- 2008-12-30 (火) 0:06
- MLB Players

#16 ドワイト・グッデン(Dwight GOODEN) | SP

- 1982年6月ドラフト・メッツ1位(全米5番目)
- 1964年11月16日生 右投右打 192センチ 95キロ
- フロリダ州出身
選手の紹介文
1980年代のメッツ快進撃に貢献した「ドクターK」ことドワイト・グッデン。19歳で華々しくメジャーデビューし、新人王、サイヤング賞、世界一と欲しいものを全て手に入れた。しかし、薬物依存となり一時はプレーする権利を失ってしまう。復帰後、ヤンキース在籍時にノーヒッターを達成。通算194勝に終わったが、寄り道しなければもっと多くの白星を積み重ねていたはずだ。
フロリダ州タンパに生まれたグッデン。野球好きな父の影響で自然と野球をプレーすることになった。4歳年下には甥としてゲーリー・シェフィールドがおり、2人は幼少時から遊び仲間だったという。高校進学後、2年生時には7勝0敗、防御率0.76、3年生時には7勝4敗、防御率1.30と圧倒的な数字を残したのである。特に3年生の時は投球回数74イニングに対して、130奪三振と抜群の三振奪取率を誇った。
投手として荒削りながら高い才能を見せたグッデンは1982年のドラフトで、メッツから1位指名(全米5番目)を受けることになった。契約後、即ルーキーリーグに移り、5勝4敗、防御率2.47という成績を残したものの、この頃はホームシックに苦しんでいたという。翌1983年、1Aリンチバーグで開幕を迎えると19勝4敗、防御率2.50と大ブレイクを果たしたのである。
1984年は開幕から2A、3Aを飛び越えてメジャーリーグの舞台へと足を踏み入れることとなった。19歳の若さでメジャーリーガーとなったグッデンは、150キロ代後半の速球と切れ味鋭いカーブで白星を積み重ねた。前年新人王であるダリル・ストロベリーとのコンビはメッツの象徴となった。オールスターゲームにも史上最年少で選出されて3者連続三振を奪っているなど、怖いもの知らずな面を見せた。
この年のグッデンは、シーズン通して31試合に先発し、17勝9敗、防御率2.60、276奪三振という成績を残した。新人王にも選出されたが、メッツとしてはストロベリーに次いで2年連続の受賞となる。19歳の選手によるシーズン17勝はウォーリー・バンカー(1964年)の19勝に次ぐ記録となる。シーズン276奪三振もハーブ・スコア(1955年)の245個を塗り替えるものである。
1985年、グッデンはさらに飛躍を果たし、35試合の先発で24勝4敗、防御率1.53、268奪三振で投手三冠王となった。20歳という史上最年少でのサイヤング賞も受賞。シーズン防御率1.53は、ボブ・ギブソン(1968年)の1.12以来の好成績となったのである。若くしてメジャーリーグ史上に残る投手として名を残したのである。
1986年も開幕から白星を重ねた。オールスターゲームにも3年連続で選出され、先発投手の名誉も手にした。対するアメリカンリーグの先発が23歳のロジャー・クレメンスということで、21歳のグッデンとの投げ合いは大きな注目を集めた。結果としてはクレメンスが3イニングを完全に抑え、グッデンは打たれてしまった。この対決の再戦は、この年のワールドシリーズで迎えることとなったのである。
グッデンは17勝6敗、防御率2.84、200奪三振という好成績を残せば、メッツの投手陣もグッデン含む先発5人が2桁勝利、中継ぎのロジャー・マクドゥエルも14勝を挙げるなど、2桁勝利投手が6人も誕生。チームはシーズン108勝をマークして地区優勝を果たした。リーグチャンピオンシップシリーズ(対アストロズ)では敗戦投手にはなったが、2試合に登板して防御率1.06と安定感を見せている(リーグ優勝を果たした)。
ワールドシリーズでは第2戦と第5戦に先発したグッデン。第2戦ではオールスター以来となるクレメンスとの投げ合いになったが、打ち込まれ敗戦。結果としてグッデンは2試合に登板し、0勝2敗、防御率8.00と全く振るわなかった。振るわなかったがチームは踏ん張り、第7戦までもつれる熱戦でメッツは世界一となったのである。グッデンは21歳にして手に入れたいものを全て手に入れた。しかし、栄光の裏で影が忍び寄ってきたのである。後に世界一達成後、コカインパーティで騒ぎ、優勝パレードにも参加できなかった。
1987年、スプリングトレーニングでコカインの陽性反応が出たことから約2ヶ月も出遅れた。6月に入ってからの戦線復帰となるが、25試合に登板し、15勝7敗、防御率3.21、148奪三振を記録したのはさすがである。翌1988年は34試合の先発で18勝9敗、防御率3.19、175奪三振をマーク。メッツも地区優勝を果たすが、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ドジャース)ではオーレル・ハーシハイザーと投げ合い、白星を挙げられなかった。
1989年は肩の痛みに苦しみ、わずか9勝(4敗)に終わるが、まだ24歳という若さで通算勝利数を100の大台に乗せた。1990年は19勝(7敗)と復活。1991年も13勝(7敗)を挙げるが、肩を再び痛めてしまったのである。その後、1992年は10勝13敗と初めて負け越し、翌1993年も12勝15敗に終わってしまう。1994年はシーズン途中にコカインの陽性反応で出場停止となると、翌1995年シーズンは丸々出場できず、精神的なリハビリに励むこととなった。若い怪物投手が転落してしまったのである。
1996年、FAとなりヤンキースと契約。同じニューヨークに本拠を構えるメッツでチームメイトだったストロベリーと再び同じユニフォームを着ることになったのである。開幕時は振るわなかったグッデンだったが、5月14日の対マリナーズ戦でノーヒッターを達成。この年は11勝7敗、防御率5.01、126奪三振をマークしている。ヤンキースはこの年、18年ぶりの世界一となるが、グッデンはポストシーズンのロースターに入っていない。
1997年もヤンキースに在籍し、9勝(5敗)に終わった。翌1998年からはインディアンズに移籍するもかつてのような投球は披露できていない。2000年はデビルレイズ、アストロズと渡り歩き、最後は古巣ヤンキースへ移籍。ヤンキースのブルペン投手としてワールドシリーズのマウンドに立ったが、役割は敗戦処理に過ぎない。
2001年、ヤンキースの招待選手としてスプリングトレーニングに参加するが、解雇されるとそのまま現役引退を決めた。通算成績は194勝112敗、防御率3.51、2293奪三振に終わっている。引退後も飲酒運転、暴力で逮捕され、コカインからも脱却できず再逮捕されるなど、転落人生となっている。仮に自分を律する強い意志があれば殿堂入りも間違いないだけの才能があっただけに非常に惜しまれる。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 投手三冠王:1回(1985-NL)
- 最多勝:1回(1985-NL)
- 最優秀防御率:1回(1985-NL)
- 最多奪三振:2回(1984-NL、1985-NL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(1985-NL)
- 新人王(1984-NL)
- シルバースラッガー賞:1回(1992-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1984 NYM 31 31 7 3 17 9 0 218.0 161 276 73 72 63 2.60 1985 NYM 35 35 16 8 24 4 0 276.2 198 268 69 51 47 1.53 1986 NYM 33 33 12 2 17 6 0 250.0 197 200 80 92 79 2.84 1987 NYM 25 25 7 3 15 7 0 179.2 162 148 53 68 64 3.21 1988 NYM 34 34 10 3 18 9 0 248.1 242 175 57 98 88 3.19 1989 NYM 19 17 0 0 9 4 1 118.1 93 101 47 42 38 2.89 1990 NYM 34 34 2 1 19 7 0 232.2 229 223 70 106 99 3.83 1991 NYM 27 27 3 1 13 7 0 190.0 185 150 56 80 76 3.60 1992 NYM 31 31 3 0 10 13 0 206.0 197 145 70 93 84 3.67 1993 NYM 29 29 7 2 12 15 0 208.2 188 149 61 89 80 3.45 1994 NYM 7 7 0 0 3 4 0 41.1 46 40 15 32 29 6.31 1996 NYY 29 29 1 1 11 7 0 170.2 169 126 88 101 95 5.01 1997 NYY 20 19 0 0 9 5 0 106.1 116 66 53 61 58 4.91 1998 Cle 23 23 0 0 8 6 0 134.0 135 83 51 59 56 3.76 1999 Cle 26 22 0 0 3 4 0 115.0 127 88 67 90 80 6.26 2000 TB 8 8 0 0 2 3 0 36.2 47 23 20 32 27 6.63 2000 Hou 1 1 0 0 0 0 0 4.0 6 1 3 4 4 9.00 2000 NYY 18 5 0 0 4 2 2 64.1 66 31 21 28 24 3.36 ----------------------------------------------------------------------------- Total 430 410 68 24 194 112 3 2800.2 2564 2293 954 1198 1091 3.51
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:4回(1984-NL~1986-NL、1988-NL)
- 世界一経験:3回(1986-NYM、1996-NYY、2000-NYY)
- ノーヒッター:1回(1996-5-14-NYY/マリナーズ戦)
-
Tags :
- Newer: Darryl STRAWBERRY(ダリル・ストロベリー)
- Older: Gary SHEFFIELD(ゲーリー・シェフィールド)
Comments:0
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://circlechange.com/players/dwight-gooden/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- Dwight GOODEN(ドワイト・グッデン) from Circle Change


本サイト管理人がコミッショナーを務めるファンタジーベースボールリーグの紹介。メジャーリーグの新しい楽しみ方として定着したこのリーグも2009年で早くも6年目を迎えます。拡大に拡大を重ねて、毎年のように生まれる新しいドラマ。現在、公式サイトを準備中です。