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Greg MADDUX(グレッグ・マダックス)

San Diego PADRES

#30 グレッグ・マダックス(Greg MADDUX) | SP

グレッグ・マダックス

  • 1984年6月ドラフト・カブス2位
  • 1966年4月14日生 右投右打 183センチ 79キロ
  • テキサス州出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 2005  ChC   35  35   3   0  13  15   0  225.0  239  136   36  112  106   4.24
 2006  ChC   22  22   0   0   9  11   0  136.1  153   81   23   78   71   4.69
 2006  LAD   12  12   0   0   6   3   0   73.2   66   36   14   31   27   3.30
 2007  SD    34  34   1   0  14  11   0  198.0  221  104   25   92   91   4.14
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      711 707 109  35 347 214   0 4814.1 4522 3273  969 1876 1665   3.11

選手の紹介文
将来の殿堂入りが確実視されるマダックス。「精密機械」の異名をとり、1990年代最高の投手として名前が挙がるグレッグ・マダックス。1988年から続く2桁勝利は20年連続を数え、既に通算勝利は350勝を越える。毎年のように200イニング以上を投げる安定感に加え、13年連続を含む17度のゴールドグラブ賞受賞は、まさに生ける伝説である。もはや引退後の殿堂入りは間違いないといっても過言ではない。

投手王国と呼ばれるブレーブスのエースである。「精密機械」の異名をとるマダックスは、毎年のように200イニング以上を投げ、1988年から14年連続15勝以上を記録し、チームにとっては欠かせない選手の一人である。2001年に通算250勝、2500奪三振を達成し、引退後の殿堂入りは間違いないと言われている。

テキサス州に生まれたマダックスだったが、父親がアメリカ空軍にいたため幼少時から転勤を繰り返した。そんなマダックスが野球を始めたのは6歳の頃、野球後進国でもあるスペインでのことだった。当時は今ほど目立った選手ではなかったが、アメリカ本土に戻ってからは、めきめきと頭角を現しはじめる。高校時代をラスベガスで過ごした彼は2年連続で州代表チームに選ばれ、アリゾナ大から多額の奨学金を提示されるほどの投手にまで成長した。

1984年のドラフトでカブスから2位指名を受ける。周囲からは大学進学も勧められたが、野球をやるならどこでも一緒だと、あっさりプロ入り。指名後、ルーキーリーグに参加し、14試合の登板で6勝2敗の防御率2.63を記録し、プロとしてのスタートを切った。翌1985年は1Aピオリアで開幕投手を務め、結局、27試合の登板で13勝9敗、防御率3.19の好成績をあげた。

1986年は2Aピッツフィールドで開幕を迎えたマダックスは桁違いのピッチングを見せ、3Aアイオワへ昇格。ここでも10勝1敗と最高の成績を残し、この年の9月には20歳という若さでメジャー昇格を果たした。さらに9月29日の対フィリーズ戦では実兄のマイクとメジャーのマウンドで対決し、勝利を収めている。翌1987年は開幕からローテーションに入るなど、大きな期待をかけられて臨んだが、大きな壁にぶち当たり、マイナー落ちも経験するなど、自らのピッチングスタイルを見つめ直す機会を得た。

1988年はオールスター前に15勝(3敗)を挙げる球団新記録を樹立し、22歳という若さでオールスターにも出場を果たした。シーズン通して18勝8敗の防御率3.18という成績を残し、大投手への階段を一つ一つ昇っていくことになる。翌1989年には19勝をマークし、カブスも地区優勝を飾る。ジャイアンツとのリーグチャンピオンシップシリーズでは2試合に先発するが勝利を飾れず、チームも1勝4敗で敗れワールドシリーズ進出はついに果たせなかった。

懐かしきカブス時代の一コマ。1992年には初のシーズン20勝を記録し、防御率も2.18と素晴らしく、負け越し球団からは14年ぶりのサイヤング賞を受賞することになった。FA権を取得したばかりのマダックスは、当初は移籍する気は毛頭なく、契約の中にノートレード条項を加えてくれることが要求の一つであった。しかし、カブスからのオファーはなく、結局移籍することになり、ヤンキースやブレーブスがマダックス獲得に大きな興味を持った。「ワールドシリーズで優勝できるなら、サイヤング賞なんていらない」というマダックスは、最高額を提示したヤンキースを蹴り、2年連続ワールドシリーズに進出しているブレーブスを選んだ。

ブレーブスに移籍し、先発投手としての調整方法などをそれまでと変えたことがマダックスを更に成長させることになった。移籍1年目となる1993年もシーズン20勝をマークし、リーグ最優秀防御率の2.36を記録し、2年連続のサイヤング賞を受賞。しかし、フィリーズとのリーグチャンピオンシップシリーズには敗れてしまう。翌1994年はストライキでシーズン途中で中断となるが、16勝6敗、防御率1.56という素晴らしい内容で3年連続のサイヤング賞を手にした。

こうして迎えた1995年は、19勝2敗の防御率1.63という記録を残し、最多勝、防御率、勝率というタイトルを総なめし、4年連続のサイヤング賞を受賞。チームもワールドシリーズ進出を飾り、マダックスにとっては3年越しの夢が叶ったことになる。インディアンズとのワールドシリーズ第1戦では、ポストシーズン7連勝中のオーレル・ハーシハイザーと投げ合い、見事にマダックスが勝った。これで勢いに乗ったブレーブスは4勝2敗で世界一に輝き、マダックスも感涙にむせんだ。

打高投低といわれている最近のメジャーリーグの中で、マダックスが残してきた記録は奇跡に近い。2年連続防御率1.75以下というのは、殿堂入りしたウォルター・ジョンソン投手以来のことである。「マッド・ドッグ(狂犬)」という異名を持つ彼は、2種類のスライダーに加え、サークルチェンジを内外角に投げ分けることで、145キロの速球も威力も倍増する。

精密機械の異名をとるマダックス。1996年は15勝(11敗)に終わったが、翌1997年は、サイヤング賞こそペドロ・マルチネスに譲るが19勝(4敗)を挙げて復活。さらに1998年も18勝(9敗)をマークし、最優秀防御率(2.22)のタイトルを手にした。1999年、2000年も連続19勝を挙げるが、1995年以来の世界一の座を手にすることはできなかった。

2001年のマダックスは開幕投手が予定されていたが、肘の状態がおもわしくなくそれを回避。マウンドに上がったのがチームの開幕5試合目のことである。3試合に登板した時点で与えた四球も自責点もゼロという素晴らしいピッチングを披露。4月21日の対フィリーズ戦でトラビス・リーにホームランを打たれ、開幕からの無失点記録は23イニングでストップした。

チームが極度の貧打に落ち込み、さらに救援陣も不安ということから思うように勝つことができず、5月が終わった段階で4勝5敗というのが、マダックスの成績であった。しかし、6月に入ってからは破竹の10連勝をマークし、低迷していたチームを引っ張った。さらに6月末から8月の半ばまでに72回1/3連続イニング無四球というリーグ記録を樹立。これまでのリーグ記録は、1913年のクリスティー・マシューソン、1976年のランディー・ジョーンズの68回だった。ちなみにメジャー記録は、1962年にビル・フィスチャーが記録した84回1/3であった。

勝ち運に恵まれていたマダックスも9月以降は投打の歯車が噛み合わず、実に4連敗を喫する。ピッチング内容は悪くはないが、それが勝利に結びつかなかった。シーズン20勝も視野に入っていたが、終盤のつまずきで17勝11敗でシーズンを終える。チームはフィリーズ、メッツの躍進もあり、厳しいペナントレースとなったが、その中でかろうじて10シーズン連続地区優勝を飾り、ポストシーズンへコマを進めた。

アストロズとのディビジョンシリーズ第1戦に先発したマダックスは、2点のリードをもらいながらブラッド・オースマスに同点ホームランを打たれた後、味方のエラーに足を引っ張られ、リードを許した状態でマウンドを降りる(終盤、チッパー・ジョーンズの逆転ホームランが飛び出し、チームは勝った)。ダイヤモンドバックスとのリーグチャンピオンシリーズでは第1戦に先発し、ランディ・ジョンソンと投げ合ったが、再び味方のエラーがあり先制点を奪われる。7回まで投げて2失点に抑えながらも、負け投手になってしまう。

ブレーブスでのマダックスが印象深い。さらに中3日で第4戦に先発するが、自らの悪送球を含む3つのエラーであっさりと4点を奪われる。続く4回表、デビッド・デルーチトニー・ウォーマックに連続ヒットを打たれたところで降板。わずか3回を投げ8安打6失点(自責点4点)という最悪の内容でマウンドを降りることになる。これによりマダックスはリーグチャンピオンシップシリーズでの成績が4勝8敗となった(ポストシーズン全体では10勝13敗)。しかも公式戦から数えて10試合連続で勝ちに恵まれていない状況であり、これはカブスに在籍していた1990年に13試合連続勝利なしの記録に匹敵するものである

2002年は34試合の先発で16勝6敗、防御率2.62という好成績を残した。さらに翌2003年も16勝をマークし、実に16年連続15勝以上を達成。これまで15年連続15勝以上はサイ・ヤングが記録していたが、16年連続となるとマダックスしか達成していない大記録である。1990年から連続で受賞していたゴールドグラブ賞は、2003年にチームメイトのマイク・ハンプトンに奪われる形で失ったが、13年連続での受賞はナショナルリーグ記録でもある(メジャー記録はジム・カートの16回)。

2004年からは古巣のカブスへ復帰。8月7日の対ジャイアンツ戦で通算300勝を記録。史上22人目の快挙であり、ナショナルリーグとしては1983年のスティーブ・カールトン以来となる。この年も16勝を挙げ、自身の連続シーズン15勝以上の記録を17年に伸ばした。翌2005年は13勝に終わり、連続15勝の記録は途切れたが、通算3000奪三振を記録。300勝と3000奪三振を達成するのはメジャー史上9人の快挙である。この年は同じ300勝投手であるロジャー・クレメンスとの直接対決があり、勝利している。

2006年は開幕から好調を見せるが、その後は不振に陥り、トレード期限ギリギリにドジャースへの移籍が決まった。移籍初登板で6回までノーヒットに抑える好投を見せるなど復調を果たし、移籍前のカブスで9勝、移籍後のドジャースで6勝と計15勝を挙げ、マダックス自身2年ぶり18度目の15勝をマークした。

2007年、パドレスと契約を交わしたマダックス。年齢による衰えを見せず、夏場の7月後半から9月半ばまで59回2/3連続イニング無四球を記録。2001年に自身が72回1/3という記録を持っており、それに次ぐ記録である。終わってみれば、34試合の先発で14勝11敗、防御率4.14というもので、20年連続13勝以上はメジャー史上マダックスしか記録していない未踏の地である。さらに17度目のゴールドグラブ賞を受賞し、これはメジャー史上最多の記録である。

マダックスには、いわゆるメジャーリーガー的な力強い個性的な風貌は見受けられない。どちらかといえばきゃしゃなイメージさえ受ける。彼は三振を多く取れればいいというようなマスコミの風潮には嫌気がさしているとも言う。いたずらを好み、ジョークを愛する粋な男でもあるマダックス。ちなみにブレーブス時代にチームメイトだったデビッド・ジャスティス、スティーブ・エイバリーとは誕生日が同じであり、その日に後の300勝投手ドン・サットンがメジャーデビューをするなど、まさに野球をする為に生まれてきたような運命である。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1986  ChC    6   5   1   0   2   4   0   31.0   44   20   11   20   19   5.52
 1987  ChC   30  27   1   0   6  14   0  156.2  181  101   74  111   97   5.61
 1988  ChC   34  34   9   3  18   8   0  249.0  230  140   81   97   88   3.18
 1989  ChC   35  35   7   1  19  12   0  238.1  222  135   82   90   78   2.95
 1990  ChC   35  35   8   2  15  15   0  237.0  242  144   71  116   91   3.46
 1991  ChC   37  37   7   2  15  11   0  263.0  232  198   66  113   98   3.35
 1992  ChC   35  35   9   4  20  11   0  268.0  201  199   70   68   65   2.18
 1993  Atl   36  36   8   1  20  10   0  267.0  228  197   52   85   70   2.36
 1994  Atl   25  25  10   3  16   6   0  202.0  150  156   31   44   35   1.56
 1995  Atl   28  28  10   3  19   2   0  210.2  147  181   23   39   38   1.63
 1996  Atl   35  35   5   1  15  11   0  245.0  225  172   28   85   74   2.72
 1997  Atl   33  33   5   2  19   4   0  233.2  200  177   20   58   57   2.21
 1998  Atl   34  34   9   5  18   9   0  251.0  201  204   45   75   62   2.22
 1999  Atl   33  33   4   0  19   9   0  219.1  258  136   37  103   87   3.57
 2000  Atl   35  35   6   3  19   9   0  249.1  225  190   42   91   83   3.00
 2001  Atl   34  34   3   3  17  11   0  233.0  220  173   27   86   79   3.05
 2002  Atl   34  34   0   0  16   6   0  199.1  194  118   45   67   58   2.62
 2003  Atl   36  36   1   0  16  11   0  218.1  225  124   33  112   96   3.96
 2004  ChC   33  33   2   1  16  11   0  213.2  218  151   33  103   95   4.02
 2005  ChC   35  35   3   0  13  15   0  225.0  239  136   36  112  106   4.24
 2006  ChC   22  22   0   0   9  11   0  136.1  153   81   23   78   71   4.69
 2006  LAD   12  12   0   0   6   3   0   73.2   66   36   14   31   27   3.30
 2007  SD    34  34   1   0  14  11   0  198.0  221  104   25   92   91   4.14
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      711 707 109  35 347 214   0 4814.1 4522 3273  969 1876 1665   3.11

受賞タイトル一覧

  • サイヤング賞4回(1992~95)
  • 最多勝3回(1992,94,95)
  • 最優秀防御率4回(1993~95,98)
  • ゴールドグラブ賞16回(1990~2002,2004~06)

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