- 2009-01-21 (水) 0:08
- MLB Players

#8 ゲーリー・カーター(Gary CARTER) | C

- 1972年6月ドラフト・エクスポズ3位(全米53番目)
- 1954年4月8日生 右投右打 188センチ 93キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
1970年代後半から1980年までのメジャーリーグを代表する捕手であるゲーリー・カーター。勝負強い打撃で324本ものHRを放ち、捕手としては3度のゴールドグラブ賞受賞を果たしている。メッツ移籍後には1986年の世界一に大きく貢献。陽気な性格から「キッド」という名で呼ばれた。功績が評価され、2003年には晴れて殿堂入りを決めている。
カリフォルニア州に生まれたカーターは子供の頃から高い運動能力を見せていた。高校時代は野球だけに留まらず、アメリカンフットボール、バスケットボールにも実力を見せており、カーター自身はフットボールの奨学生として大学進学を決めていたという。しかし、高校卒業時の1972年、ドラフトでエクスポズから3位指名(全米53番目)されることが悩ませた。
結果的に野球の道を選んだカーター。1973年は2Aで130試合に出場し、打率.253、15HR、68打点とパワー面で非凡さを見せた。当時はチーム事情もあり、捕手以外にも外野などを守ったりしていた。1974年は3Aに舞台を移し、135試合の出場で打率.268、23HR、83打点という成績で、9月にはメジャー昇格を果たしている(9試合にだけ出場)。
1975年からメジャーに定着。カーターが守りたい捕手のポジションには若く台頭著しいバリー・フート(1970年のドラフト1位選手)がおり、カーターは外野手としての起用が多かった。その中で144試合に出場し、打率.270、17HR、68打点をマーク。外野手としてオールスター出場も果たしている。翌1976年は怪我の影響もあり、91試合の出場に終わった。
1977年は序盤からカーターの打撃が好調で、1試合3HRを記録する猛打も見せた。チームとしてもカーターを生かすべく、それまで正捕手だったフートを6月に放出し、カーターは晴れてエクスポズの正捕手となったのである。154試合に出場し、打率.284、31HR、84打点と結果を残した。また捕手としてのキャッチングは優れており、投手からの信頼もすぐに手にしている。
1978年は152試合の出場でパスボールがわずかに1回だけというメジャー記録を作り、リーグを代表する捕手と呼ばれるまでになった。捕手としての評価も高まり、勝負強い打撃を見せることからチームには欠かせない存在感を放っていた。1979年からはオールスターの常連にもなっている。
1981年はオールスターゲームで1試合2HRを放ち、オールスターMVPを獲得。この年はストライキによる前後期という変則シーズンとなる中でエクスポズは球団史上初の地区優勝を飾った。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ドジャース)では2勝3敗で惜しくも敗れ、ワールドシリーズには進出できなかったが、カーターはこのシリーズで打率.438と勝負強さを見せている。
1984年、159試合に出場し、打率.294、27HR、106打点という成績で打点王のタイトルを獲得。この年のオールスターゲームでもHRを放ち、自身2度目のMVPを受賞している。とはいえ観客動員が伸びず、チーム成績もなかなか向上しない背景もある中、オフにはメッツとの交換トレードがまとまったのである。優勝を狙えるチームへの移籍はカーターにとって転機にもなった。
1985年、メッツ移籍1年目には149試合の出場で打率.281、32HR、100打点をマーク。3番キース・ヘルナンデス、5番ダリル・ストロベリーの間を打つ4番打者としてカーターは機能した。若きエースであるドワイト・グッデンの台頭もあり、カーターはチームリーダーとしてメッツの軸となったのである。
1986年もカーターは勝負強い打撃と堅実な守備でチームを引っ張った。打率.255、24HR、105打点をマークし、3年連続での100打点を達成。メッツも地区優勝を飾り、リーグチャンピオンシップシリーズ(対アストロズ)を勝ち抜き、初めてワールドシリーズの舞台を踏むことになった。そして、レッドソックスとのワールドシリーズを戦い、カーターは第3戦で2HRする活躍を見せるが、2勝3敗と王手をかけられてしまったのである。
後がない第6戦、レッドソックス先発のロジャー・クレメンスに抑えられる苦しい展開。8回裏にカーターの犠牲フライで同点に追いついた。試合は延長に入ると10回裏にレッドソックスに1点を勝ち越されるとその裏、2アウトランナーなしからカーターが打席に入り、レフト前ヒット。このヒットをきっかけにメッツはサヨナラ勝ちして世界一へ逆王手。第7戦でも逆転勝利し、念願の世界一となったのである。
歓喜を味わったカーターも右膝を痛めた影響もあり、1987年以降の成績は下降線を描いた。1990年からはジャイアンツ、ドジャースと渡り歩き、1992年に古巣エクスポズに戻り現役引退を決めた。通算成績は打率.262、2092安打、324HR、1225打点というもので、捕手として放ったHR数は298本を数える。
2003年の殿堂入り投票にて晴れて殿堂入りを決めたカーター。レリーフにはエクスポズの帽子をかぶっての表彰を決めた。エクスポズの帽子での殿堂入りは初となる。現役引退後の1993年には背番号8番がエクスポズの永久欠番に指定されていたが、その後、エクスポズが移転したこともあり、カーターの永久欠番は失効している。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 打点王:1回(1984-NL)
受賞アワード一覧
- オールスターMVP:2回(1981、1984)
- ゴールドグラブ賞:3回(1980-NL~1982-NL)
- シルバースラッガー賞:5回(1981-NL、1982-NL、1984-NL~1986-NL)
- ロベルトクレメンテ賞(1989)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1974 Mon 9 27 5 11 0 1 1 6 2 1 2 .414 .593 .407 1975 Mon 144 503 58 136 20 1 17 68 83 72 5 .360 .416 .270 1976 Mon 91 311 31 68 8 1 6 38 43 30 0 .287 .309 .219 1977 Mon 154 522 86 148 29 2 31 84 103 58 5 .356 .525 .284 1978 Mon 157 533 76 136 27 1 20 72 70 62 10 .336 .422 .255 1979 Mon 141 505 74 143 26 5 22 75 62 40 3 .338 .485 .283 1980 Mon 154 549 76 145 25 5 29 101 78 58 3 .331 .486 .264 1981 Mon 100 374 48 94 20 2 16 68 35 35 1 .313 .444 .251 1982 Mon 154 557 91 163 32 1 29 97 64 78 2 .381 .510 .293 1983 Mon 145 541 63 146 37 3 17 79 57 51 1 .336 .444 .270 1984 Mon 159 596 75 175 32 1 27 106 57 64 2 .366 .487 .294 1985 NYM 149 555 83 156 17 1 32 100 46 69 1 .365 .488 .281 1986 NYM 132 490 81 125 14 2 24 105 63 62 1 .337 .439 .255 1987 NYM 139 523 55 123 18 2 20 83 73 42 0 .290 .392 .235 1988 NYM 130 455 39 110 16 2 11 46 52 34 0 .301 .358 .242 1989 NYM 50 153 14 28 8 0 2 15 15 12 0 .241 .275 .183 1990 SF 92 244 24 62 10 0 9 27 31 25 1 .324 .406 .254 1991 LA 101 248 22 61 14 0 6 26 26 22 2 .323 .375 .246 1992 Mon 95 285 24 62 18 1 5 29 37 33 0 .299 .340 .218 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2296 7971 1025 2092 371 31 324 1225 997 848 39 .335 .439 .262
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:11回(1975-NL、1979-AL~1988-NL)
- 世界一経験:1回(1986-NYM)
- 殿堂入り:2003年(投票率:78.02%)
- 永久欠番:#8(Expos)
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