- 2008-09-30 (火) 0:02
- MLB Players

#* ジミー・フォックス(Jimmie FOXX) | 1B

- 1925年・アスレティックスと契約
- 1907年10月22日生 右投右打 183センチ 88キロ
- メリーランド州出身
選手の紹介文
とんでもない怪力で、メジャーリーグ最高の右打者として名前が挙がるジミー・フォックス。1930年代を代表するパワーヒッターであり、三冠王を獲得し、シーズン58HRを記録したことがあるなど一時代を築いた選手である。フォックスの綴りがXを重ねる珍しい名前だったため、「ダブル・エックス(Double X)」と呼ばれたりしている。
生まれはベーブ・ルースと同じメリーランド州であった。農家の家に生まれたこともあり、子供の頃から農場で父の手伝いを行っていたという。後の怪力はこのときの農場の手伝いが少なからず影響を与えていたはずである。野球でも折り紙付きの実力を見せたフォックスだが、本人は投手かサードを守りたかったとのことだが、チーム事情により捕手に回ることになった。
フォックスは、かつてアスレティックスでHR打者として活躍していたフランク・ベイカーによって見いだされた。ベイカーはマイナー球団の監督をしており、フォックスを勧誘。アスレティックスと契約するのは1924年のことで、まだ17歳のことだった。荒削りではあるが、遠くに飛ばす長距離砲としての資質は垣間見せていた。
1925年にはメジャー昇格を果たすが、アスレティックスの捕手にはミッキー・カクレーンがおり、フォックスの出番は代打が中心だった。打撃を生かす為に、ファースト、サード、外野を守り、ファーストに定着したのは1929年のことだった。レギュラーに定着すると、149試合の出場で打率.354、33HR、118打点と一気に爆発したのである。1930年も打率.335、37HR、156打点、1931年も打率.291、30HR、120打点をマークし、リーグを代表する打者に成長した。
フォックスがレギュラーに定着した頃のアスレティックスは、フォックスの他にもカクレーン、アル・シモンズ、レフティ・グローブらを抱え、黄金時代を迎えていた。1929年にはリーグ優勝を果たすと、ワールドシリーズ(対カブス)では2HR、5打点という活躍を見せ、チームの世界一に貢献。特に2勝1敗で迎えた第4戦は0対8と大量リードを奪われながら、7回裏に一挙10点奪って逆転する驚異の逆転勝ちを果たしている。翌1930年もリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズ(対カージナルス戦)では2勝2敗で迎えた第5戦に値千金の決勝HRを放ち、2年連続世界一となった。1931年もリーグ優勝を果たしたが、世界一は逃している。
1932年はフォックスにとってキャリアのハイライトになりうる1年となった。154試合に出場し、打率.364、58HR、169打点と圧巻の成績を残し、本塁打王と打点王の二冠王に輝いた。打率も3厘差のリーグ2位に終わり、三冠王まであと少しだった。シーズン58HRという記録は、当時のシーズンHR記録である60本(ルース)に2本届かなかったが、雨で流れた試合で計2本のHRを打っていることや、ルースの頃を比べてフェンスが高くなっている球場があることを考えると本来であれば65HRしていたのではないかという意見もある。
とはいえ、8月末の段階ですでに51HRしており、9月に入って極度のスランプに陥ったことがフォックスとしては痛かった。シーズン最後の5試合で5HRし、かろうじて58本に載せたというのが実状である。9月のスランプの原因は精神的なものではなく、実は家を掃除していたときに手首を痛めるアクシデントに見舞われ、フルスイング出来なかったという話しもあるくらいだ。この年はMVPを受賞している。
1933年は打率.356、48HR、163打点という圧巻の成績で三冠王に輝き、MVPも2年連続で受賞している。翌1934年も打率.334、44HR、130打点という数字を残すが、この年はルー・ゲーリッグが三冠王になっている。1935年も打率.346、36HR、115打点という結果で、本塁打王に返り咲いている。そして、オフには緊縮財政のチーム方針からレッドソックスへ放出されることになった。
レッドソックスへ移籍後もフォックスの打棒は衰えを知らず、1938年には打率.349、50HR、175打点をマークし、MVPと打点王を獲得。翌1939年には打率.360、35HR、105打点で本塁打王になっている。1940年には通算HR数を500本の大台に乗せた。まだ32歳という年齢を考えてもその後が期待されたが、ここから成績は急激に下降線を描くことになった。原因はアルコールであった。アルコール依存症に陥り、パワーダウン。カブス、フィリーズを経て、1945年にはメジャーリーグの舞台から姿を消した。
1951年には殿堂入りを決めたフォックス。マイナーリーグでの監督やコーチを経験したが、ゴルフ場開発に全てを出資して大失敗している。結果として、よりアルコールに溺れる結果になってしまったのは残念だった。心臓麻痺を患った後、食事中にのどが詰まって窒息する寂しい人生の幕切れとなった。1967年、フォックス59歳の夏のことだった。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1925 PhA 10 9 2 6 1 0 0 0 1 0 0 .667 .778 .667 1926 PhA 26 32 8 10 2 1 0 5 6 1 1 .333 .438 .313 1927 PhA 61 130 23 42 6 5 3 20 11 14 2 .393 .515 .323 1928 PhA 118 400 85 131 29 10 13 79 43 60 3 .416 .548 .328 1929 PhA 149 517 123 183 23 9 33 118 70 103 9 .463 .625 .354 1930 PhA 153 562 127 188 33 13 37 156 66 93 7 .429 .637 .335 1931 PhA 139 515 93 150 32 10 30 120 84 73 4 .380 .567 .291 1932 PhA 154 585 151 213 33 9 58 169 96 116 3 .469 .749 .364 1933 PhA 149 573 125 204 37 9 48 163 93 96 2 .449 .703 .356 1934 PhA 150 539 120 180 28 6 44 130 75 111 11 .449 .653 .334 1935 PhA 147 535 118 185 33 7 36 115 99 114 6 .461 .636 .346 1936 Bos 155 585 130 198 32 8 41 143 119 105 13 .440 .631 .338 1937 Bos 150 569 111 162 24 6 36 127 96 99 10 .392 .538 .285 1938 Bos 149 565 139 197 33 9 50 175 76 119 5 .462 .704 .349 1939 Bos 124 467 130 168 31 10 35 105 72 89 4 .464 .694 .360 1940 Bos 144 515 106 153 30 4 36 119 87 101 4 .412 .581 .297 1941 Bos 135 487 87 146 27 0 19 105 103 93 2 .412 .505 .300 1942 CHC 70 205 25 42 8 8 3 19 55 22 1 .282 .288 .205 1942 Bos 30 100 18 27 4 0 5 14 15 18 0 .392 .460 .270 1944 CHC 15 20 0 1 1 0 0 2 5 2 0 .136 .100 .050 1945 PhP 89 224 30 60 11 1 7 38 39 23 0 .336 .420 .268 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2317 8134 1751 2646 458 125 534 1922 1311 1452 87 .428 .609 .325
受賞タイトル一覧
- シーズンMVP3回(1932-AL,1933-AL,1938-AL)
- 首位打者2回(1933-AL,1938-AL)
- 本塁打王4回(1932-AL,1933-AL,1935-AL,1939-AL)
- 打点王3回(1932-AL,1933-AL,1938-AL)
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