなみにサットンがメジャーデビューを果たした1966年4月14日は、後の300勝投手グレッグ・マダックスが生まれた日でもあり、不思議な因縁がある。さらにカブスには弱く、対カブス戦で13連敗を喫するなど、特定球団に対しての連敗記録としてはメジャートップという珍記録も持っている。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 最優秀防御率:1回(1980-NL)

受賞アワード一覧

  • オールスターMVP:1回(1977-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1966  LAD   37  35   6   2  12  12   0  225.2  192  209   52   82   75   2.99
 1967  LAD   37  34  11   3  11  15   1  232.2  223  169   57  106  102   3.95
 1968  LAD   35  27   7   2  11  15   1  207.2  179  162   59   64   60   2.60
 1969  LAD   41  41  11   4  17  18   0  293.1  269  217   91  123  113   3.47
 1970  LAD   38  38  10   4  15  13   0  260.1  251  201   78  127  118   4.08
 1971  LAD   38  37  12   4  17  12   1  265.1  231  194   55   85   75   2.54
 1972  LAD   33  33  18   9  19   9   0  272.2  186  207   63   78   63   2.08
 1973  LAD   33  33  14   3  18  10   0  256.1  196  200   56   78   69   2.42
 1974  LAD   40  40  10   5  19   9   0  276.0  241  179   80  111   99   3.23
 1975  LAD   35  35  11   4  16  13   0  254.1  202  175   62   87   81   2.87
 1976  LAD   35  34  15   4  21  10   0  267.2  231  161   82   98   91   3.06
 1977  LAD   33  33   9   3  14   8   0  240.1  207  150   69   93   85   3.18
 1978  LAD   34  34  12   2  15  11   0  238.1  228  154   54  109   94   3.55
 1979  LAD   33  32   6   1  12  15   1  226.0  201  146   61  109   96   3.82
 1980  LAD   32  31   4   2  13   5   1  212.1  163  128   47   56   52   2.20
 1981  Hou   23  23   6   3  11   9   0  158.2  132  104   29   51   46   2.61
 1982  Hou   27  27   4   0  13   8   0  195.0  169  139   46   75   65   3.00
 1982  Mil    7   7   2   1   4   1   0   54.2   55   36   18   21   20   3.29
 1983  Mil   31  31   4   0   8  13   0  220.1  209  134   54  109  100   4.08
 1984  Mil   33  33   1   0  14  12   0  212.2  224  143   51  103   89   3.77
 1985  Oak   29  29   1   1  13   8   0  194.1  194   91   51   88   84   3.89
 1985  Cal    5   5   0   0   2   2   0   31.2   27   16    8   13   13   3.69
 1986  Cal   34  34   3   1  15  11   0  207.0  192  116   49   93   86   3.74
 1987  Cal   35  34   1   0  11  11   0  191.2  199   99   41  101  100   4.70
 1988  LAD   16  16   0   0   3   6   0   87.1   91   44   30   44   38   3.92
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      774 756 178  58 324 256   5 5282.1 4692 3574 1343 2104 1914   3.26

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:4回(1972-NL、1973-NL、1975-NL、1977-NL)
  • 殿堂入り:1998年(投票率:81.6%)※5回目
  • 永久欠番:#20(Dodgers)

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