- 2008-11-19 (水) 0:06
- MLB Players

#9 ジョー・トーレ(Joe TORRE) | C

- 1960年・ブレーブスと契約
- 1940年7月18日生 右投右打 188センチ 96キロ
- ニューヨーク州出身
選手の紹介文
選手としてはMVPを受賞する活躍を見せ、監督としても4度の世界一と成功を収めているジョー・トーレ。首位打者、打点王、シーズンMVPを受賞した選手時代と対象的に、初期の監督時代は結果を残せていなかった。しかし、持ち前の人心掌握術がヤンキース監督となってから勝利に結びついたのである。現在、ドジャース監督を務め、近い将来の殿堂入りは確実と言われている。
ニューヨーク州ブルックリンで生まれ育ったトーレ。兄フランクはブレーブスの選手としてメジャーリーグでプレーしていたこともあり、兄を追う形で1960年にブレーブス(本拠地はミルウォーキーにあった時代)と契約した。プロ1年目はマイナーのオークレアで117試合に出場し、打率.344、16HR、74打点と非凡な数字を残し、シーズン終盤に2試合だけメジャーリーグの試合に出場している。
1961年は3Aルイビルで開幕を迎えるも、27試合で打率.342と高い数字を残すと、そのままメジャーに定着した。ハンク・アーロンやエディー・マシューズのいるチームの中で捕手としてキャリアを積み重ねていくのである。この年はメジャーで113試合に出場し、打率.278、10HR、42打点を記録し、マイナーリーグはあっさりと卒業してしまったのである。
1963年にはブレーブスの中軸を任されて、打率.293、14HR、71打点をマークして、オールスターゲームにも初出場。打撃をより生かすために捕手の他にファーストも守るようになった。翌1964年は154試合に出場し、打率.321、20HR、109打点をマーク。1965年も打率.291、27HR、80打点を挙げたのだが、特筆すべきは捕手としてゴールドグラブ賞を受賞している点である。この頃にはオールスターの常連となっていた。
1966年、チームがアトランタに移転した年に4番捕手として打率.315、36HR、101打点と一流の数字を残している。1969年開幕前にオーランド・セペダとの交換でカージナルスへ移籍することになったトーレ。カージナルスでは名捕手ティム・マッカーバーがいたこともありファーストを主に守り、打率.289、18HR、101打点を記録している。その後、マッカーバー移籍に伴い捕手に戻ったトーレだが、若いテッド・シモンズの台頭により1971年からはサードを守るようになった。
1970年に打率.325、21HR、101打点を記録するなど円熟期を迎えたトーレ。翌1971年は打率.363、24HR、137打点という成績で首位打者と打点王のタイトルを獲得。この年記録した230安打もリーグトップの数字であり、シーズンMVPの栄冠も手にしている。その後、成績も下降し、晩年にはメッツへ移籍。1977年よりメッツの兼任監督となるが、この年限りで現役生活は終えている。
メッツの専任監督となった後も結果は残せず、1981年で解任。1982年からは古巣ブレーブスの監督となり、1年目に地区優勝を果たすがポストシーズンは勝ち抜けなかった。3年間のブレーブス監督を経て解説者となったトーレ。1990年から古巣カージナルスの監督となるがここでも結果を残せず、名選手は名監督になれないという評価しか得られていなかった。しかし、1995年シーズンオフにヤンキース監督就任の話が降ってきたのである。
実質的には棚ぼたでトーレにお鉢が回ってきたというのが実状であったが、トーレはこのチャンスをモノにしたのである。ヤンキース監督1年目の1996年、若いデレク・ジーター、アンディ・ペティット、マリアーノ・リベラに加え、バーニー・ウイリアムスという生え抜き選手をうまく生かし、チームに18年ぶりの世界一をもたらしたのである。トーレの落ち着いた振る舞いやチームをまとめる人心掌握力は、それまでの低い評価を覆したのである。
1998年からは新任GMのブライアン・キャッシュマンとのコンビで効果的な補強を重ね、3年連続世界一をもたらした。個性的なオーナーであるジョージ・スタインブレナーもトーレの手腕に一目置いていたのである。しかし、2001年のワールドシリーズでダイヤモンドバックスに敗れて世界一を逃した後は世界一から遠ざかってしまった。2003年にリーグ優勝したのが最高で、2007年限りでヤンキースの監督を退いた。トーレがヤンキースのオファーを断ったという形になってはいるが、ヤンキース側のオファーの内容を考えると仕方のなかった面はある。いずれにしてもトーレがヤンキースを指揮した12年間、全てポストシーズンに導いている手腕は称えられるべきである。
2008年からドジャースの監督となった。ブルックリン出身のトーレにとって、かつてブルックリンに本拠を構えていたドジャースは特別な球団である。その就任1年目にしてチームを地区優勝に導いている。すでに監督として2000勝を挙げているが、選手で2000本安打、監督で2000勝の「2000-2000」を達成しているのはトーレしかいない。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1960 MlB 2 2 0 1 0 0 0 0 1 0 0 .500 .500 .500 1961 MlB 113 406 40 113 21 4 10 42 60 28 3 .330 .424 .278 1962 MlB 80 220 23 62 8 1 5 26 24 24 1 .355 .395 .282 1963 MlB 142 501 57 147 19 4 14 71 79 42 1 .350 .431 .293 1964 MlB 154 601 87 193 36 5 20 109 67 36 2 .365 .498 .321 1965 MlB 148 523 68 152 21 1 27 80 79 61 0 .372 .489 .291 1966 Atl 148 546 83 172 20 3 36 101 61 60 0 .382 .560 .315 1967 Atl 135 477 67 132 18 1 20 68 75 49 2 .345 .444 .277 1968 Atl 115 424 45 115 11 2 10 55 72 34 1 .332 .377 .271 1969 StL 159 602 72 174 29 6 18 101 85 66 0 .361 .447 .289 1970 StL 161 624 89 203 27 9 21 100 91 70 2 .398 .498 .325 1971 StL 161 634 97 230 34 8 24 137 70 63 4 .421 .555 .363 1972 StL 149 544 71 157 26 6 11 81 64 54 3 .357 .419 .289 1973 StL 141 519 67 149 17 2 13 69 78 65 2 .376 .403 .287 1974 StL 147 529 59 149 28 1 11 70 88 69 1 .371 .401 .282 1975 NYM 114 361 33 89 16 3 6 35 55 35 0 .317 .357 .247 1976 NYM 114 310 36 95 10 3 5 31 35 21 1 .358 .406 .306 1977 NYM 26 51 2 9 3 0 1 9 10 2 0 .204 .294 .176 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2209 7874 996 2342 344 59 252 1185 1094 779 23 .365 .452 .297
受賞タイトル一覧
- シーズンMVP1回(1971-NL)
- 首位打者1回(1971-NL)
- 打点王1回(1971-NL)
- ゴールドグラブ賞1回(1965-NL)
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