- 2008-07-12 (土) 0:09
- MLB Players
#19 ジョシュ・ベケット(Josh BECKETT) | SP

- 1999年6月ドラフト・マーリンズ1位(全米2番目)
- 1980年5月15日生 右投右打 193センチ 85キロ
- テキサス州出身
過去3年間の成績
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 2005 Fla 29 29 2 1 15 8 0 179.2 153 166 58 75 67 3.38 2006 Bos 33 33 0 0 16 11 0 204.2 191 158 74 120 114 5.01 2007 Bos 30 30 1 0 20 7 0 200.2 189 194 40 76 73 3.27 ----------------------------------------------------------------------------- Total 169 166 4 2 77 52 0 1014.1 909 959 337 462 421 3.74
選手の紹介文
レッドソックスの柱としてマウンドに立ち続けるジョシュ・ベケット。大舞台に強いことは有名で、マーリンズ時代の2003年にはワールドシリーズMVPになる活躍で世界一に貢献。2007年にはレッドソックスでリーグチャンピオンシップシリーズのMVPに輝く快投で自身2度目の世界一を経験。ポストシーズンでの通算防御率は1.73と抜群の安定感を誇っている。
1980年、テキサス州に生まれたベケット。高校2年の時には13勝2敗の防御率0.39を記録。この年は89イニングを投げ、178個もの三振を奪った。さらに高校3年になると10勝1敗の防御率0.46、75イニングを投げて奪った三振は155個と、誰もが認める高校ナンバー1投手となった。
1999年のドラフトではマーリンズから、全米2番目のドラフト1位で指名される。高校生右腕が全米2番目でドラフト指名されるというのは、1977年にビル・ガリクソンが指名されて以来という名誉なことである。この年の9月1日、4年間の700万ドルでマーリンズと契約を交わした。ちなみにこの年の全米1番目はジョシュ・ハミルトン(デビルレイズ)である。万が一、全米1番目の指名権を持つデビルレイズがベケット指名に踏み切っていたなら、ドラフト史上初めての高校生右腕投手が全米1位という栄誉を手にするところだった。
プロとしてマウンドに立ったのは2000年になってから。この年は1Aケーンカウンティで開幕を迎え、13試合に登板(先発が12試合)し、2勝3敗の防御率2.12を記した録。勝ち星こそ伸びなかったが、この年アトランタで行われたフューチャーゲームに選抜され、1イニングを無失点に抑えた。しかし、この年は肘を痛めてしまい、1年の半分を故障者リストで過ごすこととなってしまった。
翌2001年は、1Aブレーバードカウンティで開幕を迎える。いきなり、35イニング連続無失点というとんでもない記録を作ったベケット。13試合に登板(先発が12試合)し、6勝0敗の防御率1.23ととんでもない数字を残した。しかも被打率はわずかに.145である。その後2Aポートランドへ昇格したベケットはここでも桁違いの実力を発揮した。8月半ばに登板した試合では7回までノーヒッターに抑える素晴らしいピッチングを見せるなど、13試合に登板(全て先発)し、8勝1敗の防御率1.82と周囲から頭一つ飛び出していた。
2桁奪三振も9試合を数え、2つのクラスで奪った総奪三振数は203個(1Aで101奪三振、2Aで102奪三振)である。155キロを越える速球に加えて、カーブとチェンジアップを武器にプロ入り前からの評判をさらに高めていった。9月4日にメジャー昇格し、デビュー戦となったカブス戦では6回を1安打無失点に抑える快投で初登板初勝利。注目されたサミー・ソーサとの対決では、三振1個を含む3打数無安打と完全に抑えきっている。結局、この年は4試合に登板し2勝2敗の防御率1.50という成績でシーズンを終えた。
飛躍が期待された2002年だったが、故障者リストに3度も入るほど怪我に苦しんだシーズンだった。11奪三振以上を記録した試合が2試合を数えるなど、実力の片鱗は見せつつも6勝7敗、防御率4.10と不本意な結果に終わった。翌2003年は開幕投手を務めるほど期待をかけられてのスタートだった。22歳253日での開幕投手となるとメジャー史上9番目に若い開幕投手だったが、2回2/3を7失点と散々な内容でKO。なかなか調子に乗れず、シーズン途中にはマイナー降格も経験。シーズン通しての成績は9勝9敗、防御率3.04に終わっている。
チームはワイルドカードとしてポストシーズンに進出。マーリンズでこの年限りでプレーした捕手イバン・ロドリゲスの存在もあり、勢いでリーグ優勝を果たした。ワールドシリーズではヤンキースと対戦。中3日で第6戦に先発し、散発5安打の完封勝利でチームに世界一をたぐり寄せた。この快投でベケットはワールドシリーズMVPを獲得した。ちなみに23歳5ヶ月10日という若さでワールドシリーズ勝ち投手を手にしたベケットだが、これは1985年のブレット・セイバーヘイゲン(21歳6ヶ月16日)以来の最年少ワールドシリーズ白星である。
しかし、2004年は3度も故障者リスト入りするなどシーズン通して働くことが出来ず、9勝9敗、防御率3.79という結果に終わった。元来、肉刺の出来やすいこともあり、右手中指の状態に苦しめられた。2005年も2度の故障者リスト入りがあったが、15勝9敗、防御率3.38と初の2桁勝利をマーク。ようやく結果を残したベケットだったが、オフにはチームの財政的な事情からチームメイトのマイク・ローウェルらと共にレッドソックスへの移籍が決まった(交換相手にはハンリー・ラミレスが含まれていた)。
レッドソックスの一員として2006年の開幕を迎えたベケット。シーズン通して16勝(11敗)をマークするものの、防御率は5.01と高く、被安打191本に与四球74個、さらに36本もHRを浴びるなど多くの課題が見つかったとも言える。レッドソックスの投手として35年ぶりにHRを打ったこともあったが、総じて移籍1年目は大きく苦しんだシーズンと言えそうだ。シーズン中に3年間3000万ドルで契約更新に合意している。
2007年、年齢が同じ松坂大輔も加入し、ベケットは大きな飛躍を果たした。30試合に登板し20勝7敗、防御率3.27と好成績を残した。シーズン20勝はメジャートップの記録でもある。被HRも前年の36本から17本に減らすなど、改善の跡が見られる。サイヤング賞投票ではCC・サバシアに敗れるが2位につけるなど、近い将来のサイヤング賞受賞も期待される。
そのベケットがさらに輝いたのはポストシーズンに入ってからのことで、ディビジョンシリーズ(対エンゼルス戦)第1戦に先発し、散発4安打の完封勝利をマーク。リーグチャンピオンシップシリーズ(対インディアンズ)でも、第1戦は6回を4安打2失点に抑えて勝利、第5戦は適地ジェイコブズフィールドで8回を5安打1失点に抑える投球でベケットが2勝をマークし、シリーズ自体のMVPも受賞した。さらにワールドシリーズ(対ロッキーズ)の第1戦でも7回を6安打1失点に快投を見せ、レッドソックス世界一に大きく貢献した。
若い頃は同じテキサス州を故郷とするノーラン・ライアン、ロジャー・クレメンスらが比較の対象として挙がっていたこともあったが、今ではベケットなりの投手像が出来てきた感もある。大舞台に強い投手であることは印象付いたが、怪我なくシーズン通して活躍を続ける投手であり続けることが今後のベケットに求められるところだ。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 2001 Fla 4 4 0 0 2 2 0 24.0 14 24 11 9 4 1.50 2002 Fla 23 21 0 0 6 7 0 108.2 93 113 44 56 49 4.10 2003 Fla 24 23 0 0 9 8 0 142.0 132 152 56 54 48 3.04 2004 Fla 26 26 1 1 9 9 0 157.2 137 152 54 72 66 3.79 2005 Fla 29 29 2 1 15 8 0 179.2 153 166 58 75 67 3.38 2006 Bos 33 33 0 0 16 11 0 204.2 191 158 74 120 114 5.01 2007 Bos 30 30 1 0 20 7 0 200.2 189 194 40 76 73 3.27 ----------------------------------------------------------------------------- Total 169 166 4 2 77 52 0 1014.1 909 959 337 462 421 3.74
受賞タイトル一覧
- 最多勝1回(2007)
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