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Johnny BENCH(ジョニー・ベンチ)

Major League Baseball

#5 ジョニー・ベンチ | C

ジョニー・ベンチ

  • 1965年ドラフト・レッズ2位
  • 1947年12月7日生 右投右打 185センチ 98キロ
  • オクラホマ州出身

選手の紹介文
捕手で本塁打王になったのはベンチのみ。強肩強打で、メジャー史上最高の捕手として高い評価を受けるジョニー・ベンチ。捕手でありながら2度も本塁打王を獲得するなど、打撃でも高い評価を得たベンチは、今でも伝説となっているビッグレッドマシンの中核として大活躍。得意の片手捕りで、座ったままで矢のような送球を投げるベンチのスタイルは、誰もが簡単に真似できるものではない。

オクラホマ州オクラホマシティーに3人兄弟の末っ子として生まれたベンチ。野球好きな父親の影響で、幼い頃から野球を楽しみ、さらに高い才能を見せた。最初は投手などを務めたが、捕手にコンバートしたのはベンチ自身の希望でもあったという。ちなみにベンチは父からアメリカ先住民であるチョクトー族を血をひいている影響で、体の8分の1はアメリカインディアンの血が混じっている。

1965年のドラフトでレッズから2位指名を受けて、プロの世界へ足を踏み入れた。1967年には3Aで23HR、68打点を記録し、シーズン終盤にはメジャー昇格も経験。翌1968年のスプリングトレーニングでは、この有り余る才能を持つベンチが、「打撃の神様」であるテッド・ウイリアムスからサインをもらった際、そのボールには「ジョニー・ベンチ、将来の殿堂入りが確実な君へ」と書いてあったという。それだけベンチの将来は、限りなく明るかったといえる。

ウイリアムスの予見通り、初めてメジャーでフルシーズン過ごした1968年、154試合に出場して打率.275、15HR、82打点と堂々たる成績で新人王を受賞。打撃に注目が集まるが、当時のカブスの名捕手であるランディー・ハンドリーから学んだという片手捕りなど、ベンチの捕手としてのスタイルはすでに固まりつつあった。そして、新人王を獲得したこの年から10年連続でゴールドグラブ賞を獲得することとなる。

1970年には、45HR、148打点と桁違いのパワーを見せ、本塁打王と打点王の二冠王に輝き、MVPも獲得。さらに1972年にも40HR、125打点で再び二冠王とMVPを獲得している。ベンチがMVPを獲得した2年とも、チームはリーグ優勝を飾るが、ワールドシリーズではいずれも敗れた。特に1972年のアスレティックスとのワールドシリーズは7戦中6戦が1点差ゲームという緊迫した勝負であったが、世界一には届かない。

大舞台での勝負強さは天下一品であった。しかし、1970年からレッズの監督に就任したスパーキー・アンダーソンの元、常勝軍団になる礎は徐々に固まりつつあった。ベンチは1972年のオフに肺の手術を受けた影響で、1973年にはわずかなパワーダウンは感じられたが、1974年には33HR、129打点で復活。しかし、チームはあと一歩でワールドシリーズ出場を逃していた。

そして迎えた1975年、ピート・ローズトニー・ペレスジョー・モーガンジョージ・フォスターらの選手がチームの中心となり、ビッグレッドマシンの強さが本物となった。ベンチはチームトップの28HR、110打点という打撃に加え、捕手としての守備でチームを3年ぶりのリーグ優勝に導いた。そして、同じ打撃を売り物とするレッドソックスとのワールドシリーズは、両チームに好プレーが飛び出し、第7戦までもつれる激しい展開となる。そして、かろうじてレッズが勝利し、ベンチは初めて世界一の美酒を味わうことになった。レッズにとっては35年ぶりの世界一である。

1976年もチームはリーグ優勝を決めたレッズ。シーズン中のベンチは打率.234、16HR、74打点と大きく落ち込んだが、ヤンキースとのワールドシリーズでは、打率.533という打撃を披露。ベンチはワールドシリーズMVPを獲得し、チームは2年連続世界一に輝いた。しかし、翌1977年はFAで選手をかき集めたヤンキースが世界一に輝くなど、生え抜き選手で固めたレッズのようなチームが勝つことは難しくなってきた。ビッグレッドマシンの成功は一つの時代の終わりの象徴でもあったといえる。

捕手としての自らのスタイルは見事に確立した。1977年には31HR、109打点とパワーを見せつけたベンチだが、その後は怪我などが目立つようになり、捕手以外のポジション(ファーストやサード)を守るようになる。そして、1983年限りで現役引退を決めた。レッズ一筋に17年間プレーしたベンチはビッグレッドマシンの中核として、通算2152試合の出場で、打率.267、389HR、1376打点をマークしている。本塁打王2回に打点王3回と輝かしいキャリアを残したが、捕手での本塁打王はベンチしかいない。

ベンチが記録した389本のHRのうち、捕手として記録したHRは327本を数える。大舞台での勝負強さは筋金入りで、オールスターゲームでは3HR、リーグチャンピオンシップシリーズとワールドシリーズのそれぞれで通算5HRを記録している。人気も非常に高く、オールスターゲームには14回も選出されているベンチは引退後の1989年、晴れて殿堂入りを果たした。21年前のウイリアムスの予言は見事に現実のものとなったのである。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1967  Cin   26   86    7   14   3   1   1    6   19    5    0  .207 .256  .163
 1968  Cin  154  564   67  155  40   2  15   82   96   31    1  .311 .433  .275
 1969  Cin  148  532   83  156  23   1  26   90   86   49    6  .353 .487  .293
 1970  Cin  158  605   97  177  35   4  45  148  102   54    5  .345 .587  .293
 1971  Cin  149  562   80  134  19   2  27   61   83   49    2  .299 .423  .238
 1972  Cin  147  538   87  145  22   2  40  125   84  100    6  .379 .541  .270
 1973  Cin  152  557   83  141  17   3  25  104   83   83    4  .345 .429  .253
 1974  Cin  160  621  108  174  38   2  33  129   90   80    5  .363 .507  .280
 1975  Cin  142  530   83  150  39   1  28  110  108   65   11  .359 .519  .283
 1976  Cin  135  465   62  109  24   1  16   74   95   81   13  .348 .394  .234
 1977  Cin  142  494   67  136  34   2  31  109   95   58    2  .348 .540  .275
 1978  Cin  120  393   52  102  17   1  23   73   83   50    4  .340 .483  .260
 1979  Cin  130  464   73  128  19   0  22   80   73   67    4  .364 .459  .276
 1980  Cin  114  360   52   90  12   0  24   68   64   41    4  .327 .483  .250
 1981  Cin   52  178   14   55   8   0   8   25   21   17    0  .369 .489  .309
 1982  Cin  119  399   44  103  16   0  13   38   58   37    1  .320 .396  .258
 1983  Cin  110  310   32   79  15   2  12   54   38   24    0  .308 .432  .255
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2158 7658 1091 2048 381  24 389 1376 1278  891   68  .342 .476  .267

受賞タイトル一覧

  • MVP2回(1970,72)
  • 新人王(1968)
  • 本塁打王2回(1970,72)
  • 打点王3回(1970,72,74)
  • ゴールドグラブ賞10回(1968~77)
  • オールスター出場14回(1968~80,83)

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