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Hal NEWHOUSER(ハル・ニューハウザー)

Major League Baseball

#16 ハル・ニューハウザー(Hal NEWHOUSER) | SP

ハル・ニューハウザー

  • 1939年・タイガースと契約
  • 1921年5月20日生 左投左打 188センチ 87キロ
  • ミシガン州出身

選手の紹介文
投手として2年連続でシーズンMVPを獲得したニューハウザー。1940年代にタイガースのエースとして世界一をもたらした左腕ハル・ニューハウザー。若い頃は自らの激しい気性もあり開花しなかったが、スライダーを覚え、落ち着きを取り戻すことで全盛期を迎えた。2年連続シーズンMVPを受賞し、1945年には投手三冠王にもなった名選手である。

イリノイ州デトロイトに生まれたニューハウザー。高校時代から指折りの素質を見せており、高校2年生の頃には1試合24奪三振という記録も作っている。折しも時代は戦時であり、徴兵も行われていたが、ニューハウザーは心臓疾患で徴兵されないことになると、地元タイガースが契約金500ドルで早々に契約した。その後にインディアンズが1500ドルで契約を持ちかけたそうだが、すでに遅かったのである。

プロキャリアをスタートさせた1939年、マイナーの2球団でプレーし、合わせて13勝(18敗)をマーク。シーズン終盤に1試合だけメジャー昇格を果たしている。才能の片鱗は見せるがニューハウザー自身は気性が激しすぎたこともあり、チーム内で孤立。様々な軋轢を作り、結果を残せずに苦しんだ。1943年までの通算成績は34勝52敗というものだった。

転機は1944年、ベテラン捕手のポール・リチャーズがタイガースに移籍してきたことである。理論派のリチャーズはニューハウザーをなだめつつ、スライダーを覚えさせた。当時の監督であるスティーブ・オニールも繰り返し、ピッチングだけに集中するように繰り返し諭した。これらにより、ニューハウザーのピッチングの幅が大きく広がり、安定感をましたのである。

この年、47試合に登板(先発は34試合)し、25完投に6完封含む29勝9敗、防御率2.22、187奪三振を記録して最多勝のタイトルを獲得。タイガースとしては27勝を挙げたディジー・トラウトと共に強烈なデュオを形成したが、ブラウンズとの激しい首位争いを演じることになったのである(結果的にわずか1ゲーム差でリーグ優勝することはできなかった)。ニューハウザーはシーズンMVPの栄誉も初めて手にしている。

1945年、タイガースはセネタースと優勝争いをする中で、ニューハウザーは主軸投手として投げ続けた。夏場には戦地から主砲ハンク・グリーンバーグも戻り、戦力は整った。シーズン最後のダブルヘッダー、1勝でもすればタイガース優勝という中でニューハウザーは救援登板。グリーンバーグの劇的な逆転満塁HRも飛び出し、最後はニューハウザーが締めてリーグ優勝を手にしたのである。ワールドシリーズでも2勝を挙げて、タイガース世界一に貢献したのである。

実に40試合の登板(先発は34試合)で、25勝9敗、防御率1.81、212奪三振という好成績で投手のタイトルを総ナメしたニューハウザー。2年連続でのシーズンMVPを受賞したが、投手での2度のMVP受賞はカール・ハッベル以来の快挙である。ただ当時は戦時中であり、各チームの主力が不在であることがニューハウザーの評価を二分した。

多くの選手が戦線復帰した1946年、周囲の不評を跳ね返し、ニューハウザーは26勝9敗、防御率1.94、275奪三振と文句の付けようのない成績を残した。実に3年連続の最多勝投手となったのである。1947年は17勝(17敗)に終わるが、翌1948年は21勝(12敗)と最多勝のタイトルを取り返している。

スライダーを覚えたことが投球の幅を広げた。その後もタイガースのエースとして投げ続けるが、1951年に肩を故障したことから登板機会が減り、1953年には1勝も挙げられず、タイガースを解雇された。翌1954年はインディアンズと契約し、7勝(2敗)をマーク。リーグ優勝を果たし、ワールドシリーズの舞台にも立ったが世界一になることは出来なかった。そして、1955年限りで現役を退いている。

34歳での引退となったが、通算成績は207勝150敗、防御率3.06、1796奪三振というものである。1992年にベテランズ委員会により殿堂入りを果たすと、ニューハウザーがタイガースで一貫して付けていた背番号16番が永久欠番に指定されたのは1997年のことである。

引退後は銀行家に転身し、その後はスカウトとして球界に復帰。アストロズ、オリオールズ、インディアンズ、タイガースのスカウトを歴任。オリオールズのスカウトを勤めていた際は209勝を挙げることになるミルト・パパスを発掘した実績もある。しかし、アストロズのスカウトの際はデレク・ジーターを見いだし、球団に獲得を推薦するもスルーされ、結果的にフィル・ネビンを指名。その後のジーターの活躍は誰もが知るところとなった。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 投手三冠王:1回(1945-AL)
  • 最多勝:4回(1944-AL~1946-AL、1948-AL)
  • 最優秀防御率:2回(1945-AL、1946-AL)
  • 最多奪三振:2回(1945-AL、1946-AL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:2回(1944-AL、1945-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1939  Det    1   1   1   0   0   1   0    5.0    3    4    4    3    3   5.40
 1940  Det   28  20   7   0   9   9   0  133.1  149   89   76   81   72   4.86
 1941  Det   33  27   5   1   9  11   0  173.0  166  106  137  109   92   4.79
 1942  Det   38  23  11   1   8  14   5  183.2  137  103  114   73   50   2.45
 1943  Det   37  25  10   1   8  17   1  195.2  163  144  111   88   66   3.04
 1944  Det   47  34  25   6  29   9   2  312.1  264  187  102   94   77   2.22
 1945  Det   40  36  29   8  25   9   2  313.1  239  212  110   73   63   1.81
 1946  Det   37  34  29   6  26   9   1  292.2  215  275   98   77   63   1.94
 1947  Det   40  36  24   3  17  17   2  285.0  268  176  110  105   91   2.87
 1948  Det   39  35  19   2  21  12   1  272.1  249  143   99  109   91   3.01
 1949  Det   38  35  22   3  18  11   1  292.0  277  144  111  118  109   3.36
 1950  Det   35  30  15   1  15  13   3  213.2  232   87   81  110  103   4.34
 1951  Det   15  14   7   1   6   6   0   96.1   98   37   19   47   42   3.92
 1952  Det   25  19   8   0   9   9   0  154.0  148   57   47   72   64   3.74
 1953  Det    7   4   0   0   0   1   1   21.2   31    6    8   22   17   7.06
 1954  Cle   26   1   0   0   7   2   7   46.2   34   25   18   16   13   2.51
 1955  Cle    2   0   0   0   0   0   0    2.1    1    1    4    0    0   0.00
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      488 374 212  33 207 150  26 2993.0 2674 1796 1249 1197 1016   3.06

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:7回(1942-AL~1948-AL)
  • 世界一経験:1回(1945-Det)
  • 殿堂入り:1992年(ベテランズ委員会)
  • 永久欠番:#16(Tigers)

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