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Jim RICE(ジム・ライス)

Major League Baseball

#14 ジム・ライス(Jim RICE) | LF

ジム・ライス

  • 1971年6月ドラフト・レッドソックス1位(全米15番目)
  • 1953年3月8日生 右投右打 188センチ 92キロ
  • カロライナ州出身

選手の紹介文
レッドソックスで打棒を発揮し、キャリアを全うしたライス。パワーに確実性を兼ね備えた強打者として一時代を築いたジム・ライス。1970年代後半から1980年代にかけて、本塁打王3回、打点王2回の実績を重ね、1978年にはシーズンMVPに輝いている。FA制度が導入される時代の中で、レッドソックスでのプレーを望み、フランチャイズプレイヤーとしての道を選んだ。

サウスカロライナ州に生まれたライスは、高校時代から驚異の打撃力を見せ、注目される存在だった。高校卒業時の1971年ドラフトではレッドソックスから1位指名(全米15番目)を受けて、プロ入りを決めた。1972年には1Aでフルシーズン過ごし、130試合の出場で打率.291、17HR、87打点という数字を残している。

1973年、20歳になったライスは2Aへと昇格し、119試合の出場で打率.317、27HR、93打点という好成績で首位打者のタイトルを獲得した。翌1974年には3Aへと舞台を移すと、117試合に出場し、打率.337、25HR、93打点という圧倒的な数字を残し、三冠王となり、このリーグのMVPにも輝いた。8月半ばにはメジャーへと昇格し、マイナーリーグを卒業している(この年はメジャーで24試合に出場)。

1975年、開幕から注目される存在だったが、同じ新人でフレッド・リンも注目される存在だった。当時のレッドソックスは晩年のカール・ヤストレムスキーを中心に、まだ若いカールトン・フィスクがいるという状態だったが、この中でライスとリンは大きな働きを見せた。ライスは144試合に出場し、打率.309、22HR、102打点と一流の数字を残せば、リンは145試合の出場で打率.331、21HR、105打点という数字を残し、レッドソックスの地区優勝に貢献したのである。

しかし、ライスは公式戦最終週で死球を左手に受けて骨折。この怪我の影響でポストシーズンに出場することは出来なかった。チームはワールドシリーズへと進出し、「ビッグレッドマシン」と呼ばれたレッズと第7戦までもつれる激しい試合を見せたが、ライスの姿はグランドにはなかった(世界一は逃す)。なお、新人王級の成績を残したライスだが、新人王とシーズンMVPの両方をチームメイトのリンに奪われた。ライスは新人王投票で2位、MVP投票では3位となっている。

1976年に戦線復帰すると、153試合の出場で打率.282、25HR、85打点と前年の活躍がフロックではないことを証明。翌1977年には尻上がりに調子を上げていき、2番リン、3番ライス、4番ヤストレムスキー、5番フィスクという打順が機能した。結果としては160試合に出場し、打率.320、206安打、39HR、114打点という好成績で本塁打王のタイトルを手にした。オールスターにも初出場したこの年、MVP投票では4位に付けている。

1978年、開幕序盤から好調な打撃を見せたライス。主にライスはレフトを守りながら、2年前から正式導入された指名打者にも入りながら試合に出続けた。晩年のヤストレムスキーはファーストを主に守るようになっており、テッド・ウイリアムス、ヤストレムスキーというレッドソックス伝統のレフトの座は、ライスの元に転がり込んでいたのである。

本塁打王3回、打点王2回と一時代を築いた大打者である。この年のレッドソックスは地区首位として、一時は14ゲーム差を付けていたが、相次ぐ怪我人により失速。結果としてシーズン99勝を挙げながら、同率のヤンキースとのワンゲームプレーオフに敗れ、地区2位に終わった。敗れはしたがシーズン通してライスの猛打は際立っていた。163試合の出場で打率.315、46HR、139打点という圧倒的な数字で、本塁打王と打点王の二冠王となった。打率はリーグ3位だったが、HRと打点に加え、安打数(213本)、3塁打数(15本)もリーグトップを記録。

そして、MVP投票ではヤンキースのエースとして25勝を挙げたロン・ギドリーを抑え、シーズンMVPも受賞している。ちなみに塁打数(406点)もリーグトップであったが、これはリーグではジミー・フォックス(438点/1932年)、ジョー・ディマジオ(418点/1937年)に次ぐ記録でもあった。

1979年も158試合に出場し、打率.325、201安打、39HR、130打点という好成績を残した。3年連続で35HR以上と200本安打以上を記録するのは、メジャー史上初となる快挙である。翌1980年は手首を痛めた影響で数字を落とし、この影響は1982年まで続き、シーズン打点数も100点を割る状況だった。

1983年にライスの打撃が復活。155試合に出場し、打率.305、39打点、126打点という好成績を挙げて、本塁打王と打点王の二冠王に輝いた。リンやフィスクはすでにレッドソックスを出ており、ヤストレムスキーはこの年限りで引退するが、新加入のトニー・アーマスやウェイド・ボッグスらと新しいレッドソックス打線を形成しつつあった。

1984年も打率.280、28HR、104打点をマーク。ライスとアーマス、ドワイト・エバンスの外野手3人で100打点トリオとなった(しかし、チームは地区4位)。翌1985年、ライスは140試合の出場で打率.291、27HR、103打点と主軸打者としての責任を果たす数字を残した。しかし、チームは地区5位に沈んでいる。

1986年、ベテランの域に入っているライスは5月以降から徐々に成績を上げていった。結果としては157試合の出場で打率.324、20HR、110打点を挙げ、安打数(200本)も7年ぶりに200本の大台に乗せた。チームも2番ボッグス、3番ビル・バックナー、4番ライスという打線がチームを生かし、さらに期待されていたロジャー・クレメンスも24勝とブレイクし、レッドソックスは地区優勝を果たしたのである。こうしてようやくライスは、ポストシーズンに出場する機会を手にした。

リーグチャンピオンシップシリーズ(対エンゼルス)では、ライス自身は打率.161ながら、2HR、6打点をマークし、リーグ優勝に貢献、そして、ワールドシリーズ(対メッツ)では打率.333(27打数9安打)をマークするも、HRも打点もゼロに終わり、チームも第7戦までもつれた末に世界一の美酒を味わうことは出来なかった。

15回目の投票にて念願の殿堂入りを果たすことが出来た。1987年は膝を痛めている影響で108試合しか出場出来ず、HR数も13本と激減。オフには膝の手術に踏み切った。1988年からは指名打者としての出場が増え、レフトはマイク・グリーンウェルに任せることとなった。そして、1989年シーズン途中をもって現役引退を決断。メジャーでの通算成績は打率.298、2452安打、382HR、1451打点というものである。

輝かしい実績を持つライスも、引退後の殿堂入り投票にはずっと涙を呑んできた。有資格最後の15年目となる2009年の投票で、ようやく75%越えを果たし、待望の野球殿堂入りを果たした。ライスがずっと付けていたレッドソックスの背番号14番はまだ永久欠番に指定されていないが、実質的に欠番扱いされている。正式な殿堂入りを持って、永久欠番と指定されるかもしれない。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 本塁打王:3回(1977-AL、1978-AL、1983-AL)
  • 打点王:2回(1978-AL、1983-AL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:1回(1978-AL)
  • シルバースラッガー賞:2回(1983-AL、1984-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1974  Bos   24   67    6   18   2   1   1   13   12    4    0  .307 .373  .269
 1975  Bos  144  564   92  174  29   4  22  102  122   36   10  .350 .491  .309
 1976  Bos  153  581   75  164  25   8  25   85  123   28    8  .315 .482  .282
 1977  Bos  160  644  104  206  29  15  39  114  120   53    5  .376 .593  .320
 1978  Bos  163  677  121  213  25  15  46  139  126   58    7  .370 .600  .315
 1979  Bos  158  619  117  201  39   6  39  130   97   57    9  .381 .596  .325
 1980  Bos  124  504   81  148  22   6  24   86   87   30    8  .336 .504  .294
 1981  Bos  108  451   51  128  18   1  17   62   76   34    2  .333 .441  .284
 1982  Bos  145  573   86  177  24   5  24   97   98   55    0  .375 .494  .309
 1983  Bos  155  626   90  191  34   1  39  126  102   52    0  .361 .550  .305
 1984  Bos  159  657   98  184  25   7  28  122  102   44    4  .323 .467  .280
 1985  Bos  140  546   85  159  20   3  27  103   75   51    2  .349 .487  .291
 1986  Bos  157  618   98  200  39   2  20  110   78   62    0  .384 .490  .324
 1987  Bos  108  404   66  112  14   0  13   62   77   45    1  .357 .408  .277
 1988  Bos  135  485   57  128  18   3  15   72   89   48    1  .330 .406  .264
 1989  Bos   56  209   22   49  10   2   3   28   39   13    1  .276 .344  .234
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2089 8225 1249 2452 373  79 382 1451 1423  670   58  .352 .502  .298

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:8回(1977-AL~1980-AL、1983-AL~1986-AL)
  • 殿堂入り:2009年(投票率:76.43%)※15回目

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