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Jose CANSECO(ホゼ・カンセコ)

Major League Baseball

#33 ホゼ・カンセコ | OF

ホゼ・カンセコ

  • 1982年6月ドラフト・アスレティックス15位
  • 1964年7月2日生 右投右打 193センチ 108キロ
  • キューバ出身

選手の紹介文
エクスポスでのメジャー復帰を目指した頃のカンセコ。新人王を獲得し、MVPも授賞。メジャー史上初の「40-40」を達成するなどメジャーを代表する選手だったホゼ・カンセコ。晩年は通算500号HR達成に執念を見せるべく、メジャー昇格に執念をみせるが怪我に苦しみバットを置くことになった(結果的に462本)。引退後は自らのステロイド使用を認める発言や本出版で話題となり、華々しい現役時代とは違う意味で一挙手一投足に注目が集まっている。

1964年、カンセコはキューバの首都ハバナで生まれた。生後まもなくアメリカに亡命し、フロリダで順調にすくすく育った。高校時代には打率4割を記録したカンセコだったが、1982年のドラフトで指名されたときの評価はアスレティックスからの15位というもので、さほど高いものではなかった。

カンセコが飛躍のきっかけを掴んだのは1984年の1Aモデストでのことで、この年は116試合に出場し、打率.276、15HR、73打点を記録した。そして、2Aハンツビルで開幕を迎えた翌1985年は、58試合で打率.318、25HR、80打点という桁違いの数字を残し、3Aタコマへ昇格。3Aでも60試合に出場し、打率.348、11HR、47打点を記録し、9月に入るとメジャーからお呼びがかかった。

メジャーデビューは代打としての出場で3球三振に終わってしまい、その後も24打席で12三振とメジャーの壁に苦しんだかに思えたが、終わってみれば29試合の出場で打率.302、5HR、13打点をマークする非凡さは、ただ者ではない恐ろしささえ感じさせた。この年はマイナーとメジャーで合わせて41本のホームランを放ったことになる。

満を持して迎えた1986年、シーズン途中で大きなスランプに苦しんだこともあり、打率こそ.240に終わるが、33HR、117打点と恐ろしいパワーを見せつけ、この年の新人王に輝いた。出場は出来なかったが初めてオールスターゲームのメンバーとしても選ばれた。ただ、157試合の出場で球団記録となる175三振という当たりにカンセコのイメージが定着しつつあった。

1987年も159試合に出場し、打率.257、31HR、113打点をマークし、2年目のジンクスというものを感じさせなかった。ちょうどこの年、チームメイトのマーク・マグワイアが49HRを放ち、新人王とホームラン王を同時に獲得したこともあり、カンセコとマグワイアで「バッシュブラザース」を結成し、相手から恐れられるようになったのはこの頃からである。

一世を風靡したバッシュブラザーズ。1988年、打率.307、42HR、124打点をマークしたカンセコはホームランと打点の2冠王に輝き、MVPに輝いた。特筆すべきは40盗塁も記録したため、メジャー史上初の「40-40」クラブ入りも果たしたことである。オールスターゲームではリーグナンバー1の票を集め、さらにチームも地区優勝を果たし、ワールドシリーズの舞台に立つこともできた。ドジャースとのワールドシリーズ第1戦では序盤にカンセコの満塁ホームランで勝ち越したアスレティックスだったが、最終回にクローザーのデニス・エカーズリーが打ち込まれサヨナラ負けすると、そのまま1勝4敗で敗れ去った。残念だったのがワールドシリーズでカンセコが記録したヒットというのは第1戦の満塁ホームランによる1本だけで、打率.053と大きなブレーキになったことだ。

3年連続で30HR、100打点をマークし、スターダムにのしあがったカンセコも、1989年は開幕前に左手を骨折し、復帰は7月までもつれ込んだ。復帰後、わずか65試合ながら17HRを記録したのはさすがというところか。2年連続でワールドシリーズへコマを進めたアスレティックスの相手はサンフランシスコ湾を挟んで本拠を構えるジャイアンツで、ベイエリア決戦と注目を浴びた。サンフランシスコ大地震の影響で、途中10日間の中止があったが、アスレティックスが4連勝で世界一に輝いた。カンセコも4試合で打率.357をマークし、前年の屈辱を晴らした。

1990年は途中で故障者リスト入りすることもあったが、37HR、101打点をマーク。チームも3年連続リーグ優勝を果たした。しかし、ワールドシリーズではレッズにまさかの4連敗。カンセコは全くの不振のため、途中でスタメンからはずされてしまう。なんと4試合でヒットはわずか1本であった。

1991年、怪我なく154試合に出場し、44HR、122打点をマークし、自身2度目のホームラン王に輝いた。MVP投票でもカル・リプケンセシル・フィルダーフランク・トーマスに次ぐ4位につけた。シーズン40HRはカンセコにとって2回目だが、伝統あるアスレティックスの球団史上、2回以上シーズン40HR以上を記録するのはジミー・フォックス(3回)以来の快挙である。

復活の手応えを掴んだブルージェイズ時代。1992年はカンセコにとって信じられないことが起こった。8月31日の試合、打席に向かうカンセコが呼び止められ、告げられたのはレンジャーズへの移籍だった。あまりにも衝撃的なトレード通告にメジャーリーグ全体へ激震が響いたのはいうまでもない。そして翌1993年の5月29日のこと、大量リードされて負けている試合に志願してマウンドに立ち、1回を2安打3四球3失点と散々な結果に終わった。しかしそれよりも、この日の登板が元で右肘を痛めてしまい、残りのシーズンを棒に振ってしまった。一時は選手生命さえ危ぶまれるほどのひどさだった。

1994年、無事にフィールドに戻ってきたカンセコは、打率.282、31HR、90打点を挙げて復活の兆しを見せるがストライキに阻まれた。そしてシーズンオフにはレッドソックスへの移籍が決まってしまう。レッドソックスへ移籍した1995年、途中に約1ヶ月の故障者リスト入りはあったが、打率.306、24HR、81打点をマーク。オフにFAとなったカンセコはレッドソックスと再契約を交わした。

そろそろデビュー時のような輝きをもう一度見せたいカンセコだったが、1996年も2度の故障者リスト入りと怪我に泣いてしまう。オフに待っていたのは古巣アスレティックスへのトレードだった。1997年、再びマグワイアとのバッシュブラザーズ復活に周囲は沸いたが、7月末にマグワイアがカージナルスへ移籍することが決まった後、カンセコは怪我に苦しみ、8月以降はほとんど試合に出られなかった。オフにはFAとなり、ブルージェイズと契約した。

怪我ばかりで満足したシーズンを送れなかったが、1998年は151試合に出場し、打率.237ながら、46HR、107打点とカンセコの持ち味である長打力が存分に発揮され、復活を強く印象付けた。1999年はデビルレイズに移籍し、開幕から打棒爆発。4月半ばに通算400号HRを放ち、5月には5試合連続HRも記録。82試合を終えた時点で31HR、69打点を挙げ、前年にシーズン70HRをマークしたマグワイアに劣らぬ打棒を見せるが、腰を痛めてしまい椎間板ヘルニアの手術を受けることになり、惜しくも離脱。8月末には復帰するも勢いは収まっていた。

2000年は5月半ばから約2ヶ月も故障者リスト入り。8月に入りウェーバーにすくい上げられる形でヤンキースへ移籍。しかし、大した活躍は出来ずに終わった。カンセコにとって10年ぶりになるワールドシリーズの舞台も出場機会は代打による1打席のみであった(結果は三振)。

メジャー復帰を目指して独立リーグでプレーするカンセコ。契約続行の意志がなくフリーとなったカンセコは、エンゼルスとマイナー契約を結び、開幕ロースターを目指した。主砲のモー・ボーンが怪我で1年間の離脱が決まったこともあり、カンセコに求められるのはホームランであった。しかし、オープン戦が始まってもホームランが出ないカンセコにエンゼルスから告げられたのは解雇通告であった。その後は独立リーグでプレーしながらメジャー復帰の道を探ることになる。そして、ホワイトソックスのトーマスが怪我をしたこともありホワイトソックスと契約を交わした。76試合の出場で打率.258、16HR、49打点という数字に終わった。

若い頃は映画「ナチュラル」の主人公ロイ・ホップスにイメージをだぶらせながら語られたカンセコ。現役を引退後はステロイド使用の告白で、ホームランが乱れ飛んだ1990年代後半のメジャーリーグそのものに波紋を投げる形となっている。果たしてメジャーリーグにカンセコは何を残したのか、結論は時の流れに委ねるしかないのか。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1985  Oak   29   96   16   29   3   0   5   13   31    4    1  .330 .490  .302
 1986  Oak  157  600   85  144  29   1  33  117  175   65   15  .318 .457  .240
 1987  Oak  159  630   81  162  35   3  31  113  157   50   15  .310 .470  .257
 1988  Oak  158  610  120  187  34   0  42  124  128   78   40  .391 .569  .307
 1989  Oak   65  227   40   61   9   1  17   57   69   23    6  .333 .542  .269
 1990  Oak  131  481   83  132  14   2  37  101  158   72   19  .371 .543  .274
 1991  Oak  154  572  115  152  32   1  44  122  152   78   26  .359 .556  .266
 1992  Oak   97  366   66   90  11   0  22   72  104   48    5  .335 .456  .246
 1992  Tex   22   73    8   17   4   0   4   15   24   15    1  .385 .452  .233
 1993  Tex   60  231   30   59  14   1  10   46   62   16    6  .308 .455  .255
 1994  Tex  111  429   88  121  19   2  31   90  114   69   15  .386 .552  .282
 1995  Bos  102  396   64  121  25   1  24   81   93   42    4  .378 .556  .306
 1996  Bos   96  360   68  104  22   1  28   82   82   63    3  .400 .589  .289
 1997  Oak  108  388   56   91  19   0  23   74  122   51    8  .325 .461  .235
 1998  Tor  151  583   98  138  26   0  46  107  159   65   29  .318 .518  .237
 1999  TB   113  430   75  120  18   1  34   95  135   58    3  .369 .563  .279
 2000  TB    61  218   31   56  15   0   9   30   65   41    2  .383 .450  .257
 2000  NYY   37  111   16   27   3   0   6   19   37   23    0  .365 .432  .243
 2001  CWS   76  256   46   66   8   0  16   49   75   45    2  .366 .477  .258
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1887 7057 1186 1877 340  14 462 1407 1942  906  200  .353 .515  .266

受賞タイトル一覧

  • MVP1回(1988)
  • 新人王(1986)
  • 本塁打王2回(1988,91)
  • 打点王1回(1988)
  • シルバースラッガー賞4回(1988,90,91,98)

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