- 2008-10-25 (土) 0:02
- MLB Players

#8 ジョー・モーガン(Joe MORGAN) | 2B

- 1962年11月・コルツ45ズと契約
- 1943年9月19日生 右投左打 170センチ 71キロ
- テキサス州出身
選手の紹介文
170センチと小柄でありながら、スピード感溢れるプレーで存在感を示したジョー・モーガン。最強軍団ビッグレッドマシンの中心選手として2年連続MVPを受賞。セカンドの守備は抜群の安定感を誇り、選球眼も良く出塁率も高く、9年連続40盗塁以上を記録するなど総合力が高い選手である。背番号8番はレッズの永久欠番として燦然と輝いている。
テキサス州に生まれたモーガンは幼少時から抜群の運動神経に恵まれていた。野球の才能は特別に高く評価されていたわけではないというが、積極的にこなすプレーに目を付けたコルツ45ズ(現在のアストロズ)と契約したのが1962年11月のことである。高校を卒業し、大学に進学後のプロへの転身となったのである。ちなみにコルツ45ズはこの年に誕生したばかりの新球団であった。
プロ1年目となる1963年は1Aモデストでスタートし、ここでは45試合の出場で打率.263に終わった。しかし、シーズン途中に1Aダーラムに移り、こちらでは95試合の出場で打率.332、13HR、43打点と結果を残し、この年のシーズン終盤には19歳という若さでメジャー昇格を果たしたのである(メジャーでは8試合に出場したのみ)。
1964年はシーズンの大半を2Aサンアントニオで過ごし、140試合の出場で打率.323、12HR、90打点という数字を残した。この年はメジャーでは10試合に出場するのみだった。ちょうどこの年から、後に殿堂入りするネリー・フォックスが移籍してきており、モーガンの才能を見抜き、打撃フォームの修正を指示。モーガンの左肘を下がる癖を矯正するような助言をしたのである。
チームの愛称をコルツ45ズからアストロズに変更した1965年からモーガンはメジャーに定着。恩師であるフォックスからセカンドのポジションを奪ってのレギュラー獲得である。157試合に出場し、打率.271、14HR、40打点、20盗塁に加え、22本の2塁打、12本の3塁打と好成績を残した。翌1966年も打率.285をマークし、オールスターゲームにも初出場を果たしている。
1968年は怪我の影響でわずか10試合の出場に終わったが、翌1969年は盗塁数が49個と飛躍的に伸びた。以降、盗塁数は40個以上を常に記録するスピードを発揮したのである。1971年シーズンオフに計8人が絡む大型トレードでレッズへの移籍が決まったのである。モーガン放出はアストロズ首脳との軋轢があったという。モーガンと共にレッズに移籍した選手の中にはジャック・ビリンガム、シーザー・ジェロニモらが踏まれており、レッズにとっては最高のトレードといわれるが、アストロズにとっては最悪のトレードと言われている。
移籍したレッズは、名将スパーキー・アンダーソンの元、ピート・ローズ、ジョニー・ベンチ、トニー・ペレス、デーブ・コンセプシオンなどの個性派選手が数多くいる魅力的なチームだった。移籍1年目の1972年は149試合の出場で、打率.292、16HR、73打点、58盗塁をマーク。モーガンの打撃が向上したが、この裏には打撃コーチであるテッド・クルーズスキーの指導も効果があったという。この年はオールスターゲームでもMVPを獲得。チームもリーグ優勝し、ワールドシリーズの舞台に立っている(アスレティックスの前に敗れ、世界一は逃した)。
1975年は打率.327、17HR、94打点、67盗塁という好成績でチームを引っ張った。チームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズではレッドソックスと歴史に残る激戦を演じた。第3戦は延長10回にサヨナラ打を放ったモーガン。第6戦はカールトン・フィスクのHRで沸き、流れはレッドソックスに向きつつあったが、第7戦は最終回にモーガンの価値ある決勝タイムリーを放ち、レッズに1940年以来となる世界一をもたらした。この年はシーズンMVPに選出されるなど、モーガンにとっては忘れられないシーズンとなった。
1976年も勢いは留まらず、打率.320、27HR、111打点という好成績を残し、2年連続でシーズンMVPを獲得。「ビッグレッドマシン」と言われるメジャー史上に残る最強軍団は、この年も世界一に輝いた(リーグチャンピオンシップシリーズではフィリーズに3連勝、ワールドシリーズではヤンキースに4連勝とポストシーズンは7戦無敗)。翌1977年は守備面で、715回の守備機会でエラーはわずかに5個と、当時のセカンドとして最高の守備率を記録している。
徐々に衰えを見せたモーガンは1980年からは古巣アストロズ、ジャイアンツ、フィリーズ、アスレティックスを経て、1984年限りで現役を引退している。1983年はフィリーズで、かつての「ビッグレッドマシン」を形成したローズ、ペレスとチームメイトになり、リーグ優勝を共に経験している(ワールドシリーズではオリオールズの前に敗れた)。
史上最高のセカンドベースマンとして名前が挙がるモーガンは、1973年から5年連続でゴールドグラブ賞を受賞。選球眼が良く、通算四球は1865個とベーブ・ルース、テッド・ウイリアムスに次ぐ記録を残している。引退後は解説者として活躍。1990年には殿堂入りの資格取得1年目にして、殿堂入りを決めている。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1963 Hou 8 25 5 6 0 1 0 3 5 5 1 .367 .320 .240 1964 Hou 10 37 4 7 0 0 0 0 7 6 0 .302 .189 .189 1965 Hou 157 601 100 163 22 12 14 40 77 97 20 .373 .418 .271 1966 Hou 122 425 60 121 14 8 5 42 43 89 11 .410 .391 .285 1967 Hou 133 494 73 136 27 11 6 42 51 81 29 .378 .411 .275 1968 Hou 10 20 6 5 0 1 0 0 4 7 3 .444 .350 .250 1969 Hou 147 535 94 126 18 5 15 43 74 110 49 .365 .372 .236 1970 Hou 144 548 102 147 28 9 8 52 55 102 42 .383 .396 .268 1971 Hou 160 583 87 149 27 11 13 56 52 88 40 .351 .407 .256 1972 Cin 149 552 122 161 23 4 16 73 44 115 58 .417 .435 .292 1973 Cin 157 576 116 167 35 2 26 82 61 111 67 .406 .493 .290 1974 Cin 149 512 107 150 31 3 22 67 69 120 58 .427 .494 .293 1975 Cin 146 498 107 163 27 6 17 94 52 132 67 .466 .508 .327 1976 Cin 141 472 113 151 30 5 27 111 41 114 60 .444 .576 .320 1977 Cin 153 521 113 150 21 6 22 78 58 117 49 .417 .478 .288 1978 Cin 132 441 68 104 27 0 13 75 40 79 19 .347 .385 .236 1979 Cin 127 436 70 109 26 1 9 32 45 93 28 .379 .376 .250 1980 Hou 141 461 66 112 17 5 11 49 47 93 24 .367 .373 .243 1981 SF 90 308 47 74 16 1 8 31 37 66 14 .371 .377 .240 1982 SF 134 463 68 134 19 4 14 61 60 85 24 .400 .438 .289 1983 Phi 123 404 72 93 20 1 16 59 54 89 18 .370 .403 .230 1984 Oak 116 365 50 89 21 0 6 43 39 66 8 .356 .351 .244 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2649 9277 1650 2517 449 96 268 1133 1015 1865 689 .392 .427 .271
受賞タイトル一覧
- シーズンMVP2回(1975-NL,1976-NL)
- ゴールドグラブ賞5回(1973-NL~1977-NL)
- シルバースラッガー賞1回(1982-NL)
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