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Fernando VALENZUELA(フェルナンド・バレンズエラ)

Major League Baseball

#34 フェルナンド・バレンズエラ | SP

フェルナンド・バレンズエラ

  • 1979年・ドジャースと契約
  • 1960年11月1日生 左投左打 180センチ 90キロ
  • メキシコ出身

選手の紹介文
スクリューボールを決め球に活躍したバレンズエラ。メキシコ生まれのメジャーリーガーとして衝撃的なデビューを飾ったフェルナンド・バレンズエラ。左腕から繰り出すスクリューボールを大きな武器として、アメリカンドリームを見事にその手に掴んだと言える。バレンズエラの活躍は「フェルナンドマニア」という言葉まで生み出し、野茂英雄がメジャーデビューした際にもその名前がよく聞かれ、比較されたものである。

1960年、メキシコの田舎町で12人兄弟の末っ子として生まれたバレンズエラ。家庭環境は貧しかったが、両親の働く背中を見てすくすくと成長し、物心がついた頃には兄弟の中に交じって当たり前のように野球をやっていた。15歳になると貴重な左腕投手として、セミプロチームで投げていたという。

ハングリー精神の固まりであったバレンズエラがドジャースのスカウトの目に止まったのは1979年のことで、ここから憧れのメジャーリーガーを目指しての新しい戦いが始まった。1980年シーズンの終盤にはメジャーへ初昇格を果たし、わずか10試合の登板ではあったが、2勝をマークし、投球回数17回2/3に対して自責点は0であった。幸先のよいスタートを切ったバレンズエラも、球速不足を実感しており、ウイニングショットの修得が必要なことはすでに悟っていた。

1981年の開幕前、バレンズエラが取り組んだのはボビー・カスティーヨから教わったというスクリューボールの修得である。そして、わずかな期間ではあったがバレンズエラはそのボールを自分のものとしてしまう。これがこの年の快進撃を生み出すきっかけとなった。エースのジェリー・ロイスを差し置いて、アストロズとの開幕戦の開幕投手に指名されたバレンズエラは、スクリューボールを武器に三振の山を築く。終わってみれば散発5安打の完封勝利をマークしていた。

1990年にはノーヒッターも達成した。その後も勢いは衰えず、開幕からいきなり連勝を重ねるバレンズエラ。ドジャースが本拠を構えるロサンゼルスはメキシコからの移民が多いことも、さらに人気を高めるきっかけとなり、バレンズエラの登板試合は連日のように満員だった。開幕からの連勝はメジャーの新人記録に並ぶ8まで伸びたが、連勝はここで止まり、その後に2連敗。6月に入り、ようやく9勝目をマークしたが、ここで予想外の事態が起こってしまう。選手会がストライキに入ってしまったのである。上り調子になりつつあったバレンズエラにとって、この期間は非常に痛かった。

ストライキは8月になってようやく終止符が打たれるが、8月にずれ込んだオールスターゲームでは先発の大役も担った。ストライキでシーズンの3分の1を失ったこの年、バレンズエラは25試合の登板で13勝7敗の防御率2.48、180奪三振と好成績に加え、さらに8完封も記録している。仮にストライキがなければ、もっと記録が伸びたはずで、それだけが惜しまれるところ。サイヤング賞と新人王の両方を受賞したのも、もはや当たり前のことといえた。

さらにこの年はチームもリーグ優勝を飾り、ワールドシリーズにも進出。2連敗で迎えた第3戦に先発したバレンズエラは4失点ながらも完投勝利をマークすると、チームはここから4連勝で世界一の座にも輝いた。こうしてバレンズエラは、メジャーの投手として、誰もがうらやむものを一挙に手に入れてしまった。バレンズエラ、まだ20歳の秋である。

1981年にサイヤング賞と新人王とチームの世界一を経験した。スクリューボールは投手の寿命を縮めるという通説があったため、バレンズエラの将来に疑問符を付けるという声もあったが、1982年には19勝を挙げるなど、実力がはったりでないことを証明。1981年から7年連続2桁勝利をマークし、1986年にはシーズン21勝を挙げて、最多勝のタイトルも獲得している。ちなみにこの年のオールスターでは、カール・ハッベルの記録に並ぶ5者連続三振も記録している。そして、ドジャースの揺るがないエースとして、球団史上初の100万ドルプレーヤーにもなった。

しかし、かげりが見えたのは1988年のこと。バレンズエラはわずか5勝8敗に終わってしまう一方、チームは若いオーレル・ハーシハイザーの大車輪となる大活躍で、ドジャース史上7年ぶりとなる世界一の名誉を手にした。ドジャースのエースの座はすでにハーシハイザーのものとなっていたのである。全盛期の力は失っていたバレンズエラだが、その中でも1990年6月29日の対カージナルス戦ではノーヒッターを記録している。

しかし、1991年の開幕直前にドジャースを解雇され、その後にエンゼルスと契約するも成績は残せなかった。翌1992年は古巣のメキシカンリーグへ籍を移し、1993年にはメジャー復帰後するも幾多の球団を渡り歩いた。1996年にはパドレスの一員として、13勝8敗と好成績をマーク。その後は結果を出せずに1997年を最後にメジャーのマウンドには立っていない。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1980  LAD   10   0   0   0   2   0   1   17.2    8   16    5    2    0   0.00
 1981  LAD   25  25  11   8  13   7   0  192.1  140  180   61   55   53   2.48
 1982  LAD   37  37  18   4  19  13   0  285.0  247  199   83  105   91   2.87
 1983  LAD   35  35   9   4  15  10   0  257.0  245  189   99  122  107   3.75
 1984  LAD   34  34  12   2  12  17   0  261.0  218  240  106  109   88   3.03
 1985  LAD   35  35  14   5  17  10   0  272.1  211  208  101   92   74   2.45
 1986  LAD   34  34  20   3  21  11   0  269.1  226  242   85  104   94   3.14
 1987  LAD   34  34  12   1  14  14   0  251.0  254  190  124  120  111   3.98
 1988  LAD   23  22   3   0   5   8   1  142.1  142   64   76   71   67   4.24
 1989  LAD   31  31   3   0  10  13   0  196.2  185  116   98   89   75   3.43
 1990  LAD   33  33   5   2  13  13   0  204.0  223  115   77  112  104   4.59
 1991  Cal    2   2   0   0   0   2   0    6.2   14    5    3   10    9  12.15
 1993  Bal   32  31   5   2   8  10   0  178.2  179   78   79  104   98   4.94
 1994  Phi    8   7   0   0   1   2   0   45.0   42   19    7   16   15   3.00
 1995  SD    29  15   0   0   8   3   0   90.1  101   57   34   53   50   4.98
 1996  SD    33  31   0   0  13   8   0  171.2  177   95   67   78   69   3.62
 1997  SD    13  13   1   0   2   8   0   66.1   84   51   32   42   35   4.75
 1997  StL    5   5   0   0   0   4   0   22.2   22   10   14   19   14   5.56
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      453 424 113  31 173 153   2 2930.0 2718 2074 1151 1303 1154   3.54

受賞タイトル一覧

  • サイヤング賞1回(1981)
  • 新人王(1981)
  • 最多勝1回(1986)
  • 最多奪三振1回(1981)
  • ゴールドグラブ賞1回(1986)
  • オールスター出場6回(1981~86)

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