- 2009-01-16 (金) 0:04
- MLB Players

#31 ファギー・ジェンキンス(Fergie JENKINS) | SP

- 1962年・フィリーズと契約
- 1943年12月13日生 右投右打 184センチ 95キロ
- カナダ出身
選手の紹介文
弱小球団を渡り歩きながらも6年連続を含む7度のシーズン20勝を記録したファギー・ジェンキンス。カナダ出身選手として通算284勝は史上最多の白星であり、サイヤング賞受賞に殿堂入りと栄光を掴んだ。しかし、在籍したチームがシーズンを勝ち抜けず、ワールドシリーズのマウンドに上がっていない点が惜しまれる。
カナダのオンタリオ州に生まれたジェンキンスは高い運動能力を幼少時から発揮していた。野球以外にもホッケーやバスケットボールをプレー。カナダと言うこともあり、野球に没頭できる期間は限られていたが、投手としての制球力は群を抜いていたという。1962年にフィリーズと契約を結び、プロとしてのキャリアを重ねていくことになる。
1962年は1Aマイアミで7勝(2敗)をマークすれば、翌1963年も1Aで12勝(5敗)をマーク。1964年には2Aチャタヌーガで10勝(6敗)を挙げるなど着実な成長を見せた。1965年は3Aで開幕を迎えると、9月に入ってついにメジャー昇格。ブルペンから7試合に登板しただけだが、2勝(1敗)を記録している。
開幕メジャーの座を手にした1966年、4月後半にフィリーズからカブスへの交換トレードによる移籍が決まった。移籍最初は中継ぎだったが、シーズン後半から先発ローテーション入り。この年のカブスはシーズン103敗と低迷する中、ジェンキンスは60試合に登板(先発は12試合)し、6勝8敗5セーブという数字を残している。
1967年から先発に定着すると、その実力が大きく開花した。38試合に先発し、20勝13敗、防御率2.80をマーク。驚くべきは完投数20を記録している点である。初めて出場したオールスターゲームでは3イニングで6奪三振。サイヤング賞投票では、マイク・マコーミックに次ぐ2位タイに付けている(ジム・バニングと並ぶ2位タイである)。
1968年以降も白星を重ね続けたジェンキンス。1967年からの6年間は毎シーズン20勝以上を記録しており、投球回数は300回以上を4度も記録している。さらに完投数も常にシーズン20回以上を記録。この6年間、先発した試合の4分の3は完投していたことになる。1969年の奪三振王が初の投手タイトルとなった。さらに1971年は24勝13敗、防御率2.77、263奪三振を記録し、自身初となる最多勝のタイトルに加え、サイヤング賞も受賞している。
1973年は14勝(16敗)に終わると、翌1974年からはビル・マドロックとの交換でレンジャーズ入りが決まった。すると移籍1年目にして、25勝12敗、防御率2.82をマークして最多勝のタイトルを受賞。両リーグでの最多勝受賞投手となった。1974年も17勝(18敗)を挙げると、翌1975年からはレッドソックスへ移籍。2年在籍後にレンジャーズに戻るも2桁勝利を続けた。結果、1980年まで、14年連続2桁勝利を記録したことにある(1981年は5勝に終わった)。
1982年に古巣カブスに戻り、14勝(15敗)を挙げたジェンキンス。1983年は6勝(9敗)に終わり、翌1984年は開幕前に解雇され、そのまま現役を引退することとなった。通算成績は284勝226敗、防御率3.34、3192奪三振というものである。驚くべきは制球力であり、通算の投球回数で4500回2/3を投げながら、与四球は997個というもので、1試合辺りに換算すると1.99個となる。
通算での完投数は267試合、完封数は49試合を数えるなど、分業制が成り立ちつつあるメジャーリーグの中で時代の節目に当たる投手でもある。惜しくは優勝に縁のないチームを渡り歩いたことにより、ワールドシリーズのマウンドに立ったことがない点である。高い実力は証明済みであり、1991年には野球殿堂入りを決めた。カナダ人としては初の殿堂入りでもあった。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:2回(1971-NL、1974-AL)
- 最多奪三振:1回(1969-NL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(1971-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1965 Phi 7 0 0 0 2 1 1 12.1 7 10 2 3 3 2.19 1966 Phi 1 0 0 0 0 0 0 2.1 3 2 1 2 1 3.86 1966 CHC 60 12 2 1 6 8 5 182.0 147 148 51 75 67 3.31 1967 CHC 38 38 20 3 20 13 0 289.1 230 236 83 101 90 2.80 1968 CHC 40 40 20 3 20 15 0 308.0 255 260 65 96 90 2.63 1969 CHC 43 42 23 7 21 15 1 311.1 284 273 71 122 111 3.21 1970 CHC 40 39 24 3 22 16 0 313.0 265 274 60 128 118 3.39 1971 CHC 39 39 30 3 24 13 0 325.0 304 263 37 114 100 2.77 1972 CHC 36 36 23 5 20 12 0 289.1 253 184 62 111 103 3.20 1973 CHC 38 38 7 2 14 16 0 271.0 267 170 57 133 117 3.89 1974 Tex 41 41 29 6 25 12 0 328.1 286 225 45 117 103 2.82 1975 Tex 37 37 22 4 17 18 0 270.0 261 157 56 130 118 3.93 1976 Bos 30 29 12 2 12 11 0 209.0 201 142 43 85 76 3.27 1977 Bos 28 28 11 1 10 10 0 193.0 190 105 36 91 79 3.68 1978 Tex 34 30 16 4 18 8 0 249.0 228 157 41 92 84 3.04 1979 Tex 37 37 10 3 16 14 0 259.0 252 164 81 127 117 4.07 1980 Tex 29 29 12 0 12 12 0 198.0 190 129 52 90 83 3.77 1981 Tex 19 16 1 0 5 8 0 106.0 122 63 40 55 53 4.50 1982 CHC 34 34 4 1 14 15 0 217.1 221 134 68 92 76 3.15 1983 CHC 33 29 1 1 6 9 0 167.1 176 96 46 89 80 4.30 ----------------------------------------------------------------------------- Total 664 594 267 49 284 226 7 4500.2 4142 3192 997 1853 1669 3.34
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:3回(1967-NL、1971-NL、1972-NL)
- 殿堂入り:1991年(投票率75.4%)
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Tags :
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