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Frank ROBINSON(フランク・ロビンソン)

Major League Baseball

#20 フランク・ロビンソン(Frank ROBINSON) | OF

フランク・ロビンソン

  • 1956年・レッズと契約
  • 1935年8月31日生 右投右打 185センチ 82キロ
  • テキサス州出身

選手の紹介文
抜群の長打力を誇っていたフランク・ロビンソン。メジャー史上初となる両リーグでMVP受賞経験のあるフランク・ロビンソン。度重なる逆境を跳ね返し、新人王、移籍1年目の三冠王となり、引退後は黒人初となる監督の座にもついている。オリオールズ時代には2度の世界一に貢献。通算586本のHRは、引退した当時で歴代4位にランクする本数であった。

テキサス州に生まれたロビンソン。カリフォルニア州オークランドの高校に進学するが、後輩にはカート・フラッドなどの未来のメジャーリーガーもいたという。ロビンソンに注目したのはレッズであったが、当時はそれほど高い評価を得ていたわけではない。契約金3000ドルという金額でレッズと契約を結ぶのは1953年、ロビンソンがまだ17歳の頃だった。

契約後はルーキーリーグでプレーし、72試合の出場で打率.348、17HR、83打点という好成績を残した。翌1954年は上のランクのマイナーに昇格し、打率.336、25HR、110打点をマーク。1955年は若干失速するが、1956年には待望のメジャー昇格を果たした。マイナー時代には他球団からの移籍の話しを断るなど、レッズ首脳はロビンソンの将来性を高く評価するようになっていたのである。

1956年、メジャーデビュー1年目となったこの年、20歳という若さでありながら152試合に出場し、打率.290、38HR、83打点という堂々たる成績でこの年の新人王を手にしたのである。新人最多となる20個の死球を記録しているが、それも乗り越えた。ジャッキー・ロビンソンがデビューしてから10年たっていたが。黒人選手に対しての風当たりはまだ強かったのである。

1957年は打率にこだわる打撃を見せ、打率.322、29HR、75打点をマーク。翌1958年は肩の怪我に苦しみ、打率.269と落ち込むが、1959年には打率.311、36HR、125打点と復活を果たしている。1960年以降は3年連続でリーグトップの長打率を記録(.595、.611、.624)するなど、リーグを代表するスラッガーとなった。1961年は打率.323、37HR、124打点という数字を残し、チームも優勝したためにシーズンMVPを受賞している。翌1962年にも打率.342、39HR、136打点と前年を上回る数字を残した。

1961年に初めてワールドシリーズ(対ヤンキース)の舞台に立ったロビンソンだが、第3戦でライトを守っていた際、セカンド後方に上がったフライに声をかけずに飛び出し、セカンドと激突。打球は転々とする間に失点に、シリーズの流れを奪われてしまったのである(1勝4敗でレッズは敗れてしまった)。ロビンソンのワールドシリーズデビューはほろ苦いものとなった。

両リーグでのMVP受賞はロビンソンが初の快挙。1963年は拳銃不法所持で逮捕されるアクシデントもあり、成績を落としてしまった(打率.259、21HR、91打点)。翌年以降は成績を取り返したが。1965年のシーズン終了後、ロビンソンはオリオールズへの移籍が決まったのである。これにはレッズのフロントからは30歳という年齢を問題とする発言があったが、ロビンソン自身の融通性のない性格や、黒人として公民権運動に熱心だったことが理由ではないかとも言われている。

1966年、オリオールズの一員としてアメリカンリーグに舞台を移したロビンソン。実に155試合に出場し、打率.316、49HR、122打点という好成績で三冠王を獲得。ロビンソンを放出したレッズのフロントを見返したのである。さらにシーズンMVPも受賞し、メジャーリーグ史上初となる両リーグMVPに輝いている。

チームメイトとなったブルックス・ロビンソンとロビンソンコンビとしてチームを引っ張り、チームもリーグ優勝を果たした。ワールドシリーズではサンディ・コーファックスドン・ドライスデールという両輪が支えるドジャースとの対戦となるが、第1戦で両ロビンソンがHRを放って勢いに乗り、戦前の予想を裏切る形でオリオールズが4連勝という形になった。ロビンソンは移籍1年目で自身初の世界一を経験するなど、最高のシーズンを過ごすことになったのである。

1967年もシーズン終盤までカール・ヤストレムスキーと三冠王を争う活躍を見せ、打率.311(リーグ2位)、30HR(リーグ4位)、94打点(リーグ3位)という成績を残している(結局、ヤストレムスキーが三冠王となっている)。しかし、この年、試合中の激突プレーで視神経に障害をもたらし、翌1968年シーズンにまで影響をもたらし、成績を大きく落とすことになってしまった。

東西地区制に移行した1969年にはロビンソンも復活。この年から3年連続リーグ優勝を果たした。1970年には古巣レッズとの対戦となり、4勝1敗で下し、自身2度目の世界一を経験している(リーグ3連覇中、世界一になったのは1970年のみ)。1971年6月26日の対セネタース線では2打席連続での満塁HRを、連続イニングで放つ快挙も達成している。

黒人初の監督となり、歴史に名を残した。1972年からはドジャースに移籍し、1973年からはエンゼルス、1974年途中にインディアンズに移籍。1975年からは兼任監督としてチームの指揮を執るようになったのである。メジャーリーグには黒人の選手は多く誕生していたが、黒人の監督となるとロビンソンが初となる快挙でもあった。監督初采配となる開幕戦で選手としてHRを放つなど、この快挙を自らが祝ったのである。

1976年限りで現役を退いたが、1977年シーズン途中に成績不振を理由に解雇。その後は監督としてジャイアンツ、オリオールズ、エクスポズ/ナショナルズの監督を歴任している。監督として地区優勝は果たしていないが、1989年には前年最下位のオリオールズを地区2位に浮上させ、最優秀監督に選出されている。

メジャー21年間のキャリアで、通算成績は打率.294、586HR、1812打点に加え、204盗塁も記録している。1982年には殿堂入りを果たしているロビンソン。一貫して付けていた背番号20番は、レッズとオリオールズでそれぞれ永久欠番に指定されている(ドジャース在籍時のみドン・サットンがいたために36番を付けている)。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 打者三冠王:1回(1966-NL)
  • 首位打者:1回(1966-NL)
  • 本塁打王:1回(1966-NL)
  • 打点王:1回(1966-NL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:2回(1961-NL、1966-AL)
  • 新人王(1956-NL)
  • ワールドシリーズMVP:1回(1966)
  • オールスターMVP:1回(1971-AL)
  • 最優秀監督賞:1回(1989-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR   RBI   SO   BB  SB  OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1956  Cin  152   572  122  166  27   6  38    83   95   64   8 .379 .558  .290
 1957  Cin  150   611   97  197  29   5  29    75   92   44  10 .376 .529  .322
 1958  Cin  148   554   90  149  25   6  31    83   80   62  10 .350 .504  .269
 1959  Cin  146   540  106  168  31   4  36   125   93   69  18 .391 .583  .311
 1960  Cin  139   464   86  138  33   6  31    83   67   82  13 .407 .595  .297
 1961  Cin  153   545  117  176  32   7  37   124   64   71  22 .404 .611  .323
 1962  Cin  162   609  134  208  51   2  39   136   62   76  18 .421 .624  .342
 1963  Cin  140   482   79  125  19   3  21    91   69   81  26 .379 .442  .259
 1964  Cin  156   568  103  174  38   6  29    96   67   79  23 .396 .548  .306
 1965  Cin  156   582  109  172  33   5  33   113  100   70  13 .386 .540  .296
 1966  Bal  155   576  122  182  34   2  49   122   90   87   8 .410 .637  .316
 1967  Bal  129   479   83  149  23   7  30    94   84   71   2 .403 .576  .311
 1968  Bal  130   421   69  113  27   1  15    52   84   73  11 .390 .444  .268
 1969  Bal  148   539  111  166  19   5  32   100   62   88   9 .415 .540  .308
 1970  Bal  132   471   88  144  24   1  25    78   70   69   2 .398 .520  .306
 1971  Bal  133   455   82  128  16   2  28    99   62   72   3 .384 .510  .281
 1972  LAD  103   342   41   86   6   1  19    59   76   55   2 .353 .442  .251
 1973  Cal  147   534   85  142  29   0  30    97   93   82   1 .372 .489  .266
 1974  Cal  129   427   75  107  26   2  20    63   85   75   5 .371 .461  .251
 1974  Cle   15    50    6   10   1   1   2     5   10   10   0 .328 .380  .200
 1975  Cle   49   118   19   28   5   0   9    24   15   29   0 .385 .508  .237
 1976  Cle   36    67    5   15   0   0   3    10   12   11   0 .329 .358  .224
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2808 10006 1829 2943 528  72 586  1812 1532 1420 204 .389 .537  .294

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:12回(1956-NL、1957-NL、1959-NL、1961-NL、1962-NL、1965-NL、1966-AL、1967-AL、1969-AL~1971-AL、1974-AL)
  • 世界一経験:1回(1966-Bal)
  • 殿堂入り:1982年(投票率:89.16%)
  • 永久欠番:#20(Reds)、#20(Orioles)

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