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Grover ALEXANDER(グローバー・アレクサンダー)

Major League Baseball

#* グローバー・アレクサンダー(Grover ALEXANDER) | SP

グローバー・アレクサンダー

  • 1911年・フィリーズと契約
  • 1887年2月26日生 右投右打 185センチ 84キロ
  • ネブラスカ州出身

選手の紹介文
メジャー史上3位タイの373勝を挙げているアレクサンダー。波乱に富んだ野球人生を送りながら、鉄腕ぶりを発揮したグローバー・アレクサンダー。名前が長いことから「ピート」と呼ばれたり、驚異的な投球から「アレクサンダー大王」などと呼ばれていた。7年連続投球回数300回以上投げる馬力を見せ、その中でも3年連続30勝をマークし、最終的にはメジャー史上3位タイとなる373勝を挙げている。

ネブラスカ州にて生まれたアレクサンダー。13人兄弟の中で育ち、野球の才能を磨いていくのである。1907年には月50ドルで投手としてセミプロ球団と契約した。しかし、順調な成長曲線を描くことは出来ず、試合中に走者としてランニング中に野手の送球が頭に当たってしまい昏睡状態に陥ってしまった。一時は生死の境をさまよいながらも何とか回復したのである。

復帰後も後遺症に悩まされた。さらに一旦契約したチームでは打撃投手を任された際、打者の脇腹に投球を当てたことが原因で解雇される不運もあった(打者は監督であり、骨折したという)。1909年には別のチームで15勝(8敗)を挙げてきっかけを掴むと、1910年には完全復活し、15完封を含むシーズン29勝(14敗)という成績を残したのである。そして、フィリーズと750ドルで契約合意に至り、アレクサンダーのメジャー生活は始まることになる。

1911年、メジャー1年目となる24歳アレクサンダーは48試合に登板(先発は37試合)し、28勝13敗、防御率2.57という抜群の成績を残し、いきなり最多勝のタイトルを受賞している。この年限りで現役を退く大投手サイ・ヤングと投げ合い、勝利を収めている。延長12回までもつれる試合でアレクサンダーがヤングに投げ勝ったのである。この勝利でアレクサンダーはシーズン28勝目を挙げ、ヤングは通算512勝を挙げられなかったというメジャー史上における重要な交差点ともいえる試合だった。

2年目以降も、剛速球とカーブを武器に抜群の制球力で白星を重ねていった。1915年からの3年間は31勝(10敗)、33勝(12敗)、30勝(13敗)と3年連続30勝をマーク。防御率も1点台を継続しており、投手のタイトルを3年間に渡って独占した。特に1916年には、シーズン16完封というメジャー記録も樹立している。チームは1915年に創立以来初のリーグ優勝を果たしている。

しかし1917年シーズン後、アレクサンダーと捕手のビル・キルファーの2人が600万ドルでカブスへ放出されたのである。時代が第一次世界大戦の最中であり、フィリーズとしては徴兵されることを恐れての放出だったという。カブスに籍を置いた1918年は案の定、陸軍砲兵隊に入隊し、マウンドには3試合しか上がっていない。この徴兵により、アレクサンダーは聴力を落としてしまうアクシデントに見舞われたのである。アルコールの量が増え始めたのもこの頃だという。

セントルイスに歓喜をもたらした39歳のアレクサンダー。1919年には16勝(11敗)すると、翌1920年には27勝(14敗)、防御率1.91と好成績を残し、完全に復活を果たした。とはいえ、ここからアルコール浸りの日が続き、負けが込むようになってきた。とはいえ、元々の地力があることからそれなりの成績は残している点が凄まじい。1926年シーズン途中にカブスを自由契約となり、カージナルスと契約を結んだのである。

シーズン途中にカージナルスの一員となったアレクサンダーは、チームのリーグ初優勝に貢献。このときのカージナルスの監督は選手兼任だったロジャース・ホーンスビーだった。ヤンキースとの対戦となったワールドシリーズでは第2戦に完投勝利を収めた39歳のアレクサンダー。2勝3敗で迎えた第6戦にも完投勝利をマーク。第7戦は3対2と1点リードした7回裏、2アウト満塁のピンチでホーンスビー監督はアレクサンダーをマウンドに送った。この場面で大型新人として注目されていたトニー・ラゼリを三振に取り、ピンチを脱した。その後のイニングもルー・ゲーリッグベーブ・ルースらの大打者を抑え、カージナルスに球団初の世界一に導く大活躍を見せたのである。

セントルイスの英雄にまでのし上がったアレクサンダー。翌1927年には21勝(10敗)をマークする活躍を見せるなど、3年間をカージナルスで過ごした。1930年には古巣フィリーズに舞い戻り、0勝3敗という成績でキャリアを終えたのである。聴力低下、アルコール中毒などの障害を抱えながらも43歳まで現役生活を勤め上げたのである。

20年間のメジャー生活で、373勝208敗、防御率2.56という成績を残した。通算373勝はクリスティ・マシューソンに並ぶ史上3位の記録である。また通算90完封というのも、ウォルター・ジョンソンの110完封に次ぐ史上2位である。1938年には殿堂入りを決めている。フィリーズではアレクサンダーを永久欠番選手に指定したが、当時は背番号がなく、「P」というチームの文字でその栄誉を讃えている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1911  Phi   48  37  31   7  28  13   3  367.0  285  227  129  133  105   2.57
 1912  Phi   46  34  25   3  19  17   3  310.1  289  195  105  133   97   2.81
 1913  Phi   47  36  23   9  22   8   2  306.1  288  159   75  106   95   2.79
 1914  Phi   46  39  32   6  27  15   1  355.0  327  214   76  133   94   2.38
 1915  Phi   49  42  36  12  31  10   3  376.1  253  241   64   86   51   1.22
 1916  Phi   48  45  38  16  33  12   3  389.0  323  167   50   90   67   1.55
 1917  Phi   45  44  34   8  30  13   0  388.0  336  200   56  107   79   1.83
 1918  ChC    3   3   3   0   2   1   0   26.0   19   15    3    7    5   1.73
 1919  ChC   30  27  20   9  16  11   1  235.0  180  121   38   51   45   1.72
 1920  ChC   46  40  33   7  27  14   5  363.1  335  173   69   96   77   1.91
 1921  ChC   31  30  21   3  15  13   1  252.0  286   77   33  110   95   3.39
 1922  ChC   33  31  20   1  16  13   1  245.2  283   48   34  111   99   3.63
 1923  ChC   39  36  26   3  22  12   2  305.0  308   72   30  128  108   3.19
 1924  ChC   21  20  12   0  12   5   0  169.1  183   33   25   82   57   3.03
 1925  ChC   32  30  20   1  15  11   0  236.0  270   63   29  106   89   3.39
 1926  ChC    7   7   4   0   3   3   0   52.0   55   12    7   26   20   3.46
 1926  StL   23  16  11   2   9   7   2  148.1  136   35   24   57   48   2.91
 1927  StL   37  30  22   2  21  10   3  268.0  261   48   38   94   75   2.52
 1928  StL   34  31  18   1  16   9   2  243.2  262   59   37  107   91   3.36
 1929  StL   22  19   8   0   9   8   0  132.0  149   33   23   65   57   3.89
 1930  Phi    9   3   0   0   0   3   0   21.2   40    6    6   24   22   9.14
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      696 600 437  90 373 208  32 5190.0 4868 2198  951 1852 1476   2.56

受賞タイトル一覧

  • 最多勝6回(1911-NL,1914-NL~1917-NL,1920-NL)
  • 最優秀防御率4回(1915-NL,1916-NL,1919-NL,1920-NL)
  • 最多奪三振6回(1912-NL,1914-NL~1917-NL,1920-NL)

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