- 2008-12-21 (日) 0:09
- MLB Players

#29 フレッド・マグリフ(Fred McGRIFF) | 1B

- 1981年6月ドラフト・ヤンキース9位(全米233番目)
- 1963年10月13日生 左投左打 191センチ 98キロ
- フロリダ州出身
選手の紹介文
本塁打王を2回も獲得しているスラッガーのフレッド・マグリフ。通算HR数は500本の大台にわずか7本足りなかったが、リーグを代表する選手として長く活躍した。本来は故郷タンパの新球団で現役生活を全うするはずが、他球団から実力を請われ、数球団を渡り歩いた。43球場でHRを放っており、引退した時点でのメジャー記録だった。
タンパで生まれたマグリフは1981年のドラフトでヤンキースから9位指名(全米233番目)を受けて、プロ入りした。1982年にはルーキーリーグで、9HR、41打点をマークし、本塁打王と打点王の二冠王に輝き、その将来を嘱望される。その年のオフにはブルージェイズとのトレードの交換相手に指名され、ブルージェイズ傘下のマイナーへ移ることになった。
1986年5月に初めてメジャー昇格し、メジャーリーグの雰囲気というものを味わった。この時はわずか3試合の出場に留まったが、初ヒットも記録している。即3Aに戻り、結果として3Aでは133試合に出場し、打率.259、19HR、74打点とパワーを見せた。しかもファーストの守備率は.992と抜群の安定感を見せて、周囲に存在を大きくアピールした。
1987年は初めてメジャーリーグで1シーズンを過ごした。107試合の出場で20HR、43打点を記録。ブルージェイズの新人選手として20HRは球団新人記録である。翌1988年はファーストの定位置を確保し、154試合の出場で打率.282、34HR、82打点と大ブレーク。守備率はリーグトップの.997をマークし、押しも押されぬレギュラー選手となった。
1989年、序盤から打ちまくったマグリフは、シーズン終盤の24試合でHRを1本も打てなかったが、シーズン36HRで初めて本塁打王のタイトルを獲得した。この年記録した119四球も球団新記録である。チームも地区優勝を果たしたが、アスレティックスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、打率.143(21打数3安打)とチームのブレーキになってしまい、ワールドシリーズへはコマを進められなかった。さらに1990年は7月終わりまでの打率が.268だったのも関わらず、後半戦の60試合で打率.345を打ち、初めてシーズン打率3割をマーク。しかし、この年のオフ、トニー・フェルナンデスと共に、ジョー・カーター、ロベルト・アロマーとの交換相手に選ばれ、パドレスへの移籍が決まった。
初めてのナショナルリーグとなった1991年だったが、リーグの違いは全く関係なく打棒で31HRを放ち、キャリア最高の106打点をマーク。4月末から14試合連続ヒットを記録し、さらに8月には2試合連続満塁HRということもあり、両リーグトップの26個の敬遠四球も記録した。さらに初めてファン投票でオールスターに選出され、3打数3安打と大舞台での勝負強さを見せている。1992年は打率.286、35HR、104打点という記録を残し、本塁打王のタイトルを手にした。これでマグリフは両リーグで本塁打王の名誉を手にしたことになる。
1993年はシーズン途中に優勝を狙うブレーブスへ1対3のトレードで移籍することになった。マグリフが加わったブレーブス打線は1試合平均5.8得点という破壊力を見せ、ブレーブスの3年連続地区優勝へ大きく貢献した。マグリフ加入後のブレーブスは51勝17敗と破竹の勢いで勝ち進んだことになる。フィリーズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、打率.435(23打数10安打)と大活躍した(しかし、2勝4敗でワールドシリーズ進出はならず)。
1994年はストライキで短縮シーズンとなったが、113試合の出場で打率.318、34HR、94打点という素晴らしい成績を残しており、仮にシーズンが中断されなければ、キャリア最高の記録を挙げていたと思われるだけに非常に残念にも思われた。しかし、ピッツバーグで行われたオールスターゲームでは、9回に劇的な同点2ランHRを放ち、オールスターゲームのMVPも獲得(試合は延長10回の末、マグリフのいるナショナルリーグが勝った)。
1995年、地区優勝を飾ったブレーブスはそのままワールドシリーズへ進出し、マグリフは初めてワールドシリーズを経験した。初打席にいきなり、相手インディアンズ先発のオーレル・ハーシハイザーからホームランを放った。ブレーブスは4勝2敗でインディアンズを振り切り、世界一の名誉を手にした。マグリフにとってはじめてチャンピオンリングを手にした瞬間である。この年のオフにFAとなるがブレーブスと再契約を交わした。1996年もワールドシリーズへ進出(しかし、ヤンキースの前に敗れる)し、翌1997年もブレーブスの主砲としてチームの地区優勝に貢献した。
1997年オフには翌年から誕生する新球団のデビルレイズとの契約を臨んだ。生まれ故郷に誕生した球団で現役生活を終えたいというマグリフの希望をブレーブスが了承した形での移籍となった。ずっと派手な活躍をしてきたマグリフにとって、デビルレイズへの移籍は印象を薄めさせた感もあり、成績も低迷するが、移籍2年目となる1999年に打率.310、32HR、104打点をマークし、復調の兆しを見せる。翌2000年も打率.277、27HR、106打点と活躍するが、低迷するチームの中ではなかなか勝利には結びつかない。
こうして迎えた2001年、マグリフのカブス、もしくは古巣ブレーブスへの移籍話が突然持ち上がった。そもそもデビルレイズとマグリフの間にはノントレード条項があり、本人の承諾なしではトレードを決めることはできない。当初、マグリフ自身はトレードには否定的だった。あくまでも生まれ故郷のタンパで現役生活を終えるのがマグリフの願いであったためである。しかし、紆余曲折を経て、7月28日のリグレーフィールドには、カブスのユニーフォームを着たマグリフがそこにはいた。移籍前まではデビルレイズで打率.318、19HR、61打点という安定した成績を残しており、マーク・グレースの抜けた穴を十分に埋められると周囲に期待を持たせた。
結局この年は2チームで合わせて、打率.306、31HR、102打点を記録した。14年連続でシーズン80打点以上というのは、ハンク・アーロンの17年連続に次ぐとんでもない記録である。さらに14年連続での20HR以上というのも、現役選手の中ではこのマグリフとバリー・ボンズが達成しているのみである。
2002年、カブスでフルシーズン過ごし、打率.273、30HR、103打点という抜群の好成績を挙げたマグリフ。通算HR数も500本の大台が見えつつある中で2003年はドジャースと契約するも怪我に苦しみ、わずか86試合の出場に終わった。2004年にはデビルレイズに戻り、27試合に出場しただけで現役引退を決断した。通算成績は打率.284、2490安打、493HR、1550打点というものである。
通算493HRのうち、ナショナルリーグで269本、アメリカンリーグで224本放ったことになる。両リーグでの200HRとなると、フランク・ロビンソン、マーク・マグワイア以来、メジャー3人目の快挙である。また、メジャー43球場で放ったHRは、引退した時点でメジャー記録であったが、これは2007年にサミー・ソーサが塗り替えるまでの記録だった。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 本塁打王:2回(1989-AL、1992-NL)
受賞アワード一覧
- オールスターMVP:1回(1994)
- シルバースラッガー賞:3回(1989-AL、1992-NL、1993-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1986 Tor 3 5 1 1 0 0 0 0 2 0 0 .200 .200 .200 1987 Tor 107 295 54 73 16 0 20 43 104 60 3 .376 .505 .247 1988 Tor 154 536 100 151 35 4 34 82 149 79 6 .376 .552 .282 1989 Tor 161 551 98 148 27 3 36 92 132 119 7 .399 .525 .269 1990 Tor 153 557 91 167 21 1 35 88 108 94 5 .400 .530 .300 1991 SD 153 528 84 147 19 1 31 106 135 105 4 .396 .494 .278 1992 SD 152 531 79 152 30 4 35 104 108 96 8 .394 .556 .286 1993 SD 83 302 52 83 11 1 18 46 55 42 4 .361 .497 .275 1993 Atl 68 255 59 79 18 1 19 55 51 34 1 .392 .612 .310 1994 Atl 113 424 81 135 25 1 34 94 76 50 7 .389 .623 .318 1995 Atl 144 528 85 148 27 1 27 93 99 65 3 .361 .489 .280 1996 Atl 159 617 81 182 37 1 28 107 116 68 7 .365 .494 .295 1997 Atl 152 564 77 156 25 1 22 97 112 68 5 .356 .441 .277 1998 TB 151 564 73 160 33 0 19 81 118 79 7 .371 .443 .284 1999 TB 144 529 75 164 30 1 32 104 107 86 1 .405 .552 .310 2000 TB 158 566 82 157 18 0 27 106 120 91 2 .373 .452 .277 2001 TB 97 343 40 109 18 0 19 61 69 40 1 .387 .536 .318 2001 CHC 49 170 27 48 7 2 12 41 37 26 0 .383 .559 .282 2002 CHC 146 523 67 143 27 2 30 103 99 63 1 .353 .505 .273 2003 LAD 86 297 32 74 14 0 13 40 66 31 0 .322 .428 .249 2004 TB 27 72 7 13 3 0 2 7 19 9 0 .272 .306 .181 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2460 8757 1345 2490 441 24 493 1550 1882 1305 72 .377 .509 .284
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:5回(1992-NL、1994-NL~1996-NL、2000-TB)
- 世界一経験:1回(1995-Atl)
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