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Jack MORRIS(ジャック・モリス)

Major League Baseball

#47 ジャック・モリス(Jack MORRIS) | SP

ジャック・モリス

  • 1976年6月ドラフト・タイガース5位(全米98番目)
  • 1955年5月16日生 右投右打 190センチ 90キロ
  • ミネソタ州出身

選手の紹介文
タイガースだけで198勝を挙げているモリス。1980年代にメジャーで最も白星を挙げた投手として知られるジャック・モリス。タイガース在籍時には世界一を経験し、晩年は移籍した先々で世界一を経験し、計4度の世界一に貢献した。14年連続開幕投手を務めるほど、在籍したチームでエースとして君臨。タフさが売りであり、分業制以前を肌で知る選手である。

ミネソタ州に生まれたモリスだが、この時にはまだツインズはいなかった。1961年にワシントンからセネタースが移転してきて、ミネソタに本拠を構えるツインズとなったことが幼少時のモリスに野球を始めさせるきっかけとなった。そして、大学在籍時の1976年ドラフトでタイガースから5位指名(全米98番目)を受けて、プロ入りを決めたのである。

指名された年は2Aモントゴメリーでプレーし、翌1977年からは3Aエバンスビルへと舞台を移した。20試合に先発し、6勝7敗、防御率3.60という数字を残して、7月末にはメジャーからお呼びがかかった。タイガースでは7試合に登板(先発は6試合)し、メジャー初勝利もマークしている(1勝1敗、防御率3.75)。当時は制球力に苦しんでいた。

1978年は主に中継ぎとして登板していたモリス。先発に定着したのは1979年からであり、27試合に先発し、17勝7敗、防御率3.28と一躍チームの勝ち頭となり、エース格にのし上がった。この年の途中からタイガースの監督となったスパーキー・アンダーソンの信頼を勝ち得る存在となったのである。さらにアラン・トラメル、ランス・パリッシュ、ルー・ウィテカー、カーク・ギブソンという若手の台頭が目立ち始めた時期でもある。

1980年、36試合の先発で16勝15敗、防御率4.18をマーク。投球回数は250回を記録し、11完投を挙げている。さらにストライキで短縮シーズンとなった1981年にも25試合に先発し、14勝7敗、防御率3.05という好成績をマーク。最多勝のタイトルを獲得し、サイヤング賞投票でも3位に付けている。1982年も37試合の先発で17勝(16敗)と着実に白星を挙げていったのである。

1983年、自身初となる20勝(13敗)を挙げたモリス。37試合の先発でリーグ2位の20完投を記録し、投球回数はリーグトップとなる293回2/3を投げた。232奪三振を記録し、最多奪三振のタイトルを初受賞。チームもシーズン92勝を挙げて地区2位に付けている。翌1984年、開幕2戦目の登板となる4月7日の対ホワイトソックス戦でノーヒッターを達成。この勢いで白星を重ね続け、結果として35試合に先発し、19勝11敗、防御率3.60、148奪三振という前年同様の好成績を残したのである。モリスの活躍もあり、タイガースはシーズン104勝を挙げて地区優勝を果たした。

初めてのポストシーズンとなったが、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ロイヤルズ)の第1戦に先発したモリスは7回を5安打1失点に抑える投球を見せて勝利に貢献。そのまま3連勝でリーグ優勝を決めると、ワールドシリーズではパドレスと対戦。第1戦に先発すると、初回に奪われた2失点のみに抑える完投勝利を見せた。さらに中3日で登板した第4戦も2失点完投勝利で、世界一の美酒に酔ったのである(4勝1敗でタイガースが世界一)。

アンダーソン監督からの信頼は抜群だったモリス。1985年も16勝(11敗)を挙げる活躍を見せたモリス。翌1986年にはキャリアハイとなる21勝(8敗)をマークしたが、ロジャー・クレメンスの台頭もあり、タイトルは獲得できなかった。1987年は18勝(11敗)、1988年も15勝(13敗)とエースとしての責任を果たし続けた。1989年は6勝(14敗)に終わるが、1980年代(1980~89年)の中で記録した162個の白星はメジャートップである。

1990年は15勝18敗と負け越してしまったが、オフにはFAとなり、故郷に本拠を構えるツインズと契約を交わした。ちょうど地区最下位チームだったツインズへの移籍と言うことで注目が集まった。1991年シーズンは開幕から3連敗というスタートだったが、その後は勝ち続け、35試合の先発で18勝12敗、防御率3.43をマーク。このモリスの影響もあり、若いスコット・エリクソン(20勝)、ケビン・タパニ(16勝)も急成長した。その影響もあり、ツインズは地区優勝を果たした。

リーグチャンピオンシップシリーズ(対ブルージェイズ)では2勝を挙げるなど大舞台での勝負強さを見せた。ワールドシリーズ(対ブレーブス)でも第1戦先発で7回を5安打2失点に抑えて、勝利投手になった。中3日での第4戦でも勝敗は付かなかったが、6回1失点と好投。3勝3敗で迎えた第7戦の先発のマウンドに立ったモリスは、ブレーブスの新鋭ジョン・スモルツと投げ合った。

スモルツはミシガン州の生まれであり、タイガースを見て育ったこともあり、モリスへの憧れを持っていた。そのモリスとの対決ということで、歴史の交差点とも言える瞬間だった。その試合でスモルツが7回1/3を無失点に抑えれば、モリスも9回までを無失点に抑える快投を見せた。ワールドシリーズ第7戦は0対0のままで延長戦にもつれ、延長戦のマウンドにも立ったモリス。10回裏にサヨナラ勝ちしたツインズは劇的な形で世界一となった。モリスは10回を7安打無失点に抑え、勝ち投手となり、ワールドシリーズMVPにも輝いたのである。まさに故郷に錦を飾ったのである。

このままツインズでキャリアを終えると思われたが、契約条件で揉めたこともあり、1992年からはブルージェイズへと移籍することになった。すでに37歳になっていたモリスだが、34試合に先発し、21勝6敗、防御率4.04、132奪三振という好成績を残し、地区優勝に貢献。ポストシーズンでは前年のような投球は見せられなかったが、チームは世界一に輝き、優勝請負人としての名声を手にしたのである。

1991年ワールドシリーズの快投は語り草になっている。1993年は7勝(12敗)、防御率6.19と振るわず、ポストシーズンのロースターからは外れてしまった(しかし、チームは世界一となった)。翌1994年はインディアンズに移籍するも、10勝(6敗)を挙げていたが、ストライキの影響もあり、8月に入った段階で解雇されている。オフにはレッズと契約するも、メジャー復帰は果たせず、1996年には独立リーグのセントポール・セインツと契約。ノーヒッターまで達成するも、復帰は果たせなかった。

メジャーでの通算成績は254勝186敗、防御率3.90、2478奪三振というものである。1980年から1993年までの14年連続で開幕投手を任されるメジャー記録も持っている。その一方で暴投の数も多く、通算206個の暴投はメジャー史上8番目の記録である。毎年のように勝ち続けたモリスもサイヤング賞には縁がなく、投票でも3位が最高だった。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 最多勝:2回(1981-AL、1992-AL)
  • 最多奪三振:1回(1983-AL)

受賞アワード一覧

  • ワールドシリーズMVP:1回(1991)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1977  Det    7   6   1   0   1   1   0   45.2   38   28   23   20   19   3.74
 1978  Det   28   7   0   0   3   5   0  106.0  107   48   49   57   51   4.33
 1979  Det   27  27   9   1  17   7   0  197.2  179  113   59   76   72   3.28
 1980  Det   36  36  11   2  16  15   0  250.0  252  112   87  125  116   4.18
 1981  Det   25  25  15   1  14   7   0  198.0  153   97   78   69   67   3.05
 1982  Det   37  37  17   3  17  16   0  266.1  247  135   96  131  120   4.06
 1983  Det   37  37  20   1  20  13   0  293.2  257  232   83  117  109   3.34
 1984  Det   35  35   9   1  19  11   0  240.1  221  148   87  108   96   3.60
 1985  Det   35  35  13   4  16  11   0  257.0  212  191  110  102   95   3.33
 1986  Det   35  35  15   6  21   8   0  267.0  229  223   82  105   97   3.27
 1987  Det   34  34  13   0  18  11   0  266.0  227  208   93  111  100   3.38
 1988  Det   34  34  10   2  15  13   0  235.0  225  168   83  115  103   3.94
 1989  Det   24  24  10   0   6  14   0  170.1  189  115   59  102   92   4.86
 1990  Det   36  36  11   3  15  18   0  249.2  231  162   97  144  125   4.51
 1991  Min   35  35  10   2  18  12   0  246.2  226  163   92  107   94   3.43
 1992  Tor   34  34   6   1  21   6   0  240.2  222  132   80  114  108   4.04
 1993  Tor   27  27   4   1   7  12   0  152.2  189  103   65  116  105   6.19
 1994  Cle   23  23   1   0  10   6   0  141.1  163  100   67   96   88   5.60
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      549 527 175  28 254 186   0 3824.0 3567 2478 1390 1815 1657   3.90

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:5回(1981-AL、1984-AL、1985-AL、1987-AL)
  • ノーヒッター:1回(1984-4-7-Det/ホワイトソックス戦)
  • 世界一経験:4回(1984-Det、1991-Min、1992-Tor、1993-Tor)

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