- 2008-05-20 (火) 0:04
- MLB Players

#22 ジム・パーマー(Jim PALMER) | SP

- 1964年・オリオールズと契約
- 1945年10月15日生 右投右打 192センチ 89キロ
- ニューヨーク州出身
選手の紹介文
オリオールズ一筋で選手生活を全うし、サイヤング賞を受賞すること3回を数えるジム・パーマー。シーズン20勝を8度も記録し、ノーヒットノーランも達成したことがあり、さらに3デケード(1960年代~80年代)においてワールドシリーズで勝ち投手になるなど、投手として望むべきものを全て手に入れたような選手である。
生まれはニューヨークだが、家族の引っ越しもあり、カリフォルニア州やアリゾナ州で育った。高校時代から野球を始めとするスポーツで高い運動能力を見せ、注目を浴びたパーマー。オリオールズと契約を交わしたのは1964年のことである。
1965年には19歳という若さでメジャー昇格を果たす。そして、メジャー初勝利を記録した試合では、メジャー初HRも記録している。メジャー1年目は27試合に登板(先発は6試合)し、5勝4敗という成績を残した。
1966年には先発ローテーションの一角を占め、30試合の登板(全て先発)で15勝10敗、防御率3.46という数字を残し、チームの優勝に貢献。この年のワールドシリーズ第2戦で先発したパーマーは、相手のドジャース先発のサンディー・コーファックスと投げ合い、散発4安打の完封勝利を挙げた。20歳11ヶ月という若さでのワールドシリーズ完封は、メジャー最年少記録でもあるが、この年限りで引退するコーファックスにとって現役最後のマウンドであったこともあり、世代交代を印象づける試合ともなった。この勢いでオリオールズは4連勝で世界一となり、パーマーも若くして世界一の美酒を味わうことができたのである。
順調に大選手への階段を登っていくかに思われたパーマーも、1967年からの2年間は右肩の故障もあり、マイナーリーグで過ごすことが多かった。復活を果たしたのは1969年のことである。不安を抱えていたパーマーだが8月13日の対アスレティックス戦でノーヒッターを達成し、誰もがパーマーの完全復活を信じたのである。この時のアスレティックスにはこの時点で42HRを記録していたレジー・ジャクソンが含まれていたのである。
この年から東西2地区となったメジャーリーグで、オリオールズは東地区を制覇し、プレーオフでは西地区の覇者ツインズと対戦。3連勝であっさりと退け、ワールドシリーズへコマを進めた。しかし、対戦相手は「ミラクルメッツ」と呼ばれたメッツであり、1勝4敗で敗れた(パーマーも第3戦で負け投手)。
1970年、39試合に先発し、20勝10敗、防御率2.71という数字を残したパーマー。2年連続ワールドシリーズへも進出を果たし、第1戦に先発して勝利を手にしている。チームは4勝1敗で対戦相手のレッズを振り切り、パーマー自身2度目の世界一を体感する幸運に恵まれている。
1971年、パーマーは37試合に先発し、20勝9敗、防御率2.68をマーク。チームにはデーブ・マクナリー(21勝)、マーク・クエイヤー(20勝)、パット・ドブソン(20勝)と20勝カルテットを形成し、3年連続でのリーグ優勝を決めた。しかし、ワールドシリーズではロベルト・クレメンテ率いるパイレーツに惜しくも敗れている。
1972年に21勝、1973年に22勝をマークし、4年連続の20勝を記録したパーマー。1973年には最優秀防御率のタイトルと共に、自身初のサイヤング賞の受賞も果たしている。なお、この年の6月16日の対レンジャーズ戦では、9回1アウトまで完全に抑える快投も披露した(結果的に大記録は達成できなかったが)。
1974年こそ7勝に終わってしまうが、1975年以降は23勝、22勝、20勝、21勝と再び4年連続で20勝を達成。実に1970年代で8度の20勝を記録したことになる。サイヤング賞は1975,76年と2年連続での受賞を果たしている。
1979年こそわずか10勝に終わるが、チームは久々にリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズへ進出。しかし、パイレーツの前に3勝4敗で敗れてしまった。その翌1980年、パーマーは16勝をマークするが、1981年は7勝に終わるなど、年齢による衰えが見え始めたのも事実であった。
そんな中で迎えた1982年には、11連勝を含む15勝を記録。見事に通算250勝を達成するなど、復活の兆しを見せながらも翌1983年にはわずか5勝に終わってしまった。しかし、チームはカル・リプケン、エディー・マレーという若手選手が育っており、リーグ優勝を果たした。この年のフィリーズとのワールドシリーズでは、第3戦途中からパーマーがマウンドに上がり、抑えた後で打線が逆転を果たしたこともあり、パーマーの元に白星が転がり込んだのである。これでパーマーは3デケードでのワールドシリーズ勝利を手にしたことになる。
1984年、0勝3敗に終わり引退を決意したパーマー。通算成績において、268勝152敗、防御率2.86という数字は堂々たるもので、殿堂入り有資格者となる1990年には殿堂入りを決めている。1991年は45歳という年齢で現役復活を試み、大きな話題をさらったが、夢は叶うことはなかった。
メジャー通算で投球回数3948回と投げに投げ抜きながら、満塁HRを1度も打たれていないと言われるパーマーだが、肩を痛めてマイナーで調整登板をしていた1967年、実はマイナーリーグで満塁HRを打たれたことがあったのである。パーマーから唯一の満塁HRを記録したのは、後に殿堂入りを果たすことになる若き日のジョニー・ベンチであった。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:3回(1975-AL~1977-AL)
- 最優秀防御率:2回(1973-AL、1975-AL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:3回(1973-AL、1975-AL、1976-AL)
- ゴールドグラブ賞:4回(1976-AL~1979-AL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1965 Bal 27 6 0 0 5 4 1 92.0 75 75 56 49 38 3.72 1966 Bal 30 30 6 0 15 10 0 208.3 176 147 91 83 80 3.46 1967 Bal 9 9 2 1 3 1 0 49.0 34 23 20 18 16 2.94 1969 Bal 26 23 11 6 16 4 0 181.0 131 123 64 48 47 2.34 1970 Bal 39 39 17 5 20 10 0 305.0 263 199 100 98 92 2.71 1971 Bal 37 37 20 3 20 9 0 282.0 231 184 106 94 84 2.68 1972 Bal 36 36 18 3 21 10 0 274.3 219 184 70 73 63 2.07 1973 Bal 38 37 19 6 22 9 1 296.3 225 158 113 86 79 2.40 1974 Bal 26 26 5 2 7 12 0 178.7 176 84 69 78 65 3.27 1975 Bal 39 38 25 10 23 11 1 323.0 253 193 80 87 75 2.09 1976 Bal 40 40 23 6 22 13 0 315.0 255 159 84 101 88 2.51 1977 Bal 39 39 22 3 20 11 0 319.0 263 193 99 106 103 2.91 1978 Bal 38 38 19 6 21 12 0 296.0 246 138 97 94 81 2.46 1979 Bal 23 22 7 0 10 6 0 155.7 144 67 43 66 57 3.29 1980 Bal 34 33 4 0 16 10 0 224.0 238 109 74 108 99 3.98 1981 Bal 22 22 5 0 7 8 0 127.3 117 35 46 60 53 3.76 1982 Bal 36 32 8 2 15 5 1 227.0 195 103 63 85 79 3.13 1983 Bal 14 11 0 0 5 4 0 76.7 86 34 19 42 36 4.23 1984 Bal 5 3 0 0 0 3 0 17.7 22 4 17 19 18 9.17 ----------------------------------------------------------------------------- Total 558 521 211 53 268 152 4 3948.0 3349 2212 1311 1395 1253 2.86
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:6回(1970-AL~1972-AL、1975-AL、1977-AL、1079-AL)
- ノーヒッター:1回(1969-8-13-Bal/アスレティックス戦)
- 世界一経験:3回(1966-Bal、1970-Bal、1983-Bal)
- 殿堂入り:1990年(投票率:92.57%)※1回目
- 永久欠番:#22(Orioles)
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