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Eric GAGNE(エリック・ガニエ)

Milwaukee BREWERS

#38 エリック・ガニエ(Eric GAGNE) | RP

エリック・ガニエ

  • 1995年・ドジャースと契約
  • 1976年1月7日生 右投右打 188センチ 88キロ
  • カナダ出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 2006  LAD    2   0   0   0   0   0   1    2.0    0    3    1    0    0   0.00
 2007  Tex   34   0   0   0   2   0  16   33.1   23   29   12    8    8   2.16
 2007  Bos   20   0   0   0   2   2   0   18.2   26   22    9   14   14   6.75
 2008  Mil   50   0   0   0   4   3  10   46.1   46   38   22   28   28   5.44
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      402  48   0   0  33  26 187  643.2  518  718  226  268  248   3.47

選手の紹介文
ブリュワーズでは再起を図ることが出来なかったガニエ。クローザーとしてサイヤング賞の受賞経験のあるエリック・ガニエ。3年に跨る84試合連続でのセーブ機会成功というメジャー記録を樹立するなど、難攻不落の存在感を誇ったのは昔の話し。肘にメスを入れてからは、魔法が解けたかのように転げ落ちている。現時点ではFAとなっており、戦線復帰の道を模索している最中である。

カナダに生まれたガニエは、フランス系の家系に育った。抜群の運動神経に恵まれており、周りの子供と共にホッケーに夢中となり、同じように野球にも愛情を注いでいる。特に地元に本拠を構えるエクスポズのファンであり、1980年代はアンドレ・ドーソンアンドレス・ガララーガティム・レインズらの台頭もある中で、ガニエはティム・ウォラックの大ファンだったという。

高校に入ると野球とホッケーを兼用する中で、徐々に野球に情熱を傾き始めた。体格も大きくなり、速球のスピードも増したのである。カナダのジュニアチャンピオンシップでは先発として登板していたが、高校3年生の頃にはクローザーを任されるようになった。ちなみに当時のルームメイトにはライアン・デンプスターがいた。卒業時の1994年ドラフトではホワイトソックスから30位指名(全米845番目)を受けるも、拒否して大学へ進学している。

大学進学時には野球の道で生きていくことを決めており、目指していたのは1996年のアトランタオリンピックにおいて、カナダ代表としての出場だった。しかし、カナダ代表がオリンピックに出場できなくなったこともあり、ガニエはプロへの道を選ぶこととなった。そして、1995年にドジャースとドラフト外という形で入団を決めた。契約金は75万ドルである。

1996年、1Aサバンナでプロとしてのキャリアをスタートさせると、23試合に登板(先発は21試合)し、7勝6敗、防御率3.28、131奪三振(投球回数は115回1/3)という非凡な数字を残した。しかし、まだ20歳という若さが無理をさせたか、右肘を痛めて1997年シーズンは手術のために棒に振ることとなった。苦しいリハビリに耐えて、再びマウンドに戻ってきたのである。

1998年は1Aベロビーチで復帰したガニエ。25試合の先発で9勝7敗、防御率3.74、144奪三振(投球回数は139回2/3)をマーク。翌1999年は2Aサンアントニオで開幕を迎えると、26試合に先発し、12勝4敗、防御率2.63、185奪三振という好成績で、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを受賞。2Aのオールスターゲームにも選出され、2回を完全に抑えている。

9月に入るとメジャーからお呼びがかかったガニエは、9月7日の対マーリンズ戦で先発としてメジャーデビュー。勝利こそ手にすることは出来なかったが、6回を無失点に抑えて8個の三振を奪った。このとき投げ合ったのは同じカナダ出身でルームメイトであったデンプスターだった点も興味深い。この年は5試合に先発し、1勝1敗、防御率2.10という数字を残すなど、この時点では先発として期待されていた。

かつてはドジャースの守護神として揺るがない存在感を誇った。2000年、開幕こそ3Aアルバカーキで迎えるが、開幕早々にメジャー昇格。しかし、3Aでは好投しても、メジャーでは満足できる成績を残せずに3Aとの往復が続いた。そんな中でシーズン最後の4試合の先発では、3勝0敗、防御率2.53という成績を残すなど、翌年以降の飛躍を感じさせたのである。

2001年はドジャースの開幕ロースターに名を連ねたガニエ。4月19日のジャイアンツ戦では、8回を投げて6安打1失点に抑え、初勝利をマークした。この年はチームの先発投手陣に怪我人が続出したことからチャンスでもあったが、打線の援護がないなどの不運もあり、思うような数字は残せなかった。33試合に登板(先発は24試合)し、6勝7敗の防御率4.75という成績に終わっている。

こうして迎えた2002年、ドジャースは前年までのクローザーだったジェフ・シャウを失い、クローザーの座がぽっかりと空いていた。チームとしてはブルージェイズからポール・クオントリルを獲得したり、ビリー・コッチの獲得に動いたり(結局、獲得できず)したが、どれも万全なものではなかった。当初はマット・ハージェスが予定されていたが、開幕直前にエクスポズへの移籍が決まるなど、ドジャースにとっては不安なシーズン開幕だった。

この中でガニエは先発5番手を争う存在でしかなかったが、開幕直後に突如クローザー候補として白羽の矢が立ったのである。このガニエのクローザー起用が見事に大成功し、最初の19回の登板で26個の三振を奪い、被安打はわずかに7本だった。こうして、ガニエはクローザーとして、新しい選手生活を切り開いていくことになった。150キロを超える速球に加え、チェンジアップにカーブを豪快に投げ分ける投球スタイルでアウトを積み重ねていくのである。

前半戦だけで32個ものセーブを記録し、オールスターゲームにも選出されたガニエ。シーズン通して勢いは途切れず、77試合の登板で4勝1敗52セーブ、防御率1.97、114奪三振(投球回数は82回1/3)をマーク。シーズン52セーブは、ジョン・スモルツ(55セーブ)に次ぐリーグ2位となり、さらにトッド・ウォーレルの持つ球団記録(44セーブ/1996年)をも塗り替えたのである。サイヤング賞投票でも4位にランクインするなど、一躍リーグを代表する投手となったのである。

2003年も勢いは全く衰えず、圧倒的な勢いでセーブを重ねた。前年から継続していたセーブ機会連続成功記録は続けたのである。この年、唯一のセーブ機会失敗はオールスターゲームでのことであり、ハンク・ブレイロックにHRを浴びている(しかし、オールスターゲームは連続記録に影響しない)。シーズン通しては77試合に登板し、2勝3敗55セーブ、防御率1.20、投球回数82回1/3に対して137奪三振、20与四球という数字を残した。敗戦はいずれも同点の場面での登板によるもので、セーブ機会では失敗がなかった。連続セーブ成功というのは、トム・ゴードンの54試合(1998~99年)がメジャー記録だったが、それも塗り替えたのである。

この年のシーズン55セーブは、前年のスモルツが記録したリーグ記録に並ぶものである。ちなみにこの時点のメジャー記録はボビー・シグペンの57セーブ(1990年)であり、後にフランシスコ・ロドリゲスによって塗り替えられている(62セーブ/2008年)。最多セーブのタイトル獲得に加え、サイヤング賞投票でも1位票32票中のうちで28票も集める圧倒的な得票でこの大賞受賞したのである。クローザーとしてのサイヤング賞受賞はデニス・エカーズリー以来であり、カナダ出身選手としてもファギー・ジェンキンス以来となる。

150キロの速球にカーブ、チェンジアップが売りのピッチングだった。2004年、相変わらず鉄壁のクローザーであり続けたガニエだが、7月5日の対ダイヤモンドバックス戦で2年ぶりのセーブ機会失敗となった。これにより2002年8月26日から続いていた連続セーブ記録は84試合で止まった。それでも崩れることなくセーブを重ね、シーズン途中には通算セーブを130セーブとし、ジェフ・シャウの持つドジャースの球団記録(129セーブ)をも塗り替えたのである。

結果として70試合の登板で、7勝3敗45セーブ、防御率2.19、投球回数82回1/3に対して、114奪三振、22与四球と安定感は抜群だった。チームも地区優勝を果たし、ガニエにとっても初めてとなるポストシーズンのマウンドに立つ機会にも恵まれた。しかし、ディビジョンシリーズ(対カージナルス)ではセーブ機会での登板はなく、チームも敗れてしまった(2試合にだけ登板はしているが勝敗には影響なし)。

2005年は開幕前に2年間1900万ドルで契約に合意。しかし、右肘を痛めた影響で開幕に出遅れた。5月に戦線復帰するも、6月に再度離脱。結果として右肘手術を決断することとなった。これにより、ガニエの2005年シーズンは終了したが、マイナー時代にも右肘手術しており、2度の手術ということでその後の動向には注目が集まった。翌2006年に復活が待たれたが、肘痛に加え、腰痛も併発し、シーズンではわずか2試合にしか出場できずに終わった。これにより、ドジャースはクローザー斉藤隆の台頭もあり、ガニエとの契約更新を見送り、FAとなったのである。

2007年、レンジャーズと1年間600万ドルで契約を交わし、セットアッパーとして開幕を迎えた。5月末からはクローザーに回り、7月末までの段階で16個ものセーブを記録したガニエ。すると、7月31日に優勝を狙うレッドソックスへの移籍が決まったのである。求められたのはセットアッパーとしての役割だったが、かつての投球は見せられず、移籍後の防御率は6.75と苦しんだ。そんな中でチームはポストシーズンを勝ち抜き、世界一の美酒を味わう幸運に恵まれた。ちなみにレッドソックス時代には、それまで付けていた背番号38番はカート・シリングが付けていたため、ガニエは83番を付けた。

2008年、ブリュワーズと1年間1000万ドルで契約を交わした。開幕からクローザーとして期待されるが、4月までで4度もセーブ失敗するなど安定感を欠いた。5月に入るとサルモン・トーレスにクローザーを譲り、セットアッパーに回ることとなった。さらに肩痛での離脱、セットアッパーからも降格するなど苦しいシーズンだった。終わってみると50試合の登板で4勝3敗10セーブ、防御率5.44という数字に終わっている。オフには再度ブリュワーズとマイナー契約を交わすも、肩痛が再発したことで解雇され、FAとなった。ガニエ復活の日はやって来るだろうか。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 最多セーブ:1回(2003-NL)

受賞アワード一覧

  • サイヤング賞:1回(2003-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1999  LAD    5   5   0   0   1   1   0   30.0   18   30   15    8    7   2.10
 2000  LAD   20  19   0   0   4   6   0  101.1  106   79   60   62   58   5.15
 2001  LAD   33  24   0   0   6   7   0  152.2  144  130   46   90   80   4.75
 2002  LAD   77   0   0   0   4   1  52   82.1   55  114   16   18   18   1.97
 2003  LAD   77   0   0   0   2   3  55   82.1   37  137   20   12   11   1.20
 2004  LAD   70   0   0   0   7   3  45   82.1   53  114   22   24   20   2.19
 2005  LAD   14   0   0   0   1   0   8   13.1   10   22    3    4    4   2.70
 2006  LAD    2   0   0   0   0   0   1    2.0    0    3    1    0    0   0.00
 2007  Tex   34   0   0   0   2   0  16   33.1   23   29   12    8    8   2.16
 2007  Bos   20   0   0   0   2   2   0   18.2   26   22    9   14   14   6.75
 2008  Mil   50   0   0   0   4   3  10   46.1   46   38   22   28   28   5.44
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      402  48   0   0  33  26 187  643.2  518  718  226  268  248   3.47

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:3回(2002-NL~2004-NL)
  • 世界一経験:1回(2007-Bos)

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