- 2009-01-17 (土) 0:06
- MLB Players

#24 アーリー・ウイン(Early WYNN) | SP

- 1937年・セネタースと契約
- 1920年1月6日生 右投両打 183センチ 86キロ
- アラバマ州出身
選手の紹介文
大器晩成型の代表的な選手として名前の挙がるアーリー・ウイン。気性の激しさや周囲の援護不足から結果を上手く残せない日々が続いていたが、インディアンズ移籍が転機となり、投手としての才能が一気に開花した。43歳になっても現役にしがみつき、通算300勝目を執念で手にしたのである。
アラバマ州に生まれたウインは16歳にしてセネタースの入団テストを受けて、契約を決めた。プロ1年目となる1937年はマイナーで16勝(11敗)を挙げる活躍を見せ、翌1938年も10勝(11敗)を記録している。1938年もマイナーで開幕を迎え、34試合の登板で15勝(14敗)を挙げると、9月に入ってメジャー昇格を果たしたのである(わずか3試合にだけ登板)。
1940年はマイナーに戻り、1941年になって再度メジャー復帰。1942年からセネタースの先発ローテションに名を連ねたウインは、10勝16敗、防御率5.12という平凡な成績に終わっている。セネタース自体が非常に弱い球団ということもあったが、1943年には18勝12敗、防御率2.91という非凡な成績を残している。その後は防御率こそ3点台ながら白星にはなかなか恵まれなかったのである(1945年は兵役で戦線離脱)。
1947年には17勝(15敗)を挙げるが、1948年は8勝(19敗)、防御率5.82と大きく成績を落とすと、オフには交換でのインディアンズへの移籍が決まった。この移籍がウインにとっては大きな転機となった。すでに29歳になっていたが、名投手コーチであるメル・ハーダーとの出会いが投手とのしての幅を大きく広げることになったのである。スライダーを覚え、カーブの切れ味が増すことになった。
移籍1年目の1949年は11勝(7敗)に終わるが、翌1950年には18勝(8敗)を挙げ、防御率3.20で最優秀防御率のタイトルを初受賞している。当時のインディアンズはボブ・フェラー、ボブ・レモンという2人のエース級に加え、ルー・ブードロー、アル・ローゼン、ラリー・ドビーという才能が集結していたのである。しかし、ヤンキース黄金時代の最中ということもあり、なかなかリーグ優勝には恵まれていない。
1951年にはウイン自身初となる20勝(13敗)をマーク。この年はウインの他にフェラー、マイク・ガルシアと20勝カルテットを形成した(しかし、優勝はできず)。翌1952年も23勝(12敗)を挙げて、完全に投手としてセネタース時代とは一線を引く、リーグを代表する投手とまで成長を果たしたのである。
1954年、23勝(11敗)を挙げる活躍を見せたウイン。インディアンズも躍進を果たし、シーズン111勝という記録的な大勝でリーグ優勝を飾った(ワールドシリーズではジャイアンツの前に4連敗)。その後もウインは衰えることなく成長を続け、1955年以降も17勝(11敗)、20勝(9敗)を記録。1957年は184奪三振と最多奪三振のタイトルを獲得するが、14勝17敗と負け越している。
1958年からホワイトソックスへの移籍が決まった。14勝16敗と負け越すが、179奪三振でチームを跨いでの2年連続最多奪三振のタイトルを手にしている。翌1959年、39歳になるウインは22勝10敗、防御率3.17という成績で最多勝のタイトルと共にサイヤング賞も獲得したのである。チームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズのマウンドに立つことが出来た(ドジャースの前に敗れてしまい、世界一は逃している)。
1961年以降は13勝、8勝、7勝に終わり、この時点で通算勝利数は299勝。大台まであと1勝となり、ウインも43歳になっていた。あと1勝を求めるがホワイトソックスからは解雇され、古巣インディアンズとかろうじて契約し、1963年6月にメジャーのマウンドに戻ってきた。しばらくは白星に恵まれなかったが、7月21日のアスレティックス戦、味方の援護に守られる中で5回を投げきり、後続の投手の踏ん張りもあり、ウインはついに通算300勝目を手にしたのである。
念願の300勝を達成し、現役引退を決めた。メジャー通算成績は300勝244敗、防御率3.54、1775奪三振というものである。29歳までに挙げた白星が72勝なのに対して、30歳以降で記録した白星は228勝と大器晩成を絵に描いたような選手である。1972年には野球殿堂入りを決め、その足跡が評価された。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:2回(1954-AL、1959-AL)
- 最優秀防御率:1回(1950-AL)
- 最多奪三振:2回(1957-AL、1958-AL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(1959-AL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1939 Was 3 3 1 0 0 2 0 20.1 26 1 10 15 13 5.75 1941 Was 5 5 4 0 3 1 0 40.0 35 15 10 14 7 1.58 1942 Was 30 28 10 1 10 16 0 190.0 246 58 73 129 108 5.12 1943 Was 37 33 12 3 18 12 0 256.2 232 89 83 97 83 2.91 1944 Was 33 25 19 2 8 17 2 207.2 221 65 67 97 78 3.38 1946 Was 17 12 9 0 8 5 0 107.0 112 36 33 45 37 3.11 1947 Was 33 31 22 2 17 15 0 247.0 251 73 90 114 100 3.64 1948 Was 33 31 15 1 8 19 0 198.0 236 49 94 144 128 5.82 1949 Cle 26 23 6 0 11 7 0 164.2 186 62 57 84 76 4.15 1950 Cle 32 28 14 2 18 8 0 213.2 166 143 101 88 76 3.20 1951 Cle 37 34 21 3 20 13 1 274.1 227 133 107 102 92 3.02 1952 Cle 42 33 19 4 23 12 3 285.2 239 153 132 103 92 2.90 1953 Cle 36 34 16 1 17 12 0 251.2 234 138 107 121 110 3.93 1954 Cle 40 36 20 3 23 11 2 270.2 225 155 83 93 82 2.73 1955 Cle 32 31 16 6 17 11 0 230.0 207 122 80 86 72 2.82 1956 Cle 38 35 18 4 20 9 2 277.2 233 158 91 93 84 2.72 1957 Cle 40 37 13 1 14 17 1 263.0 270 184 104 139 126 4.31 1958 CWS 40 34 11 4 14 16 2 239.2 214 179 104 115 110 4.13 1959 CWS 37 37 14 5 22 10 0 255.2 202 179 119 106 90 3.17 1960 CWS 36 35 13 4 13 12 1 237.1 220 158 112 105 92 3.49 1961 CWS 17 16 5 0 8 2 0 110.1 88 64 47 43 43 3.51 1962 CWS 27 26 11 3 7 15 0 167.2 171 91 56 90 83 4.46 1963 Cle 20 5 1 0 1 2 1 55.1 50 29 15 14 14 2.28 ----------------------------------------------------------------------------- Total 691 290 49 66 300 244 15 4564.0 4291 2334 1775 2037 1796 3.54
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:6回(1955-AL~1960-AL)
- 殿堂入り:1972年(投票率76.0%)
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