- 2008-06-10 (火) 0:05
- MLB Players

#33 エディー・マレー | 1B

- 1973年6月ドラフト・オリオールズ3位
- 1956年2月24日生 右投両打 188センチ 91キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
物静かで地味な印象はあるが、チーム内での存在感や残した成績は抜群のエディー・マレー。3000本安打と500HRの両方を達成したのはハンク・アーロン、ウイリー・メイズに次ぐ史上3人目であり、スイッチヒッターとしては、マレーが史上初である。1試合左右両打席HRを11回を記録したのはマレーのみであるなど、スイッチヒッターとして残した成績はミッキー・マントルを上回っている。
1956年、カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたマレー。高校時代には後に華麗な守備で殿堂入りも果たすオジー・スミスとチームメイトとして共にプレーする機会にも恵まれた。そして、1973年にオリオールズから3位指名を受けて、プロ入り。即メジャー昇格とはいかず、マイナーで4年間もじっくりと鍛え上げ、長打も兼ね備えたスイッチヒッターとして磨きをかけた。
1977年、メジャー初昇格と同時にオリオールズのファーストのポジションを確保。1年目から160試合に出場し、打率.283、27HR、88打点という好成績を残し、見事に新人王を受賞。翌1978年も161試合の出場で、打率.285、27HR、95打点と前年とほぼ同じ数字を残し、2年目のジンクスを全く感じさせない打撃を見せた。その後も安定した数字を残し、1979年にはチームのリーグ優勝に貢献。はじめてのワールドシリーズの舞台では、HRも記録したが世界一になることは出来なかった。
1980年には初めて打率3割をマークし、HRも32本と30本台をマークしたマレー。翌1981年、ストライキによる中断もある変則シーズンという中で、99試合に出場し、22HR、78打点を記録したマレーは本塁打王と打点王の二冠王に輝いた。この時点ですでにマレーは、オリオールズの不動の4番打者としての地位を確固たるものに築きあげていたといえる。
後に連続試合出場のメジャー記録を打ち立てるカル・リプケンがメジャーに定着したのは1982年のことである。この年、打率.316、32HR、110打点をマークしたマレーと新人王を獲得したリプケン。このリプケンは、人格者であるマレーを非常に慕い、選手としてももちろんだが、人間としても尊敬する最高の関係ができあがった。この2人がオリオールズの軸となり、チームは強くなっていった。
こうして迎えた1983年、チームの監督もこれまで14年も務めてきたアール・ウィーバーからジョー・オルトベリに代わり、生まれ変わろうとしていた。162試合に出場し、打率.306、33HR、111打点という猛打でチームをリーグ優勝に導く活躍を見せたマレー。ワールドシリーズではフィリーズと戦い、3勝1敗で迎えた第5戦では世界一を決定づける2打席連続HRを放ち、世界一の美酒を味わうことになる。
その後も安定した成績を残し続けるマレーとリプケンだが、1983年の世界一を最後にチーム力は低下。1988年にはオリオールズ開幕21連敗という不名誉なメジャー記録を作ってしまった。そして、この年限りで12年間プレーしたオリオールズに別れを告げ、翌1989年から生まれ故郷ロサンゼルスのドジャースへ移籍することになるのだが、現役中という立場でありながらも、オリオールズはマレーの背番号33を永久欠番としている。
1990年にはキャリア最高の打率.330をマーク。結局、ドジャースでは3年間プレーし、1992年からの2年間はメッツでプレー。1993年は154試合に出場し、打率.285、27HR、100打点と好成績を残した。1994年からはインディアンズへ移籍し、強くなっていくインディアンズの中で通算450本のHRとメジャー記録となる11度目の左右両打席HRを記録した。
1995年は113試合の出場で打率.323、21HR、82打点をマークし、チームをワールドシリーズへ導く活躍を見せた。そして、1996年のシーズン途中に古巣オリオールズに移籍し、この年の9月6日、地元のファンの前でHRを放ち、通算500号を達成。3000本安打と500HRを達成した初のスイッチヒッターになった。マレーはシーズン40HRを記録したことがないにも関わらず、500HRに到達した初の選手となったのである。
引退説がすでにささやかれていたが、1997年はエンゼルスとドジャースでプレーし、その上で選手生活にようやくピリオドを打った。メジャー21年間で、引退した最後の年を除いて、20年連続75打点以上を記録したのはマレーしかいない。故障者リストに入ったのはわずか2回だけという丈夫さも、マレーを大選手たらしめた要因である。
殿堂資格を手にした2003年、資格取得1年目にして殿堂入りをあっさりと決めた。スイッチヒッターとして、通算504HRは、マントルの536HRに及ばなかったが、3255本安打と1917打点はマントルよりも上である。紛れもなくメジャーリーグ最高のスイッチヒッターという称号はマレーのものだと言えるだろう。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1977 Bal 160 611 81 173 29 2 27 88 104 48 0 .333 .470 .283 1978 Bal 161 610 85 174 32 3 27 95 97 70 6 .356 .480 .285 1979 Bal 159 606 90 179 30 2 25 99 78 72 10 .369 .475 .295 1980 Bal 158 621 100 186 36 2 32 116 71 54 7 .354 .519 .300 1981 Bal 99 378 57 111 21 2 22 78 43 40 2 .360 .534 .294 1982 Bal 151 550 87 174 30 1 32 110 82 70 7 .391 .549 .316 1983 Bal 156 582 115 178 30 3 33 111 90 86 5 .393 .538 .306 1984 Bal 162 588 97 180 26 3 29 110 87 107 10 .410 .509 .306 1985 Bal 156 583 111 173 37 1 31 124 68 84 5 .383 .523 .297 1986 Bal 137 495 61 151 25 1 17 84 49 78 3 .396 .463 .305 1987 Bal 160 618 89 171 28 3 30 91 80 73 1 .352 .477 .277 1988 Bal 161 603 75 171 27 2 28 84 78 75 5 .361 .474 .284 1989 LAD 160 594 66 147 29 1 20 88 85 87 7 .342 .401 .247 1990 LAD 155 558 96 184 22 3 26 95 64 82 8 .414 .520 .330 1991 LAD 153 576 69 150 23 1 19 96 74 55 10 .321 .403 .260 1992 NYM 156 551 64 144 37 2 16 93 74 66 4 .336 .423 .261 1993 NYM 154 610 77 174 28 1 27 100 61 40 2 .325 .467 .285 1994 Cle 108 433 57 110 21 1 17 76 53 31 8 .302 .425 .254 1995 Cle 113 436 68 141 21 0 21 82 65 39 5 .375 .516 .323 1996 Cle 88 336 33 88 9 1 12 45 45 34 3 .326 .402 .262 1996 Bal 64 230 36 59 12 0 10 34 42 27 1 .327 .439 .257 1997 Ana 46 160 13 35 7 0 3 15 24 13 1 .273 .319 .219 1997 LAD 9 7 0 2 0 0 0 3 2 2 0 .444 .286 .286 ------------------------------------------------------------------------------ Total 3026 11336 1627 3255 560 35 504 1917 1516 1333 110 .359 .476 .287
受賞タイトル一覧
- 新人王(1977)
- 本塁打王1回(1981)
- 打点王1回(1981)
- ゴールドグラブ賞3回(1982~84)
- オールスター出場8回(1978,81~86,91)
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