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Jimmie FOXX(ジミー・フォックス)

Major League Baseball

#* ジミー・フォックス(Jimmie FOXX) | 1B

ジミー・フォックス

  • 1925年・アスレティックスと契約
  • 1907年10月22日生 右投右打 183センチ 88キロ
  • メリーランド州出身

選手の紹介文
1930年代を代表する打者のジミー・フォックス。とんでもない怪力で、メジャーリーグ最高の右打者として名前が挙がるジミー・フォックス。1930年代を代表するパワーヒッターであり、三冠王を獲得し、シーズン58HRを記録したことがあるなど一時代を築いた選手である。フォックスの綴りがXを重ねる珍しい名前だったため、「ダブル・エックス(Double X)」と呼ばれたりしている。

生まれはベーブ・ルースと同じメリーランド州であった。農家の家に生まれたこともあり、子供の頃から農場で父の手伝いを行っていたという。後の怪力はこのときの農場の手伝いが少なからず影響を与えていたはずである。野球でも折り紙付きの実力を見せたフォックスだが、本人は投手かサードを守りたかったとのことだが、チーム事情により捕手に回ることになった。

フォックスは、かつてアスレティックスでHR打者として活躍していたフランク・ベイカーによって見いだされた。ベイカーはマイナー球団の監督をしており、フォックスを勧誘。アスレティックスと契約するのは1924年のことで、まだ17歳のことだった。荒削りではあるが、遠くに飛ばす長距離砲としての資質は垣間見せていた。

1925年にはメジャー昇格を果たすが、アスレティックスの捕手にはミッキー・カクレーンがおり、フォックスの出番は代打が中心だった。打撃を生かす為に、ファースト、サード、外野を守り、ファーストに定着したのは1929年のことだった。レギュラーに定着すると、149試合の出場で打率.354、33HR、118打点と一気に爆発したのである。1930年も打率.335、37HR、156打点、1931年も打率.291、30HR、120打点をマークし、リーグを代表する打者に成長した。

フォックスがレギュラーに定着した頃のアスレティックスは、フォックスの他にもカクレーン、アル・シモンズレフティ・グローブらを抱え、黄金時代を迎えていた。1929年にはリーグ優勝を果たすと、ワールドシリーズ(対カブス)では2HR、5打点という活躍を見せ、チームの世界一に貢献。特に2勝1敗で迎えた第4戦は0対8と大量リードを奪われながら、7回裏に一挙10点奪って逆転する驚異の逆転勝ちを果たしている。翌1930年もリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズ(対カージナルス戦)では2勝2敗で迎えた第5戦に値千金の決勝HRを放ち、2年連続世界一となった。1931年もリーグ優勝を果たしたが、世界一は逃している。

1932年はフォックスにとってキャリアのハイライトになりうる1年となった。154試合に出場し、打率.364、58HR、169打点と圧巻の成績を残し、本塁打王と打点王の二冠王に輝いた。打率も3厘差のリーグ2位に終わり、三冠王まであと少しだった。シーズン58HRという記録は、当時のシーズンHR記録である60本(ルース)に2本届かなかったが、雨で流れた試合で計2本のHRを打っていることや、ルースの頃を比べてフェンスが高くなっている球場があることを考えると本来であれば65HRしていたのではないかという意見もある。

スイングスピードも群を抜いていたという。とはいえ、8月末の段階ですでに51HRしており、9月に入って極度のスランプに陥ったことがフォックスとしては痛かった。シーズン最後の5試合で5HRし、かろうじて58本に載せたというのが実状である。9月のスランプの原因は精神的なものではなく、実は家を掃除していたときに手首を痛めるアクシデントに見舞われ、フルスイング出来なかったという話しもあるくらいだ。この年はMVPを受賞している。

1933年は打率.356、48HR、163打点という圧巻の成績で三冠王に輝き、MVPも2年連続で受賞している。翌1934年も打率.334、44HR、130打点という数字を残すが、この年はルー・ゲーリッグが三冠王になっている。1935年も打率.346、36HR、115打点という結果で、本塁打王に返り咲いている。そして、オフには緊縮財政のチーム方針からレッドソックスへ放出されることになった。

レッドソックスへ移籍後もフォックスの打棒は衰えを知らず、1938年には打率.349、50HR、175打点をマークし、MVPと打点王を獲得。翌1939年には打率.360、35HR、105打点で本塁打王になっている。1940年には通算HR数を500本の大台に乗せた。まだ32歳という年齢を考えてもその後が期待されたが、ここから成績は急激に下降線を描くことになった。原因はアルコールであった。アルコール依存症に陥り、パワーダウン。カブス、フィリーズを経て、1945年にはメジャーリーグの舞台から姿を消した。

1951年には殿堂入りを決めたフォックス。マイナーリーグでの監督やコーチを経験したが、ゴルフ場開発に全てを出資して大失敗している。結果として、よりアルコールに溺れる結果になってしまったのは残念だった。心臓麻痺を患った後、食事中にのどが詰まって窒息する寂しい人生の幕切れとなった。1967年、フォックス59歳の夏のことだった。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1925  PhA   10    9    2    6   1   0   0    0    1    0    0  .667 .778  .667
 1926  PhA   26   32    8   10   2   1   0    5    6    1    1  .333 .438  .313
 1927  PhA   61  130   23   42   6   5   3   20   11   14    2  .393 .515  .323
 1928  PhA  118  400   85  131  29  10  13   79   43   60    3  .416 .548  .328
 1929  PhA  149  517  123  183  23   9  33  118   70  103    9  .463 .625  .354
 1930  PhA  153  562  127  188  33  13  37  156   66   93    7  .429 .637  .335
 1931  PhA  139  515   93  150  32  10  30  120   84   73    4  .380 .567  .291
 1932  PhA  154  585  151  213  33   9  58  169   96  116    3  .469 .749  .364
 1933  PhA  149  573  125  204  37   9  48  163   93   96    2  .449 .703  .356
 1934  PhA  150  539  120  180  28   6  44  130   75  111   11  .449 .653  .334
 1935  PhA  147  535  118  185  33   7  36  115   99  114    6  .461 .636  .346
 1936  Bos  155  585  130  198  32   8  41  143  119  105   13  .440 .631  .338
 1937  Bos  150  569  111  162  24   6  36  127   96   99   10  .392 .538  .285
 1938  Bos  149  565  139  197  33   9  50  175   76  119    5  .462 .704  .349
 1939  Bos  124  467  130  168  31  10  35  105   72   89    4  .464 .694  .360
 1940  Bos  144  515  106  153  30   4  36  119   87  101    4  .412 .581  .297
 1941  Bos  135  487   87  146  27   0  19  105  103   93    2  .412 .505  .300
 1942  CHC   70  205   25   42   8   8   3   19   55   22    1  .282 .288  .205
 1942  Bos   30  100   18   27   4   0   5   14   15   18    0  .392 .460  .270
 1944  CHC   15   20    0    1   1   0   0    2    5    2    0  .136 .100  .050
 1945  PhP   89  224   30   60  11   1   7   38   39   23    0  .336 .420  .268
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2317 8134 1751 2646 458 125 534 1922 1311 1452   87  .428 .609  .325

受賞タイトル一覧

  • シーズンMVP3回(1932-AL,1933-AL,1938-AL)
  • 首位打者2回(1933-AL,1938-AL)
  • 本塁打王4回(1932-AL,1933-AL,1935-AL,1939-AL)
  • 打点王3回(1932-AL,1933-AL,1938-AL)

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